ブログはじめインターネット上で記事を書く上でとても大事になるのがWebライティングの技術です。
特に検索から流入することを目的とした記事を書くためにはSEOの知識に基づいてWebライティングをする必要があります。ライティングというと、雑誌のライターやニュースの記者をイメージするかもしれませんが、ブログ記事のライティングは全く違います。なぜなら、流入経路が検索からと他の記事と異なるため、その異なる前提を元に記事を書く必要があるからです。
若葉マークくん
- Webライティングとはどんなものなのだろう?
- SEOを意識して記事をかくというけどテンプレートはないの?
- 読まれるブログの書き方を知りたい
多くの方はこのような悩みをもってこの記事を訪問されているのではないでしょうか?
大山俊輔
実際に、このテンプレートで書かれた記事で私たちの会社では、月間10万PVを叩き出す記事をはじめ1万PVクラスの記事を複数作成することに成功してきました。
上記のGoogle Analyticsの画面にもあるように月10万PV以上あることも素晴らしいですが、その平均ページ滞在時間が5分以上あるというのもすごいですよね。多くの人が来て、しかも、長いこと滞在してくれる記事というのはサイト運営者としては理想の記事だといえるでしょう。
この記事では、SEOを意識したWebライティングの方法を紹介します。ブログの書き方がわからない方、今まで、たくさんのブログ記事を書いてきたけどアクセスが増えない方から、サイトの滞在時間が短くて悩んでいる方までこの記事を通じて、アクセスがあってしっかりと読まれるブログの書き方をテンプレート入りで紹介します。
目次
読まれるブログの構成要素
では、まず、そもそも読まれるブログとはどのようなものなのでしょうか?その構成要素から考えてみたいと思います。
私なりの「読まれるブログ」の定義とは、「①アクセスが多いブログ記事」であり、「②しっかりと読まれて売上に貢献する記事」であると解釈しています。
この定義に基づくと「読まれるブログ記事」になるためには、下記の5つの要素を満たしている必要があります。
- キーワードから逆算して設計された記事であること(キーワード=読者のニーズ)
- そのキーワードが一定の検索ボリューム(できれば月間1000回程度)あること
- 競合サイトに比べて質が高い記事であること
- サイトに力(ドメインパワー)があること
- ページの表示速度
1 – キーワードから逆算して設計された記事であること(キーワード=読者のニーズ)
多くの人は「書きたいこと」を書けば良いと誤解しています。
しかし、書きたいことを書いて読んでもらえる記事は、もともと知名度がある人のブログのみだと言えるでしょう。たとえば、ホリエモンやアメブロでも有名なのんピース「辻希美」さん。こうしたブログを書いている有名人の記事を考えてみましょう。殆どの場合、こうした人達のブログはたとえば、「ホリエモンが書いている」から、「のんピースが書いているから」という理由で読まれています。
つまり、先に認知があって記事の中身はその次でもいいのです。
一方で、多くの人の記事は「検索」、つまり、SEOからやってきます。
SEOからやってくるということは、「人々の悩みからやってくる」と言い換えることができます。何か解決できなくてもやもやしてることがあって、そのキーワードを調べて出てきた上位の記事からチェックしていくわけです。そして、大事なことですが、その記事が上位10位以内に入らない場合誰にも気づいてくれません。
まず、「キーワード=ニーズ」であることを常に忘れないようにしましょう。
2 – そのキーワードが一定の検索ボリュームがあること
検索順位とCTR(クリック率)- 2020年
次のポイントはそのキーワードのボリューム(=検索数)です。
もし、1ヶ月の間に日本中で10回しか検索されないワードがあったとします。仮にこの記事であなたが検索順位で1位になったとしましょう。その場合、あなたの記事へはどれくらいの人が来ると思いますか?10人中10人?
いえ、実は、月2~3人の人が訪問することになります。これでは、はっきり言って少なすぎますよね。
上の図は検索順位と何%のクリック率(CTR:Click Transfer Rate)かをまとめた表ですが、1位になったとしても月間検索数に対して28.5%の人しかクリックしてくれないのです。10位ともなれば2.5%しかありません。つまり、100検索あったとして1位で28人、10位では2人か3人。1000検索あるキーワードで1位なら285人、10位で28人となります。
大山俊輔
では、どうすればそれなりにアクセスを集めることができるでしょうか?
それは、
- そこそこ検索ボリュームがあって
- そのなかで上位に出る記事を書く
ということになるのです。
その目安は、月間で1000くらいは検索ボリュームがあることが好ましいと言えるでしょう。ただ、検索ボリュームが全てというわけでもありません。仮に1000検索で1位になったとして300アクセスあってもまったく商売に貢献しないキーワードもありますよね。一方で、サービスによっては非常に質の濃いアクセスであるので、月間200くらいの検索数でサイト訪問が60くらいでもその中から10人の人が購入してくれるキーワードがあるかもしれません。その場合には、検索数が少なくても、記事を書く価値があるものもあることでしょう。
基本は1000くらいの検索数があることがあなたの時間をかける価値があるかの目安となることでしょう。
3 – 競合サイトに比べて質が高い記事であること
次に大事なのは、あなたがこれから書く記事の質です。
今回の解説のメインは記事そのものの質を高めることに集中して行わせていただきます。しかしながら、Googleは様々な要素からあなたの記事の順位を決めています。その中には、記事の質(他のサイトと比べた)のようなものから、サイト全体のパワー、そして、サーバーの質など様々な要素が関わってきます。
とはいえ、まずは、記事の質そのものが高くないことにはどうしようもありません。
これから先に、質の高い記事の書き方をまとめていきますので、それを参考にしながら書いていくようにしましょう。
4 – サイトに力(ドメインパワー)があること
次の要素はドメインパワー、すなわちサイトの力です。
ドメインパワーは様々な指標で見ていくことができますが、ubersuggestのGoogle Chromeのプラグインを入れておけば、調べたいサイトを訪問した上で、プラグインをクリックするとDomain Authority(ドメインパワー)を見ることができます。「Ubersuggest (ウーバーサジェスト)のChrome拡張機能はサクッとSEOチェックするのに便利」の記事では、プラグインの使い方も解説していますので、あわせてチェックしてみてください。
Ubersuggest (ウーバーサジェスト)のChrome拡張機能はサクッとSEOチェックするのに便利ちなみに、今回月間10万PV以上のPVを生み出した私たちの本業のサイトのドメインパワーは38です。
なんとWikpediaは、93もあります。したがって、Wikipediaと比べれば38というドメインパワーは決して高くも、低くもない数値ですが世界中のサイトの中で見るとそこそこのポジションです。では、あなたのサイトのドメインパワーはどうでしょうか?あなたがブログを始めたばかりの初心者でドメインも取得したばかりであれば、恐らくあなたのサイトのドメインパワーは1とか良くても5くらいだと思います。
ドメインパワーの構成要素は、サイトが何年運用されてきたのか、どのような外部サイトからリンクされているのか、など様々な要素からなされます。一朝一夕にドメインパワーは上がりませんが、地道に良い記事をたくさん書いていけば、いずれ、SNSでシェアされたり、他の権威性の高いサイトからリンクをもらうことも出てくることにより徐々に上がっていきます。
逆に言えば、ブログをはじめて間もない時期はいい記事を書いても上位に表示されにくいですがここは我慢のしどころです。ドメインパワーが弱い間は、ドメインパワーが弱くても上位表示が狙える競争の低いキーワードで記事を書くことが大事です。
5 – サイトそのものがSEO最適化されていること
ドメインパワー以外にもう1つ、Googleがランキングを決定する上で見ていることがあります。それは、あなたのサイトがSEOに最適化されているかどうかです。その代表とも言えるのが、サイトの読み込み速度です。
サイトの読み込みを速くする代表的な方法は下記の2つです。
- スピードの速いサーバーを使う
- サイトを重くするようなプログラムやプラグインをなるべく組み込まない
一番大事なのは、はじめのワードプレス開始時のサーバー選びです。
多くの方は、値段が安ければ何でも良い。あるいは、無料サーバーでも良いと思っていますが、そもそものブログの運営でかかるコストはドメインの維持代(年間1000円程度)とサーバー代(月数百円から1000円台)のみです。このサーバー代を月数百円ケチることで、失うかもしれない機会損失は非常に大きなものとなります。
もし、遊びではなく真剣に上位表示してビジネスに繋がるサイトを作るのであればなるべく良いサーバーを選ぶことをオススメします。ブロガーに人気があるのは、昔からあるものですとエックスサーバー、さくらのレンタルサーバ、そして、最近ですとConoHA WINGなどでしょうか(このサイトはConoHA WINGです)。「ワードプレスを使うならどんなサーバーがおすすめ? 初心者必見!おすすめレンタルサーバーと選ぶポイント徹底解説します!」の記事でも詳しく解説していますので、あわせてご参照ください。
非公開: 【2020年時点では最強】ConoHa WING(コノハウィング)とはどんなサーバー? ほかのサーバーとの違いを解説します!プラグインについても、注意が必要です。ワードプレスのいいところは、プラグインを通じて様々な機能をサイトに実装できることです。ですが、プラグインというのはプログラムを実行するためのアプリのようなものです。つまり、なんでも入れてしまうと、サイトの読み込みは遅くなってしまいます。
そうならないようにするには、必要最低限のプラグインに留めることです。もし、自分がワードプレス初心者でどのプラグインを入れればよいのかわからない方には「ワードプレスおすすめプラグイン10選!」の記事をご参照ください。
SEOを意識したWebライティングのテンプレート
それでは、ここからは具体的に読まれるブログ記事の書き方、つまり、SEOを意識したWebライティングの仕方を解説していきます。なるべく、テンプレートをつけることで、初心者でも真似できるようにしましたので、ぜひ、ご参照ください。
Webライティングの基本テンプレート(全体図)
早速ですが、検索からの流入を前提としたホームページ(ブログ)のWebライティングの基本テンプレートを見てみることにしましょう。上記の図が、ブログの基本的な構成テンプレートとなりますので、必ずそれぞれのパートの位置づけを理解しておくようにしましょう。
- タイトルおよびヘッドライン(書き出し)
- 本文(ボディーコピー)
- まとめとCTA[/list]
それでは、ざっくりとそれぞれの役割をみてみましょう。
1 – タイトルおよびヘッドライン
タイトルとは?
タイトルは、記事のタイトルです。
どのキーワードを狙っているのかをはっきりとさせたら、次にかならずタイトルを決定します。タイトルは検索結果の部分に表示されますので注意して決定することが大事です。基本、1記事=1キーワードが鉄則ですが、補足する関連ワードが競合性が低い場合は1記事で複数キーワード狙ってみても良いでしょう。
例えば、私が書いている「カンナエの戦いを徹底解説 ー【図解つき】戦術の天才ハンニバルの集大成とも言える芸術的包囲」というタイトルの記事では、現在「カンナエの戦い(月間検索数1600くらい)」で5位、「カンナエの戦い 図解(月間検索数100くらい」で1位です。「カンナエの戦い 図解」は「カンナエの戦い」の関連ワードですので、わざわざ1記事別につくることなく1位を取れたというわけです。
ヘッドラインとは?
次に、ヘッドラインですがこれは記事の見出し部分です。
皆さんも新聞や雑誌の記事を読むときは、まず、
②ヘッドライン(見出し)に先まで読むか決める
という流れで記事を読んでいるはずです。
ヘッドラインは読者が記事を先まで読むか判断する対峙なパートです。書き方については、また別途解説します。
2 – 本文(ボディーコピー)
ボディーコピーは本文と呼ばれる部分です。
ここでは、ヘッドラインで惹きつけた読者を最後まで記事を読んでもらうために肉付けされたパートです。まさに、ここが記事の本題とも言えるところで、文字数も一番多いパートで、記事執筆の時間もとられるところです。しかし、どれだけ良いボディーコピー(本文)だったとしても、ヘッドラインがつまらなければおしまいです。
ここにたどり着いてもらうためには、しっかりとタイトルとヘッドラインが固まっていることが大事です。
3 – まとめとCTA
最後にまとめのパートです。
まとめでは、記事を軽く要約した上でCTA(Call to Action)のパートに繋ぐ役割を担っています。この記事を読んだあとで、何らかのアクションを取ってもらうことがあるケースがほとんどだと思います。資料請求につなげるのか、メルマガ登録を促すのか、あるいは、購買や獲得用の記事につなぐのかは記事の役割次第ですが最後のクロージングに繋ぐ場所だと理解しましょう。
SEOを意識したWebライティングの方法 | タイトルとh2(見出し)を決定する
それでは、ここから、具体的なブログの書き方を各パートごとに見ていくことにしましょう。
まず、記事を書く順番ですが下記のようにしていくと、初心者でも大外れをしない記事を書くことができるでしょう。なお、詳しい解説は「ウーバーサジェスト(Ubersuggest)を使ってブログ記事タイトルとh2見出しを決めていく5つのステップ」の記事でまとめていますので、あわせてチェックしてください。
- Step1: 書きたいトピックを考える
- Step2: 書きたいトピックのキーワード(1つか2つのキーワード)を考える
- Step3: キーワードをubersuggestかラッコサーチで調査してニーズがあるか調べる
- Step4: キーワードでググってTop10にあるサイトをチェックする
- Step5: それに基づいてタイトルとh2見出しを決定する
Step1: 書きたいトピックを考える
まず、トピックを考えます。
いかに「キーワードから逆算して記事を書くことが大事」とはいえ、トピックが全く自分の興味のないジャンルであれば記事を書くことはできません。なぜなら、興味のないジャンルで記事を書くには、調べることが多くなりすぎて膨大な時間がかかるとともに、あなたが記事に愛着を持つことができないからです。
ですので、キーワードが大事ということを理解しつつ、まずは、ざくっと書きたいテーマを考えてみましょう。
今回のケースではちょっと歴史ネタになりますが、私は超がつく歴史オタクで中でも古代地中海史に登場する智将ハンニバル・バルカという人が大好きなんです。私は歴史ブログのコーナーを持っているので、このケースでは、ハンニバルに関わる何かを書いてみようということにしました。
カンナエの戦いを徹底解説 ー【図解つき】戦術の天才ハンニバルの集大成とも言える芸術的包囲Step2: 書きたいトピックのキーワード(1つか2つのキーワード)を考える
次にそのトピック(テーマ)に基づいたキーワードを考えてみます。
先程のハンニバルであれば、彼にまつわるキーワードを一通り考えて列挙してみるとこんな感じです。
- ハンニバル(ファーストネームだけ)
- ハンニバル・バルカ(フルネーム)
- ポエニ戦争(ローマとカルタゴの戦争でハンニバルがカルタゴ側総大将だった)
- カンナエの戦い(ポエニ戦争で一番有名な戦い)
ここでは、私は「カンナエの戦い」という歴史上の戦いがとても好きなのでこのキーワードで記事を書くことを検討することにします。
Step3: キーワードをubersuggestかラッコサーチで調査してニーズがあるか調べる
次に、このキーワードでニーズを調査します。
使うツールはGoogleキーワードプランナーがかつてはよく使われてきましたが、最近ではラッコサーチもよく使われます。ですが、SEOライティングをするのであればおすすめなのが、ubersuggestというツールです。これで検索すると、すぐに該当キーワードの月間検索数とあわせてサジェストワード、また、関連ワードの検索数も調査することができるのです。
このケースでは、上記画面のように
「カンナエの戦い」:1600月間検索、難易度(SD)31
「カンナエの戦い 解説」:10月間検索、難易度(SD)18
「カンナエの戦い 図」:10月間検索、難易度(SD)18
という結果がでました。
「カンナエの戦い」は月間検索は1600ありそこそこのミドルワードと言えるでしょう。難易度は31(最大100)で、30前後であればドメインパワーが足りなくても、記事のクオリティ次第ではWikipediaには勝てないかもしれませんが、トップ5くらいは狙えます。
一方で、「カンナエの戦い 図」や「カンナエの戦い 解説」などは、月間検索がわずか10と少ないですね。難易度は18と低いので、これであれば1記事でおまけで狙えるレベルです。そこで、この記事ではこれら3つのキーワードすべてが狙える記事にすることにしました。
Step4: キーワードでググってTop10にあるサイトをチェックする
次に、ググってトップ10にあるサイトをチェックしましょう。
できれば、細かく記事をチェックするのがいいですが、それが手間だと思うときはタイトル(赤のハイライト)、スニペット(黄色の部分)と記事をチェックしてその記事のh2の見出しタイトルだけでも見てみることにしましょう。
Step5: それに基づいてタイトルとh2見出しを決定する
さて、一通りキーワードのニーズと競合サイトのことが見えてきたので、どのようなことを書けば上位に表示されるかのイメージが持ててきたことかと思います。このケースでは、下記のようなタイトルとh2小見出しにして記事を書くことにしました。
[h2:ポエニ戦争とは?
h2:カンナエの戦いへ・・・
h2:カンナエの戦い – 図解で解説(布陣)
h2:カンナエの戦後
h2:カンナエの奇跡をいつかはパクりたい – 各国軍人の教材へ
h2:カンナエの戦いをえがいた作品(映画・漫画・YouTube・書籍)
h2:まとめ
このような形で記事をこの先肉付けしていくことにしました。
SEOを意識したWebライティングの方法 | ヘッドライン(書き出し)
さて、それではいよいよ本文の一番はじめ。いわゆるヘッドラインと呼ばれるパートです。
まず、あなたの記事が無事上位に表示されてクリックされる時のことを考えてみましょう。読者が、検索結果に表示されたタイトルをクリックしてあなたの記事をみました。一番はじめに目に触れるのがこのヘッドラインの部分です。
ここで、あなたの記事が読者の気持ちをひきつけて、「この先読みたい!」と思えればOK。「なんか違うな・・・・」と思われれば×ボタンを押して離脱してしまいます。そう、ヘッドラインの役割は、あなたの記事を読むメリットを伝えて先まで読み進めてもらうようにすることなのです。
見出して大事なのは下記のポイントとなります。
- 読者の頭の中を代弁
- この記事を読むことで悩みが解決できるイメージをもたせる
- 記事の書き手の信頼性保証
1: 読者の頭の中を代弁
まず、読者が検索から流入した直後のことをイメージしてみましょう。
あなたが狙っていたキーワードから流入していたとすれば、そのキーワードを検索する時の調べ手の頭の中のことも想像しやすいはずです。例えば、「若ハゲ」というキーワードなら、「若ハゲの症状を知りたい」かもしれません。あるいは、「若ハゲの治療法を知りたい」のかもしれませんし、「若ハゲの人でもかっこよくできる髪型を知りたい」かもしれません。
こうした悩みを記事の冒頭で投げかけてあげるのです。
投げかけ方は文章でも、ブレットポイントでも構いません。例えば、「カンナエの戦い」のキーワードで調べている人に向けた代弁のパートは上記の画像のようにしました。このキーワードを検索する人は、ひょんなことでこの戦いのことに興味を持つ人から、ちょっと歴史オタクの人まで様々だと思います。
そこで、メガネを掛けた人がこのようなことで頭がもやもやしているイメージをまず代弁するのです。
2: この記事を読むことで悩みが解決できるイメージをもたせる
次に、読者にこの記事を読むメリットを伝えます。
検索からくる人たちはせっかちです。特にスマホで検索している場合は、はじめの数行でこの記事を最後まで読むか、それとも、×ボタンを押して離脱して次のページを探すかを直感的に決めています。
ですので、この記事でどのようなことがまとめられていて、読後にどのようなことが解決するのかをまとめるのです。この記事で使っている例では、カンナエの戦いを調べている人が気にしているトピックをしっかりと解決できるイメージが持てますよね。ちなみにここでは、狙っている「カンナエの戦い」「カンナエの戦い 解説」「カンナエの戦い 図」もうまく散りばめています。
うまくまとめられたヘッドラインの文章は、そのまま、メタディスクリプションにも使うことができます。この記事のSEO設定では上記の文章がそのままメタディスクリプションで使われています。
3: 記事の書き手の信頼性保証
最後に、記者の信頼性です。
残念ながら世の中の多くの人は「どのような記事なのか」「どのような発言なのか」よりも「誰が言っているのか」を重視します。実際にはとんでもなことを言ってる大学教授の学説が、大学教授というだけで受け入れられたりするのはそのためです。
ましてや、読み手は検索して今あなたのサイトに来たばかり。
この記事を書いた人が信頼できるか、実績があるのかがまだ見えてない状態では半信半疑で記事を読み進めるか、あるいは、読まずに離脱してしまうかもしれません。そうならないように、記事の書き手が信頼できる人、権威がある人であることがわかるようにしましょう。
本記事では、私の立ち位置はマーケターとしての実績を中心に自己紹介しています。一方、カンナエの戦いの記事では私がハンニバルおよびポエニ戦争について並々ならぬ時間をかけて調べてきた歴史オタクであることをアピールしていますよね。面倒ですが、記者情報を入れておくのはとても効果的です。
使われるワードプレスのテーマによりますが、吹き出し機能がないテーマであれば「Speech Bubble」というプラグインがおすすめです。
大山俊輔
SEOを意識したWebライティングの方法 | 本文(ボディー)
さて、次にいよいよ本文です。
ヘッドラインで読者が読み進めようと思ってもらえたら、しめたもの。ここから先の記事も読み進めてくれる可能性が高くなりました。ただ、ここからはキャッチコピーではなく文章の中身が問われます。
本文(ボディー)で大事になってくるのは下記のポイントです。
- 読みやすく項目が分割されていること
- それぞれの文章が起承転結で読みやすく構築されていること
- 次に読み進みたいと思えるように構築されていること
構成テンプレート:「h2+h3+本文」が一番わかりやすい
それでは、本文の構成を見てみます。
本文は上記で決めたh2のタイトルがあり、それを補足する形で本文があります。ただし、h2の下にダラダラと文章がずーっと続くと読みにくいですよね。そこで、更にh3の小見出しを使ってわかりやすく文章を分割しながら説明を補足していくと良いでしょう。
記事の特性にもよりますが、一般的にはこのテンプレートを補足していくと記事を書きやすいといわれています。
h2と本文の悪い事例(h3なし)
たとえば、h2の小見出しのタイトルが「英会話を独学ですると失敗する理由」というタイトルだったとしましょう。その場合、だらだらーっと文章を補足して説明するとこんな感じになります。
h2: 英会話を独学ですると失敗する理由
英会話は独学で学ぶことが非常に難しいといわれています。ここでは、その理由をみていくことにします。まず、多くの人が学ぶことを習慣化させることが難しいからです。英会話は習慣の学問といわれています。続ければ、一定の成果はでますが続けなければそもそも成果がでないからです。実際、語学学習では始める人の実に3割近い人がはじめの21日で諦めてしまうことが統計からわかっています。2番めの理由としては勉強の仕方がわからないからです。学生時代私たちはクラスで英語を学びますが、これは、読み書きを目的としたクラスです。実際に会話をするとためにどのように学ぶのかを私たちは教わっていないので、いざ、独学で始めようとすると失敗するのです。最後に、会話に適した教材や会話の相手を見つけることが難しいことです。学生時代の教科書で会話を練習することはできません。そのため、英会話を話すようになるためには、ネイティブスピーカーの助けがあったほうが圧倒的に効果的ですが、独学で会話相手を探すことは難しいのです。以上の理由から英会話を独学ですると失敗するのです。
どうでしょうか?わかりにくいですよね(笑)
h2、h3と本文の読みやすい事例
ですが、このh2の小見出しに理由をそれぞれh3の小見出しをつけて補足する形で文章を再構築してみるとどうでしょうか?
h2: 英会話を独学ですると失敗する理由
英会話は独学で学ぶことが非常に難しいといわれています。ここでは、その理由をみていくことにします。
h3: 理由1 – 習慣化させることが難しいから
まず、多くの人が学ぶことを習慣化させることが難しいからです。英会話は習慣の学問といわれています。続ければ、一定の成果はでますが続けなければそもそも成果がでないからです。実際、語学学習では始める人の実に3割近い人がはじめの21日で諦めてしまうことが統計からわかっています。
h2: 理由2 – 勉強の仕方がわからないから
学生時代私たちはクラスで英語を学びますが、これは、読み書きを目的としたクラスです。実際に会話をするとためにどのように学ぶのかを私たちは教わっていないので、いざ、独学で始めようとすると失敗するのです。
h3:理由3 – 練習相手がいないから
最後に、会話に適した教材や会話の相手を見つけることが難しいことです。学生時代の教科書で会話を練習することはできません。そのため、英会話を話すようになるためには、ネイティブスピーカーの助けがあったほうが圧倒的に効果的ですが、独学で会話相手を探すことは難しいのです。
以上の理由から英会話を独学ですると失敗するのです。
いかがですか?
大分わかりやすくなりましたよね。それぞれのh2見出し内の本文はこのような形でh3見出しを追加し、その下で文章を補足していくようにしましょう。
文章はロジカルに書く
一般的に記事を書いていく場合には、①相手に説明する文章、もしくは、②相手を説得する文章、のいずれかであることが多いです。結果として、h2の小見出しの多くはあなたの記事の中で読者に説明、説得する中の大事な1つのパートとなっているはずです。例えば、「英会話を独学ですると失敗する理由」というh2小見出しでスタートした文章の場合には、h3小見出しでその理由を詳しく補足してきく形で文章をまとめていますよね。
読みやすい文章を書く場合には、一般的には、
h2: テーマや結論(あるいは、時系列のトピック)
h3:理由
本文:その理由の詳細解説、根拠や具体例。
という構成で文章を書いていくとわかりやすくなります。先程のケースで言えば、
h2: 英会話を独学ですると失敗する理由 ← (テーマ・結論)
英会話は独学で学ぶことが非常に難しいといわれています。ここでは、その理由をみていくことにします。
h3: 理由1 – 習慣化させることが難しいから ← (理由)
まず、多くの人が学ぶことを習慣化させることが難しいからです。英会話は習慣の学問といわれています。続ければ、一定の成果はでますが続けなければそもそも成果がでないからです。実際、語学学習では始める人の実に3割近い人がはじめの21日で諦めてしまうことが統計からわかっています。(← 詳細解説を根拠・データをつけて解説)
という形で説明していますよね。
この流れで文章を書くと、読み手もホップ・ステップ・ジャンプと読めるのでわかりやすくおすすめです。
大山俊輔
SEOを意識したWebライティングの方法 | まとめとCTA
さて、最後に「まとめ」のセクションです。
ここでは、今まで書いてきた記事のかんたんなまとめを行いつつ最後のCTAにつなげていく非常に大事なパートとなります。まとめは、長すぎず短すぎずが鉄則といわれています。
本で言えば「終わりに」のコーナーですね。
ここでは、本文の内容をかんたんにまとめて、記事を通じて読者の悩みを解決してきたことを再確認した上で、CTAにつなげます。
CTAとは?
CTAとはCall to Actionの略で、あなたが読者にとってほしいアクションを意味します。
もし、あなたがSEO記事の書き方をまとめたオウンドメディアを運営しているのであれば、CTAは無料レポートのダウンロードや資料請求等となるかもしれません。あるいは、記事をバズらせたい方であれば、TwitterやFacebookのシェアボタンを設置するのもありかもしれませんし、アフィリエイトをされている方であれば、商品紹介をした上でその商品を購入してもらうためのアフィリエイトリンクになることもあることでしょう。
いずれにせよ、この記事を読んだ読者がとってほしいアクションにつなげるのがCTAです。
CTAの注意点
多くのサイトは商業的な目的から運営されています。したがって、CTAを設置することはとても大事ですが、ポイントとしては読者が読み進めていく中で、自然と行動に繋げやすくするようにすることです。
例えば、私の歴史記事は趣味なのでCTAを設置してませんが、もし、ここで「無料体験レッスンをクリック!」といったCTAが設置されていたらどうでしょうか?全く関係がないので、そもそもクリックされないでしょうが、印象も良くないですよね。
CTAで大事なのはCTAのゴールと記事との内容の一貫性です。
上記画像は、PlanBという大阪にあるSEO会社さんのオウンドメディアのCTAです。SEO会社ですので、最終的には自社のコンテンツマーケティングのサービスを購入してもらいたいと思っているのでしょう。ただ、いきなり営業するのは重くなりますので、このようにコンテンツマーケティングのやり方を解説したオンライン資料のダウンロードをCTAとして設置しているのです。
その他記事公開後の留意事項 | SEO上重要となること
さて、これで記事そのものについては上位表示に必要な事項をカバーしました。
ですが、これはあくまでも記事そのものの内容のみであり、上位表示されるかは先程書いてきたようにドメインパワーや他ページからのリンクなど様々な要素が密接に関係しています。
記事をアップしてからも下記の点に目を配ることを忘れずに行うようにしましょう。
内部リンクの組み合わせ
記事1本が完璧に仕上がっていてトップ10に入る内容だったとしても、それだけで上位に表示されるとは限りません。
Googleはさまざまな要素で記事のランク付けをしていますが、記事そのもののクオリティだけではなく、どの程度、その記事が外部サイトから評価されているか、SNSでバズってるか、もしくは、そのサイト内で関連ある記事と交差しているかも確認しています。外部サイトからリンクをもらえるのがベストですが、これは難しいので、まずすべきはあなた自身のサイトから内部リンクをつけることです。
たとえば、先程の「カンナエの戦い」ですと、私のサイトではこの関連トピックとして4記事を書いていました。
- 「『アド・アストラ ―スキピオとハンニバル』(漫画)は歴史好き・第二次ポエニ戦争を知るのにオススメの漫画」
- 「ポエニ戦争とは? | ローマVSカルタゴの地中海の覇権を巡っての戦いをわかりやすく解説!」
- 「ハンニバル・バルカってどんな人!?孤高の名将、戦術の天才と言われた男の生涯」
- 「歴史オタク経営者が太鼓判を押す世界史・日本史の戦いランキング11選!(かなり個人的主観)」
そこで、これらの4記事からリンクを付けて該当記事の紹介を行いました。また、同様に該当記事からこれら4記事へもリンクを相互につけました。
こうすることで、記事間のリンクがついて上位表示される可能性は高くなることでしょう。
その他インデックスも行う
基本、Wordpressで記事を公開すれば初期設定をしっかりと行われているサイトであれば、記事公開後、速やかにGoogleのロボットが巡回してすぐにインデックス(Googleのデータベースに登録)されます。しかし、こうした対応が抜けていれば数ヶ月、あるいは、半年くらい気づかない可能性もありますので要注意。
下記の記事では、Googleにすばやくインデックスさせる方法をまとめています。
Googleに新規ページをインデックスさせるテクニック解析ツールで順位を補足する
記事を公開した後、あなたの記事が狙っているキーワードでどのように順位を上げていくかを追いかけておく必要があります。このことを可能とするのが、トラッキングツールと呼ばれるものです。
一般的に個人〜中小企業レベルであれば、GRCもしくはランクトラッカーと呼ばれるツールで登録すれば良いでしょう。私は以前はGRCを使っていましたが、最近はランクトラッカーに切り替えました。ランクトラッカーの使い方は下記の記事にまとめました。
ランクトラッカーの使い方がわかりにくい!そんな方はオンボーディングがオススメリライトも忘れずに
最後にリライトです。
記事を書いたらおしまいではなく、定期的にチェックして記事のランキングの推移に目を配るようにしましょう。もし、記事が50位以内に入ってきたらしめたもの。
記事のクオリティを改善しつつ、類似テーマの記事を追加して相互リンクをはるなど記事を増やしていくことでトップ10に入れる可能性は高まります。リライトのコツについては「リライトとは!? | 【効果絶大】古いブログ記事をリライトしてアクセスを増やす方法」の記事で詳しく解説しています。
リライトとは!? | 【効果絶大】古いブログ記事をリライトしてアクセスを増やす方法まとめ
いかがでしたか?
SEOを意識したWebライティングはちょっとしたコツで、ブログ初心者の方でもマスターすることができます。まずは、この記事でも紹介したテンプレートを活用して、あなたの狙ったキーワードで記事を量産していきましょう。
記事が増えてくれば、このテンプレで書かれた記事でリンクをつけていくことで確実にあなたのサイトへの流入は増えてビジネスチャンスにつながることでしょう。
皆さんのブログが上位表示されることを祈っています!
大山俊輔