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【おすすめ】『インプット大全』の要約まとめ!効率的なやり方を解説!

【おすすめ】『インプット大全』の要約まとめ!効率的なやり方を解説!

勉強しても内容が頭に入ってこない。
社会人になって学習する時間がない。

そんな悩みを抱えている方はとても多いと思います。

この「学びの効率が最大化するインプット大全」は、忙しい日々に追われていたり、最速で知識を身に着けたいあなたにおすすめの1冊です。

というのも、この本の著者である樺沢紫苑さんは、メルマガ毎日発行14年継続、Facebook毎日更新9年継続、毎日3時間以上の執筆12年継続など、様々な情報発信を行っていますが、情報を入れる時間はスキマ時間の読書、ネットからの情報収集15分程度と、ほとんど時間をかけていません。

そんな彼の圧倒的に効率化されたインプット術を体験すれば、あなたの生活も大きく変わるはずです。

効率的なインプットには決まりがある!

インプットとは情報を入力・吸収することです。
私たちの多くは1日の大半をインプットに費やしていますが、情報を思い出せないことや、実生活に活かせないことが多いのではないでしょうか?

インターネットの情報量が、20年前に比べて5000倍になっていると言われている情報の時代において、私たちは情報の仕入れ方を改善していかなくてはいけません。

この本では情報社会で勝者となるための秘訣が書かれています。

まず、インプットにおいて重要なのは「量」より「質」です。

自己成長につながる本のことを「ホームラン本」と呼び、たいして学びを得られない本を「ハズレ本」と呼ぶとすると、月に1冊のホームラン本のほうが月3冊のハズレ本より貴重なのです。

まずは「質」を確保し、その次に「量」を増やしていきます。

では、インプットの「質」にこだわるとは、何をすればいいのでしょう?

その取り組みの1つとして、「本当に必要な情報以外を捨てること」が挙げられています。
あなたは、ここ1週間で見たネットニュースや情報を1分間でいくつ思い出せますか?

著者のセミナーでの平均は3.9個だったといいます。
これは1週間に触れる情報のわずか3%です。

驚きですよね。

何かを見聞きした時のインプットの精度を高めることが大切であり、その手段の1つとして「捨てる」ことが必要なのです。

「捨てる」と同時にインプットする情報を「選択」することも大切です。

騒がしい部屋の中でも自分の名前が呼ばれたら気づくということを「カクテルパーティー効果」と言いますが、脳は必要な情報を抜き出すフィルターを持っています。

この脳の働きを活かすために、あなたの興味・関心あることを紙に書き出してみてください。

紙に書きだすことで、脳はあなたの興味・関心を再認識します。
そして「興味・関心のアンテナ」を立てるだけで、情報はスラスラ入ってくるようになります。

また、インプットをする時は「なんとなく」読む、聞く、見るはNGです。
学校の授業を50分間聞いて何も思い出せなければ、それは偽物のインプットとなります。

「注意深く」読み、聞き、見ることが大事なのですが、どうすれば実践できるでしょうか?
実践の1つとして、「目標設定」が重要なカギになってきます。

英語を勉強するときの目標として「留学をしたい」とするならば、「いつまでに」「なにをするのか」という期限を設け、具体的なゴールがあると、インプットの効率は非常に良くなります。

この考えを応用したのが、アウトプット前提のインプットです。

例えば、海外出張に行くとき、「視察をしてきてね」とだけ言われた時と「帰国後に100人の前で1時間の報告会をしてね」と言われた時では、情報を集める意識が全く異なるはずです。

アウトプットを前提にすると、心理的プレッシャーから脳内物質が分泌され、記憶力や集中力が上昇するのです。

最後に、1度しか触れていないのに記憶に残る場合を紹介します。
それは「喜怒哀楽」が関係した時です。

何度も音読した学校の教科書の内容は覚えていないのに、1度読んだ好きな漫画の内容は覚えていますよね。
これは、喜怒哀楽に伴って分泌されるホルモンには記憶を増強する作用があるからなのです。

好奇心の赴くままに行動するのもインプットには大切であることがわかります。
これらがインプットをする時の基本的な掟となります。

徹底した「読む」・「聞く」・「見る」で世界が変わる?

インプットの掟が分かったところで、具体的にどうインプットしていくのか見ていきましょう。

まずは、理解が深まる「読み方」です。
あなたが資格を取得しようとしている場面を想像してみてください。

あなたがまずとる行動は何でしょうか?
「資格をとるためには専門家に教えてもらわなければ!」と意気込み、いきなり数十万もするセミナーに通おうとする方がいるかもしれません。

しかし、待ってください。

学びにはステップがあります。
いきなり専門家に教えてもらっても、大半の時間を基礎知識の習得のために使ってしまいます。

これではお金が無駄です。

こんな時、勉強の最初のステップとなってくれるのが「読書」です。
基本的なことや、学びたいことの概要は本で補えます。

まずは本を勉強のきっかけにしてみてください。

そして、本の読み方にもコツがあります。
先ほどのインプットの掟でも紹介したことですが、アウトプット前提で読書をすることです。

「本を読んだら読書感想文を書こう」というアウトプット前提で読書をすれば、自分だけの理解ではなく、他人に理解してもらえるような説明を考えながら本を読むでしょうし、より細かく、深く読書をすることができます。

次に理解が深まる「聞き方」を見ていきます。

私たちが人と話しているときも、勉強をしているときも耳はいつでも情報を仕入れています。
恒例となりましたが、何かを聞くときに大切なことの1つ目はアウトプット前提で聞くことです。

授業なら、授業後に先生に質問をしようという気持ちで授業を聞く。

メモをする時も、板書をただ写すのではなく、説明を聞き、自分の頭で要点をまとめながらメモを取ることが大切です。

インプットとアウトプットを交互に、もしくは同時にすることで学びの効率は劇的に良くなります。
ここで、今日から使える耳を使った学び方を紹介します。

勉強や学びの時間がない方は特に隙間時間が大切になってきますよね。

このスキマ時間を活用するのが「耳学」です。
電車での通勤時間、家事をしているときなど、手が空いていないときでも耳は使えます。

現在はYouTubeやオーディオブックなど沢山の耳学ツールがあります。
これらを活用して、スキマ時間で学ぶ時間を作ることができます。

たった5分の間でも1か月続ければ大きな成果が見られるでしょう。

また、この「耳学」は活字が苦手な人や、読書が好きでない人にもおすすめです。
日常の1コマから意識を変えていくことが効率的なインプットにつながることが分かりますね。

3つ目は人生を変える「見方」です。
私たちの情報の90%は視覚情報と言われるほど
大切な「見る」ということですが、どのような活用方法があるのでしょうか。

活用の1つとして挙げられるのは「観察」です。

あなたがカフェでコーヒーを飲んでいるとしましょう。
「このコーヒーの産地はどこなのだろう?」疑問に思ったらネットで調べたり、店員さんに聞いても良いでしょう。

これも立派な観察です。

また、ガラス越しに目の前を通る女性がいたとします。
その人はどんな人なのでしょう?

現在の時刻、その人の様子、服装、行先など情報はたくさんあるはずです。
限られた情報から、どんな女性なのか予想をしてみる。

このようにして、観察力を上げることで情報の吸収力はどんどん鍛えられます。
日常のワンシーンからでもたくさんの情報を得られる人は、1冊の本から膨大な情報を得られるに違いありません。

最短・最大効率で「学ぶ」コツ!

インターネットが発達している現在、学びを効率化するためにネットを活用しない手はありません。

しかし、注意点は「上手に」活用するということです。
ネットにある「情報」はすぐに手に入り、流行をとらえていますが、信憑性に欠けます。

さらにネットニュースに載っていることなどは、1年後にはどうでもよいことばかりです。

ネットの「情報」は言わば生鮮食品なのです。

対して、本や専門家から得られる「情報」は信頼できることが多く、「知識」や「知恵」として生活を継続的に豊かにしてくれます。
このことを踏まえて、「情報」と「知識」のバランスは3:7以下におさえるべきなのです。

先を見据えた情報収集が大切なのですね。

インプットの3割のネットの活用が分かっても「7割を占める、普段の行動はどうすればいいのか?」という疑問が出ると思います。
ここでは、本を読む以外の2つの行動の仕方を紹介します。

1つ目は「人と会う」ことです。
人は誰かと意見を交わし、知らないことを互いに教え合うことで賢くなります。

この時重要なのは、100人に1回ずつ会うのではなく、10人に10回ずつ会うということです。
経験上理解できると思いますが、初めて会う人とは深い話はできませんよね。

何度も会って、関係が深くなるほど相手の核の部分が見えてきます。
毎日1時間を人と会うことに使うとすると、1週間で420分となります。

1人あたりに使える時間は、100人と会う人は4.2分、10人に会う人は42分となります。
たった4.2分の会話で得られるものは、ほとんどないでしょう。

2つ目は「メンターに学ぶ」です。
メンターとは、自分が尊敬している人、理想としている人のことです。

メンターを持つと自然と行動が変わります。
野球少年が、イチローを見て練習をサボらず継続するようになるというのが、良い例でしょう。

まずは、メンターを徹底的に真似することが、自己成長を加速させるのです。

まとめ

インプットの掟から具体的な取り組み方までを見てきて、1つ共通していることがありました。

それは「アウトプットを前提としてインプットをする」ということです。

忙しい、時間のない方こそ、集中力をマックスまで上げ、自分でアウトプットするところまでをワンセットとして行動してみてください。

この記事を読んだ後の行動で今日が変わります。
今日が変われば明日も変わるはずです。

そうして積み重ねたその先に明るい未来が待っていると思います。
感想を書くでもいいですし、実際に本を読んでみるのも良いでしょう。

「アウトプットを前提としたインプット」が大切です。