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YouTube動画 – 英語の歴史がわかればすべてが繋がる!英語を学ぶならまずは歴史を学べ!

YouTube動画 - 英語の歴史がわかればすべてが繋がる!英語を学ぶならまずは歴史を学べ!

この動画では英語の歴史について語ります。英語を学ぶなら英語の歴史から。なぜなら、英語の歴史を知ることで、今、あなたがやっている英語学習が正しいのか、それとも軌道修正が必要なのかがわかるからです。

例えば、なぜ、不規則動詞は存在しそして1シラブル(音節)の単語が多いのか、など、今まで不思議だった謎が全て氷解します。少し長い動画ですが、この動画一本で英語の歴史と、歴史を踏まえた英語学習のコツが分かります。

オープニング

What’s up everyone. I’m back! しゅみすけです。ってことで、今日はね。英語の歴史についてお話します。あれ?このチャンネル。歴史のチャンネルじゃないでしょ?

そう思った方こそ、ぜひ、最後まで聞いてほしい。きっと、このチャンネルを聞いてる人は、英語を勉強してる時、いろんな悩みを持ったことがあると思うんですよ。

  1. どうして過去形に規則・不規則があるのか意味がわからないという方
  2. 句動詞がどうしても覚えられない方
  3. スペルは似てるのに発音が全然違うのがどうしてかよくわからないという方

今日の動画はね。そんな人に納得感を与えて、英語学習のモチベーションをめちゃくちゃアップすることができます。普通はね。さっきみたいな質問をするとね。英語の先生たちはこういうんです。

「理由はない。とりあえず暗記するしかない。」って。

でもね。それだと、やっぱり納得感ないじゃないですか。僕もそんな気になって仕方のない少年の1人でした。今は、大概おっさんですが。きっと、僕が学生時代英語嫌いだったのはこれも理由の1つでした。でもね。僕たち今はもう大人じゃないですか。

部屋を掃除するときだって、部下に作業を頼むときだって、あるいは上司に理不尽な指示をされるときだって、ただやれってのはキツイですよね。やっぱり、納得するっていうことが先にある方が俄然ね。頭にも残るんですよ。

英語のルールや英単語についての悩みはね。確かに、どこかで線を引いて丸暗記したほうがいいこともあるんです。でもね。丸暗記するにせよ、なぜ、丸暗記したほうがいいかを理解するってのが大事です。この英語が生まれた国。つまり、イギリス、より正確にはグレートブリテン島の歴史を理解することで納得ができます。英語学習で意味不明、ルール通りじゃない、なぜ、なぜ、なぜ?と難解なことの多くはちゃんと理由があるんです。あるいは、理由がないことにちゃんと時代的な背景があるんです。そこにはね。グレートブリテン島の人々の涙ぐましい苦労と妥協の歴史だってことがわかればね。僕たちも、もっと愛情をもって。愛着をもって英語を学ぼう。ま、そんな気になるはずなんです。

でもね。もし、反対に、この歴史を押さえることなくただ気合と根性だけで学習するとどうなるでしょう?

僕たちは大人ですから、納得感がないものについては、極端にモチベーションが落ちますよね。ブラック企業で上司に、理由はないけど、こんな資料作ってと言われても多分多くの人は手が動かないです。それと一緒です。となるとですね。やっぱり、英語は気合と根性も大事だけど、それだけでは続きません。つまり、途中で断念したり諦めるリスクがすごく高くなっちゃうということです。

ハンニバル

ちなみに僕はですね。今は英会話スクールの社長が本職です。1万名以上のお客様のサポートをしてきました。でも、もともとね。僕が憧れていたのは、ドイツのシュリーマンっていう考古学者だったんです。そう。この長い髪型もね。別に、サーフィンやってるとかじゃないですよ。ってか、僕丘サーファーです。アド・アストラっていう漫画があるんですが、古代ローマを滅亡寸前まで追い込んだカルタゴという国のハンニバルという名将の髪型がモデルです。美容院でも、ハンニバルの髪型にしてくださいと頼んだらこうなりました。ま、そんなこともあってね。中学では英語が駄目で一度退学してるし、大学でも、英語の単位落としました。でも、世界史はね。センター試験1問間違い、大学受験でも受けた学校のテスト、ほぼ満点でした。はっきり言って、僕が大学行けたのは英語を含めた他の科目は悪かったけど、世界史のおかげです。今もね。自分のパソコンの文字変換でも、早々にご対応お願いします、と打とうとすると三国志の「曹操」と出てきちゃうくらい、僕の頭の中は英語を除くと、歴史でいっぱいなんです。

でもね。その歴史好きのおかげで僕は英語学習でもかなり助けられました。なので、ぜひ、この動画を通じて英語の歴史を知ってください。英語の歴史を知って、英語をもっともっと好きになってもらいたいと思うんです。今、英語学習で詰まってる人、惰性に陥ってる人、そして、やる意義がわからなくなってる人はこの動画でやる気モチベアップしてください。

動画の概要

今日の動画ではね。こんなことを話そうと思っています。

① ざっくりとした英語の歴史
② 歴史の中で誕生した様々な英語に関する出来事
③ 英語の歴史を理解した上での、おすすめの英語学習法。特に単語などの学習法。

この3点です。

ちなみに、このチャンネルでは、基本的には英会話・英語学習に役立つ情報を配信していきます。特に、英語を始めたばかりの初心者の方。あるいは、今まで学習してきたけれどもなかなか結果が出なかった人たちが一人でも僕のチャンネルを通じて、英語を話せるようになってもらいたい。人生をより良いものにしてもらいたい。そして、より多くのチャンスを手に掴んでもらいたいと思っています。ぜひ、この先の投稿も気になる方はこのタイミングで、是非、登録ボタンを押した上で、その隣のね。ベルマークも押しちゃってください。

では、行ってみましょう!

ざっくりとした英語の歴史

英語のざっくりとした歴史

今日の動画ではね。こんなことを話そうと思っています。

① ざっくりとした英語の歴史
② 歴史の中で誕生した様々な英語に関する出来事
③ 英語の歴史を理解した上での、おすすめの英語学習法。特に単語などの学習法。

この3点です。

ちなみに、このチャンネルでは、基本的には英会話・英語学習に役立つ情報を配信していきます。特に、英語を始めたばかりの初心者の方。あるいは、今まで学習してきたけれどもなかなか結果が出なかった人たちが一人でも僕のチャンネルを通じて、英語を話せるようになってもらいたい。人生をより良いものにしてもらいたい。そして、より多くのチャンスを手に掴んでもらいたいと思っています。ぜひ、この先の投稿も気になる方はこのタイミングで、是非、登録ボタンを押した上で、その隣のね。ベルマークも押しちゃってください。

では、行ってみましょう!

英語とはどんな言語なのか?

では、まず、英語とはどんな言語なのか。結論として、その定義をズバリ言ってみましょう。

僕なりの定義ですが、うーんという人もいるかもしれないけど、英語とは・・・・ズバリ・・・・英語とは、ラテンなノリのゲルマン語です。

この言葉を聞いて、いまいち理解できない方。それもそのはずです。まだ、聞き続けてください。なぜならね。英語という言語の生い立ちを私たちは学校で学ぶことはまず、ありません。ごく一部の歴史オタクか、言語学を学ぶ人以外は知ることがないからです。これは、多くの学校の先生にも言えます。

ゲルマン語との類似点

では、ここでこの文章を見てみてください。英語、ドイツ語、オランダ語で書かれた簡単な文章です。すべて、ゲルマン語系の言語です。

似てますよね。

フランス語起源

また、単語ですがここのリストに出ているのは、英語とフランス語に共通する単語の一部です。実は単語に関して言えば、英単語の実に6割以上がフランス語、もしくは、フランス語の起源となるラテン語から派生しているのです。

基本的に、文法学習、基本的な会話については同じゲルマン語系のドイツ人、オランダ人、あるいは北欧の人が優位と言われているんです。これはね。考えてみれば、当然のことです。単純にすごく似ているからなんです。鹿児島弁話す人が、東北弁の日本語を学ぶのと感覚。あるいは、サッカー選手が、フットサルを学ぶのはそこまで学習負荷はないですよね。それと一緒です。また、高度なコミュニケーションに関しては、数多くの単語が共通しているフランス人や、フランス語と単語が近い同じラテン系のイタリア語、スペイン語、ポルトガル語が有利だといえます。

ここまでいうとね。むしろね。僕、日本人頑張ってると思いますよ。ここまで、違う言語を学んでるんですから。だから、たまにフランス人やドイツ人で英語めちゃ下手な人と会うと、おいおい、どんだけ下駄履かせてもらったら英語はなせんねん!と僕は関西弁で思っちゃいます。

ではね。ここからざっくり歴史について話します。とはいっても、あまりマニアックに話すと、歴史があまり得意じゃない人は難しいと思うので、はしょるところははしょります。なので、歴史好きの人からツッコミあるかもしれないけど、僕もそれは理解した上で、はしょってますのでお許しください。

英語の歴史

では、ざっくりとイギリスにどんな人達が住んでいて、どんな影響が言語に反映されていったのか。これを4つの時期で見てみましょう。

第0期:ケルト人・ローマ人の時代(紀元前~4世紀)=ケルト・ラテンの時代
第1期:ゲルマン系の時代(5世紀~10世紀)=Old Englishの時代
第2期:フランス語の時代(11世紀~15世紀)=Middle Englishの時代
第3期:ごっちゃまぜの時代(16世紀以降)=Modern Englishの時代

このように、グレートブリテン島の歴史をみると、おおざっぱいに4つの時代があります。ただ、ケルト系の言葉の英語への影響は主に地名などに限定されていて、主要な単語や文法には影響が少ないので、ここでは影響が大きかった3つの時代を見ていくことにしましょう。それを第1期から第3期で見ることにしましょう。

第1期:Old English(古英語)の時代:ノルマン・コンクエスト以前(AD450~1150年頃)

アングロサクソンのイギリス侵入

まず、第1期、Old English、もしくは、古英語の時代です。これは、時代で言うと5世紀くらいからスタートします。日本でいうと古墳時代。前方後円墳がたくさん作られていた時代から、平安時代までが該当します。

その前まで、グレートブリテン島にはケルト人という人がいました。今の、アイルランド人、スコットランド人、ウェールズ人がこのケルト人にあたります。さらに、ローマ帝国がイングランド中部まで進出して、こうしたケルト人たちを支配していました。

しかし、5世紀になるとローマ帝国は滅亡します。滅亡した理由って覚えてますか?そう、ゲルマン人の大移動です。

グレートブリテン島には、ドイツ北部の低地ドイツ語系統の言葉を話すアングロ・サクソン人が大量に押しかけてきました。そして、もともと住んでいたケルト系の人々を西に北に追いやって、真ん中のいわゆるイングランドを支配します。なので、この時代、グレートブリテン島のイングランドのエリアで話されていた言葉は、限りなくフリジア語と呼ばれるドイツ語系の言葉の一派に近い言語だったのです。

さらに、その後、北欧からデーン人という人々がやってきます。これは、バイキングのご先祖様で、今のデンマーク、スウェーデン、ノルウェー、アイスランドなんかの人たちと共通のご先祖様です。このデーン人の言葉も、ドイツ語と同じゲルマン系の系統です。なので、その前からイングランドに定着した、アングロサクソン系の人とそれなりにコミュニケーションがとれたと言われます。

ここで、アングロサクソン系の人々の言葉とデーン人の話していたノルド語が融合し、簡素化することで英語のベースが完成します。これが、いわゆるOld English、もしくは、古英語と呼ばれるものです。言語として、当時の古英語は、アングロサクソン人もデーン人も普段の生活で使う口語ベースの簡単な言葉が主体でした。なので、出てくる単語などは非常にシンプル、数も少なかったんです。だから、高度なコミュニケーションというよりは、単純な生活の会話をベースとしています。

実はね。僕たちが中学で学ぶ基礎単語のかなりのものはこの古英語の時期に誕生したものです。たとえば、make, do, have, hold, bring, open, mind, house, get, take, want, call, seem, same, sky, husband, seatといった誰でも知ってる簡単な単語です。

そして、今も英語圏の人の多くはこのOld English時代から生き延びてきた、超基礎中の単語を数多く組み合わせることで会話を行ってます。英語を話せるようになりたいなら、中学英語をしっかりと学び直せ、っていうじゃないですか。これね。何も知らないと「いやいや、俺はもっと高度な英語使いたいんだ」って言って、難しい単語学習しちゃうかもしれませんよね。でも、こうして歴史から見れば、ちゃんと理由があるのです。多分、言ってる人たちもこの歴史知らないかもしれませんけどね。

第2期:Middle English(中期英語の時代):ノルマン・コンクエスト以降の近世(AD1150~1500年頃)

ヘイスティングスの戦い

次の時代、第2期はMiddle English(中期英語の時代)と言われています。デーン人とアングロサクソン人は時には争い、時には共存してましたが、1066年にイギリスに激変がおきます。いわゆる、ノルマン・コンクエスト、もしくは、ノルマン征服と呼ばれる大事件です。

これは、イギリスという国にとって大事件だったんです。それ以上にね。今の英語という言語にとっても大大大激震となる出来事です。

当時、日本はちょうど平安時代後期。もうすぐ、源平合戦の時代に入るか、入らないか、というときです。フランス北部のノルマンディー地方という場所を統治している貴族がいました。フランス王に仕えるこの人物の名前はギヨーム。フランス語を話しますが、ご先祖様は北方のヴァイキングです。勝手にね、このエリアを占領しちゃって、フランス王が仕方ないから貴族にしてあげて、土地を与えてたんですね。

そして、この人が突如イングランドに攻め込みます。1066年。これが、ヘイスティングスの戦いというもので、イングランドを支配していたアングロ・サクソン人は負けてギヨーム率いるノルマンディー地方の貴族がイギリスの支配者になります。ギヨームは、引続きフランス王に仕える貴族でありますが、イギリスにおいてはウィリアム1世という王様になります。いろいろ、紆余曲折ありますけど、今のイギリス王室にもこの血筋は受け継がれています。

こうして、イングランドには少数のノルマンフレンチと呼ばれるフランス語を話す人がが支配する貴族階級、学者・僧侶のようなエリート階級、そして、大多数の庶民という構図が誕生しました。実際、映画のブレイブハートでも、リチャード一世という有名な王様が出てきますが、この人イギリス王ですがフランス語しか話していません。このあたり、すごく忠実に再現してました。ま、実際、この時代は、イングランドの庶民にとっては屈辱の時代だったかもしれません。ただ、英語という言語にとっては、1ついいことがありました。それは、ラテン語から派生した、フランス語の語彙を大量に輸入することで英語のボキャブラリーの数が増えてパワーアップしたということです。

この時期はね。少数のノルマン貴族、僧侶・学者、そして、大多数の庶民という三重構造がうまれて、それぞれの人達は異なる言語をつかっていました。つまり、こんな感じです。

① ノルマン貴族の使うフランス語(ノルマン・フレンチ)
② 僧侶・学者はラテン語
③ 庶民の英語(日本語のやまとことばに相当するゲルマン系言語、古英語の流れ)

正直、この感覚は僕たち日本人は経験したことがないのでわからないですよね。でも、支配者と被支配者、あるいは、エリート層が違う言語を話すというのは海外ではよくあることです。こんな時代が数百年続きました。

ここで面白い話があります。

例えば、僕たちにとって身近な生き物である「牛」や「豚」。実はそれぞれ、2つの英単語があてがわれているの気付きましたか?例えば、牛ですと”cow”や”beef”。豚ですと“pig”と”pork”。でも、日本人の感覚だと同じですよね。でも、実は違うんです。

牛や豚を育てる一般階級のイギリス人は牛である“cow”と豚である“pig”を飼育する。これは、どちらもゲルマン語から来ています。一方で、フランス貴族はイギリス人の育てた肉としての“beef”と“pork”を食べる。つまり、この二重構図が出来上がりました。だから、飛行機乗った時に”cow”じゃなくて、”beef or fish”。”pig”じゃなくて”pork or fish”って言われますよね。

また、英語を学ぶ時に多くのノンネイティブを苦戦させるものとして、Phrasal Verb、つまり句動詞があります。これも、フランス語系の貴族に対する、ゲルマン系のイングランド庶民の反抗から生み出された、庶民の知恵なんです。

てのも、フランスから難解な単語が突然導入されましたよね。でも、庶民はそんなの全部覚えていられません。畑耕さないといけないから。そこで、庶民はどういう形で反抗したか。それは、昔から使いならされていた簡単な動詞と前置詞、あるいは、副詞をくみあわせて同じ意味の単語を造語、つまり作ったんです。

たとえば、「加速する」というのはフランス語起源の英単語では”accelerate”です。でも、イングランド庶民にすれば、「なーにがaccelerateざーますか」ということなんです。そこで、昔から使ってた”speed”という動詞に前置詞のupをつけて”speed up”や、”hurry up”という句動詞をつくりました。あるいは、”continue”もフランス語起源ですが、これに対しては”go on”や”keep on”を当てることで反抗したんです。俺たちゃ、なるべく昔からある言葉で対抗するだ。というイングランド庶民の気概です。

ちょこっとその例をいくつか次のページ切り替わり前に紹介します。

句動詞の例
continue→go on継続する discover→find out発見する emit→give off放射する extinguish→put out消火する postpone→put off延期する submit→hand in提出する tolerate→put up with我慢する explode→blow up爆発する surrender→give in降伏する enter→go into入る exit→go out退出する descend→go down下降する.

Modern Englishの時代:シェイクスピア~現代(1500年以降)

最後の時代、第3期はModern English(近代英語の時代)と言われています。さて、こんな二重言語の時代が続いたイングランドですが、またまた英語に激動が走ります。これが、いわゆる百年戦争と呼ばれる戦争です。これは、知ってる方も多いかもしれません。

一般的には、イギリスとフランスの戦争と言われていますが正確には、イングランドとフランスの一部を支配するフランス系の王朝と、フランス王国との戦いというのが正しいです。戦争の詳細は省きますが、前半はイギリス優位でしたが、後半に有名なジャンヌ・ダルクの活躍もあり、イングランドはフランスに持っていた領土の大半をフランス王国に奪われます。そして、イギリスに退却します。こうなると、フランスから来てイギリスを支配していた貴族たちも、戻る場所がなくなります。ここで、はじめて「自分たちはイングランド人だ」という自覚を貴族階級も持つことになります。こうして、貴族階級の言葉と庶民の言葉が本格的に融合します。

また、この時期もう1つの大きな出来事があります。英語では、”great vowel shift”、日本語では、大母音推移という出来事がおきました。これが、現代に至る英語学習者が英語の発音で悩むきっかけとなった事件ですが、原因は様々な要素が偶然重なって起きたようです。例えば、save, cave,などは”eɪv”(エイブ)という発音なのに、なぜhaveは*/heɪv/じゃなくて、 /hæv/ なの?みたいな不規則性があります。これは、実は、こうしたイングランド人、フランス語話者が融合する過程で、使用頻度の高い単語が徐々に発音が簡素化されたり、動詞の過去形なども法則性のない状態で固定してしちゃって使われてたんですね。で、そのタイミングで活版印刷が導入されたことで、スペルと発音に不規則なまま定着しちゃったということです。面倒なことしやがって!と思いますが、仕方ないですね。

歴史的背景を踏まえた英語学習のコツ

さて、英語の歴史の話いかがでしたでしょうか。
イングランドとフランスにこんな関係があったなんて知らなかった方も多いかもしれません。ま、イギリスとフランスが仲悪いってよく言われますが、こういう歴史の背景がわかると面白いですね。

ここからは、歴史的背景を踏まえた上で、初心者のためになる英語学習法を少しお伝えしたいと思います。それは、ずばり、イングランド庶民の気持ちになって英語を学べ、ということです。

では、具体的にどんなことかを考えてみましょう。3つあります。

① 基礎単語をマスターする
② 句動詞を理解する
③ 理解する表現と会話の表現を切り分ける

① 基礎単語をマスターする

まず、基礎単語は確実にマスターして使いこなせるようになるいうことです。これは、アングロサクソン、デーン人などゲルマン系の人たちが使っていた生活言語時代の英語の中で、生き残っている単語を学ぼうということです。

とはいってもね。新しく覚える単語はまずありません。というのも、ほとんどの単語は中学生の時に学んでいるからです。僕たちが学んでいる、一音節の単語は実はほとんどアングロサクソン、もしくは、ノルド語、つまりゲルマン語由来です。例えば、ask, get, hit, have, stand, take, make, do, open, want, call, あげるとキリがないけど超基礎単語です。気づいた方も多いかもしれませんが、殆どは、自分の体、頭の中を表す単語です。

こうした単語は日本語で言うところのやまとことばのようなものです。そして、生活でたくさん使われてきたので、実に数多くの使い回しができるオールマイティーな単語なんです。英語のドラマ、洋楽の歌詞、あるいは政治家が語りかけるスピーチなど見てもらっても、出てくる単語の殆どはこの基礎単語、つまり、ゲルマン語由来のものです。

別に、どの単語がゲルマン語かフランス語由来かを知る必要はないです。ただ、大事なのは、一単語一意味という学生時代の学び方ではなく、こうした単語が含蓄している様々な意味を漠然とでいいので、理解することが大事です。コアイメージで学ぼうという人がいますが、それは、こうしたコア単語をマスターすることが大事だからです。

例えば、haveは一語一訳の発想だと「持つ」という訳語が与えられます。でも、実際にhaveは膨大な意味を内包しているので、訳で覚えていてはキリがないんです。そこで出てくるのがコアイメージでなんとなく理解しておくというやり方です。

実際に、「持っている」だと、

I have a pen.
He has long legs.
I have three brothers.

などは、理解できるかもしれません。
でも、

I have a headache.
I have an idea.
Let’s have a look.
Please have a seat.
I have a problem with my computer.

などは、「持つ」という訳語は少し違いますよね。むしろ、”have”は持つという単語をあてがわれるよりは、「一緒にあり、くっついている状態」をイメージとして持っている方がネイティブの心象イメージと近いのです。くっついていて、切り離せないもの。例えば、モノ以外でも、経験、知識、義務、体調、特徴、属性など様々なものが”have”することができるからです。

② 句動詞を理解する

さて、①の基礎単語をマスターすると自然とついてくるのが句動詞です。

句動詞の多くは、フランス語の高度な単語が入ってきた時に、イングランド庶民が従来から使っていた基礎動詞に前置詞・副詞をつけて、あてがった表現です。

なので、基礎単語をマスターする時にセットで覚えるのがいいでしょう。ポイントは、基礎動詞と前置詞が内包しているコアイメージを理解しながら、そこに前置詞、副詞を足して意味をイメージすることです。その時は庶民の気持ちになってください。役所の文書じゃなく、AKBが歌う歌に出てくるようなわかりやすい表現と思えばいいでしょう。

同じようなコア単語の中に”get”がありますが、これも、「手に入れる」よりは「とある状態になる」イメージです。そこに、前置詞がつくと、

We got to the top of the mountain. 山の頂上に到達した。ここのget toはフランス語・もしくはラテン語起源の”arrive”が近いです。

How did you get in there?どうやってそこに入ってきたの?この”get in”はフランス語起源の”enter”が近いです。ただ、enterって使いたくなかったんでしょうね。

I would like to get off here please. ここで降りたいです。この”get off”もフランス語的な言い方なら、”descend”とかありますが、自然ではないのでまず、会話では使いません。

③ 理解する表現と会話の表現を切り分ける

最後は、今、受験勉強や試験勉強している人向けのコツです。

とはいえ、やっぱり単語数はリーディング、リスニングのため増やしたい。高度な表現を学びたいという人は多いと思います。それで、全然問題ありません。2000語以上から先の単語は、さっき言ってたようなフランス語起源の単語が一気に増えてきます。

ただね。単語数を増やしすぎる時、あるいは、高度な文法を学びすぎる人に共通するのは学ぶことに集中しすぎて、使い方を知らないことです。でもね。さっき話したように大事なのは、イングランド版やまとことばともいえる、基礎単語や句動詞を使いこなして会話ができるようになることです。これが最初です。

こうした問に対しては、認識語彙と運用語彙という考え方で説明できます。つまり、相手の会話や文章を理解するための単語が認識単語、認識文法、あなた自身が実際につかう単語や文法が運用単語や運用文法と理解すればよいでしょう。そうすれば、高度な単語も、会話では使わないけどリスニングやリーディングでは役立ちますよね。こうして、割り切るのがポイントです。会話上手な人は、みんなこの割り切りやってます。ぜひ、あこがれの人が英語話すことがあれば、耳を澄まして聞いてみてください。

まとめ

はい、いかがだったでしょうか。

今回の動画では、英語の歴史についてお話しました。結論としては、英語は、ラテンなノリのゲルマン語、ということで、3つの時代区分とそこで英語に起きた変化を説明してきました。

特に、庶民だったイングランド人がフランス語を話す貴族に支配されている時に、庶民の知恵で対抗して使っていた単語が中学単語や句動詞だってこと。だからこそ、中学単語、句動詞、中学文法こそが英会話において最重要項目だってことを話してきました。実際、海外ドラマを見てても出てくる単語の殆どはこうした基礎単語なんですよ。びっくりしますよ。

でもね。もし、こうした歴史的背景を知らずに「中学英語で十分」「基礎単語はコアイメージを理解しろ」と言われたらどうですか?なんか、納得できないから、もっと難しい単語勉強したほうがいいんじゃない。って思うかもしれないですよね。

まずは、イングランド庶民の気持ちになって英語を勉強してみようというのが今回の動画で僕が言いたいことなんです。

じゃ、これで今日の動画は終了したいと思います。にしても、結構お硬い内容の動画になっちゃったと思うけど最後まで聞いてくれた方。本当にお礼をいいたいと思います。

前回の動画でも話したけど、僕がこのチャンネルを立ち上げたキッカケは今の日本、やばいんじゃないのという危機感からです。30年間経済は成長しない。政治は自分たちの利権だけ。今だけ、金だけ、自分だけ。そんな時代、自分も家族も将来の世代も何が大事?って考えると、やっぱり、自分への投資です。

世界最強の投資家、ウォーレン・バフェットって人がいます。この人がね、すごくいいこと言ってます。「最高の投資は自分自身に投資をすること」。自己投資こそ、誰にも奪われることなく一生の武器になります。ローンで家買ったら、ひょっとすると、地震や災害被害でちゃうかもしれない。でもね。知識やスキルは違います。仮に、日本が沈もうが、全てを失おうが、今までに学んだ知識や経験、スキルだけは残り続けます。だからこそ、自己投資は大事なんですよ。海外のエリートが学びを重視するのはそれが理由です。

そして、このYouTubeというプラットフォームをエンタメではなく、学びに使おうとしているあなたはまさにその一歩を歩んでいます。

これからも、このチャンネルでは学校の英語の先生や英会話スクールが教えてくれない、本当に英語を話せるようになる方法をお伝えしていきます。偶然、このチャンネルを見つけてくれた人。今日の動画が勉強になったという方は、ここでチャンネルを閉じちゃう前に、チャンネル登録と隣のベルマークのクリックをしておいてください。また、コメントもお待ちしています。これからも、役立つ動画をどんどんアップしていくので、この次の動画も見逃しほしくないんです。

それではこれからも、こちらのチャンネルでお会いしましょう!

As always guys, thanks for your patience on watching this video. I hope you guys have a great day, great week, and a great life, and I will see you in the next one. Bye guys!

しゅみすけ