英会話初心者でこれから英語学習はじめたい。
そんな人が、失敗しないための学び順をまとめました。
基本、英会話初心者が独学で学ぶことを前提に(一部オンライン英会話、英会話教室使う人も想定)学び方をインプット、アウトプット、フィードバックの順に6ステップでまとめています。こんな人におすすめの動画です。
・ 現在、独学で学んでるけど伸び悩んでいる人
・ これから英語学習を始めようと思っているけど失敗は怖いという人
・ 英会話教室、オンライン英会話で学んでるけど効果を感じていない方
こうした方たちの多くは、インプット、アウトプットのバランスがいずれかに偏っているケースが散見されます。一度、ここで立ち止まって学び方を整理すれば、再度、上達を実感できることでしょう。下記に動画のリンクと、文字起こしを入れてありますので、ご参照ください。
目次
オープニング
What’s up guys, welcome back to my channel.
しゅみすけです。
今日の動画はですね。初心者向けの英語が話せるようになるためのロードマップ。これを紹介します。
僕のチャンネルでは今まで単語の覚え方、リスニング、英会話、英語脳の作り方、などなどいろんな動画を紹介してきました。最近、動画を聴いてくれている人とLineでアンケートを取って分かったんですけど、このチャンネルのリスナーの方の多くは、英語をこれから学ぼうかなと思っている中高年の方が圧倒的に多かったんです。僕もいいおっさんなので若い人より親近感持ってもらえていたら嬉しいです。
ということで、ですね。ここで1つ、質問をしてみたいと思うんですね。その質問とは、物事を始める時に何が大事かってことです。
いろんな答えが出てくると思うんですけど、英語に関してということではっきり言っちゃいます。ひょっとしたら、地味な答えですみません。それは、ちゃんと続く正しい方法ではじめるということなんですね。
英語学習はダイエットと並んで挫折率が高いと言われています。特に、最初の21日間、ま、これ3週間ルールとかいいますけど、この期間に学習を習慣化できない人はほぼ確実に失敗します。僕たちも、本業で英会話教室やってますが、この期間が一番大事だと思っていて、ここに失敗するとやっぱり挫折するお客様が出てきてしまいます。じゃあですね。21日を乗り越えたら大丈夫なの?と思うかもしれませんが、ま、必ずしもね。そんなこともありません。最初の21日を乗り越えたとしても、目に見える結果が感じられないと、やっぱり続けるのが虚しくなってしまうからです。
となると、何が大事かと言うと2つあります。1つは、短期的にちょっとでいいから成果を感じて楽しくなるということ。そして、2つめは、ちゃんと地に足のついた学習法で長期的に成果が出る方法であるということ。これが大事になります。特に、学生時代から20年とか30年とか経過した人だったら、何からはじめるのがいいのかがわからないのが普通ですよね。でも、ここで、気をつけないといけないのは、闇雲に手を付けてしまうことです。とりあえず、単語帳買ってきて暗記しようと思っていた方は、ちょっと待ってください。その前に、この動画で順番を確認することを強くおすすめします。
ということで、今回の動画です。この動画では一旦、ゴールを3ヶ月という期間で区切りました。この間に、英語初心者の中高年の人が確実に日常英会話をできるようになるためのロードマップを紹介することにします。この方法は、僕自身も大学で英語の単位を落とすくらいの英語苦手だったんですけど、会話に関してはこのやり方で困らなくなりました。あと、実際に、会話ができるようになったことで自信を持って、その後英語学習に真剣に取り組んで、その後、アメリカの大学院に留学したり外資系企業で働くこともできました。でもですね。その時もこの3ヶ月の期間で身につけた英会話力ってのがですね。基礎としてあったからこそ、困ることがなかったわけです。そして、その後、僕が運営している初心者専門の英会話教室b わたしの英会話でもですね。このやり方を導入して、累計で1万名以上のお客様でお手伝いしてきました。なので、やり方としては、日本で中学高校まで一応英語をやった大人の方であれば誰でもできる方法です。そして、今回はこのYouTube向けに独学で学んでいる人ができるように、もう少し、簡素化してみました。
逆に、この順番を無視して、闇雲に学ぶ人は続かないで失敗してしまうか、なにか特定の技能。例えばですね、やたら単語だけは知ってるとか文法マニアにはなれるかもしれないけど、会話は全くできない、みたいなアンバランスな英語使いになってしまいます。ですので、そうならないためにも、この動画を活用して自分の英語学習をチューニングしてみていただくとうれしいです。
とてもシンプルですが、実際に効果を実感してもらえると思いますので是非最後まで聞いてみてください。
では、いってみましょう。
大前提:インプット・アウトプット・フィードバックループ
では、1つ1つ見ていくことにしましょう。と、思ってるんですがその前に1つ大事なことがあります。
英会話ができるようにな人に必ず共通していることがあるんです。それは、必ず、インプット、アウトプット、フィードバック。この3つのバランスをとって学んでいる。ということなんです。
漠然と、ふーんと思った人もいるかもしれませんが、これめちゃ大事です。実際いろんな人を見ていると、多くの人はインプットかアウトプットか、どちらかだけに偏っている傾向にあります。もちろん、やらないよりは全然いいんですけど、偏ると成果が限定されてしまいますので、続ける楽しみが見つからず途中で断念するリスクが高くなります。特に、英語学習でいうと圧倒的に多いのはインプットだけやる、というパターンです。
インプットというのは、単語、文法、発音を学んだり文章を読むリーディング、音声を聞くリスニングなどのことです。中でも多いのは、日本人は学生時代の英語のクラスの延長で単語、文法だけやる方が多いです。一方で、英語におけるアウトプットは実際に会話をすることでよね。英会話学校のクラスとかもそうです。先生の説明を聞いたり、教科書を読むことも大事です。でも、インプットだけですとあっという間に忘れます。そう。アウトプットを前提としたインプットじゃないと、インプットの殆どは無駄になってしまうんですよ。これね。別のことに置き換えてみるとよくわかります。例えば、自分が最近読んだ本や見た映画を思い出してみてください。今から3分あげますので、その本か映画の要約と感想を僕にしてくださいといったらどうですか?かなり難しいと思います。じゃ、逆にですね、僕にあとで要約するという前提で、これから本を読んだり、映画を見たらどうですか?これが、アウトプットを前提にインプットをするということなんですね。こうすると、何が必要なのかを意識しながら本を読んだり、映画を見ますよね。すると、圧倒的に本や映画の内容も脳に染み込みます。これが、知識として記憶するのではなく、能力として記憶さするということです。
英語もまったく同じでです。まず最初に、一定のインプットが必要になります。その後、ある程度インプットが溜まってくると、それをもとにアウトプットすることが大事になります。アウトプットというのは、実際の会話の部分です。ネイティブの友達がいれば、その人との会話でしょうし、英会話スクールやオンライン英会話を活用している方でしたら、ネイティブ講師との会話の部分です。ただ、中にはアウトプットは重要だけど、インプットは重要じゃないと勘違いして、準備無しでクラスだけ参加する人がいます。これはこれで問題です。アウトプットだけに偏重してしまうと、多少は日本人は学生時代の英語の記憶があるので会話ができるようにはなりますが必ずどこかで成長が止まってしまいます。
だから、大事なのはこの流れになります。その1)アウトプットを意識したインプットをおこなう、その2)実際にアウトプットをする。ここでいうアウトプットは英語に関していうと会話です。そして、その3)アウトプットがあれば最後に相手、ここでは好ましいのはネイティブスピーカーからフィードバックを返してもらう。この3つです。読書レビューをすれば、友達やブログ読者から反応が返ってきます。自分と違う意見だったりすれば、そこから学ぶことがあって、「じゃ、次はこうしよう」と先に活かすことができますよね。英語も一緒で、ネイティブと話せばフィードバックがあります。英会話スクールやオンライン英会話やって方ならあると思いますけど、会話していると、少し自然じゃない部分をチューニングしてもらったりします。これがフィードバックです。フィードバックを活用することで、次回、同じような場面に出くわせば必ずより、上手にアウトプットすることができるようになるんです。
これが、インプット、アウトプット、フィードバックの黄金率です。例えば、試験勉強だけやってる人はインプットに偏りがちですし、準備なしで英会話スクールやオンライン英会話をしている人は逆にアウトプットだけに偏りがちです。どちらに偏っても、効率が悪くなります。だからこそ、今日の動画のテーマとなる順番が大事なんですね。
では、ここから具体的な順番を見ていくことにしましょう。
英会話初心者が3ヶ月で話せる6つのステップ(ロードマップ)
では、ここから個別ステップを見ていきます。この順番で説明していきます。
- Step1:中学英語のおさらいをする(英文法)
- Step2:中学英語のおさらいをする(コア単語)
- Step3:自分の文章をつくる(英作文・日記・独り言)
- Step4:何度も練習して覚える
- Step5:外国人と話す
- Step6:フィードバックを反映する(復習)
この6つのステップで学べば、3ヶ月あれば1時間くらいネイティブと会話をすると、そのうちの半分、つまり、30分くらいは自分のトピックであれば、会話ができるようになっているはずです。これできたら、スゴイですよ。かなり自分に自信をもてます。
では1つずつステップを見ていくことにしましょう。
Step1:中学英語のおさらいをする(英文法)
まず最初のステップは中学英語のおさらいです。中でも大事になるのは、中学英語に出てくる英文法と英単語です。できれば、最初の1週間から2週間はこれだけでいいです。地味な作業なので、退屈に感じるかもしれませんが、ここだけは我慢してください。あとで、かなり楽になります。
文法というと複雑なものを考えてしまいがちですが、日常英会話ができるようになりたいという方であれば、中学英語だけで十分です。更に言っちゃいますと、ビジネス英語、あるいは、英語が上手に見える人も実際は中学英語でやりくりしてます。是非、身の回りに英語が上手だと思う人がいたら、意識して聞いてみてください。きっと、わかります。日本語で思ったことを全て正確に伝えようとすれば、当然、英語の表現も複雑になります。難しい表現を難しい文法や単語を駆使するのではなく、中学英語で言えるようにうまく言い換えて話すほうが、英会話を上手にできるようになる早道なんです。これは、画面つけておきますが、「英語は●●で話せるようになる(速攻でペラペラになる方法)」というパラフレーズの回でも話していますので、あわせて、聞いてみてください。
ということで、単語と文法に分けて話しますと、文法はこの動画を聴いている人は学生時代から20年、30年、中には40年と経過してるかもしれませんので、結構忘れているかもしれません。なので、忘れたところだけおさらいするイメージで十分です。単語も後で話しますが、中学単語で十分です。
ただですね。この基礎単語と文法がないとその後の準備がまったく効率が悪くなりますので注意が必要です。例えば、文法を完全に忘れていて、いきなり、アウトプットでネイティブと話し始めたらどうでしょう?分からないことだらけで、そのたびに壁にぶつかって辞書で意味を調べたくなったり、後で、文法解説を調べなければいけません。これって、ホント、効率悪いのわかりますか?例えば、あなたが友達と会話してて「スタバのフラペチーノ美味しいよね」と言ったとき、その友達が「スタバって何?」と言われたらどうですか?え、そこから説明しないといけないの。となりますよね。そんな感じです。
でも、英文法ってはっきり言ってつまらないと思う人がほとんどです。僕も別に文法好きじゃないです。だからこそ、英文法については選ぶ本が大事になってきます。ここで1つ問題があります。英語の本って難しく説明しているマニアックな本が多いんです。書いている人が専門的すぎたり、目的がハイレベルになりすぎて、れもこれもと書かれていくうちに、説明そのものが難しく感じたりすることがあります。ということで、ここでは、1つめ)会話で使うことが目的で、2つめ)解説が感覚的・直感的ににわかる、という2点を重視して僕がおすすめの文法と単語の本を紹介します。
中学英語をひとつひとつわかりやすく
まず、文法ですが僕が圧倒的におすすめするのは「中学英語をひとつひとつわかりやすく」シリーズです。ちょっと、画面に出しておきますがこの本は、イラストが多めで、文法を文法として解説するのではなく感覚的にわかるように説明してくれています。左のページが解説、右ページは練習問題なので、1周目はサクッと読んで2周目、3周目と読む時にもう少しじっくりと読んでいくと、体に染み付くと思います。「中1」「中2」「中3」とありますので、この3冊をまずやってみるといいと思います。ただ、英語が初心者で自信がないという方は、中1、中2だけでも十分会話で使う文法をマスターできます。
キク英文法
マーフィーのケンブリッジ英文法
ボク個人の意見ですが、中高年の方で、これから英語を学ぶ方には、「中学英語をひとつひとつわかりやすく」シリーズ一択かなと思います。でも、もう少し細かく学びたい方は「キク英文法」もしくは「マーフィーのケンブリッジ英文法」がわかりやすいです。「キク英文法」は文法好きな人に人気ある本で、会話だけでなく、TOEICや英検の勉強もしてるよなんて人におすすめです。「マーフィーのケンブリッジ英文法」はうちは使ってませんが、いくつかの英会話スクールで使ってるのを見たことがあります。ただ、どっちも、ちょっと文字が小さいので、高齢者の方には読むのが少ししんどいかもしれません。これらの本は、「中学英語をひとつひとつわかりやすく」シリーズをやり終えてもう少しレベルアップしたい方向けかなと話しながら思いました。
もし、お金をかけずにまずは基礎文法を学びたいという方は僕の公式Lineページにお友達登録していただくとプレゼント特典の中に、中学1年、中学2年、中学3年の英文法の簡易解説をまとめたものを付けています。本を買う前に、まず、こちらに目を通してもらってもいいと思います。
興味ある方は、概要欄からLine登録してみてください。
Step2:中学英語のおさらいをする(英単語)
Step2は、引き続きインプットです。さっきは文法でしたが次は中学単語です。実際、ネイティブってどれくらいの英単語知ってると思いますか?ま、これは、日本人に日本語の単語をいくつ知ってるの?というのと同じ質問です。答えは、大体母国語での単語数は平均で2万後半から3万くらいと言われています。
ただ、ここには1つからくりがあります。実際の日々の生活で使う単語、という風に区切ればこの数は一気に数が減ります。大体2000語あれば、日々の生活はなんとなるといわれています。実際、アメリカで普通に日常生活をしている、移民1世などの方の使う単語数は2000くらいと言われているので、感覚的にもこの数字は正しいと思います。
では、2000といえばちょっと多い気がしますが、私たち日本人はどれくらい英単語を知ってるでしょう?実は2000というのは、中学生から高校のはじめまでに学ぶ単語数とだいたい同じです。しかも、その中の単語には、僕たちが日々使ってるカタカナ英語にもなってる「アップル」や「ブック」といった身近な単語や、”I”とか”you”といった人称代名詞も含まれての数ですね。
なので、実は、簡単な英会話をできるようになるため、ということであれば、単語帳などでがっつりと意図的な単語学習をがっつりとする必要は僕はないと思っています。というのは、大体の単語は中学単語で、しかも自分がつかうというよりは、聞いてわかればいいからです。一方で、もっと大きな問題があるのわかりますか?それは、英単語を知っているのに会話で使えないという問題です。
なぜ、知っているのに使えないという問題が起きるのでしょうか。それは、僕たちは学生時代単語勉強する時、一英単語に対して一日本語の意味でだいたい覚えてきています。例えば、”have”という動詞は「持つ」と覚えてきましたし、”take”という動詞も「取る」と覚えました。こういう中学時代に学ぶ基礎単語のことをコア単語といいますけど、実はネイティブはめちゃくちゃ、このコア単語をよく使っています。
100語で伝わる 魔法の英単語ランキング
じゃあ、そのコア単語はどれくらいあるの?って話ですが、動詞、形容詞、副詞、前置詞を中心に100くらい押さえておくと日常会話では十分です。これ、一気に数減りますよね。ここで僕がおすすめする本は、いっぱいあるんですけど、読みやすいものではCozyさんの「100語で伝わる魔法の単語ランキング」です。特に初心者のうちは、形容詞、副詞はおいておいて動詞だけでいいので見ておけば十分だと思います。この本では、動詞が60掲載されていて、おそらくこの動画を見ている人でしたら、見たことのない動詞はないと思います。でも、何がポイントかと言うとその動詞がこんな場面でもあんな場面でも使えるということは、知らない方が多いと思います。以前、K先生と動詞のhaveが如何にオールマイティーかという動画を上げましたので、それを見てもらうとhave一個マスターするだけで、こんなに会話ができるというイメージを持ってもらえると思います。
動詞”have”の使いこなし方解説動画オープニング
とはいってもですね。いやいや、100語じゃ物足りないでしょ。と、思う人もいると思いますが、まず、この100語を押さえておくとホントあなたの英会話力がかわります。1つたとえ話をしたいと思います。ちょっと、料理の話になりますが、調味料というと何を思い浮かべますか?塩、胡椒、醤油、さとう、みりん、いろいろありますよね。中にはマニアックに、ガラムマサラ、サフラン、コリアンダーとかを思い浮かべた方もちょっといるかも知れません。この基礎単語というのは、料理に当てはめると、塩、胡椒、醤油のようなものです。毎日、どんな料理にも必ず入っている調味料で、和食、洋食、中華関係なく絶対に使います。一方で、高校以降で学ぶ単語の多くは、このガラムマサラやサフラン、コリアンダーのイメージです。知ってる事自体はリスニング、リーディングでは役立つけども自分の会話で使うことはあまりない。つまり、出番が少ない。そんなイメージです。なので、新しく単語を詰め込む前に、このコア単語を見直すだけで、自己紹介や簡単な話であれば、先程の中学文法と合わせることで、かなり英文を作れるようになります。これ、まじで保証します。
ちなみに、僕のLine友達になってくれた人はプレゼントでこのコア単語の中でも一番良く使われるhaveやget、takeといった単語の解説と実際の使う場面の例文をまとめたものをプレゼントしています。興味がありましたら、概要欄のリンクからLineでお友達登録してみてくださいね。
Step3:自分の文章をつくる(英作文・日記・独り言)
さて、今まではインプットでしたがいよいよここからアウトプットになります。このステップ3では、自分の文章をつくることってもがテーマです。
イキナリ話したいと思う人もいると思うんですが、初心者の方はまずは書くことからはじめる方がいいと思います。何故だと思いますか?ちょっと考えてみてください。書くこと、つまりライティングと、話すこと、つまりスピーキングはどちらもアウトプットなんですよね。ただ、同じアウトプットですがここに1つ大事な前提があります。それは、初心者のうちは、書けないことをそもそも話すことはできないということです。話すというのは、瞬間的な行為です。相手がいて、決められた時間内で話すので、当然、間違いますし、準備していないと毎回、毎回の会話がアドリブとなってしまい何も話せないで終わってしまいます。一方で、書くというのは自分のペースです。時間をかけて書くことができる上に、会話と違って、何度も振り返って文章を修正することもできます。なので、書くことから始めるのが大事なんです。慣れてくると、準備はいらなくなりますが初心者を脱出するまでは準備しましょう。
では、書くことが大事というのは分かったけど何を書くの?ということが気になると思います。
これは、とても簡単です。あなたが英語を使う理由に合わせた内容で書くということです。おそらく、多くの方にとって話せたらいいな、というトピックは初心者のうちはだいたい決まっていると思うんですね。多いのは、①自分の趣味、②家族、③仕事、③好きなもの、④生活、⑤文化、スポーツ、政治といった身近なことになると思います。僕は、英語を学びはじめたときトルコ史にハマっていて、なんとかオスマン・トルコ帝国の歴史について英語でトルコ人と話したいと思っていたので、かなりマニアックネタで準備しましたが、そういうオタクの人はオタクなトピックでもいいです。でも、基本は身近なことからはじめてください。なぜなら、そうした身近なトピックは話す相手が何度も何度も変わっても使い回しの効くトピックですので、一度、自分のパターンを作っておけば鉄板になるんですね。
では、ここで、文章を書くときのコツをお伝えしておきます。英語という言語のポイントは「誰が」「どうする」もしくは「何が」「どんなだ」。この順番を意識して文章を組み立てれば8割完成します。だから、難しく考えないでほしいんですね。誰がの主語の部分は殆どの場合は自分のことなので”I”になりますよね。あるいは、自分の家族だったら”My husband”とか”My son”とかだと思います。次に、「どうする」は動詞の部分です。動詞は2つ可能性があると思います。1つはあなたの行為。例えば、「どこかに行く」「食べる」「歯を磨く」といった動作・行動をあらわす動詞です。もう1つはあなたの感情や思考。感じたこと、思ったことですので、感情系でしたら”want”/”need”とか”like”ですよね。思考型だったら”think”、が多いと思います。長い文章を作りたいと思うかもしれませんが、初心者でしたらここまで十分です。長くするときは、短い文を2つ、3つと作ればいいからです。
あと、こんな質問もあります。そんなに話すことがないよ~って。これ、日本人多いんですよね。日本人は無駄な会話をするのが苦手です。一方で、外国人は本題と関係ないことでも、どんどんぶっこんでくるので話すことがいっぱいあります。だから、外国人の方が話し時間が長いんですよね。でも、これもなれれば解決します。1つ日本人でもできる方法があります。それは、自分の生活、行動、思考などを振り返るとき、時系列に振り返ってどんな些細なことも会話のネタにしてしまうんです。なので、1日を振り返ってみてください。朝7時に置きました。そして、歯を磨いて、食事をしました。ちなみに、食事は例えば僕だったらヨーグルトと小豆で作った甘酒に緑茶でカテキンを取ってますなんて、話を追加で付け足したりするかもしれません。仕事に行って、ランチは何を食べたのか。そのランチで食べたものは美味しかったか、まずかったか。お店はどこにあるのか。仕事が終わってから家で何をしたのか。最近どんなものに心惹かれたり、ほしいと思ったのか。そして、その時思ったことで頭を整理していくと、行為系のトピック、そして、感情、思考系のトピック共にどんどん思い浮かぶと思います。その1つ1つが準備するネタになります。まだ、文章で書くタイミングなので、「あれって英語でどういうんだろう?」と思って、辞書やネットで調べるといいでしょう。
1分間英語で自分のことを話してみる
ただ、それでもネタ切れと思った方もいるかもしれませんので、1冊だけ本を紹介します。それは、『1分間英語で自分のことを話してみる』という本なんですけど、僕がこの本をおすすめするのは、この本は、自己紹介、家族、日常生活、趣味、仕事などのカテゴリごとによくありそうな文章をまとめてくれているんです。ネタがないという方はこの本をネタ帳にして、そこから自分に当てはめてみるといいと思います。
はい。こうして、文章を書いていくのですが慣れないうちは日本語でポイントをまとめておいて、それを「英語でどう書くのかな」と考えて、「誰が」「どうする」「何を」の順でまとめてみてください。ここでわからないのはおそらく、どの「動詞」を使うのかということや、どの文法で文章を書けばいいのだろう、あるいは、自分のお仕事の業界の単語なんかもちょっと特殊で中学英語で学ばないものかもしれない、ということです。ここで、英語辞書で単語を調べれば、あなたにとって使う単語を1つゲットしたことになりますよね。あるいは、伝え方で悩んで文法を見直して文を作れば、1つ文法をマスターしたことになります。
大事なのは、Step1で最低限の文法を押さえているということです。これがない状態で、文章を作るのはちょっと厳しいですが、先に文法をざくっとでいいので見て思い出しておけば、調べなければいけないことは最低限にすることができます。理想は8割は自分ひとりでできて、2割足りないくらいが成長にとって丁度よいと言われています。
最後に、でも、今の自分の英語力だと間違った文章だから不安という意見をよく聞きます。これに関しては2つの答えがあります。1つ目は、そもそも、間違っててOKということ。2つ目は、だからこそネイティブにフィードバックしてもらって、後で修正すればよい、ということです。今回の目的は、テストで点を取ることじゃなく、相手とコミュニケーションをすることですよね。基本、誰が、どうする、何をの順番で文を作れば、相手とのコミュニケーションで伝わらないということはほとんどないです。間違えるのは、ちょっと動詞が適切じゃなかったとか、冠詞が違ったとか、時制が違ったとかそんな程度の間違いです。意味は伝わっています。
まぁ、それでも日本人って真面目じゃないですか。だから、なるべくネイティブと話す前に準備しておきたいという気持ちもよくわかります。そこで、最近、僕が発見したオススメの方法があります。それは、Google DocumentやGmailで文章をタイプすると文法で少し間違えたり、単語のスペルが間違ってると、赤字で指摘してくれます。で、正しくタイプするまで赤字なのでそこをなおすと大体文法的には正しい文章ができています。ただ、あまり機械に頼ると自分の頭には残りにくいので、ある程度文章ができてから貼り付けて修正するくらいで使うといいのかなと思います。あと、文法的に正しくても会話ではあまり使われないかもしれないので、そこは、次のステップでネイティブとの会話でフィードバックしてもらうといいです。
Step4:何度も練習して覚える
さて、次のステップとなるStep4は練習です。これは、ドラマの俳優さんたちのことを考えてみたらよく分かることですよね。何も準備なしにアドリブで話すというのは、母国語の日本語でも難しいです。ましてや、瞬間瞬間で英語を文章にして頭から出すというのはそこそこの会話力のある人でも難しいことです。
では、初心者のうちはどうするか、ということなんですが、Step3で作った文章を何度も何度も事前に練習するということです。準備していれば、実際のネイティブとの会話で、自分が準備していたトピックが振られた時、お、キタキタ、とそのまま使うことができますよね。もちろん、丸暗記してそのまま話すというのは、必ずしも万能ではなくて、いつか卒業する必要があります。でも、はじめはそれでいいです。私たちも、新しい職場などで電話対応覚えるときは最初は丸暗記からスタートしますよね。もちろん、慣れてくれば自分なりに応用させていくことが大事になります。例えば、少し動詞を変化させたり、助動詞を入れたりとなれていくと、応用のレパートリーが増えてきます。そして、自然と1つのシーンに対しての切り返しも複数のパターンで対応できるようになっていきます。ただ、はじめはその軸となる自分の文章が必要なんです。
ここで、覚え方なんですけど、大事なのは声に出して体で覚えることです。以前、英語脳の話でもお伝えしたんですが記憶は体で覚えたものってのが最強なんですね。これを、非陳述記憶とかいいますけど、英語に関しては、体で覚える記憶は声に出すこと、書くことと連動しています。なので、会話の準備をするときには声に出す動作を入れることで記憶として脳に定着しやすくなります。
これができれば、実際の会話でも準備しているトピックであれば焦らずに会話ができるようになっていくはずです。是非、せっかく外国人と話せるのなら、受け身になるのではなくて、その前にこの練習をしておいてください。全然、成果が変わってきます。
Step5: 外国人と話す
Step5は外国人と話すということです。ここが、いよいよ外国人との会話です。もしあなたがお友達で英語圏の人がいれば、それでもいいですし、そうじゃない場合はオンライン英会話や英会話スクールの先生と会話をするのがアウトプットの場です。
ここで注意してほしいことが1つあります。それは、相手に会話の内容を全部丸投げしてしまうのではなくて、初心者のうちは、なるべくトピックをこちらが準備したもので行うよう事前に相手にお願いしておくということです。うちのスクールとかですと、システムがあってコメント欄に、準備しているフレーズの文章を入れておけば事前に講師がチェックして、話す内容の希望を理解していてくれます。なので、クラスに行くとちゃんと準備が無駄にならないようにしていますが、そういうシステムがないと、会話が始まる時にどんな話をしたいのかを伝えることが必要になります。多少、今の時点で英語ができる方であれば、”Today, I would like to talk about my family”とか言えばいいでしょう。
もし、自分の英語力に自信がないとそれを言うのもちょっと恥ずかしかったりすると思います。もし、スクールなどに通っていて、日本語がわかるスタッフがいるような場合にはスタッフに伝えるのもいいと思いますし、それがない場合は、自分の作った作文の文章を事前に見せてあげるといいでしょう。ネイティブであれば、それで何をしたいのかを理解して、会話のトピックをあわせてくれます。
理想としては、相手と準備している前提で会話の半分をあなたが話せていることです。つまり、40分のクラスや会話でしたら、ちゃんと準備したトピックであれば、20分は会話がネイティブとできるということになります。
これってね。ぺろって言っちゃいましたけど、スゴイことですよ。だって、普通に日本語でだって20分話すのって大変なことです。ましてや、英語初心者の人が準備をしていることが前提とはいえ、40分ネイティブと話せるとしたら相当ね。自分に自信を持てるようになるし、楽しくなっていきます。
英語が続かないもう1つの理由はやることが多いのに成果が出ないと思っちゃうことなんですね。でも、こうやってちゃんと準備して、成果を感じれば「あ、自分って結構いけてる」と思うようになります。そうなれば、楽しくなって脳からたくさんドーパミンという神経伝達物質がご褒美で分泌されるので、学習意欲も高まって、続けるのが苦じゃなくなるんです。逆に、たくさん英単語を覚えたり文法書だけ読んでいても、準備無しでネイティブと話すと、何もできないで終わっちゃいます。そうなると、成果が感じられないので、面白くないしむしろやってても無駄じゃんと思ってやめてしまったりするんです。
最初に僕が順番が大事といった理由がわかりますよね。是非、そこそこ話せると思えるまではこの順番ですすめるようにしてください。
Step6:フィードバックを反映する(復習)
では、最後のステップです。地味ですが、とても大事です。食事で言えば、締めのラーメンみたいな感じで、重みがあります。ただ、ラーメンと違って翌日体重ではなくて、知識として残ります。最後となるStep6はネイティブからもらったフィードバックをもとに練習することです。
会話が終了する頃にはあなたが準備した会話のフィードバックももらっていると思います。当たり前ですが、あなたが準備した文章は今のあなたの英語力でつくったものです。もちろん、文法が間違っていたり、単語が適切じゃなかったり、TPOにそぐわないなど様々なフィードバックがあると思います。ですが、細かいことはあまり気にしないでください。そもそも、通じていればそれでまずはOKです。
大事なのはここでネイティブからもらったフィードバックを次に活かすことです。それが復習です。自分が作った文章の会話をネイティブがよりナチュラルな表現でまとめ直してくれていれば、それを声に出して練習しましょう。僕たちのスクールだと、オンラインのシステムで、自分の作った文章をなるべく負担にならないように、自然な表現で組み立て直して、その文章をシステムにタイプしてくれます。もし、そういう仕組がない場合は、なるべくノートを持っておいて自分で書くようにしておきましょう。その文章をもとに、一人になってから、しっかりとその正しい文章を何度も音読します。そして、次回、別のネイティブと話すときに1つ意識しておいてほしいことがあります。それは、その文章が使えるようになってるかを、意識的に次のネイティブとの会話で試してみてください。それができるようになっていれば完璧です。これが意味することはスゴイことなんですよ。あなたは、特定のトピックでは、ネイティブも完全に納得できるレベルの会話を、ネイティブが自然と思う伝え方でバッチリ話せるようになったということなんです。
3ヶ月間の過ごし方
最後ですが、どんな感じでこの3ヶ月を乗り越えていくのか、ということについて話して終えたいと思います。理想としては3ヶ月の間で、ネイティブとの会話は週に1回位は確保しておくことです。つまり、10回から12回くらいアウトプットをする時間を確保できていればいいでしょう。毎日する必要はありません。むしろアウトプット過多になります。それ以外の日は、Stepでいうと1~4を繰り返して、基礎を高めたり、会話の準備をしたり、また、Step6のフィードバックを見直して次に活かすことに時間を使うのがいいでしょう。特にStep1と2の文法と単語はとても大事ですので、できれば、最初の1~2週間はこちらを優先的にやると後がすごく楽になります。ただ、これは好き嫌いあると思うので、先に全部完璧にやらないければいけないというわけではなく、同時進行でもかまいません。
この方法でやっていけば3ヶ月あれば、どれだけ英語苦手だった人でも、必ずあなたもネイティブと60分の会話はできるようになっているはずです。
はっきり言っちゃいますが、確実に英語ができないというコンプレックスはなくなります。これマジです。3ヶ月で英語コンプレックスがなくなると思えば、ちょっとくらい、頑張ってみようと思えますよね。今日の動画を聞いてそう思っていただければ、僕も嬉しいです。
まとめ
はいいかがでしたでしょうか。
今回は、初心者が3ヶ月で英会話をできるようになるためのロードマップということでお話しました。
多くの人は、インプットだけ、もしくは、アウトプットだけだったり、偏った学習をしてしまって途中で断念してしまいがちです。今回紹介した方法なら、インプットとアウトプット、そして、アウトプットを通じたフィードバックと最適な組み合わせで学ぶことができるので、確実に3ヶ月あれば自己紹介、趣味、家族のこと、自分の日々の出来事などの会話はできるようになります。そして、短期間で自分が成長していることがわかるので、楽しくなり、3ヶ月経過した後は、更に上を目指したくなることでしょう。
もう1度6つのステップを振り返ると、
Step1:中学英語のおさらいをする(英文法)、Step2:中学英語のおさらいをする(英単語)、Step3:自分の文章をつくる(英作文・日記・独り言)、Step4:何度も練習して覚える
Step5:外国人と話す、Step6:フィードバックを反映する(復習)
このステップを覚えておいてください。
最後に補足しますが、初心者のうちは、なるべく自分のトピックで話すことが大事です。そうじゃないと、常にネイティブに振られたトピックですと、準備してないので撃沈する回数が多くてやる気を無くしてしまいます。一方で、事前にStep3と4で書かれているように準備しておくと、こちらが会話のトピックの主導権を握ることができます。準備したことであれば、もちろん、ぎこちないかもしれないけど、撃沈することはありません。そして、最初は準備したことをそのまま話すので精一杯だったところから、慣れてくると、徐々に応用ができるようになって、準備してないことでも話せるようになっていきます。こうなってくると、自分に自信をもってその次のレベルを目指せるようになると思います。
もし、今、一緒に学ぶ人がいなくて困っているという方。Step3の自分の文章を作ったのはいいけど、あってるかわからないので自信がないという方、ご安心ください。この動画のコメント欄に文章を書いていただけましたら、定期的にチェックして返信するようにしたいと思います。以前、動画に出てくれたアメリカ人のK先生はじめ、日本語ネイティブの外国人が僕の周りにはたくさんいますので、なるべく英会話初心者でもつくれる自然な文章でフィードバックできるようにします。
他にもわからないことがありましたら、コメント欄にコメントしてみてください。あるいは、Line友達になって頂いた方はチャットでメッセージいただいてもオッケーです。なるべく、質問には1つ1つ回答していますのでお待ちしています。
ということで、今回の動画はここまでとなります。では、また次回の動画でお会いしましょう!
Bye guys!