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英語が聞き取れない人必見!一気にリスニングを上達する方法とコツを一挙公開します!

しゅみすけです。

今日はリスニングの話です。
リスニングと言うと、苦手意識強い人も多いと思います。

  1. 留学しないとやっぱり耳はなれないんじゃないの、と思っている人
  2. 映画とかドラマの早い会話をぜんぶ聞き取るなんて無理ゲーと思う人
  3. 今でもTOEICのリスニングセクションは難しいと思う人

こんなことが思い当たる人もいるんじゃないでしょうか。
確かに、その気持ちは良くわかります。

でもね。無理ゲーじゃありません。
実は、リスニングができないというのは、別に留学してないからじゃないですし、勉強時間が足りないわけでもありません。
リスニングができないのは、リスニングとは何なのかという本質を理解していないので、訓練の仕方を間違えているだけというのが正解です。

そこで、今日の記事ではですね。
英語リスニングが聞き取れない方があっという間に上達できるようになるコツを説明します。

その後ですね。
3つ構成要素がありますが、その中でも一番、日本人に多いパターンの課題を、今日の記事を通じて瞬時に克服するためのテクニックを紹介したいと思います。

はっきり言っちゃいますけど、今日紹介するテクニックはね。
すごく効果的です。

僕のスクールでも、入学して間もないお客様向けにやってたワークショップでですね。
教材の音声をはじめ聞き取りやってもらうんですけど、大体の人は初めは全然聞き取れません。

でもね。
この練習をしてから、もう一度やってもらうとね。
2回目は聞き取りができるようになっている方が大半です。
なぜ、それができるかというと、リスニングとはなんなのかの本質に根ざしているからなんですね。

  • シャドーイングずっとやってるけど、リスニングが改善しない
  • 海外ドラマや映画をいつか字幕なしでも聞けるようになりたい
  • Zoom会議で、英語ネィティブの言ってることがわからなくて、会議から取り残される状況から一刻も早く抜け出したい

そんな方にはピッタリの記事です。
この記事以外にもね、このサイトでは、今英語を頑張ってる人、これから英語を頑張ろうと思っている人のために役立つ記事をアップしていきます。

リスニングはね。
ある意味、一番大事なスキルかもしれません。
というのも、ネイティブスピーカーって、こちらが多少スピーキング間違ったり下手っぴでも頑張って聞いてくれるから伝わるんですが、こと、リスニングに関しては遠慮なく弾丸トークする人が多いからです。
だから、耳だけはネイティブ並みになっておく必要があるんです。

今回の記事は、こちらの動画にまとめていますので、合わせてご覧になってください。

英語のリスニングが聞き取れない人の原因とは?

それではね。
まず、これから2つの音声を聞いてもらうことにします。
1つ目は少し難しめ。
中上級者を想定しています。

そして、もう1つは初心者を想定しています。
文法・単語的にはとても簡単なものです。
この2つの文章をリスニングしてもらって、あなたのリスニングの課題を特定することで、まず、どこから改善すると効果が出やすいかということを見てもらうことにします。

では。
はじめの音声を聞いてもらいます。

これは、有名なTEDに登場する言語学者のプレゼンの抜粋です。
僕が開催したワークショップでもこの記事を何度か使ったことがありますが、TOEICのスコアが800点くらいある人でも、聞き取れた人は10%くらい、つまり、10人に1人いるかいないかという感じでした。

それではね。
これから音声を流しますので聞いてみてください。

あ、その前に1つ言い忘れてました。
これ、聞くときはね。
なるべく落ち着いた場所で聞くようにしてください。

今回は映像もついています。
リスニングというのは、実際の会話では耳に入ってくる音情報だけでなく、相手のボディーランゲージも含めて総合的な表現として目と耳から受け取ることが多いです。

なので、できればね。
この練習も映像とセットで聞いてくれたほうが今の自分の力がわかると思います。
もし、今、電車の中で聞いている、カフェでスマホで聞いているという方は、画面に集中してください。

いかがでしたでしょうか。
多分、1回ではあまり聞き取れなかった方も多いかもしれません。
ちょっと、トピックがわからなかったら何言ってるかわかりにくいかもしれないので、2回めを流す前に少しだけヒントを言うと言語についての話です。

では、もう1回流してみます。
はい、それでは、5秒待ちますので、聞いてみましょう。

結構難しかったのではないでしょうか。
なんて言っていたでしょう?それでは、答えをいいますね。
ここでは、こんなことを言っていました。

So, I will be speaking to you using language…because I can. This is one of these magical abilities that we humans have. We can transmit really complicated thoughts to one another.

日本語にすると、これ、プレゼンのイントロなんですけど

これから私は、言語を使ってあなたに話しかけます。
なぜなら、それができるからです。
言語を使うということは、人間の持つとても不思議な力の1つです。
私たちはとても複雑な考えを伝え合うことができるんです。

こんな内容でした。
さて、これが聞き取れて完璧だったって方。
そんなあなたは、リスニングについては、ビジネスレベルでは困ることがないでしょう。
ここで閉じてもらってもいいです。

でも、今、撃沈してしまった方はここで意気消沈しないでください。

次に流す動画はもう少し日常の場面で使われる会話を想定しています。
次は、昔流行った海外ドラマのフレンズからのクリップです。
日常に根ざした会話で、英語学習には最適とも言われるドラマです。
僕も、自分の英語独学のかなりの部分、特に、リスニングはこのフレンズにお世話になりました。

それでは、もう一度、気持ちの準備をしてください。

さて、わかりましたでしょうか。
実は今回、でてくる単語自体は、全て中学単語、カタカナ英語でもおなじみのものでした。

はい、どうでしたか?画面越しなので反応がわからないですね。
ここでは、男性はチャンドラーというキャラクターで、ちょっとお調子者のキャラで、ジャニスという女性と別れ話をしようとする場面です。
ただ、別れ話をする準備をしていたら、プレゼントをもらって、テンパってしまってとりあえず、エスプレッソを一気飲みしてもう一杯注文して気持ちの準備をしようとする場面です。

はい、それでは、シチュエーションがわかったので、もう一回、5秒後にもう一度流してみます。

どうでしたかね?この会話ではこの2人はこのような会話をしていました。

Chandler: Oh, I’m gonna get another espresso. More latte?
あ~、俺もっとエスプレッソもらうけど、もう一杯ラテはいる?

Janice: No, no I’m still working on mine.
いやいや、私まだこれ飲んでる途中だから。

さて、1回目の記事が聞き取れなかった方はかなり多かったと思います。
そして、2つ目のフレンズの記事も聞き取れた方はどうでしたでしょうか。

完全に聞き取れたよ、という方は、もう少し増えて多分2割くらいはいるんじゃないかなと思います。
ま、ちょっと、記事越しなのでどんな方に聞いてもらってるかわからないのであくまでも予想ですけどね。

英語リスニングの構成要素

では、ここで少しリスニングの構成要素を考えてみましょう。
リスニングとはどういう行為でしょうか。
科学的に定義してみるとどういうことでしょうか。
あまり考えてみたことないですよね。

あえて言えば、声というのは、肺から空気を押し出す際に、声帯、歯茎、舌、唇、歯などを通過する際に音を振動させます。
その音の振動が発音ですが、その音を今度は、私達側では耳の鼓膜で受け止めて、瞬時に脳内で自分の知っている単語・文法・構文などと脳で照らし合わせて理解する行為。
これがリスニングです。

となると、リスニングの構成要素は3つあることがわかります。

単語力

1つ目は単語力。
これは、聞こえてきた音と自分の知っている単語を照合する作業です。
パソコンで言えば、エクセルやデータベースにデータを問い合わせる作業のようなものです。
これは、誰もが想像がつくと思いますが、単語をしらなければ、どれだけ耳が良くてもどうしようもありませんよね。

例えば、僕が、韓国ドラマを字幕なしで見たとしても、単語力ゼロの状態ですから、どれだけ耳を澄ましてもリスニングできません。
1つ目の記事では、少しむずかしい単語がいくつかありました。

例えば、”ability”能力、”transmit”伝達する、そして、”complicated”複雑なといった単語がありました。
もちろん、この単語の意味がわからないと、聞き取りできないのでこれは仕方ないですよね。

でも、それは中上級者の課題です。
初級者の人には、それ以前の問題があります。

瞬間理解力

2つ目の課題は瞬間理解力です。
これは、英語のセリフが話される速度でぱっと瞬時に理解する能力です。
特に英語では、単語の並びの順番が日本語と違いますよね。

学生時代の日本語訳の癖が残っていると、常に日本語脳になってしまうので、リーディングはいいとしても、会話では時間が足りません。
ネイティブスピーカーが話す順番通り、前からどんどん意味を理解していかないといけないんです。

また、時には単語がわからなくても、文脈で理解する力。
この能力も瞬間理解力の1つです。

音を聞き分ける力

そして、3つ目。
最後ですね。
音を聞き分ける力です。

実は、これが初心者にとっていちばん大事なスキルがこの音を聞き分ける力です。
2つ目のフレンズの記事で聞き取りができなかった方の課題はこの音を聞き分ける能力がないことが理由なんです。

このスキルが無いことには、どれだけ単語力があっても、読解力があってもリスニングだけは改善しません。
実は、このフレンズの場面ですが、僕の知り合いで英語の先生をしている友人がいるんですけど、試してもらいましたが、聞き取りは実はできませんでした。
なので、英語の知識は上級者でも音を聞き分ける力がないと聞き取れないことがわかってもらえると思います。

でも、ご安心ください。
これからするワークを通じて、今後、あなたのリスニングは劇的に改善します。
では、この「音を聞き分ける」能力を手に入れるためには何をすればいいのでしょうか。

英語リスニングが一気に上達する方法のコツとは?

それは、ネイティブの音を理解し、その上で、自分でも同じ発音ができるようにすることです。
これが答えです。

「音を聞き分ける」能力の最大の問題は、文字を読めないからじゃないです。
その単語の意味を知らないからでもないんです。
だって、先程の2つめのフレンズの会話では出てくる単語、全部、誰でも知ってる中学レベルの単語でした。

では、最大の問題はなんだったのでしょうか?
それは、自分が文字情報として認識している音と、実際にネイティブが発する音が違うことが理由なのです。

先ほど言ったように、リスニングとは、相手が発する音声の音の振動を自分の耳が聞き取って、それを瞬時に自分の知っている単語や文法と照らし合わせて理解する作業です。
この過程で、今、あなたができなかったのはそもそも相手の言っている言葉を、その単語の意味を知っているにも関わらず、聞き取ることができなかったことが問題だったのです。

では、この改善をしていくにはどうするか、という話です。
それは、ネイティブの作り出す英語の音声に耳を慣らすことが必要です。
そして、その耳を慣らすのに一番効率的なのは、まさに、自分自身も同じ音を出す癖をつくることです。

僕が、これを一番本能的にやったと思う人が一人います。
それは、江戸時代から明治時代に生きた人ですが、ジョン万次郎です。
彼は自分の乗っていた船が難破して、アメリカ人に救われてそのままアメリカで生活しました。

まだ、英和辞典もない時代に、ゼロから英語を学んでバートレット・アカデミーで数学、測量・航海術、造船などを学び主席で卒業しています。
その彼のノートが残っているのですが、彼が耳で聞いた単語を素直に発音記号を使わず、カタカナで書き残しています。

例えば、cool=「こーる」、New York=「にゅうよぅ」、night=「ナイ」、morning=「モヲネン」、question=「コシチャン」、yellow=「ヤロ」といった具合です。
ちなみに、What time is it now?は「掘った芋いじるな」と残していたそうです(笑)。
確かに、”cool”をクールと発音し、New Yorkをニューヨーク、morningをモーニングと私たちは発音していますが、これになれているとネイティブに言われるとわからないのがわかりますよね。

さて、話をフレンズに戻します。
たとえば、チャンドラーが言っていた「I’m gonna get another espresso.」ですが、ちょっと学生時代に戻った気持ちになってください。
先生に、はい、この文章読んでと言われたらどのように読むでしょうか。
おそらく「I am going to get another espresso.」と言ってると思います。

また、女性のジャニスの言っていた「I’m still working on mine.」は、「I am still working on mine.」ですよね。
聞き取れなかった、今のあなたの頭の中では、この学生時代の発音がデフォルトになっているので、脳内で瞬間的に照合することができず聞き取ることができなかったんです。
これが答えです。

これはね。
驚くくらい、日本人の多くができていない問題です。

ですが、安心してください。
ちゃんと、これからいっしょに練習して、発音を矯正しましょう。
自分で似た音を作れるようになれば、かならず聞き取れるようになります。

ジョン万次郎を思ってください。
僕らのほうがこの記事もあるし、全然恵まれています。

では、早速一緒に練習してみましょう。
チャンドラーはespressoと言ってましたが、少し舌が回りにくい発音なので、ここでは、少し単語を簡単にしてここではコーヒーにしてみます。
コーヒーなんですけど、数えるときはa cup ofでしたよね。
もういっぱいなので、another cup ofにしてこんな文章にしました。

I’m gonna get another cup of coffee.
もういっぱい、コーヒーを飲もう。

では、3回一緒にゆっくり読んでみましょう。

I’m gonna get another cup of coffee.
I’m gonna get another cup of coffee.
I’m gonna get another cup of coffee.

はい。
どうでしたか。

では、少しスピードを上げてあと2回読んでみます。

I’m gonna get another cup of coffee.
I’m gonna get another cup of coffee.

また、ジャニスのセリフも練習します。
ここでは、I’mの部分がアムにちかい感じでやってみましょう。

I’m still working on mine. 
I’m still working on mine. 
I’m still working on mine. 
I’m still working on mine. 
I’m still working on mine. 

ここで、まだ、同じように読めなかった方も多いと思うので、少しだけ補足します。
特にリスニングで日本人が苦戦するのはリエゾン、または、リンキングというものです。
これは、学校では教わらないので、知らない方も多いと思います。
わかりやすく言うと音と音が繋がったり、脱落したり、省略される現象です。
有名なのは、”check it out”日本人はチェック・イット・アウト、と言いますが、ネイティブはチェックィダウト、あるいは、もっと砕けてチェッケイラウに近い発音をします。

では、フレンズに戻ります。
I’mの部分ですが、アイアムではなくてアムに近い発音で聞こえるはずです。
これもリエゾンです。
また、going toもリエゾンの一種ですが、口語調でgonna、ガナになっています。
また、後ろでは、cup of coffeeもカップ・オブ・コーヒーではなくてカップォカーフィに近い発音になります。
では、これで練習してみましょう。
ちょっと、ゆっくりやりますね。

I’m gonna get another cup of coffee.
I’m gonna get another cup of coffee.

少し速度をあげて読んでみましょう。

I’m gonna get another cup of coffee.
I’m gonna get another cup of coffee.
I’m gonna get another cup of coffee.

次にジャニス、女性のセリフです。

I’m still working on mine. 
I’m still working on mine. 
I’m still working on mine. 

すこし、速度をあげて読んでみましょう。

I’m still working on mine. 
I’m still working on mine. 

いかがでしたか。

では、ここでもう1回フレンズに戻って聞いてみることにしましょう。
では流してみます。

どうですか。
先程よりは、聞き取りがしやすくなったと思います。

今までね。
知っている単語、知っている文法しか出てこないはずなのに、ネイティブが言うことが聞き取れない。
そう思っていた人には、これで、1つの取っ掛かりができたはずです。

ただね。
じゃ、このフレーズ1つ理解したからと言って、全部が解決するかっていうと、そうじゃありません。
でもね。
このきっかけを応用することができれば、もっと違う文章を芋づる式に聞き取りができるようになっていきます。

例えばね。
I’m gonnaがわかれば、”I’m not gonna go”、これは、”I am not going to go”のことで、私は行くつもりはありませんという意味です。
あるいは、”You are gonna be just fine”。

これはどうでしょうか。
You are going to be just fine.つまり、大丈夫だよ、という意味です。
あるいは、疑問文にしてみてね、”Are you gonna go skiing on Sunday?”これどうですか?
これは、”Are you going to go skiing on Sunday?”=日曜日スキーに行きますか?という意味ですね。

つまり、主語が”I”から”you”に変わったり、疑問文、否定文に変わっても大体聞き取りができるようになっているはずです。
またね、”be going to”=”gonna”と似たもので、”want to”=”wanna”、”have to”が、”have got to”になってそれが省略されて”gotta”といった言い方があります。
You have to hurryじゃなくて、You gotta hurry(急いだほうがいいよ)、と言われることもあるでしょう。

例えば、”I’m gonna get another cup of coffee.”の変わりに、”I wanna get another cup of coffee”が出てくれば、これも、理解できますよね。
また、さっきでてきた”check it out”と似た感じで、”figure it out”ってのもありますが、これも「it out」の部分が「イッタゥ」で聞けるようになっていれば、はじめの”figure”という単語が出てきたとしても、後ろがわかってるので聞き取れるようになるはずです。

つまり、1つのパターンを知ることで、他にも拡大応用してつかえるということです。
ほかにも、リエゾンはたくさんありますので、ネットで調べてみてください。
一度、形で覚えた後は、とにかくたくさんリスニングの練習をして、自分でも発音してなれていくことが大事です。

リスニングの練習をしてる方の多くは、聞くだけという人が多いですが、自分で音に出すということが大事だということを今日は理解してもらえたらうれしいです。

まとめ

はい、いかがだったでしょうか。

今回は、ワークを通じて英語初心者でも今すぐ使えるリスニング力を改善するテクニックを紹介しました。
リスニング力を上げたいなら、英語のシャワーを浴びるとか、シャドーイングするとか、映画を何度も見るとか色々いいますけど、そもそも、自分がその音を作れないことには聞き取れないという話でしたね。
今は、YouTubeにたくさんの英語の記事が上がっています。
今はGoogleの文字読み込みの精度が上がっているので、字幕機能を使って短い会話を何度も聞きながら、発音を真似してみてください。

ここでのポイントは、自分の耳に聞こえた通り素直に発音することです。
もし、忘れかけてしまったときはジョン万次郎の話を思い出してください。
この訓練を繰り返せば、必ず今、あなたの知っている知識の範囲で、ネイティブが弾丸速度で会話してきたときは聞き取れるようになります。
頑張ってくださいね。

最後まで見てくれてありがとうございました。
この記事が、少しでも皆さんの英語学習のお役に立てればと思います。

それでは次回の記事でお会いしましょう 。

今回の記事は、こちらの動画にまとめていますので、合わせてご覧になってください。