大山俊輔
いやはや、コロナ騒動なかなか収まりませんね。
私の中ではほぼ必要な情報を見て自分なりに気持ちの整理は終わりましたが、いかんせんニュースを見ればこんな感じ。
こんなニュースが毎日テレビからヤフーニュースまでヘッドラインを賑やかせば多くの人は不安になってしまうものです。
私たちの商売も6月末にかけて動きが戻ってきて、7月からはもう少しエンジンかけようかと思ってましたが今じゃまた動きが止まりましたよ。ホント商売は引き続き大打撃です。多分、自分があと20歳年を取っていたら、このバカ騒動にこれ以上巻き込まれるのがアホらしくて店畳んでたかもしれませんね。とりあえず、スタッフやお客さまのためにも、過剰に対策しています。まぁ、動きがにぶういうちは巣篭もりしながらがんばります。
余り数字や統計に強くない普通の人が不安を感じるのは仕方ないとして、結構残念なのは今回の騒動。本来なら、こういう数字を見ることが仕事の人ですら、本職でいつも当たり前のようにやっていることををすっ飛ばして、マスコミの騒ぎに載せられて騒いでる気がします。私も正直、周囲を見てても残念なことが多々ありました。
そこで、ちょっくら頭を整理するためにこの7月の動向について少しまとめてみました。
目次
東京都が突如検査数をバク上げ
さて、ニュースを見るとほとんどの人がこんなニュースに不安にかられたことでしょう。
「200人以上だったのは●日連続です」
「東京だけがgo toトラベルから除外されました」
確かに、5月と比べて人数が増えたので普通の人が不安に駆られるのは当然のこと。
私はニュースを見るのをとっくの昔に(20年前のめざましテレビの小倉さんとなっちゃんが最後でした(笑))やめて、基本、必要なデータは自分であつめて自分のリスクで判断するようにしています。なので、岡田晴恵ママがこの数ヶ月で妙に女子力が上がった話などはテレビではなく、別のソースから知ってます(笑)。
さて、ニュースを見ることなく粛々と様々なオリジナルのソースに近いところからデータを取ってこの東京フィーバーを見てみるとこんなことがわかります。
緑の棒グラフが検査人数、紫のグラフが感染者数です。おそらくこのグラフを見れば普通の人なら「あれ、なぜか緑の検査数が異常に増えてるな」ということに気づくはずです。ところが、このグラフを見てみましょう。
こちらは陽性者数(厳密にはPCRで一定数のコロナと思われるウィルスが検出された人)だけを抽出したグラフです。現在、メディアはこちらの感染者数(この定義も間違ってますが)数字だけにスポットライトをあわせて不安を煽るニュースを連発しています。その意図はわかりませんが、多分、「今日は●●人!」「●●人以上が連続●日!」「第二波到来だ!」と不安を煽るほうが視聴率が取れるからでしょう。
ほとんどのニュース(新聞含む)が良い習慣を蝕んでしまう3つの理由日本の国の借金騒動でも同じ構図が
さて、この騒動と似た構図が日本の借金問題でもありました。
日本国債の発行残高が1000兆円を突破したことを散々あおり「このままでは、日本は破綻する」「(何故か)解決するために消費税をあげろ」と大騒ぎ。私が子供の頃からこの騒動でしたが、かれこれ30年近く言い続けて破綻する気配は一向にありません。
お前らノストラダムスかよ!!
それもそのはず。
そもそも、自国通貨建ての国債が破綻しようがないのは言うまでもありませんが、それ以上に、日本の統合政府のバランスシート、すなわち資産と負債を両立させた貸借対照表を見れば今でも諸外国と比べたらきれいなものです。
出典:https://note.com/waww/n/n6aa34e448f1c
さらに、資産と負債のバランスシートの国際比較もこんな感じ。
平たく言っちゃえば、日本は純資産(資産と負債を相殺して残ったものベース)でみればほぼバランス。しいていえば、公的部門の資産負債ともに大きい(つまり政府保有資産が大きい)ということが言えます。このことは別の問題かもしれませんが、だからといって破綻することはありません、というか、できません。
さらに対外純資産を見比べてみましょう。ちなみに、この表は破綻すると騒いでる財務省が出典です(笑)。
ちなみに逆の純負債ランキングです。
https://news.yahoo.co.jp/byline/fuwaraizo/20190106-00110053/
日本がぶっちぎりのNo1の債権国、で、アメリカがぶっちぎりのワーストNo1の債務国です(笑)。
でも、アメリカ政府やマスコミが「アメリカは破綻するー」って声は一切ないですよね。そりゃそうです。基軸通貨ですからドルを刷っちゃえばおしまいなので関係ありません。
この表とあわせて、過去20年の各国の経済成長率と国債発行残高の伸びを見てくと日本の問題は国債発行残高が多いことではなく、国債発行残高を他国のように増やさなかったことが問題なのです。
日本を含む29か国について、「財政支出を伸ばしている国ほど、経済成長率が高い」という明確な事実を示したグラフです。
↓参考記事はこちらhttps://t.co/qouSuhYzDl pic.twitter.com/kAsLgbXM2K— 島倉 原 (@sima9ra) October 27, 2015
(こちらの図は政府支出と名目GDP成長率のプロットですが概ね政府支出が伸びている国は国債発行残高も増やしています)
こうしてみてみると、2019年の消費増税などは、真逆、つまりケチケチな上に逆噴射をしているに等しい行為だと言えるでしょう。しかし、多くの国民はマスコミや財務省が言うところの「借金が―!!」のプロパガンダに乗せられて昨年の参議院選で消費増税に賛成してしまいました。いやはや、なんてことでしょう。
でもちょっとまってください。なんかこの構図って似てないですか!?今回のコロナと。国民に全体図を見せずに不安をあおって逆噴射をして経済を破壊する。私はずっとそう思って今回の騒動を眺めてます。
でも、気をつけないと皆の間違った認識の合成によりとんでもない逆噴射をさらに行う可能性があります。
もちろん悪いのは間違った方向に誘導する人たちですが。
PCR検査って意味あるの?
さて、では、そもそものお話からです。
一番不思議なのは不思議なのがPCR検査という手法です。
今じゃ誰でも名前は知ってますが、果たしてそれが具体的にどのようなことをするものなのかを説明できる方はほとんどいないのではないでしょうか?
私は2000年代初頭、証券会社で医療業界を担当してました。
その頃、ちょうどヒトのDNA解析が世界的プロジェクトで行われていてこの時はじめてPCRという単語を知りました。私にとってPCRとは遺伝子解析に使うもの、という漠然としたイメージがこの騒動前からあったのです。
こうした経緯から、このコロナ騒動が始まった時にPCRが突如脚光を浴びた時になにか違和感がありました。DNAの解析をしている機械を使ってウィルスに陽性かどうかの反応を見ることって意味があるのって?ところが、細かいことを知らない、多くの人はインフルの時の陽性検査と同じような基準で、PCRでも検査をしていると思っているのではないでしょうか?
一応Wikiの入り口だけコピペしますと、PCRとはこういうことです。
ポリメラーゼ連鎖反応(ポリメラーゼれんさはんのう、英語: polymerase chain reaction)は、DNAサンプルから特定領域を数百万〜数十億倍に増幅する一連の反応またはその技術である。英語表記の頭文字を取ってPCR法、あるいは単純にPCRと呼ばれ、「ポリメラーゼ・チェーン・リアクション」と英語読みされる場合もある。
DNAポリメラーゼと呼ばれる酵素の働きを利用して、一連の温度変化のサイクルを経て任意の遺伝子領域やゲノム領域のコピーを指数関数的(ねずみ算的、連鎖的)に増幅することで、少量のDNAサンプルからその詳細を研究するに十分な量にまで増幅することが目的である[1][2][3]。医療や分子生物学や法医学などの分野で広く使用されている有用な技術であり、開発者はノーベル賞を受賞した。
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/ポリメラーゼ連鎖反応
この文章を読むと「えっ、よくわからないけどこれで陽性かどうかわかるの?」
と疑問に思いませんか?
実際、PCRを使って特定の病気を陽性かどうか判定するには当初からいくつかの問題が指摘されています。
1 – 偽陽性問題
まだ感染が大きく拡大していない時期(3月から4月初旬にかけて)はPCR検査の感度・特異度の計算上、感染していなくても陽性とでてしまう確率が高かったですよね。実際、当初陽性判定が出てしまった人の多くは感染者ではなかったとも言われています。
2 – 無症状感染者という謎用語をつくることになったこと
感染が拡大して以降(現在ですよね)は、多くの人が体内にウィルスを保有するようになった(コレを常在ウィルスといいます)。実際、常駐ウィルスと言うと不安を感じる人もいるかも知れませんが、私たちの体内には200種類以上の風邪ウィルスから、常駐菌まで様々な生物がいます(乳酸菌のような善玉から大腸菌まで体表には肺炎菌から緑膿菌まで)。つまり、常駐ウィルス化して悪さをしてない状態なのに、検査を増やしてしまうと一定数の常駐ウィルスがいる人(しかし従来の定義では感染者ではない)を陽性として判定してしまいます。布団のダニを顕微鏡で見て急にビビるようなものです。
だからこそ、最近良く言われるのは、「無症状感染者」という謎用語ですよね。
ちなみに、インフルエンザに関しても無症状は40%、日本人の年間死亡137万人に対して10万人以上の死亡原因となる肺炎の最大の原因となる肺炎球菌も子供の保菌率はなんと8割(大人も5%程度)。無症状でうつすから危険だと言うのであれば、実は今までも散々、インフルから肺炎球菌まで私たちは多くの人が無症状で生活してきていたのです。
つまり、今まで「じぃじぃ」「ばぁばぁ」と言ってたお孫さんの唾液から鼻水の中には沢山の肺炎球菌からウィルスにいたるまでたっぷりいたわけです。でも、ちょっと孫の鼻水が手についてもほとんどの場合は問題になりません。なぜなら、自然免疫でやっつけてしまっているからです。
そう、こうやって人類は今までも生きてきていたのです。見えてないだけで。これでも、おじいちゃん、おばあちゃんは孫にあわないのでしょうかね。
3 – そもそもPCRがいい加減
PCR検査では新型コロナウィルスだけでなく、下記の他のウィルスに対しても陽性となってしまう可能性があると、PCR検査キットの箱に記載されているそうです。これは私も見てないので、伝聞です。間違ってたらスミマセン。
・インフルエンザウィルスA型
・インフルエンザウィルスB型
・RSウィルスB型
・アデノウィルスタイプ3タイプ7
・パラインフルエンザウィルス2
・マイコプラズマ肺炎
・肺炎クラミジア
ん、肺炎クラミジア?
なんか、風俗関係の検査を増やした途端増えたのも関係あるかも・・・。
ちなみに、PCR法の発明者であるキャリー・マリス博士は「PCR法は感染症の検査に使うのは好ましくない。研究に使うものである」と定義していました。
キャリー・マリス博士(この人、ノーベル賞受賞してますがちなみに大麻とLSD常用者という変わった方です(笑))
そりゃそうです。元来、検体中のDNA量・RNA量が少なすぎて分析に耐えうるレベルじゃないものを、分析にかけられる十分な量までコピーして増やす手法です。PCRは遺伝子を増幅して解析して研究するための機械です。
現在、PCRで陽性としているのは遺伝子の配列からこれと定義したものを増幅して一定数存在したら陽性としてカウントしているだけです。決して、症状がある人、抗体がある人ではありません。布団を少し切り取ってそれを触媒させた増やした後、顕微鏡で拡大して見てダニの数を数えているのに近いことをやってるわけです。
だったら、さっきのお孫さんの体組織からウィルス検出してください。
旧型コロナ、アデノ、インフル、ノロといったおなじみのウィルスから、緑膿菌、肺炎連鎖球菌までウィルスと菌のオンパレードですよ。もちろん、私たちもやったら同じですけどね(笑)。
4 – 突如登場した「無症状感染者」という定義
もう一つは「無症状感染者」という謎の新定義。
私たちにとって昨年までは「感染者」とは「発症者」、つまり症状がある人でした。インフルエンザであろうが、ノロウィルスであろうが無症状の人はそもそも病院に行きませんので検査もしません。それでも、インフルエンザには年間1000万人近くが感染していました(そう考えるとインフルってやっぱり強力です(笑))。
しかし、今年から気づかぬうちにPCR検査での陽性者でかつ無症状の(つまり元気な人)まで「無症状感染者」としてカウントするようになりました。無症状でも病人という謎ルールが誕生したわけです。そもそも、ウィルスの存在がわかるようになったのは電子顕微鏡が登場してからです。人間のニューロン間に隙間(間隙)があることがわかったのもこの電子顕微鏡のおかげでした。
脳科学と脳研究の歴史2019年までは「感染者」とは「発症者」のことでしたが、今年から知らぬ間に「PCR検査陽性者」も「感染者」としてカウントされるようになりました。「無症状感染者」という奇妙な単語が使われ始めましたが、無症状なら病気ではありませんよね。無症状者が他人が発症するほどのウィルスをうつすということもほとんどありません。それが、取った体組織をPCRで増幅してそこにコロナがあったら陽性としてしまうと、意味のない統計だけが積み上がることになります。もちろん、コロナじゃなくてゾンビウィルスならすみません。PCR陽性者は全員脳みそかち割るしかありませんよ(笑)。でも、そうじゃないんです。
この構図はあたかも布団の押し売りのおじさんが顕微鏡で布団を眺めて、
「奥さん、こんなにダニがいますよ!」
「こりゃ、買い換えないとマズイです!」
と騒ぐのに似てなくもないでしょうか。
PCRが発明され研究者が使い始めたのは1980年代です。
この時代に今回のコロナ騒動が発生していたら、(今の毒性だと)間違いなく症状のある人だけが病院にいって大部分はすぐに退院、重症者のケアだけしておしまいだったのではないでしょうか。特にアジア圏では死者数は異常に低く、この感じだとなくなる方がいても、
「うちのおじいちゃん、風邪で亡くなっちゃった」
「今年の風邪はしつこかったからなぁ」
という感じでパニックになることもなく、気づかないうちにほとんどの人が免疫を獲得して収束していた可能性もあるでしょう。
違う基準で出てきた数字にビビらされてしまう
もう一つ、数字が強い人でも今回はニュースの不安煽り作戦にやられた方が多い印象でした。私の知り合いでも、普段デジタルバリバリの人でも、意外と客観的なデータを見ないのに驚きました。仕事は仕事、と割り切ってるのでしょうか(笑)。
いやいや、仕事と人生は繋がってますぜ。
たとえば、Webマーケの仕事をしていればいくつかの指標を見ながら事業への影響を見ていきます。
代表的なKPI(指標)としては、
・ セッション数(何人の人がアクセスしたか)
・ 滞在時間(平均でサイトにどれくらい滞在したか)
・ メディア(何を起点にサイトにやってきたか)。
・ コンバージョン数(何件が目標に到達したか)
なんて話をやってるわけです。
たとえば、今まで、
・ セッション1000
・ コンバージョン数3
というサイトがあったとしましょう。
1日あたり、1000のアクセスがあってうち3件、つまり0.3%が目標に到達したというお話です。あまりいいサイトじゃないですけどね(笑)。もし、何かの理由でセッションが突然10000に増えたとしましょう。しかし、コンバージョンは同じ3。
こんなことはよくあるんです。
つまり、ちゃんとサービスや商品を検討してる人がアクセスをしなければ意味がないということですね。
でも、
・ アクセスが増えた!
・ これはいいことだ!
って喜ぶマーケターがいたらどうでしょう?
これは、「PCR陽性者が増えた」と騒ぐのと全く同じ構図です。
そんなマーケターは即、クビですよね(笑)。
大事なのは、
・ 増えたアクセスの元が何なのか?(単にくだらないアフィリエイターなどによってアクセスが増えただけの可能性もある)
・ どのページにランディングしてるか(集客に全然関係ないページがTwitterでバズっただけかもしれない。うちも、昨年それでサーバ吹っ飛びましたよ(泣))
・ 仮にアクセスが変ではないとして、なぜコンバージョンが増えないのか?
・ あるいは、増えたアクセスをコンバージョンに変える方法はあるのか?
といったことまで掘り下げてみるです。
今回のコロナでは、何度と基準が変わり振り回されてきました。でも、普段の仕事でも「なぜ?」を考える癖がある人はおそらく冷静に今の状況を見ていることでしょう。
となると、そういえば名著がありました。これですよ。これ。
この本が良かったと言ってた知人がすっかりこの本の内容忘れているのに最近ショックを受けました・・・(笑)
相対化の欠如
少しかぶりますが、やっぱり大事なのは物事の相対化とその相対化したデータの比較です。そこから共通項を見出し、法則性を見出すことです。しかし、ニュースはそんなことしていても、儲かりませので特定のデータだけ見て騒ぎを拡大させます。
例えば、国の借金を国民一人あたりで割ったら900万円だと騒ぐ人たちがいます。
もちろん、政府の借金は貸し手がいます。複式簿記的に見れば日銀や銀行が貸し手です。つまり、国民から見たらそもそも負債ではなく資産なんですが、そのツッコミはここではここでは置いておきましょう。
日経新聞の一人頭の借金は?
では、いちばんこのことを騒いでいる日本経済新聞社のバランスシートを見てみましょう。
出典:https://www.nikkei.co.jp/nikkeiinfo/corporate/financial_202003.pdf
こんな感じです。お手柔らかに明確な借金と言える銀行等からの借り入れだけで合計1034億円。
社員数が、3065人(2019年)なので、社員一人あたりで割れば3374万円の借金だ。
さらに厳し目に見れば、負債(流動負債と固定負債)合計で3115億円。
これを社員で割ると、一人あたりなんと1億円。
・ 日経新聞は社員ん一人あたり1億円の借金だ!
・ こりゃ、日経新聞倒産するぞ―!!
とは騒ぎませんよね。
そもそも、バランスシート全体をみれば純資産も2944億円もありピカピカですよ。悔しい話ですが(笑)。でも、彼らは日本政府の場合にはなぜか、負債しか見なくてしかも勝手に国民頭で割り算して不安を煽ります。
日本人は年間何人なくなっているのか?
では、おなじことをコロナ騒動に当てはめてみましょう。
今回、多くの方はコロナのことしか見ていません。しかし、当然ながら多くの人々が毎年生まれてそして亡くなってるのです。その相対比較の中で、物事を見ていく必要がありますよね。
では、そもそものお話です。
今、日本人が年間どれくらいの数亡くなっているのでしょうか?
このことを知る人は実に少ないです。答えは137万人です。げっ、神戸市の人口とほぼ一緒じゃん・・・。と思う人は合格ですね(笑)。ちなみに、出生数が90万人くらいなので、毎年平均で47万人くらい日本の人口が減ってるのです。
地方のそこそこ中核都市が毎年なくなってるイメージです。こっちのほうがやばいですね。
内訳を見てみると・・・:
では、この137万人の死者の死亡原因の内訳を代表的なものだけで見てみるとしましょう。
総計:137万人(1日あたり3753人)
1位:ガン:38万人(1日あたり1000人ちょっと)
2位:心疾患:21万人(1日あたり570人)
3位:老衰:11万人(1日あたり300人)
4位:脳血管疾患:11万人(1日あたり300人)
5位:肺炎:9万人(1日あたり259人)
・
・
・
自殺:2万人(1日あたり55人)
転んで亡くなる人:1万人(1日あたり28人)
交通事故:3000人(1日あたり8人)
インフルエンザ:3000人(直接)(1日あたり8人)/超過死亡まで入れると1万人(1日あたり28人)
お正月のお餅:1300人(三元日だけとすると、なんと1日あたり433人)
(ちなみにインフルエンザの超過死亡数は1万人程度と言われています)
おもちに至っては、お正月三元日、1日あたりでみたら433人です。すごいキルレシオです(笑)。これを理由にサトウ食品さんに押しかけて、「モチの販売をやめろー」と騒げば問題は解決するのでしょうか?そういう問題じゃないことを冷静な時の私たちは理解しています。
不謹慎な話ですが日本は日々3700人以上の日本人を失っているのです。
このことを重く捉えることなく、謎基準の死なない陽性者の増加だけに目を向けさせる意味は果たしてあるのでしょうか?
少なくとも私にはないと思いました。
というか、このまま放置すると失業率が増加し間違いなく経済的苦を理由にした自殺者は年間数千人単位で生まれることでしょう。1%の失業率の増加で2300人/年程度の自殺が増えることが過去の統計から指摘されています。では、なぜこちらのことは平気かと言うと、時間軸が先のことで我が事として捉えなかったり、あるいはそもそも興味を持たないからです。ですが、デフレがスタートした1997年から2010年代まで日本では毎年3万人の自殺者がいました。普段が2万人ですので毎年1万人の超過自殺です。
もはやコロナ犠牲者の定義を変える時期だ(犠牲者総数=「感染による犠牲者」と「経済苦による犠牲者=自殺者」)15年で15万人。
日露戦争の死者数が10万人ですから、国運を賭けた大戦よりも多くの日本人をこのデフレ化政策に私たちは合意して結果的に殺してるのです。私にはこの事のほうがはるかに重大な問題だと思います。
万が一、このことに平気な奴がいたら、それこそ人命軽視のとんでもないやつです。
私がタコ殴りに行きますよ。
結論:三密」ならぬ「三見ぬ」で – ワイドショー、ニュースは信じず自分でデータを集めよう
私たちは昔から死と言うものと向きあってうまく対処しながら社会をまわしてきました。
ところが、特定のデータだけに目を向けさせられると私たちは不安にかられます。不安になると人の脳内では、コルチゾールなどのいわゆるストレスホルモンが分泌されます。ストレスホルモンの過剰分泌は、「闘争・逃走反応」を誘発し、人が理性を使い意思決定を行ういわゆる人間脳、つまり前頭前野の活動を抑制することがわかっています。つまり、扁桃体など動物脳優位になり刹那的、情緒的な反応が増えます。
闘争・逃走反応が続くと、私たちはますます動物的になり刹那的な行動をしてしまうのです。
コロナ騒動初期の、薬局の店員さんにマスクをよこせと騒ぐ人たちや消毒スプレーを浴びせる心無いお客さんたちもまさにこうした負のループに陥ることで大量に登場したのです。
そうならないようにするためには、このストレスホルモンの平時からの分泌をバランス良く抑えていく必要があります。その第一は、「三密」ならぬ「三見ぬ」ではないでしょうか。
見ぬ2:「情報番組を見ない」
見ぬ3:「そもそも、テレビを見ない」
皆さんがテレビをつけて不安になればなるほど、彼らのミッションは成功します。岡田晴恵ママもどんどん着てる服が良くなり、気づけばホリプロのタレントですぜ(笑)。
一方で、私たちはどんどん貧しくなります。自殺者も今後増えます。
私たち人類は数百万年の歴史をかけて今、この高みにまでやってきたのです。それが、ここで動物に戻っちゃっても良いのでしょうか。私は嫌ですね。万物の霊長の名にかけて、今回も冷静に、そして、うまく対処していきましょうよ。
もちろん、まだまだ、スタッフやお客さまも不安でしょうし会社の判断としては引き続き厳し目に万全の対策はしていきます。でも、データもしっかりと見ながらコロナ収束に向けた動きを見据えていく必要もあります。
じゃないと、今まで人生を捧げて研究をしてきた偉大な先人たちに申し訳がたたないですぜ!
大山俊輔
PS: 私にとっての新生活様式とはまさに「三見ない」の生活様式、つまり、「ワイドショーを見ない」「情報番組を見ない」「そもそもテレビを見ない」人が多数派になって、自分で情報を収集し判断する人が多数派になる世の中です。