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ドラえもん『のび太とワンニャン時空伝』のあらすじとまとめ

ドラえもん『のび太とワンニャン時空伝』のあらすじとまとめ

  • ドラえもんのび太とワンニャン時空伝の解説がしりたいのあらすじが知りたい
  • 大人が見ても面白い?
  • 原作との違い
  • 登場キャラを知りたい
  • イチが1000年後にいた理由がしりたい
  • ネコジャラが恨みを持つきっかけがしりたい

本記事では、ドラえもん『のび太とワンニャン時空伝』のこのような疑問にお答えします。

ドラえもんから多くのことを学んできた40代です。わたしも犬を飼っていたことがありますが、犬って飼い主にとても忠実で裏切らないイメージがありますよね。イチを見ると、飼っていた犬のことを思い出しました。

ヌー

本作は『のら犬イチの国』という原作がベースになっています。子供の頃に見た時は、何故イチが1000年後にいたのか、ネコジャラの恨みのきっかけはなど、スッキリしない部分がありませんでしたか。昔見てスッキリしなかったことを、映画を見る時間のない人は、この記事を読むだけで分かっていただけると思います。

そして、現代でもまだ解決していない、宅地開発による自然破壊と、捨て犬捨て猫の問題をもう一度、考えるきっかけになってもらえればと思います。

あらすじ

1000年越しの再会

1匹の老犬が、思いつめた様子でタイムマシンに乗りますが、時空のねじれに遭い、幼犬に退化してどこかの時代に放り出されてしまいます。

グラウンドで野球をするのび太たちは、ボールを川に落としてしまいます。のび太はボール探しを押し付けられ、川に入って探しますが、1匹の子犬が川からボールを拾ってきてくれます。のび太に懐いてついてくる子犬に、ママが飼うことを許してくれないから着いてきちゃダメだと言います。

イチたちの新しい世界

家までついてきた子犬を、のび太はイチと名付けて可愛がりますが、ママに見つからないよう【壁掛け犬小屋】で飼うことにします。

夜中にイチが外を見て泣いているので見てみると、ずぶ濡れになった子猫がいました。家に招き入れたのび太は『ズブ』と名付け仲間に入れます。

裏山で多くの捨て犬や捨て猫を見たのび太たち。住宅地の開発で住む場所をなくした彼らを保護し、【壁掛け犬小屋】に避難させます。数が増えると、小屋はありますが、エサの問題が出てきます。そこは、ドラえもんが【無料フード製造機】を手に入れて問題は解決します。

のび太のアイディアで、3億年前の人間が生まれる前の世界に連れて行くことにします。【進化退化光線銃】でイチを進化させたのび太は、無料フード製造機の使い方を教え、リーダーとしてみなを導くよう諭します。
のび太はイチに、おばあちゃんから教わったように、『もしもしかめよ・・・』と歌いながらけん玉を教えます。

明日また来ると約束して帰るのび太は、けん玉を落としてしまいます。見送るイチはけん玉を咥えながら、「のび太」と、言葉を話しはじめます。

少年窃盗団との出会い

翌日、イチたちに会いに行こうとしたのび太たちですが、時空のねじれに巻き込まれ1000年後の世界に不時着してしまいます。

タイムマシンを修理するため部品を探しに街へ向かうと、そこでは進化した犬や猫が高度な文明を築いていました。レストランで歌うシャミーに一目惚れしたドラえもんは、シャミーに【虹色鈴】を贈ります。

舞台裏でドラえもんがシャミー贈った【虹色鈴】が盗まれます。窃盗団を追い詰めると、イチそっくりの犬族が現れのび太は慌てて後を追います。

探していた物と違ったと、虹色鈴を返してくれた窃盗団と仲良くなります。リーダーはハチと名乗ります。仲間のチーコ、ダク、ブルタローの4人はネコジャーランドへ親と遊びに来た時、親が突然姿を消し孤児になったのでした。

誘拐されたのではと疑い警察に訴えるハチたちですが、聞いてもらえません。共同生活し、自分たちでネコジャーランドの秘密を暴くと意気込むハチたち。のび太とジャイアンが、助太刀すると約束します。

ネコジャラの野望

翌朝、姿を消した窃盗団を探してネコジャーランドへ向かいますが、目的を忘れてアトラクションに夢中になります。25週年記念のシャミーショーに夢中になるドラえもんですが、ショーの最中、突然隕石が落下してきます。シャミーを救い地下に落ちたのび太たちは、両親を探しに来たハチたちに出くわします。

瓦礫の崩落からハチを救うのび太。自分を気にかけるのび太に理由を聞くハチに、イチの面影を見ていることを話します。
隕石の落下に巻き込まれブルタローの工具が壊れたので、【モグラ手袋】で地下を掘り進めます。地下工場に辿り着くと、そこでは巨大なタイムマシンが製造されていました。ハチたちの親達もそこで働かされています。

侵入が見つかり追手に追われ逃げるのび太たち。ハチは1人で立ち向かい皆を逃がそうとします。シャミーが攫われドラえもんは追いますが、ネコジャラに捕まってしまいます。

ネコジャラは、家に伝わる【闇の黙示録】に、時の方舟(タイムマシン)のことや機械猫(ドラえもん)のことが書かれていたので、ドラえもんをずっと探していました。

タイムマシンで何をするつもりか問い詰めるドラえもんでしたが、大統領の演説がテレビで始まるので見るよう促されます。
『36時間以内に、最大直径20kmの巨大な隕石が地球に落下するため、違う星に脱出する【地球脱出計画】を開始する』と、大統領は宣言します。

その頃地下室では、タイムマシンが完成し、のび太たちは牢に入れられます。

「人間は動物をペットとして自由を奪い、飽きると捨ててしまう残酷な生き物だ」

人間をこれ以上野放しに出来ないと言うネコジャラに言い返せないドラえもん。ネコジャラの真の目的は、人間を滅ぼし自分たちのペットにすることでした。そのため、タイムマシンでズブがいた21世紀に行くと言うのです。

猫型ロボットなら自分に協力するよう迫られ、断りますが協力しなければシャミーをひどい目に遭わせると脅され、仕方なく進化退化銃を修理してしまうドラえもん。

修理が済むと、スクラップにされかけますが、シャミーの説得で命は救われます。
ネコジャラはプランBを発動し、政府の持つノラジュームを盗みにかかります。それでは国民が避難できないと抗議するシャミー

ですが、反対することは許されません。

タイムマシンを止めろ

牢の中で計画を知り脱出を目論むのび太たち。見張りのスキをつき、ハチが助けに来ます。

大統領に知らせに行こうとするハチでしたが、のび太はドラえもんを救うため残ると言います。 皆も残り、大統領には親たちが伝えに行きます。その時、ネコジャラのタイムマシンが起動してしまいます。

ノラジュームのエネルギーが充填されたら発進するので時間がありません。のび太とハチはタイムマシンに乗り込み止めようとしますが、2人の前にネコジャラが立ちはだかります。

イチの記憶

ネコジャラと一騎打ちするハチですが、追い詰められます。
間一髪のところでドラえもんが現れ、電光丸片手に余裕を見せるドラえもんですが、電光丸が電池切れになり、追い詰められます。

ネコジャラは、側で見ていたシャミーにタイムマシンの発進レバーを押すよう促しますが、シャミーには断ります。怒ったネコジャラはシャミーを突き飛ばしドラえもんにトドメを刺そうとしますが、シャミーが身を挺してドラえもんをかばいます。

怒ったドラえもんは真っ赤になり、ネコジャラを猛攻で倒します。傷ついたシャミーを抱きかかえるドラえもん。シャミーは一言「ごめんなさい」とつぶやきます。

エンジンルームでタイムマシンを停止させることに成功したハチ。どうしてそんなことが出来るのか自分にも分かりません。隕石のひとつが当たり崩れ落ちるタイムマシン。水没するタイムマシンにも水が入り込み溺れるハチは、失われる意識の中で全ての記憶を取り戻します。

「明日会いに来るからね」

のび太の言葉を励みに長い間待ったイチ。国を発展させ老犬になったイチは、タイムマシンを完成させ、のび太に会いに行こうとしました。ようやくのび太に会えると喜ぶイチでしたが、時空のゆがみに巻き込まれ、幼犬に戻ってしまいました。

成長したイチは自分の名前を忘れますが、のび太にもらったけん玉だけは肌身離さず持っていました。

溺れて沈んでいくハチをのび太が救いますが、泳げなかったことを思い出したのび太は水の中に沈んでいきます。
朦朧とする意識の中でのび太は「もしもしかめよ」という歌を聞きます。イチが助けてくれたのです。、記憶の戻ったイチと抱き合って再会を喜びます。

「のび太さん、きっと来てくれると信じていました」

と、涙ながらに語るイチ。タイムマインが水没したのでノラジュームが使えなくなり、困り果てた一同ですが、チーコから「神様」と崇められるのび太を見て、イチが何かを思い出します。ブルたちを先に空港に行かせたイチは、ある遺跡にのび太たちを案内し、のび太の像を見せます。のび太の像は全てノラジュームで出来ていました。急いで空港にのび太像を運びます。

イチ達の旅立ち

空港に向かうのび太たちを、ネコジャラが執拗に追ってきます。のび太とイチの連携でネコジャラを倒します。その傍らでは闇の黙示録が火に包まれていました。

ノラジュームを補充し、ドラえもんのタイムマシンも修理が完成します。今度こそお別れだというイチに、のび太は一緒に21世紀に帰ろうと誘います。しかし、新しい星で新しい国を作る使命があり、イチは断ります。

泣く泣く諦めたのび太はイチに「皆を頼むね」と言い残し、イチたちを見送ります。

「いつか宇宙のどこかで僕たちの子孫とイチたちの子孫が出会うかも知れないね」
けん玉を見ながら思いにふけるのび太たちは、それぞれ家に帰っていきます。

登場人物

イチ

のび太に拾われ、ひみつ道具で進化した野良犬。ワンニャン王国の国王として国を栄えさせ、自分でタイムマシンを作ってしまう天才犬。のび太に会うために1000年以上旅をします。

ハチ

記憶を失ったイチ。孤児たちのリーダーとして、ネコジャーランドの謎を探る。窃盗などをしているが、元々イチなので、いざという時は正義感溢れる行動を取ります。

ブルタロー、ダク、チーコ

ハチと共にネコジャーランドの謎を解明しようとする孤児。ブルタローはジャイアン、ダクはスネ夫、チーコはしずかのようなポジションです。

ネコジャラ・サエモンノジョウ・カゲトラ

ワンニャン国の大富豪でネコジャーランドのオーナー。ズブの子孫で、ズブの書いた闇の黙示録を見てタイムマシンを製造します。やり方に問題はあるが、言っていることはあながち間違いばかりでもありません。

シャミー

ネコジャラ一族の猫で、歌手。とても美しい歌声で、ドラえもんも一目惚れしてしまいます。ネコジャラのやり方に疑問を持ち、同族としてネコジャラを止められないことを申し訳なく思っています。罪悪感もあり、ネコジャラの攻撃から身を挺してドラえもんを助けます。

ズブ

のび太に拾われた捨てネコ。自分で進化光線を浴び、闇の黙示録を記します。人間をとても憎んでおり、のび太たちにも懐きません。

みどころ

大山のぶ代がドラえもんを演じた最後の作品です。のび太たち他の声優も今作を最後に世代交代することになります。

オープニングタイトル前に、のび太の「ドラえも〜ん」という叫びと共にタイトルとドラえもんの歌が流れるのが定番ですが、今作では「のび太く〜ん」になっています。

イチが、1000年前からのび太に会うためにタイムマシンまで作ってしまうという、のび太との再会と別れのドラマは涙なしでは観れません。ドラえもんの全作品中でも屈指の感動作です。

まとめ

声優が変わったのを機に、ドラえもんから離れていってしまう人は結構いるのではないかと思います。ドラえもんの声として国民的に認知されていた大山ドラえもんを楽しめる最後の作品という意味で感慨深いですね。

記念碑的な作品というプレッシャーに負けず、作品として完成度の高い作品になっています。原作も深いメッセージの込められた傑作でしたが、感動の作品と言うよりは、考えさせられる作品でした。それを、イチの物語を深め、のび太に会うために1000年も旅をする設定にしたことで、感動作にバージョンアップ出来たと思います。

「人間は動物をペットにして飽きるとすぐに捨ててしまう」と、いう台詞はホントに胸に刺さりますね。全ての日本人が、もう一度動物との付き合い方について考えなくてはいけませんね。

ヌー