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ドラえもん『のび太の海底鬼岩城』のあらすじ – 今見直すと、めちゃくちゃ面白い!

ドラえもん『のび太の海底鬼岩城』のあらすじ

  • のび太ののび太の海底鬼岩城のあらすじがしりたい
  • 子供の頃見た記憶があるけど、おとなになってからも楽しい?
  • リメイクされてたっけ?

本記事では、ドラえもん『のび太の海底鬼岩城』のこのような疑問にお答えします。

 ドラえもん映画とともに育った40代。記憶があやふやですが、初めて見た『大長編ドラえもん』が本作『のび太の海底鬼岩城』。山よりも海が好きになったのは、『海底鬼岩城』、『不思議の海のナディア』、ジュール・ヴェルヌの『海底二万里』の影響です

ヌー

あらすじ

ドラえもん『のび太の海底鬼岩城』のあらすじ

『のび太の海底鬼岩城』は授業の教材にしてよいほど、深海について詳しく考察されています。

世界の海溝や数千メートルもある山、海底火山、深海魚やプランクトンの知識を得ることができます。こどもには地理に関心をもつ入り口としての役割。大人には、古い習慣に縛られた世代と新しい世代の確執や、コンピューターに人が支配されるシンギュラリティの問題など、現代社会でも問われている社会問題について考える機会をくれるでしょう。

海で泳ぎながら山に登る

夏休みにキャンプを計画するのび太たち。のび太としずかは海。ジャイアンとスネ夫は山に行きたいと意見が別れます。

最終的にドラえもんに仲裁を依頼しますが、ドラえもんの出した答えは『海で泳ぎながら山に登る』という奇天烈な答えでした。バカにするなと腹を立てるジャイアンたちでしたが、バミューダ諸島の沖で発見された宝を積んだ沈没船が姿を消したニュースを聞き、海底キャンプに乗り気になります。宿題が終わるまでキャンプに行くことを禁止されているのび太ですが、皆の協力で宿題をたったの3日で終わらせます。

深海の生き物と宝の船

地上から2千メートルの深さに着いた一行ですが、海藻や魚がいないことにしずかは不満を漏らします。

深海はこんなものだと諭すスネ夫ですが、ドラえもんは確かに寂しいと言い、『深海用海藻胞子と魚の卵各種詰め合わせ』という缶詰で賑やかに彩ります。さらに『テントアパート』というテントを出し、備え付けの『海底クッキングマシーン』で、お子様ランチからフィレミニョンステーキまでプランクトンを加工し3分で作ってしまいます。

キャンプ初日は、しずかの提案で深海魚ツアーに行くことになります。バギーには深海の情報がたくさん詰まっていると自慢するドラえもんですが、深海魚の知識は乏しく、冒険を避けて安全地帯を目指す臆病さを見せるバギーをジャイアンやスネ夫はバカにします。

テントに戻り、スネ夫は魔のトライアングルの謎を解きに行こうと、言葉巧みに誘いますが、ドラえもんは保護者として危険なところには連れていけないと反対します。沈没船を諦めきれないスネ夫とジャイアンは、夜中に無断でバギーに乗り、バミューダ沖に向かってしまいます。

バミューダ沖に着く前に、息苦しくなってきたジャイアンとスネ夫は、バギーからテキオー灯の効き目が切れることを知らされます。ドラえもんもそのことに気付き、慌てて追いかけますが、数時間前に出発している2人に追いつけません。とりよせバッグでどこでもドアを取り寄せて、追いついた時にはすでにテキオー灯の効果は切れていました。ジャイアンとスネ夫はすでに死んでいると、悲しむのび太たちですが、奇跡的に生きていました。「バギーのせいで死にかけた」と、せめるジャイアンとスネ夫。ドラえもんも『前からおかしかった』と、壊そうとしますが、機械は使う人次第で良くも悪くもなると、しずかだけがバギーをかばいます。

気を取り直し、世界一深いマリアナ海溝の探索に向かいます。この世界の底の底で、一行は宝を積んだ幽霊船を見つけます。恐る恐る幽霊船を探索しますが、のび太は怖くて外に残ります。残ったのび太に、どこからか現れた『でっかい魚』が襲いかかってきました。それを戻ってきたドラえもん達に言いますが、信じてもらえません。

その夜、皆に内緒でしずかを連れ出したバギーは、ジャイアンとスネ夫が救われた時の映像を見せます。そこには海底人と、のび太を襲った怪魚が写っていました。「ほらみろ」と息巻くのび太が、巨大なダイオウイカも出てくるのではと言った瞬間、ダイオウイカが物陰から姿を表します。ダイオウイカに襲われ、テントアパートが破壊されてしまい、全員ダイオウイカに捉えられてしまいますが、 間一髪のところで例の海底人がダイオウイカを気絶させ難を逃れます。バギーは皆のピンチに1人だけ地中に隠れていました。「こんな役立たずはしまっておこう」と、ドラえもんはバギーをポケットにしまいます。

海底人にお礼を言おうと近づくドラえもん達を、海底人が攻撃。気絶させられたうちに、どこかに連れ去られてしまいます。

ムー連邦と鬼岩城

ムー連邦と鬼岩城

のび太たちが連れて行かれたのはムー連邦という海底都市。そこでは、のび太たちを捉えたエルを始めとする海底人たちが高度な文明を育んでいます。難破船を探索するのを妨害したのは、鬼岩城のポセイドンを刺激してほしくなかったからでした。

家に戻りたいのび太たちですが、海底都市のことを地上人に知られたくない首相は、市民権を与えるのでムー連邦に永住するよう指示します。地上に帰れないと知ったのび太たちは、通り抜けフープやカメレオン帽子を駆使して脱走します。エルが追ってきますが、カメレオン帽子で地中を移動し国境を越えることに成功します。

捜索を諦めないエルでしたが、ドラえもん達の捜索に集中し、突如現れたバトルフィッシュに撃墜されてしまいます。トドメを刺されそうになるエルを見かねたジャイアンは、カメレオン帽子から飛び出し、エルを救います。その行動が仇となり、ムー連邦の追手に逮捕され投獄されます。ムー連邦の法律では、無断で国境を越えたものは死刑です。

自分を救ってくれたジャイアンたちを、勇気ある心やさしい少年たちだと弁護するエルですが、古くからの法律に縛られた高官たちには受け入れられません。勇敢な行動は認めるが、無断で国境を越えるというルール違反を犯したことも事実だと首相は主張します。議論が繰り広げられる中、鬼岩城が活動を初めたというニュースが飛び込んできます。

7千年前から何千人もの海底人が鬼岩城へ侵入し、ポセイドン破壊を目指しましたが、生きて帰った者はいません。もはや神に祈るしかないと諦める首相に、「もう一つだけ方法があります」と、エルがドラえもんの秘密道具を借りる方法を提案します。

最後の戦いへ

首相の要請に応じ、のび太たちはエルと鬼岩城へ向かいます。バミューダ沖の『魔のトライアングル』へ到着した一行ですが、多くのバトルフィッシュや鉄機兵が、ネズミ一匹逃さない勢いで巡回しています。見つからないようカメレオン帽子で地中から探索しますが、6時間探しても手がかりひとつありません。しずかは、自分がわざと鉄機兵につかまるので、後を追ってくれれば鬼岩城にたどり着くと提案します。

計画通り鉄機兵に連れ去られるしずかを追って、ついに鬼岩城を発見します。海底火山の噴火を鬼岩城への攻撃だと勘違いし目覚めたポセイドンは、世界中に核攻撃を仕掛けると怒りを顕にします。アトランティスは7千年も前に滅びていると、ポセイドンをなだめようとするしずかですが、聞く耳を持ちません。

しずかを救い、ポセイドンを破壊するため、のび太たちは、空気砲やショックガンを手に鬼岩城へと乗り込んでいきます。

登場人物

バギー

のび太の海底鬼岩城-バギーちゃん

海底を走ることが出来るドラえもんのひみつ道具。テキオー灯が切れることを知らずにいるジャイアンとスネ夫を見殺しにしようとしたり、ダイオウイカに襲われている時に1人だけ地中に隠れたり、基本的には人間嫌いで自己中心的な性格です。ジャイアンたちにはバカにされ、ドラえもんからも不良品呼ばわりされますが、唯一優しく接してくれたしずかに想いを寄せるようになります。

エル

のび太の海底鬼岩城-エル

海底人の都市・ムー連邦の若き兵士。戦争を繰り返す地上人が野蛮で危険な人種だと思いこんで育ちましたが、のび太たちの人柄に触れ、野蛮な生き物ではないことに気付きます。無断で国境を越えたことで処刑されそうになるのび太たちを救うため、孤軍奮闘したり、ポセイドン復活に怯える首相たちを鼓舞し、ドラえもんの助けを借りてポセイドン破壊に名乗りを上げるなど、勇敢な好青年。

ポセイドン

のび太の海底鬼岩城-ポセイドン

7千年前に滅びた、アトランティスのコンピューター。アトランティスが攻撃を受けたら自動報復するシステムのマザーコンピューターのAI。アトランティスが滅びた後、スリープ状態だったが、海底火山を攻撃と勘違いし目覚めてしまいます。

ムー連邦首相

海底都市、ムー連邦の首相。古くからの慣習に従いながらも、エルなど若者の意見も聞く、中立的な人物。国を守るため、ドラえもん達に土下座までする愛国者。

みどころ

海の底にエベレストよりも高い山が沈んでいたり、世界中の海溝など地理について、ドラえもんの解説がわかりやすく面白いです。宝を積んだ幽霊船が出てきたり、冒険心をくすぐられます。超常現象を扱う雑誌『月刊ムー』のタイトルにもなるほど、謎の代名詞とも言えるムー大陸(ムー連邦)やアトランティスが舞台ですが、アトランティス滅亡の謎やバミューダ・トライアングルの謎の考察のひとつとしても見応えがあります。自己中心的で人間味あふれるバギーの行動も見どころのひとつで、多くの人が感動した、しずかとの友情(恋愛?)は何度見ても涙を誘います。

まとめ

アトランティスやムー大陸の謎が好きな人には大好物となるようなストーリーです。映画が公開された1980年代から謎とされ、現代に至っても解明されていない謎をテーマにしておりワクワクが止まりません。ポセイドンが自動報復装置のマザーAIで、アトランティスという国が滅びても生き続けて報復活動を続けるなど、各分野のICT化が急速に進む現代社会の未来を見ているようです。

こどもの頃は深海の魅力に気付かされ、大人になってからはシンギュラリティの問題などを考えさせられます。大人もこどももためになる一作として、シリーズの中でも秀逸な作品と言って良いでしょう。

ヌー