- のび太の月面探査記のあらすじがしりたい
- 大人が見ても面白い?
- 登場キャラを知りたい
本記事では、ドラえもん『のび太の月面探査記』のこのような疑問にお答えします。
ヌー
ドラえもんと共に育った世代です。自分の年齢と共に、ドラえもんから受ける影響も変化しているのを実感します。
今作で脚本を書いた辻村深月も同年代なので、近い感覚を持ってるのかもしれません。ドラえもんという作品に対する深い愛情を感じました。
また、ドラえもんの歴代映画の一覧とランキングをまとめたページも作ってみました。
どのドラえもん「のび太の・・」シリーズをみてみようか悩んでいる方はこちらのエントリもご参照くださいね。
目次
あらすじ
それでは、『のび太の月面探査記』のあらすじを見ていくことにしましょう。
月のウサギ
日本の月面探査機が、月で白い物体を発見します。このニュースで持ちきりの、のび太たちのクラス。のび太も輪に加わり、白い物体はウサギだと鼻高々に宣言しますが、クラスメイトたちからは嘲笑されてしまいます。
ドラえもんもはじめは馬鹿にしますが、【異説クラブ会員バッジ】という道具で、『月の裏に人が住める世界がある』という、バッジをつけている人だけに現実となる世界を作り出します。
バッジの力で人が住める世界になった月の裏側に、ドラえもんの道具で緑の大地やウサギを作り出します。
このウサギをムービットと名付け、ウサギ王国を大きく発展させて、ジャイアンやスネ夫を驚かせる計画です。
地球に一時戻ったのび太は、ママのおつかいで裏山にすすきを取りに行きます。そこで、不思議な少年に出会いますが、少年は突風と共に姿を消してしまいます。
翌日のび太のクラスに転校生がやってきます。月野ルカと名乗る少年は、前日のび太が出会った少年で、不思議な力を使います。
月にウサギがいるかどうかで揉めているのび太とジャイアンたちを見て、ルカは出来杉に「君は月に生き物がいると思うかい」と、問いかけます。
ルカは、のび太とドラえもんがどこでもドアで一瞬で月へ行ったのをみて、「あの子なら・・・」と、意味深な言葉をつぶやきます。
ウサギ王国の発展
数の増えたムービット達に、ドラえもんは文明を教え、【お餅付きセット】という道具を与えます。文明を得たモービットたちは、ドラえもんを神様としてもてなします。
ディアボロから“エスパル”捜索を命じられたゴダートは、伝説の存在である”エスパル”の存在に半信半疑の部下達に、「予言の時が近付いているので、急いで見つけないと」と、伝えます。
月の王国にしずか、ジャイアン、スネ夫を招待したのび太。そこに、自分も仲間に入れてほしいとルカが頼みに来ます。のび太は心良く仲間に加えます。
ウサギ王国に来た一同は、進化した王国に驚きます。のび太に似たムービットにノビットという名前を付けて、ウサギ王国を案内してもらいますが、途中でノビットがウサギ怪獣にさらわれてしまいます。ノビットを助けようと追いかけるのび太でしたが、バッジが外れ崖から転落してしまいます。
追いついたドラえもんたちは、ウサギ怪獣を手なづけノビットを救出しますが、のび太のバッジが落ちているのを見て、のび太が死んでしまったと勘違いします。
責任を感じるドラえもんでしたが、崖の下からのび太の情けない声が聞こえてきます。
かぐや星のコロニー
崖の下では、のび太が無事な姿を見せてくれました。崖に転落したのび太を、ルカが助けてくれていたのです。
ルカから、姉のルナや予知能力を持つアルなど仲間たちを紹介されます。
ルカたちは、かぐや星の優秀な生物学者が作り出した“エスパル”という種族です。エーテルという力を使いこなします。
1000年ほど前、地球に住もうとしましたが、当時は平安時代だったため、混乱を招くと思い、人のいない月に住むことにしたのでした。
ルカが地球に来てのび太に近付いたのは、地球人の科学力が発展し、自分たちが見つけられるかもしれないので、先に存在を打ち明けたほうがいいと考えたからでした。
大人はなかなか信じてくれないので、信じてくれそうなのび太に近付いたのです。
ルカから両親は、本当の親じゃないから自分たちのことを覚えているか分からないと聞いたのび太は、本当の親じゃなくても親だから覚えているはずだと慰めます。
それから一同は、ドラえもんの出したマシンで月面でレースを楽しみますが、ジャイアンとスネ夫が操縦ミスし、岩山に激突しそうになります。その時、アルが真の力を使ってしまい、ゴダートに見つかってしまいます。
友達だからさ
ルカたちが月に来たのは、故郷のかぐや星人の追跡から逃れてきていたのでした。
1000年前エスパルの力が悪用され、かぐや星が荒廃してしまいました。ルカの両親は、これ以上エスパルの力を悪用されないよう、ルカたちを逃したのでした。
かぐや星では伝説となっているエスパル達は、エーテルを駆使して戦います。苦戦するゴダートは、エーテルの力を無効化する武器を投入します。
形成逆転し、エスパルたちが捕まる中、ルカ、ルナ、アルの3人はドラえもんたちと脱出に成功しますが、ルナとアルは、しずかやジャイアン、スネ夫をかばって捕まってしまいます。
残ったのはルカ一人です。ゴダートの追手から逃れる中、ルカはどこでもドアで逃げるよう指示します。
どこでもドアに逃げ込むのび太たち。ルカにも早く入るよう促すのび太でしたが、ルカは仲間を残してはいけないので、ここに残ると言い出します。
「それなら僕も残る。友達だろ」というのび太に、ルカは「友達だからさ」と言い残しドアを閉めます。
その瞬間、追手の攻撃で、どこでもドアは燃え尽きてしまいます。
再び、月へ
地球に戻ったのび太たちは、ルカたちを救いに行く決意をします。
どこでもドアは破壊されてしまいましたが、以前ルカとモゾが乗ってきた宇宙船を使い、月に戻ります。
月に着いたのび太たちをノビットが迎えに来ます。ウサギ王国にはルナが逃げ込んでいました。ルカがバッジをルナに渡し、ルナだけを逃していたのです。
負傷しているルナの看病のため、しずかをウサギ王国に残し、一行はかぐや星に向かいます。
かぐや星では、ゴダートがエスパルを捉えたことをディアボロに報告しています。
ディアボロは、美しい地球に魅せられ、エスパルの力で武器を作り、地球侵略すると言い出します。
かぐや星の復興のため協力していたゴダートですが、ディアボロの裏切りに、ルカたちを逃がそうとします。ゴダートはエスパルと協力してかぐや星を復興したいだけだったのです。
逃走に失敗し、ディアボロに捉えられたゴダートとエスパルたちは牢に入れられます。
牢で話をする中で、ゴダートがルカたちを生み出した、ゴダール博士の子孫だと分かります。ゴダートは、ゴダール博士が、エスパルは我が子同然だったと常々話していたことを伝え聞いていると、ルカたちに聞かせます。
アルが1000年前に語った予言も伝承されており、伝説を信じてエスパルを探していたのです。
ゴダートに協力し、ディアボロを倒しに向かう一行ですが、エスパルの力を奪いパワーアップしたディアボロに捕らえられ、ドラえもんの四次元ポケットも奪われて絶体絶命となります。
その時、捕らわれていたアルが突然光を放ち、1000年前の予言を再び口にします。そして、奇跡が起こります。
モービットの大群を引き連れて助けに来た、しずかとルナを加えて、のび太とルカ達は、ディアボロとの最後の戦いに挑みます。
登場人物
月野ルカ
かぐや星で生み出されたエスパルの少年 。1010歳くらいになる。地球の美しさに憧れ、のび太と深い友情を築きます。
ルナ
ルカの姉のエスパル。1000年前から月におり、昔ばなしに出てくるかぐや姫その人です。
アル
ジャイアンと同じく『ボゲー』の歌声を持ち、意気投合します。自分で意図してではありませんが、未来を予言する能力も持ちます。
モゾ
2000年生きているかぐや星のカメ。地球の絵本ではカメが鈍足に描かれていることに不満を感じています。知識豊富でメカにも精通しています。
ディアボロ
かぐや星を1000年支配するロボット。かぐや星復興のため、エスパルを探すことをゴダートに命じますが、真の目的は、エーテルの力で協力な武器を作ることでした。地球を見つけると地球侵略を目論みます。
ゴダート隊長
かぐや星復興のためエスパル探しに協力していましたが、ディアボロの真の目的を知り、ディアボロに逆らいルカを逃がそうとします。
みどころ
脚本を『かがみの孤城』などで知られる辻村深月が書いていることが最大のみどころです。本格派の小説家がドラえもんという舞台を使い、何を表現するのか期待に胸が高鳴ります。
まとめ
永遠に生きられ超能力を持って産まれたエスパルのルカ。登場してからどこか影のあるキャラクターだったのは、自分たちが忌むべき存在だと悩んでいたからです。のび太と出会い、友情を育む中で、自分の生きる道を見つけていく様子を見事に描いています。
友情から人生観まで壮大なテーマで、多くのキャラクターそれぞれのストーリーを際立たせ、複雑に絡み合う人間関係を上手くまとめています。
ヌー