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『悪魔を出し抜け』(ナポレオン・ヒル)を徹底解説 | 自己啓発本100冊分のエッセンスのつまった名著の要約をわかりやすく解説!

本を読んだ方がいいとはよく聞くけれど、時間があまりない、活字が苦手と言う方も多いですよね。

2018年に統計局が全国9千世帯を対象に行った家計調査で以下のことがわかりました。

1. 年収が861万円以上の世帯が月々に購入する書籍の平均金額は4500円程度です。
2. 年収が356万円以下の世帯は2000円程度です。

ここから導き出せる一つの仮説は「年収が高い人ほど、より多くの本に投資をしている」と言うことです。それはつまり「本を読めば年収をあげるチャンス!」と言う意味でもあります。

サイト管理人:大山俊輔

本職は英会話スクールの経営者。脳科学と行動経済学を組み合わせた習慣構築法を作っています。本著に登場する悪魔は脳科学的には、爬虫類脳と呼ばれる原始的部位と実は密接に関係していて、この視点で読んでみるのも面白いです。

今回は『悪魔を出し抜け』(ナポレオン・ヒル)のあらすじを理解し、今日からの生活習慣を高めていきましょう。

なぜ【悪魔を出し抜け】を読むのか?

この本の著者であるナポレオン・ヒルは成功哲学を体系化しまとめた本を執筆しています。現在の成功哲学・自己啓発書の原点的な内容です。

巷に販売されているほとんどの自己啓発書はこの本の1部の内容にフューチャーし解説しています。

そのためこの本に書かれている内容を理解し、実行できれば自己啓発書100冊、いや1000冊分のエッセンスを吸収することができます。

この記事では本のエッセンスを正しく理解し、具体的な行動までをご提案いたします。普段本を読む時間がない方、忙しい方はこの記事を読むことで多くの方に差をつけることができます。

ぜひ最後まで目を通していただきますと嬉しいです。

この本を読む価値とは?

日常生活に置いて様々な悩みがありますよね。
その中でも一番の悩みは「将来への不安」ではないでしょうか?

『悪魔を出し抜け』では以下の内容を学べます。

  • 流されることが最もいけないことである理由
  • 失敗を受け入れる方法
  • 成功とはどのように作られるのか

そして最も重要なことは「自分の頭で考えること」です。

自分の頭で考えることで、人生がどのように好転し、どのようなメリットがあるのかを学ぶことができます。

『悪魔を出し抜け』はこんな人におすすめです。

  • ついつい人に流されてしまう方
  • 自分の決断にいつも不安な方
  • いつもくよくよ悩んでしまう方

その方はこの記事を読み終えた後には、人生を変える毎日の習慣や具体的な行動を知ることができます。

そしてポジティブなメッセージを受けて、必ず成功を掴むことができるでしょう。

“どんな一時的な敗北にも、どんな失敗にも、どんな逆境にも必ずそこにはそれに見合うだけの成功の種が含まれている。”

【悪魔を出し抜け】の背景

著者 ナポレオン・ヒルとは?

ナポレオン・ヒルは1908年、新聞記者として鉄鋼王アンドリュー・カーネギーをインタビューしました。

その際に20年間無償で500名以上の成功者を研究し、その成功哲学を誰もが使える形にまとめてくれないかとの依頼を受けました。

そこから20年をかけて1937年に『思考は現実化する』(英題”Think and Grow Rich”)を執筆しました。

この本は全世界のベストセラーランキング16位を記録しており、現在累計7000万部以上が売られています。自己啓発書の原点であり、成功者の方程式を言語化した方の一人です。

「引き寄せの法則」をご存知でしょうか?

簡潔に内容をまとめると「人が熱意を持って考え、できると明確に信じたことは全て実現できる」というものです。

最近では「信じていれば願いは叶う」というスピリチュアルな意味で使われることの多い引き寄せの法則ですが、本来的な意味は「明確にビジョンを描き、行動すること」を意味します。

【思考は現実化する】で語られる内容

  • 目標や願望に向かって正しく努力をすれば成功は近づくにも関わらず、あと一歩のところで諦めてしまう人が多い
  • 自分の目標を前向きに考える習慣が身につけば、不可能と思われることも実現できる
  • 思考自体がそれを現実化しようとする強力なエネルギーを持っている

これを簡単にまとめると「信じていれば願いは叶う」になりますが、正確には「成功法則」に乗っ取った上で「ポジティブに考え行動すれば成功する」という内容になります。

【悪魔を出し抜け】VS【思考は現実化する】

それでは成功原則がまとめられた【思考は現実化する】に対し【悪魔を出し抜け】はどのような視点から書かれているのでしょうか?

【悪魔を出し抜け】は「頭を使わなければ成功はしない」と言う反対の立場から語られています。どのような行動が「成功を妨げ続けているのか」、では「どうしていくべきか」をまとめたもの。

失敗原則を体系化したものと言えばわかりやすいですね。

一般的に「成功」は偶然が多く、明確な理由を見つけることが難しいです。
しかし「失敗」には必ず具体的な理由があります。

今回、【悪魔を出し抜け】を自己啓発書100冊分のエッセンスと紹介するのは、【思考は現実化する】やその他の自己啓発書よりも失敗と言う実感しやすい内容だからです。

【悪魔を出し抜け】の出版の裏側

実はこの本は1938年、【思考は現実化する】を発表した翌年には既に完成していました。しかし妻であるアニー・ルーが公表に反対し70数年もの間、封印されていました。

日本での出版は2013年になります。

「無気力、憂鬱、恐怖」などのネガティブなエネルギーを通じて、悪魔は人間を支配しています。

その結果、人は自分で考えることを放棄し、流される人間を生み出し、その環境が新たな流される人間を生み出していると主張しています。

その環境と言うのが具体的には教育機関、家庭、宗教に対していささか攻撃的な内容となっており封印されていました。

この本は挫折を繰り返した末に、ナポレオン・ヒルが悪魔と交信する手段を身につけ、悪魔との対話を通じて人間の失敗原則を紐解いていくストーリーとなっています。

【悪魔を出し抜け】の解説

悪魔とは一体何か?

多くの人間は悪魔に支配されています。
ここで言う悪魔とはネガティブなエネルギーのように捉えてください。

地球上のほとんど98%の人間は既に悪魔のコントロール下にあり、残りの2%だけが悪魔の対抗勢力である神様や無限の叡智に守られています。

悪魔に支配されると言うことは具体的には

  • 何も考えない生活習慣が常態化しており、周囲の状況に流され、コントロールされても抵抗すらしない状態
  • 自分で決断することをせず、人生に望むものを持たず、自堕落的に毎日をぼんやりしている状態

考えない習慣、失敗したら諦める習慣、やりたいことをやらない習慣を指しています。

そして支配下にある人間は周囲の人間にもネガティブなエネルギーを伝染させることで悪魔の支配圏を広げていきます。

この本が封印されていた理由がまさにここなのです。

  • 答えの暗記ばかりを重視し、問題への応用方法を教えない学校教育
  • 子供が困っているとすぐに手を差し伸べることで、学びを奪う親
  • 価値観を押し付け、自分の頭で考える習慣を奪う宗教

これらが特に考えない集団を作り出す場所であると本書では書かれています。

悪魔はどのように人を支配するのか?

人間を支配する一番簡単な方法は「貧困、非難、病気、失恋、負い、死への恐怖」です。特には貧困と死への恐怖が最も簡単に人間を陥れる方法です。

これらの恐怖を感じると人は考えることを放棄し、「タバコ、酒、性欲、食欲など」に逃避していきます。そしてこの習慣は一定時間が経過すると、当たり前の生活習慣として刷り込まれていきます。

ヒプノティックリズム

本書には何度もこのヒプノティックリズムと言う単語が繰り返されます。

  • Hypnotic→ここでは(悪魔による)催眠状態
  • Rhythm→ここでの意味は固定化された生活習慣、生活リズムの意味

要するに「考えない習慣」が生活リズムとなり、抜け出せない状況をイメージしてください。

悪魔は恐怖で人を縛り、「物質的または肉体的」な逃避の癖を植え付け、ヒプノティックリズムを作り出します。

ヒプノティックリズムは「怠惰、無関心、重要事項の先送り」を加速させます。すると「流される人」として成功を自ら回避するようになっていきます。

流される人は更に考えることを放棄し、目先の快楽を求め自堕落的な行動を繰り返し、ゆくゆくは嫉妬、悪口を周囲に広げていきます。

【悪魔を出し抜け】の活用方法

本書の一番重要な点は「流されない為に何をすべきか?」です。
こちらを順をおって積み上げていくことで成功は実を結びます。

  1. 自分で考える習慣を作る
  2. 明確な目標と目的を持つ
  3. 実際に行動を始める
  4. 他人を助ける
  5. 正しい対話をする
  6. マスターマインドを作り上げる
  7. 逆境を超えて成功を掴む

一つずつ見ていきましょう。

自分で考える習慣を作る

まずは物事を肯定的に捉える習慣をつける必要があります。

ほとんどの人の今の思考習慣は周囲の影響を受け「できない」、「うまくいかない」と負のエネルギーに流されている状態です。

それは自分の頭で考えると言うことのみで、変えることができます。また考え、自分自身をしっかりコントロールすることで安易に流されない「自制心」を作ることができます。

【思考は現実化する】、【引き寄せの法則】はここに焦点を当てた本になっています。

成功への第一ステップは、

「考えることで、思考習慣を変え自分をコントロールすること」

まずはこのステップをクリアしたら第二ステップへ進みましょう。

明確な目標と目的を持つ

明確な目標を持つことで、より上手に自分をコントロールすることができるようになります。自制心が育つと自分で決めた目標に対し「具体的な行動をとる準備」ができます。

時間管理、行動管理ができるようになると、失敗に対して恐怖することなく前へ進むことができます。

「年収10倍アップ時間投資法/勝間和代」、「レバレッジ時間術/本田直之」などはこちらの章に関係します。

また負の影響を与える人間に警戒し、危険を回避し挑戦する能力が磨かれます。

実際に行動を始める

行動をしていれば必ず逆境に差し掛かります。その時にこれまでのステップ1、ステップ2がもう一歩を後押しします。

ビジネス書には「5秒ルール/千田琢哉」、「多動力/堀江貴文」などがありますが、こちらはこのステップ3「行動」について述べられた本になります。

他人を助ける

逆境の際に、他人を助けることにより人の心を知ることができるようになります。

「成功者は皆、一様に良い人である」と言うのを聞いたことがありませんか?

良い人には人がついてきます。自分一人では不可能な大きな事柄を達成するには必ず人の助けが必要になります。

自分が困った時に助けてくれる人がいる、そう言った人を目指す必要があります。「夢をかなえるゾウ/水野敬也」などがこちらに該当します。

正しい対話をする

感情に流されることなく、相手の意見に傾聴し、相手の主張を冷静に整理しながら質問を繰り返していくこと。

それが正しい対話の方法です。こちらも「人は話し方が9割/永松茂久」などが良い例でしょう。

正しい対話とは相手の意見をまず受け止めることです。
それは相手への配慮、相手の心を知る訓練により磨かれます。

そのための方法がステップ4の他人を助けることです。

マスターマインドを作り上げる

マスターマインドとは一つの目標を達成するために、共通意識を持った2人以上の人が作る信頼関係をさしています。

Win-Winの関係やシナジーと表される自己啓発書がほとんどでしょう。。

自分だけが得をしようとするやり方では長期的にみて必ず失敗します。永続的な成功を掴むためにはこれまでのステップが全て関連づいているのが見えてきましたか?

「嫌われる勇気/岸見一郎、古賀史健」などは特にここを着地にしています。

逆境を超えて成功を掴む

そして最終ステップです。
失敗とは人間の心の状態を言います。

ステップ1で何度も習慣化した通り、心の状態はコントロールができるのです。
どんな逆境にもそれに見合うだけの成功の種が含まれています。

永続的な失敗はありません。

そしてほとんどの人はその一時的な失敗と永続的な失敗を履き違えてしまっています。ここまでのステップを正しく歩んだあなたなら、もうこの意味はわかりますね?

まとめ

成功には原則がある、そしてまた反対に失敗にも原則があると言うことを学びました。

今のあなたの生活は「流され」ていませんか?そしてヒプノティックリズムを正確に正確に刻み続けてはいないでしょうか?

冒頭に述べたように、読書と年収には関係があります。

実は私たちの生活では「本当に重要なこと」は誰も教えてくれないのです。たまたま素晴らしい方に巡り合った方は幸運です。

しかし98%の人は少なからず「流される習慣」を持っていて、周囲にネガティブな情報を発信しています。

だから本を読むのです。面白いことに「7つの習慣/スティーブン・R・コヴィー博士」はまるっきり同じ7ステップで成功原則を書いています。

また、この本がビジネス書100冊分に相当するのは上述してきた通りです。ほとんどのビジネス本や自己啓発本はこの7ステップの1部を切り抜いています。

そのため、あなたがこの記事を全て読んだと言うことは100冊分の叡智に触れたと考えても良いでしょう。

そしてこれから読む本は全て、7つのステップの何をテーマにしているかを意識することで誰よりも理解力は上がります。

人生は今からでも変えることができます。
もしもあなたの人生が失敗の連続だと思うときは、本書のこの言葉を思い出してください。

「成功は常に過去に経験した失敗の数に比例している」