大山俊輔ブログ ー 脳科学による習慣ハック・歴史・経済のサイト

英語のリスニングが上達しない人の第1位の原因は〇〇を知らないから?

Hey guys welcome back to my channel.
しゅみすけです。
本職は英会話教室の社長をやっています。

今回は3回構成でリスニングについて話しています。

英語の音が聞こえない、リスニングの悩みを分解すると、理由は大きく分けて3つあります。
前々回の記事では第3位:日本人は特殊な単語を知らない、そして前回は第2位:英語と日本語の語順の違いについて紹介しました。

第3位:日本人は特殊な単語を知らない

第2位:英語と日本語の語順の違い

そして、今回はいよいよ第1位です。

僕が第1位に選んだ理由はですね。
日本語を母国語とする人には必ず当てはまるからです。

つまり、この記事を聞いている人は全員避けることができないことが理由だってことです。
英語を聞けるようになりたい人。
今まで、何をやってもリスニングが改善しなかったという方。

今回のお話は、日本人の英語学習者がなぜリスニングが上達しないのかについてとても本質的な内容になります。リスニングがなかなかできない方、リスニングの上達方法を知りたい方。これから、僕の解決してきた裏技も含めて紹介しますので、今度こそリスニングができるようになりたいと思う方は、必ず最後までご覧になってください。

また今回の記事は、こちらの動画にまとめていますので、合わせてチェックしてみてくださいね。

英語のリスニングが上達しない1番の理由はこれ!

ネイティブと英語で会話ができるようになりたい。
海外ドラマやニュースを字幕無しでみれるようになりたい。

そう聞かれれば、ほとんどの人は「はい」と思いますよね。

そう思って、英語をたくさん勉強してきた。
TOEICも800点取った。
会社に言われるがまま、英会話教室にも通った。

そんな方多いのではないでしょうか?
なのに、外国人が日本人だからって遠慮なく話してくると、全く言ってることが聞き取れない。
海外ドラマの英語に至ってはいつまでたってもお手上げ。

僕も今言ったような経験をしてきました。

英語を必ず克服してやる。
そう思って、多くの人がやることと同じ方法で英語学習を初めた。

しかし、いつまでたっても、ネイティブの会話が聞き取れない。
どうしてなんだろう。
そう思ってました。

今、それって自分のことじゃないか。

そう思った方。
実は多くの人は、ここで、間違った解決策を信じています。

聞き取りができないのは自分の英語力が足りないからだ。
英語学習不足に違いない。
そう自分を説得して、更に英語学習にさらに打ち込みます。

ところが、どれだけ英語学習に打ち込んでも、リスニングは一向に解決しません。
そして、いつか英語は自分には向いてないんだと思って諦めてしまいます。

でもですね。
そんな聞こえなかった自分とも今日でおさらばです。

この記事で、僕たち日本人特有のリスニングの課題とその克服法を学ぶことで、確実に、あなたのリスニングは改善して、英語の音を聞き取れるようになる。
そして、ネイティブの弾丸トークに取り残されることがなくなっていく方法について解説します。

実際、僕も英語学習を始めたての頃は、ネイティブの会話を頑張って理解しようとしているうちに会話から取り残されることが何度とありました。
でも、この問題の本質に気づき、試行錯誤するうちにリスニングは劇的に改善しました。
外資系企業3社、そして、今も日々ネイティブスタッフと仕事をしていますが、リスニングに困ることはありません。
同じことはあなたにも必ず起きます。

この記事をお聞きの方は40代以上の大人の方が多いと思います。
今、僕の話を聞いて、どうせまた、発音記号とかフォニックスとかいうんだろ?そう思った方いませんか?

安心してください。
そういうややこしい話は今日は一切しません。

逆です。
発音記号、フォニックス抜きで聞けるようになるにはどうするか。

興味ある方も多いのではないでしょうか?
今日は、しっかりと、その謎にお答えしていくので楽しみにしててください。

それでは、本番です。
英語が聞き取れない原因Top3、第1位を発表します。

それは日本語が世界で最も音の少ない言語だからです。

音が少ない?それがどうして理由なの?
そんな風に思った方。
ここから僕の話すことを聞いていくと、この意味がわかります。

日本語は音の数が世界で最も少ない言語の1つ。

考えたことありませんよね。
実際、そう言われても、イメージしにくいと思います。
でもこれは事実なんです。

言い換えると、日本語は音の数が少なく、逆に英語は音の数が多い。

これが聞こえない理由なんです。

では、音が少ないというのがどういうことなのか。

何を意味するのかわかりますか?
実は、めちゃ大きな意味があるんです。

それは、日本語では出て来ない音が英語には数多くある。

つまり、英語ネイティブが話す会話に登場する音の多くが、私たち日本人が知らない音である。
ということです。

これが、私たちが英語の音を聞こえない最大の理由なんです。

ホントかよ?
今、僕の言ったことを疑ってしまった方。

それでは、実際、数えてみましょう。

日本語は母音があ・い・う・え・おの5つです。
さらに、子音はか行の(K)、た行の(T)などあわせて13の音素があります。

それに対して、英語は何個だと思いますか?
母音は分類の仕方によりますが細かく見ると26、子音は24あります。

つまり、日本語の音素の倍以上の音が英語にはある。

そういうことになるんです。
これね。
はっきり言ってスゴイことです。
英語の方が音が多いということが意味すること、皆さん、わかりますか?

つまり、こういうことです。
僕たちが聞いている英語の音の半分以上が、日本語にない音によって発声されているということです。
逆に言えば、デフォルト状態では、私たちは半分以上の英語の音を知らなかったり、そもそも発音できないんです。

皆さんも、海外ドラマなどまったく聞き取りができなかった会話を、いざ、文字起こしするとそんなにむずかしくなかったって経験ありませんか?
単語を知ってるのに、聞き取りができない。
これが、日本語を話す日本人が音の多い英語をなかなか聞き取れない最大の理由なんです。

少し具体例で理解してみることにしましょう。

英語では日本人からすれば、同じ音のように見えて実はぜんぜん違う単語が数多くあります。
例えば、彼女のsheと海のsea、これは、日本語ではどちらもシーです。
ご飯のriceとしらみのlice。
日本語ではどちらもライスですよね。

そして、東のeastとイースト菌のyeast。
あるいは、服のvestと最善を意味するbest。
これも日本語ならカタカナでは、どちらもベストです。
このように、日本語ではどちらも同じ発音のように見えますが、英語では発音が違うのです。

一方で、日本語は音が少ないため、同じ発音なのに文字や意味が全く違う、いわゆる同音異義語と呼ばれるものが、他の言語と比べると非常に多いです。

例えば、「こうしょう」。
これって、どれくらいの漢字での「こうしょう」があると思いますか?例えば、negotiationの「交渉」、authenticationの「公証」、school badgeの「校章」あarthenalの「工廠」majestic/nobleな「高尚」craftmanの「工匠」、そして、三国志のマイナー武将ですが高翔なんてのもいます。
なんか、キリがないですね。
なんと48個も日本語には「こうしょう」があるそうです。

なぜ、日本語にはこれだけ多くの同音異義語があるのでしょうか?
考えてみたことありますか?当たり前すぎて考えたことない方も多いのではと思います。
それは、先程言ったように、日本語の音素が少ないからです。

英語では、音素が多いので、単語を発音だけで区別することができます。
なので、同音異義語は少ないんです。

一方、僕たちの使う日本語は音素が少ないため、音だけで区別することができません。
だから、同音異義語が多くなります。

話をまとめましょう。

POINT
  • 英語は音の数が多い
  • そして、日本語は少ない

なので、聞き取れない音が多いということです。
まぁ、単独の音以外にも音節ごとの違い、リエゾンなどもありますが、細かな話は省略して、次に解決策について話します。

英語のリスニングを上達させるために、発音記号・フォニックスは必要ない

では、ここから英語の音を聞こえるようになるための話をします。
今まで話してきたように、「音」という観点から見て、日本人が英語の音を聞き取れない理由は日本語という言語の音の数の少さが根源的な理由であることがわかりました。

では、どうすれば聞こえるようになるかって話なんですが、先に解決策を言えば「英語の音に慣れる」ことです。

おいおい。
音に慣れるってどうやって?そう思った方、いい勘しています。

その方法は今からお伝えします。
それは、自分自身も「その音を作れるようになる」ということが解決策です。
なぜなら、自分がその音を作れれば、必ず聞き取りもできるようになるからです。

音楽やってる人ならわかると思いますが、ベースを弾かない人はなかなか音楽の曲を聞いている時、ベースの音って気づかないですよね。
でも、楽器弾いてる人はベース音があるからこそ、曲が成り立っていることに気づきます。
それと一緒です。

でですね。
今、僕が言った事自体は、実は、多くの人が似たようなことを言っています。

でも実はこの先、大きな問題があって、多くの人が、「もう聞き取りはいいや」とあきらめちゃうんです。

発音記号・フォニックスは学ばなくてもいい

それがなぜだと思いますか?なぜなら、ここで英語関係者が提示する解決策が難しいからです。

ここで、多くの英語業界関係者の方が言うこと。

それは、「発音記号を学びましょう。知らないとダメですよ。」
あるいは、「フォニックスをやりましょう。」

皆さんも、こんなこと言われたことありませんか?
でも実はここに落とし穴があるんです。

では、ここで質問です。

皆さん。
今から、発音記号覚えたり、フォニックス勉強したいですか?

なんか変な記号覚えるのめんどくさい。

フォニックスって、あの、子供がやってるやつでしょ?
なんか、めんどくさいし、そもそも、発音記号読めたらリスニングできるなら、もっと多くの日本人がリスニングに困ってないでしょ。

そう思った方。
勘が鋭いです。

もし、発音記号やフォニックスを今から学ばなくても、必要最低限リスニングはできるようになる方法があると分かればどうですか?

知りたくないですか?
実はあるんですよ。
それをこれから紹介します。

自分もあまり発音記号、フォニックス知りません

とまぁ、そう言ってもね。

やっぱり、ちゃんと勉強するほうがいいとまだ思ってる人も多いと思います。
確かに理屈的には、作れない音を作れるようになれば当然聞き取れるようにもなります。

そして、そのための方法として、発音記号やフォニックスを学ぶのは解決策としてオーソドックスかつ理想的かもしれません。

ただね。
英語業界関係者の自分がこんなこと言うと恥ずかしい話なんですけどね。
僕、発音記号とかフォニックス。
ほとんど知りませんでした。
ってか、今もあまり詳しくありません。

それでもね。
海外の大学院を無事卒業し、その後、外資系証券会社で働いてるときは、ニューヨーク本社の上司とか、ガンガン遠慮なく話してきましたが別にリスニングで困ったことはありません。

じゃ、僕がどうやったかって話なんですが、難しいルールを覚えるのではなく、もっと本質的な方法で英語の音に慣れていったのです。

では、どうやってこの英語と日本語の音の違いに慣れていったのか。
そのテクニックを伝授します。
それは、発音記号がなかった時代に英語を学んだ人の英語学習法をそのまま真似したんです。

今でこそね。
後づけでこういいますけどね。
実は、当初、僕も我流でやってて、後で知ったんです。
歴史上の超大物人物がおんなじ方法で勉強してたってことを。

それはですね。
誰だと思いますか?

なんと、あのジョン万次郎さんです。

ジョン万次郎風リスニング改善法

多分、ジョン万次郎さんって名前は知ってるけどどんな人か知らないという人もいると思います。
いきなり、ジョン万次郎風と言われると少し胡散臭いと思われるかもしれません。

でもですね。
ジョン万次郎。
めちゃ、すごい人なんです。

さくっと、ジョン万次郎を知らない人のために説明すると、江戸時代末期の人で、船が難破して、アメリカの船に救助され、その後、紆余曲折ありながら英語をマスターした方です。
しかもですね。
発音記号もない状態で、英語がペラペラになって、アメリカのバートレット・アカデミー校という学校を、なんと主席で卒業しています。
元漁師さん、本人も自伝で言ってますが、勉強が好きじゃない。
そんな人が、アウェイのアメリカで主席ですw。

では、ジョン万次郎のコツは何だったのでしょうか?
ここからが、この記事のメインのポイントです。

①ジョン万次郎風のやり方:カタカナで割り切る

1つ目はカタカナで割り切ったことです。

皆さん、発音というとこの記事を聞くまで、発音記号、フォニックスと思ってませんか?

でもね。
ちょっと考えてみてください。

僕らが読む目にする発音記号、いわゆるIPAが発明されたのは1888年です。
つまり、その前の時代は発音記号なんて存在しませんでした。
つまり、ジョン万次郎の時代には、そもそもなかったんです。

じゃ、ジョンはどうしたか。

それは、彼にとって身近なカタカナで発音を書いた、ということです。

こういうとね。
カタカナで英語は書いちゃダメだ。

そういう人多くいます。
特に業界関係者は多いです。

たしかにね。
僕もさっき、英語は日本語の倍近くの音があるといいました。
なので、正確にカタカナでは表記できません。

でもね。
覚えきれない発音記号学ぶくらいだったら、既に知ってるカタカナを工夫して、極力、聞こえてきた音に似せたほうがはるかにね。
使えるし、確実です。

実際ね。
ジョン万次郎はアメリカ人の話す英語を聞きながらたくさんの単語をカタカナでメモに残しています。
今から僕が話す単語をね。
すべて、ジョンのカタカナメモを参考にして発音してみます。

 America:メリカ 
 Japan:チャパン 
 cat:キャア 
 cold:コオル 
 girl:ゲエル 
 lip:レップ 
 man:メアン 
 net:ネ 
 night:ナイ 

いかがですか?
かなり英語に近いですよね。

あとは、イントネーションさえ気をつければかなりそれっぽくなります。

コツとしては、以前、僕が紹介した喉発音を取り入れてこれをカタカナ読みしてみてください。

【一発で8割ネイティブ】「L」と「R」をそれっぽく発音する方法 【一発で】英語の「L」と「R」の発音のコツを分かりやすく解説!英語発音に悩んでいる方必見!

かなり英語の発音になります。
興味ある方は、ここで一時停止してやってみてください。

いかがですか?
発音記号を覚えられないからと、英語の発音を諦めてた方。
リスニングは無理ゲーと思ってた方。

ジョン万次郎のように、発音記号もフォニックスも知らなかったからこそ、素直な頭で考えてみるとこうした解決策が思いつくものなんです。
業界関係者は、これを言うと嫌がります。
せっかく学んで、商売道具になってるものを邪魔するんじゃない。
そう言われるかもしれません。

でもね。
そんなことはどうでもいいんです。
話せるようになりたい、聞こえるようになりたいと思ってる人を手伝うことの方がもっと大事です。
結果が出ればオッケーです。
だから、僕は、このような割り切りは必要だと思ってます。

ちなみに、これはジョークのようで本当の話なんですが時間を聞く時に、ジョン万次郎はなんとメモを残したか。
ベタですが”What time is it now?”というのを彼はカタカナで「ホッタイモイジルナ」と書いてますw

②オーバーラッピング・シャドーイングして体で覚える

ジョン万次郎がやったこと。

それは、ネイティブの声を聞こえたまま理解し、そして、話したんです。
今風に言えば、シャドーイングという勉強法が該当します。
これを今の時代のテクノロジーと初心者向けのやり方にダウングレードすると、オーバーラッピングが一番近いかなと思います。

先程もお話したように、日本人が英語の聞き取りができない最大の理由は音です。

逆に言えばですね。
皆さんの多くは、文字起こしした文章はほとんど理解できてるわけです。

この意味がわかりますか?
つまり、日本人英語で認識している英語の音と実際のネイティブの音がギャップがあるわけです。
ならば解決策は簡単。
音を近づければいいわけです。

先程は、単語ごとの話をしましたが、これを長いフレーズ、センテンスと言った文章でもできるようにならないと本当の英語耳にはなりません。
では、そんなことができるようになるのでしょうか?

あります。
その一番の練習法があるんです。

それが、オーバーラッピングです。

オーバーラッピングというのは、字幕にあわせてお手本となるネイティブの声にあわせて自分も同じように読んでいく練習方法です。
こう言うと、なんか難しく感じるかもしれませんが、僕らが普段日本語で同じことやってるんです。

何だと思いますか?
ちょっと考えてみてください。

そう。
カラオケです。

カラオケの練習を思い出してください。
カラオケの練習では皆さん何をしますか?

そう。
最初は、お手本の歌手の声とミュージック、字幕に合わせて、自分の声をそれにかぶせて練習しますよね。
日本語の歌でも、字幕なしだと聞き取れない箇所は結構あります。
僕も進撃の巨人のテーマソング初めて聞いたとき、日本語なのに何言ってるかまったくわかりませんでした。

ですが、このようなオーバーラッピングの練習をしていくうちに、字幕を見ながらお手本の声にかぶせて発声し、なんどかやってくうちに聞き取れるようになりました。

いかがですか?
英語版のカラオケがオーバーラッピングと思ってみてください。

かなり、肩の力も抜けることでしょう。

なお、オーバーラッピングを詳しく理解したいと思う方は、以前、僕が投稿している「【完全保存版】今すぐできる!YouTubeだけで完結!リスニング学習法(TEDを使った)」の記事で詳しくやり方を解説しています。

【完全保存版】今すぐできる!YouTubeだけで完結するリスニング学習方法 【完全保存版】今すぐできる!YouTubeだけで英語学習が完結!リスニング学習法(TEDを使った)

今回の語順に慣れていくための訓練法ですが、今回紹介したチャンクリスニングやイメージ理解も含め、総合的にリスニングを改善するための学習法をまとめました。
このマニュアルを、プレゼントしたいと思います。

プレゼントが欲しい方は、まずこちらのリンクからLineの友だちになってください。

その後、僕にメッセージしてください。
そのメッセージに「リスニング」メールください。
題名とかなくていいのでご安心ください。

そうしましたら、リスニングマニュアルをプレゼントします。

公式LINEの登録はこちら

まとめ

はい。
いかがだったでしょうか。

今日の記事では、音の問題として、日本語という言語の音の少なさを指摘させてもらいました。

英語に比べて遥かに音が少ない言語。
それが日本語です。

そして、そんなハンディキャップがありながら、慣れていくための方法として、ジョン万次郎のテクニックを2つ紹介させてもらいました。

皆さんも、あまり頭でっかちにならず、素直な頭でやってみてください。
必ず聞き取りができるようになりますよ。

はい、ということで、今日も最後まで見てくれてありがとうございました。
この記事が、少しでも皆さんの英語学習のお役に立てればと思います。

また今回の記事は、こちらの動画にまとめていますので、合わせてチェックしてみてくださいね。

それでは次回の記事でまたお会いしましょう 。

Bye guys!