こんにちは。
YouTubeではしゅみすけ社長の名前で主に独学で英語学習をされている方向けに情報発信をしています。本業では、「b わたしの英会話」という英会話教室の運営を行っています。
この記事では、日常英会話でよく使われますが、使い分けが難しい「look」と「see」の違いを、コアイメージと例文を用いて、解説します。
「look」と「see」は「見る」という意味ですが、コアイメージを理解すると、使い方が簡単になります。
ぜひこの記事でマスターしてくださいね!
なお本編動画では、海外ドラマ「フレンズ」で頻出する第1位〜55位までの基本動詞の詳細をまとめていますので、下記YouTube動画のリンクをご参照ください。
【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】
この記事は「英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55」第10/11位「look/see」のコアイメージをイラスト付きでわかりやすく徹底解説します。英単語学習で、学習が煮詰まっている方はこの記事を通じて効率よくlook/seeの意味、本質を理解し、実際の会話、リスニングでも使いわけができるようになることでしょう。
では、Let’s get into it!
目次
英語の基本動詞「look/see」の違い・使い方をコアイメージと例文で徹底解説
ネイティブが最初に覚える基本動詞Top55、今回は第10位「look」と第11位「see」をセットで解説します。
どちらも「見る」で訳されることが多い単語ですが、皆さんは、英会話の場面で「look」と「see」が瞬時に使い分けができますか?
難しく感じる方が多いと思いますが、今回の解説で一気に解決します。
まずは、「look」のコアイメージから見てみましょう。
指を指して意図的に、そして、しっかりと見ている感じが「look」です。
あのハンサムな男を見て!
このようにlookは前置詞とセットで使われる傾向があります。
次に「see」です。「see」のコアイメージはこちらです。
「see」のコアイメージを一言でいうと、「全体像が視野に入る」ことです。目を開けていて、そこに対象が自然に視界に入ってくる感じのものが「see」です。
以上が、「見る」を意味する「look」と「see」の大きな違いです。
「look+前置詞」の使い方を例文でご紹介
まずは、「look」について掘り下げてみましょう。
「look」のコアイメージは「この指を指して意図的に、そして、しっかりと見ている感じ」と言いました。「look」の感覚は、実際の自分の目玉を動かしてギョロギョロするような、ダルマさんのような感じをイメージするといいでしょう。そして、ギョロギョロと視線を向ける先が少しずつ違うので、相手先との関係を表す前置詞がよく使われる。これが「look」の特徴です。
例えば、「look at」、「look for」、「look up」、「look down」など「look」は様々な前置詞と合わせて使われます。「look」のコアイメージは、「視線を対象に向ける」「目玉を動かしてギョロギョロ視線を向ける感じ」のため、「自分が目玉を動かして視線を向ける=自分が興味あること、関心あること」が対象になるのです。これを理解した上で、いくつかの例文を見てみましょう。
むこうにある写真を見てください。
こちらは、「look」と「at」がセットのケースです。自分の目玉を「写真」という対象にピタッと視線を合わせるイメージです。そして、その写真を「点」として見つめるような感覚、または、戦闘機がロックオンする感覚です。この「点」をイメージする前置詞「at」が使われます。
鍵を探しています。
次の例文です。「look for=探す」と教わりますが、こちらも特に暗記する必要はありません。
カギが見つからず目玉をギョロギョロ、ポケットの中、立ち寄った場所など、色々なところに鍵を求め、どこだろう?と目標地点を指差す感じを意味する前置詞の「for」とセットで使われます。
せっかくなので、もう1つ代表的な「look+前置詞」を紹介します。
私はビリー・ジョエルのコンサートが楽しみです。
「look=ギョロギョロ目玉」を、「forward=前方へ向けて動かしながら」、「to=向き合って目的地を意味する」とセットになることで、ビリー・ジョエルのコンサートという目的地を「look forward」=「前に向かってずっと見ている」=「楽しみにする、心待ちにする」という日本語訳になります。
「look」は個人的な意見や感想を言う時にも使われる
「look」の「視線を対象に向ける」の感覚が更に派生すると、「自分の目にはどう映るのか」という個人的な意見や感想を言う時に使われることもあります。
今晩の君は素敵だ!
He looks like Jonny Depp.
彼ってジョニーデップみたい。
これは、先程の「like」の「まるで・・・のような」感覚をつなげて理解してください。
彼女は疲れているようだ。
That dress looks nice on you.
そのドレスはあなたに合っているようね。
「like」については、「英語の基本動詞「like」の様々な使い方をコアイメージと例文で解説! – 第9位」の記事を参考にしてみてくださいね。
「see」の使い方をコアイメージと例文で解説
「see」のコアイメージは、「全体像が視野に入る」です。
「look」が「目玉をギョロギョロと対象を見ている」に対し、「see」のコアイメージは「全体像が視野に入る」、つまり目を普通に開けていて、そこに対象が自然に入ってくる感じです。
この通りをまっすぐ進むと、右手に皇居が見えます。
道案内での例文です。これは、lookのように目玉をギョロギョロするのではなく、自然に視界に入ってくる感じがするためseeが使われます。
私は少なくとも月に1度は映画を観ます。
こちらも「see」の一番ベーシックな使い方です。映画館で映画を観ると言う時に「see」を使う理由は、映画館のスクリーン全体が視野に入ってくる感覚を表すからです。しかし、自宅のテレビでネットフリックスやアマゾンプライム等のサービスで映画を見るときはwatchを使う印象です。
「watch」の解説は55位以降の特典動画で詳しく解説していますが、「watch」のコアイメージは、こちらから動いているものの一部を観察している感覚です。家のテレビが映画館並みに大きくない限りは、「watch」の感覚が正しいってことです。
脳内で見える風景にも「see」が使われる
今まで「see」を「見る」という視点から解説しましたが、実は「see」がすごいのはここからです。
「see」の全体像が視野に入る=「目で見えたもの」です。目に入ってくることを通じて、私たちの頭の中でイメージを作り出します。だから、「see」は実際の目で見る景色だけでなく、脳内で見える風景にも「see」が使われます。
あなたの意図したいことはわかります。
I see what you’re saying.
あなたの言いたいことはわかります。
「see=わかった」と日本語訳で覚えてしまうと応用が効きません。しかし、これまでの解説を読んだ方はお分かりでしょうか。相手の頭の中にある「意図したいこと」「いいたいこと」が私たちの頭の中に見えてくるという感覚です。
だから、「I see」=「わかった」という相づちにも使われるのです。
ちなみに、似たような使い方で「I know」があります。
I see what you mean.
こちらの二つの例文の違いが分かりますか?
以前ご紹介した「know」の解説を覚えていればお分かりでしょうか。「know」のコアイメージは「既に知っていること」。そして、「see」は「見えてきてわかった」感じです。
つまり、
あなたの意図したいことは既に知っているよ。
I see what you mean.
あなたの意図したいことは見えてきた=「分かる」
となります。似ているようですが、既に知っているのか、わかってきたのかの感覚の違いに注目してください。
まとめ
いかがでしたか?
「look」と「see」のコアイメージは理解できたでしょうか?
実際のネイティブの英語ではどのように使われているかを意識して聞いてみるといいでしょう。
ちなみに、「見る」と訳される「look」、「see」の他には「watch」がありますが、「watch」は今回の基本動詞Top55には入らなかったため、まずは、会話でよく使われる「look」と「see」を中心に解説しました。「watch」の解説は、LINE友だち登録の特典リスナープレゼントの中で解説していますので、ご興味がありましたらぜひご登録ください。
それでは「look/see」の解説は以上となります。
次回の記事「英語の基本動詞「say・tell・talk・speak」の違い使い方をコアイメージと例文で徹底解説 – 第12位~14位」では、「say・tell・talk・speak」の使い方をわかりやすく解説しています。ぜひチェックしてみてください。
最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。