こんにちは。しゅみすけです。
今日はですね。大人だけの英語の特権とでも言える話をします。
学生英語だと、先生にダメといわれるかもしれませんが、大人が英会話をするときには使いまくれる。
そんな、大人が中1英語だけで話せるようになるための英語の裏技集をまとめて一挙大公開ということで話してみたいと思っています。
もし、今英語を勉強している方で、
とかなったことがある方は、この記事がかなり役立つはずです。
とは言っても「やっぱり文法は大事でしょ。」と思う方も多いと思います。
当然ですが、僕も大人の英語学習において、英文法は大事だと思ってます。
ただこの話では先入観を持って聞いてしまうと、実践につながらないので効果が落ちてしまいます。
ということで頭を柔らかくして聞いてもらいたいです。
そこで、皆さんの頭を先に少しだけほぐしたいと思います。
詳しく話す前に1つだけ考えてみてもらいたいことがあります。
僕ら、学生時代、いろんなこと勉強しましたよね。
あれがどういう勉強だったかということを振り返ってみてほしいんです。
もちろん、本当に生きていくために必要な学びも数多くありました。
例えば、文字を読めるようになったこと。
これは、学校教育のお陰ですよね。
世界では文字が読めない人が多い国が今もたくさんあります。
一方で、テストの問題を作るということが、自己目的化してしまってクイズに正しく答えるための知識になってしまったものも多くありました。
例えば数学だと微分積分とか、サイン・コサイン・タンジェントとかやったじゃないですか。
じゃあ、ここで質問です。
今ね、皆さんの仕事や生活でサイン・コサイン・タンジェントを使いますか?
そういうと、一部の専門職の方は使うかもしれません。
でも、日々の生活ではどうですか?
使いませんよね。
でも足し算、引き算、掛け算、割り算はしょっちゅう使ってるはずです。
英語も実はこの視点で聞いてほしいんです。
特に初心者のうちは英語版サイン・コサイン・タンジェントともいえる難解な文法や単語のクイズを解くための勉強法は、一旦おいておいて、足し算、引き算、掛け算、割り算的なね。
日々使えることに集中しましょう、という話です。
今の話を英語に置き換えると、それは伝わる英語をどのようにマスターするかということです。
僕自身も帰国子女じゃないです。
インターに行ったわけでもないです。
大学までコテコテの日本で生活してきましたし、英語を学び始めたのは大人になってからです。
むしろ、中学では英語の成績が悪すぎて自主退学してます。
大学も英語の単位を落とすほどの英語嫌いでした。
そこからのスタートで英語を克服してアメリカの大学院に行ってMBAを取得して、その後に外資系企業3社で働き、今は英会話教室の経営者をやっています。
ってことで、僕の社会人時代累計25年はずっと仕事で英語を使ってきました。
なので、今日紹介する裏技のいくつかは、今も使ってますので、利用歴25年以上というテクニックもあるということになります。
もはや、裏技ではなく、必殺技になってるものもいくつかあると思います。
ということで、前置きはここまでにして本題に入ります。
今回の記事は、こちらの動画にまとめていますので、合わせてご覧になってみてください!
目次
本当は教えたくない中1英文法で英会話が上達するコツ8選
まず、説明に入る前に今日紹介するテクニックを列挙してみます。
詳しく聞きはじめる前にもう一度言っておきたいことがあります。
「皆さんの学ぶ英語は何ですか?」ということです。
それは、会話で使う、相手とコミュニケーションをする手段としての英語です。
なので、ここでの目的は、「コミュニケーション」ができるようになるためのテクニックということをご了承ください。
ということでテクニックを紹介していきます。
大ルール4つ、個別ルール4つの合計8つという形で紹介します。
- 語順を1つにしぼる(「誰が」/「どうする」/「何を」テンプレ)
- 難しいことを簡単に伝える(パラフレーズ)
- 間違っても通じることは、会話ではあまりこだわらない
- 2つ以上あったら1つを優先して使う
- 過去形の作りかた
- 未来系の作り方
- 疑問文の作り方
- 前置詞は絞る
以上です。
他にも使えるテクニックはたくさんありますが、今日紹介する8つのテクニックは初心者向けのものです。
また、中級者以上に成長してからも、語順やパラフレーズは全然使えます。
どれも即効性が高くて初心者の方でも、この記事をご覧になって、その直後からでも使えます。
では、これから個別テクニックを見ていきます。
①語順を1つにしぼる(「誰が」/「どうする」/「何を」テンプレ)
では1つ目の「語順を1つにしぼる」ことから話していきます。
これは、別の記事でも紹介しましたが、「誰が」/「どうする」/「何を」のテンプレの話です。
細かなテクニックに先立つ、いちばん大事なテクニックですので、この記事でもその1つとして紹介します。
では、語順を1つに絞るという話ですが、まず、ここで言う語順というのは、単語を並べるルールと思ってください。
まず、日本語を意識してみてもらいたいのですが、たとえば、こんな文があったとします。
「私は仕事に行く」「私は学校で勉強する」この文章では、「誰が」「何を」「どうする」という形で会話をしていますよね。
これが、日本語の基本形です。
では、英語ではどうなるでしょう?
「何を」「どうする」が入れ替わって、「誰が」「どうする」「何を」この順番になるんですね。
これが、英語の語順の基本ルールです。
それ以外の情報はすべておまけで後ろにつけると思ってください。
2つだけ例を見てみましょう。
今ご紹介しました「私は仕事に行く」の例文ですとこうなります。
日本語の語順では「私は」「仕事に」「行く」ですよね。
これが英語の語順になるとどうでしょう?
「誰が」「どうする」「何を」の順番なので、「私は」「行く」「仕事に」となります。
これを英語で話すと、「私は」は”I”、「行く」は”go”、「仕事に」は”to work”なので、”I go to work”になります。
日本語の語順:私は/仕事に/行く
英語の語順:私は/行く/仕事に
英語にしてみたら: I/go/to work.
初心者のうちは意識しておいてもらいたいのはこれだけです。
これが基礎です。
逆に言えば、この順番は入れ替えることができません。
日本語の語順だと、”I to work go”になっちゃいますが、それはだめですよね。
ここで補足しますが、いやいや。これだけだと情報不足だよ、と思った人もいるかもしれません。
例えば、「私は、毎日仕事に行く」の「毎日」とか、もっと追加して、「私は、毎朝7時30分に仕事に行く」とする場合だと「毎朝7時30分」といった情報はどうでしょうか。
そんな場合は、基本形の「誰が」「どうする」「何を」、ここでは、「私は/行く/仕事に」の後ろに、「毎日」とか「毎朝7時30分に」」という情報を足すイメージです。
とにかく、一旦、それ以外の情報は「その他」ということであとで追加で付け足していくっていう風にイメージしてください。
では、今話した、「毎日」あるいは、「毎朝7時30分に」という情報ですがどうでしょうか?
この場合ですと、毎日はevery day、毎朝7時30分は、7 am every dayとなります。
文章にすると
I go to work at 7:30 am every day.
I go to work at 7:30 in the morning every day.
でもいいでしょう。
I go to work at 7:30 am every day.
私は毎日7時30分に会社に行く
では、ここで、1つ応用をしてみます。
例えば、こんな文章があったらどうでしょうか?
ちょっと難易度上げてみました。
この文章は、直訳するのは英語初心者には難しいですよね。
でもこんなときでも「誰が」「どうする」「何を」の型で考えてみると解決します。
ではちょっと頭を使って、この文章をあえてこの「誰が」「どうする」「何を」に当てはめるとどうでしょうか?
「誰が」の部分を考えてみましょう。
少し考えてみてください。
はい、「誰が」は「私の祖父」が」ですよね。
なので、My grandfatherになります。
次に「どうする」の部分です。
これも考えてみましょう。
はい。私の祖父がどうしたかですが、ちょっと不謹慎ですが、要は「死んだ」んですよね。
この文章では、「何を」の部分がなくて、「誰が」「どうする」の情報に、補足情報として一周忌ということが加わります。
一周忌を直訳すると難しくて、1st year anniversaryとかになりますが、これを言える初心者の方はあまりいないですよね。
でも、これも意味を噛み砕く。
つまり、次に紹介しますけど、パラフレーズすると、「1年前」ってことになります。
なので、実は、「誰が」「どうする」「何を」のパターンじゃないと思ってたかもしれませんが、このパターンにはめ込むことができるんです。
文章にすると、「私の祖父は」/「死んだ」/「1年前に」ということになります。
英語では
でいいと思います。
これなら、初心者でも作れますよね。
原文:今日は祖父の一周忌だ。
(パラフレーズ)日本語の語順:私の祖父は/1年前に/死にました。
英語の語順:私の祖父は/死にました/1年前に。。
英語にしてみたら: My grandfather/died/one year ago (last year).
これが、英語の基本語順です。
基本語順じゃない形で頭に思い浮かんだとしても、基本語順にすることができることもわかりましたよね。
②難しいことを簡単に伝える(パラフレーズ)
2つ目のテクニックは、先程の例でも少し使ったパラフレーズというものです。
日本人が英語の会話や作文で苦戦する一番の理由は直訳するからです。
直訳しようとすると、そもそもの日本語の文章のレベルが高いので、それを英文に直訳する文法力や単語力がないのでつまづきます。
これが理由です。
そこで使えるのがパラフレーズというテクニックです。
これは「英語は○○で話せる」という動画で詳しく解説しているので、それを参考にしてもらいたいんですが、超わかりやすく言いますと、直訳するのではなく、自分の伝えたいことを子供でもわかるように意訳する、ということです。
さっき紹介した、「今日は祖父の一周忌だ」という文章ですが、これを子供に一周忌という言葉を説明するのは難しくないですか?
そう考えると、自然とですね、もし子供に日本語で説明するとしても、「おじいちゃんが1年前に亡くなったのよ」と言っているはずです。
コツは
- 抽象的な概念は具体的にする
- 直訳しないで子供語にする
- 文が長い時は短くわける
この3つです。
そして、大前提として慣れるまでは、「誰が」「どうする」「何を」の型に置き換えることを意識してください。
では、いくつか例を見てみましょう。
こんな例文があったとします。
これだと「心境を吐露する」って抽象的ですよね。
なので、僕が初心者だったら、なんで「心境を吐露するのか」を考えてみて、今の自分の英語力で言えるように置き換えます。つまり、パラフレーズします。
これだったら、例えば、「心境を吐露する」のは、「彼になにか問題があって、そのことについて話した」ってことだよな、というとこまで噛み砕けば、初心者英語でも十分伝えられると思います。
ただ、これでもまだ文章が長いですよね。
なので、これを「誰が」「どうする」「何を」にしてみると、「彼は」「問題があった」そして、「彼は」「話した」「そのことを」と2つの文章にすることができます。
これを英語にしてみると
And he talked about them.
これでいいと思います。
どうですか?中学生の英単語と文法で十分に話せますよね。
(パラフレーズ)日本語の語順: 彼は/問題を/持っていた。そして、彼は/そのことを/話した。
英語の語順:彼は/持っていた/問題を。そして、彼は/話した/そのことを。
英語にしてみたら: He had some problems. And he talked about them.
次はどうでしょうか。
これも、同じように「玉の輿に乗る」は抽象的で難しいと思います。
なので、これもパラフレーズします。
子供でもわかるように、そして、抽象的なことは具体的にすればいいわけです。
なので、「玉の輿に乗る」ってのは、要は「金持ちと結婚する」ってことですよね。
これを「誰が」「どうする」「何を」に当てはめるとどうでしょう。
「彼女は」「結婚した」「リッチな男と」となりますよね。
英語だと
She married a rich guy.
という感じです。
これも、はじめ、「玉の輿に乗る」と頭に思い浮かんだとしたら、どうしようと思ったかもしれませんが、パラフレーズすることで今の英語力でも十分伝えることができたということです。
(パラフレーズ)日本語の語順: 彼女は/リッチガイと/結婚した。
英語の語順:彼女は/結婚した/リッチガイと。
英語にしてみたら: She married a rich man.
最後にもう1つだけ練習してみましょう。
これは、どうでしょうか。
これも、「ご事情」とか「察する」とかを直訳してはダメです。
また、子供に伝える気持ちで、「誰が」「どうする」「何を」に当てはめてパラフレーズしましょう。
ここでは、僕だったら、こんな感じにします。
「私は」「理解する」「あなたの状況を」どうでしょうか?
超シンプルですよね。
でも、まぁ、「ご事情、お察しします」のニュアンスになります。
英語にすると
これだけです。
いかがでしょう?
ついつい、私達は日本語がネイティブであるだけに、その難しい概念をそのまま英語にしてしまおうとして悩んだり、辞書を引いたりしてしまいますが、その前にこれだけのことができちゃうということです。
ぜひ、使ってみてください。
(パラフレーズ)日本語の語順: 私は/あなたのご状況を/理解します。
英語の語順:私は/理解します/あなたの状況を。
英語にしてみたら: I understand your situation.
③間違っても通じることは、会話ではあまりこだわらない
次は3つ目のテクニック。
それは、「間違っても通じることは、会話ではあまりこだわらない」ということです。
英語は「誰が」「どうする」「何を」の骨格さえしっかりしていれば、あとの情報はおまけなのでコミュニケーションがとれる言語です。
ですが、日本人は昔から勤勉で真面目と言われますよね。
それは良いことなんですけど、やっぱり英語でのコミュニケーションで致命的なのは、失敗や間違いを極端に恐れるところです。
特に、学生時代の○✕、4択で勉強してきたクセがおとなになっても残っているので、失敗を極端に恐れて結局会話ができないということになります。
テストは正解か不正解なので100か0になりますけど、会話では間の50とか60ってのがあって、要は50点というのは通じているってことなんです。
しつこいですけど、大事なのは、通じるかどうかです。
そこで僕がお手伝いしてきたお客様を見ていて、特に初心者に多い問題について、気にしないで良くなるポイントを3つここでは紹介します。
- 冠詞
- 可算名詞、不可算名詞
- 時制
一旦、このルールでやればいいよって話をします。
文法学者の人がこの記事を見ていたら怒るかもしれませんが、あくまでもこの記事の目的はコミュニケーションですのでツッコミはご了承ください。
冠詞:慣れるまでは気にしない
冠詞といえば、”a”, “the”, “an”、あるいは冠詞がない時。
会話をしてるときに、どの冠詞をつけたらいいのか?
もし、間違ってたらどうしよう。
そんな悩みはありませんか?
有名な例として、飛行機内で”Beef or Chicken?”って聞かれたときに”a chicken”とか”I’ll have a chicken”と答えるとだめです。
なんて話があります。
というのも、”a chicken”だと、概念的にはですね。
鶏一匹くださいと言う意味になるからだ。そう言うと笑われる、なんて、話があります。
もちろん、概念的に説明すればその話は正しいです。
でも、そんなこと思うスチュワーデスさんはいないですよね。
僕はもし笑われたら、こっちはお客さんなのになんで笑うんですかと言い返すと思いますが、そもそも、そこでまじで笑うなら、鶏を一匹持って来てくれ、っていっちゃうかもしれませんよ。
ま、そんなこと絶対ないですよね。
ということで、冠詞はテストでは大事かもしれませんが、会話では文脈で大体伝わっています。
大ルールに出てきた、「誰が」「どうする」「何を」。これさえしっかりしていれば、冠詞が間違ってもそもそも、日常会話で致命傷になることはまずないです。
むしろ「ここでは”a”かな。それとも”the”かな。」と悩んで会話が止まったりするほうがずっと損です。
そう言っても不安な人もいると思うので、僕の話もしておくと、僕自身も正直に言いますが、会話では冠詞は結構いい加減です。
なぜなら、さっき言ったように冠詞で会話が致命傷になるシーンなんて、ほとんどないことを知っているからです。
もちろん、メールで文章を書くときなどは「あれ、これって”a”かな”the”かな?」って悩みますし、昔の仕事で英文契約等を作成する時はネイティブにチェックいれてました。
今ですと、ちょっと気になる時は、Googleの文法・スペルチェック機能や、Grammarlyといったツールでチェックしますが、かなり精度が高いのでオススメです。
でも、それ以外は基本スルーです。
これでも、まだ、冠詞が気になるという方もいると思います。
でも、全ての冠詞に答えがあるかというと決め手がないものも多々あります。
なんとなくの決め事はありますが、例外もありますし、はっきり言って僕の知ってる翻訳家の方も会話ではしょっちゅう間違えます。
なによりも、僕が2年前に作った教材があるんですが、それをネイティブのスタッフ3人に英語添削してもらったことがあります。
何が起きたと思いますか?
1人目は、僕が”a”と書いてたところを”the”で修正してきました。
で、もうひとりに回覧すると今度は”the”を”a”に修正してきました。
そして、また別の人に見せたら、今度は”the”になって返ってきました。
「おいおい。どっちだよ。」って感じですよね。
このように、冠詞に明確な答えがあることもあれば、曖昧で人によって結構解釈が変わることもあるんです。
そう言ってもまだイメージできないかもしれませんが、感覚的に言うと日本人が句読点をどこにつけるかを悩むのと似ています。
僕も、未だにメールでの句読点の場所はよくわからないで、意識すると、やたら句読点が多くなりすぎたりします。
じゃあ、句読点の使い方を極めるかと言うと、時間がもったいないですよね。
なので、会話では一旦、冠詞に頭の中を取られすぎないようにしましょう。
可算名詞・不可算名詞:気にしない
同じことは可算名詞、不可算名詞でも言えます。
この名詞って、可算名詞なんだっけ、それとも不可算名詞なんだっけ?catやdogは数えられるけど、sheepやcarpは数えられない、とかですね。
あるいは、水のwaterやお金のmoneyも数えられない不可算名詞だっけ?なんて考えます。
ま、もちろんそれもテストでは大事なことなんですけど、ぶっちゃけですが、sheepsと言ったって別にネイティブは分かってくれます。
waterをwatersと間違えてしまったとしても、それも別に致命傷ではありません。
何度もいいますが、会話で大事なのは、「誰が」「どうする」「何を」の文の構造とそこで伝える情報です。
つまり、主語と動詞が大事ってことです。
名詞が数えられるか、その前の冠詞が何なのかはテストでは大事ですが、会話では多少間違ってもいいから気にせず話せばいいです。
もし気になるのであれば、会話が終わった後で調べればいいと思います。
そして、次の会話では間違わないようにすればいいと思います。
時制:初心者で悩むのは過去と現在完了
3つ目は時制です。
日本語ではそもそも、時制の概念が曖昧でその代わりに「今」とか「明日」「来週」「1年前」など情報を追加することで、いつの出来事なのかを補足します。
一方、英語では、現在形、過去、未来、それぞれの進行形から、現在完了、過去完了など時制が数多くありますよね。
そもそも、日本語という言語で時制の概念が曖昧なのに、いきなり、即レスが求められる英会話で時制をバンバン使いこなせるようになるのは、少し時間がかかります。
特に、特に英語初心者で悩むのは、僕の経験上は、過去形と現在完了形です。
例えば
I have studied English.
があったとして、もちろん文法的には、前者は過去形だから、過去の一点において英語を勉強していたことを言ってます。
一方で、後者は現在完了形ですから昔から継続して今に至るまで英語を勉強してるというニュアンスです。
なので、今もしあなたが過去から今に至るまで英語を勉強しているといいたいのであれば、現在完了形で
I have studied English for 3 years.
I have studied English since I was 12 years old.
というのが正しいです。
これくらいなら、できるよという人もいると思いますが、もう少し曖昧になってくると日本人はどの時制を使うか悩みます。
そんな時の僕のおすすめは「割り切って、もう慣れるまでは過去形一本でもいい」ってことなんです。
もちろん微妙なニュアンスは違いますが、例えば、もし過去形で
とネイティブに言ってですね。
もし、あなたが英語の本とか単語帳を持ってればですね。
ネイティブは普通に、「あ、過去形で言ってたけど、今も勉強してるんだな。」と理解してくれます。
むしろ、時制がどっちか悩んで何も言えないほうが損でしょう。
④2つ以上あったら1つを優先して使う
4つ目のテクニックです。
それは、2つ以上頭の中で選択肢がでて悩みそうなことはとりあえず1つだけ覚えて使っておくということです。
僕が初心者なら、必ず悩むだろうなと思うもので言うと2つありますので、今回はその2つだけ紹介します。
1つ目は、many, muchの使い分けです。これも初心者あるあるです。
どちらも「多くの」を意味しますが、manyは可算名詞、muchは不可算名詞とセットになります、と教わりますよね。
でも、さっき、可算名詞、不可算名詞の話したけどどっちかわからないことってあります。
そんな時は、”a lot of”一本でいいと思います。
口語ではa lot ofの方が実際よく使われるので、会話の時はmanyとmuchは使わないくらいでも僕はいいと思います。
次にぱっと思いつくのは時間です。
学校ではなぜかこの時間の伝え方ですが、先生がやたら気合を入れていろんな伝え方を教えます。
30分だとhalf past ….だし、5時57分だと、3 to 6amだったり、57 past 5am だったりいろいろな言い方があります。
でも、ちょっと考えたらわかることですが、僕たち日本人も日本語で今何時?と言われて、「5時57分」と言うけど、「5時から57分過ぎ」とか「6時3分前です」とか言いませんよね。
なので、もう時間の話は、5時30分ならfive thirty、5時57分ならfive fifty sevenでいいと思います。
会話では選択肢を悩むというのが致命傷になります。選択肢を減らしましょう。
2つ目なんですが、それ以外の品詞でもたくさんあります。
例えば、頻度を表す副詞として、usually, often, sometimes, occasionallyとがあったとします。
どれも、ニュアンス的にはしばしば、時々って感じで微妙に度合いは変わります。
usuallyは大体90%、oftenが60%、sometimesが50%とか、もうどうでもいいです。
そんなこと考えてる時間がもったいないので、慣れるまでは、sometimes一本にする。
こんな感じで割り切るといいと思います。
⑤過去形の作りかた
はい。今までは大きなルールを紹介しましたが、ここからは、個別の小さなテクニックです。
中でも、うちのスクールでネイティブと話しているお客様とか見ていてもですね。
やっぱ、多いなぁと思うのは過去形です。
実際、僕は「誰が」「どうする」「なにを」、や、子供でもわかるようにパラフレーズって言ってますが、実際のネイティブの会話もほとんどが中学英語で学ぶ英単語で構成されています。
「本当に?」と思う方は、海外ドラマに登場する単語など意識して字幕を見てみてください。
いわゆるシットコムと呼ばれる海外ドラマの単語の8割以上は実は中学英単語です。
これはとても良いことなんですが、1つ問題があります。
実は、日常会話でよく使う単語のほとんどはいわゆる不規則動詞と呼ばれるものなのです。
過去形と言えば、単語の末尾に”ed”をつけますと習いましたよね。
確かに2音節以上の長めの単語の多くは、”規則動詞”と呼ばれてルールは簡単なんですが、日常の会話では使う機会は少ないです。
一方で、不規則動詞は、haveがhad、takeがtook、giveがgave、keepがkeptなど簡単な動詞だけど、活用がイレギュラーで学生時代から時間が経過している人は、すっかり忘れてしまっているかもしれません。
ぶっちゃけで言いますが、不規則動詞は数も少ないし登場頻度はめちゃくちゃ多いので、英語を学ぶならもう覚えてもらったほうがいいです。
とはいえ、覚える前から会話で使うこともありますし、覚えてたけど忘れてしまうこともあります。
そんな時の裏技が1つあります。
それは、動詞の前に”do”の過去形の”did”をつけるということです。
つまり、「誰が」「どうする」「何を」のテンプレで言うと、過去形の文章は「誰が」「どうするの動詞の過去形」「何を」で「どうするの動詞の過去形」が正しいです。
例えば、”go”だったら”went”、”see”だったら”saw”、”get”だったら”got”などです。
でも、ぱっと不規則動詞の過去形が思い浮かばない時はこう言えばいいです。
それは、「誰が」「did」「どうする」「何を」という風にすることで、過去形にすることができます。
では、ちょっと例文を考えてみましょう。
例えば、私は大学に行きました。
というのは、I went to college.ですけど、これは、”go”の過去形が不規則で”went”だからです。
でも、もし”went”がとっさにでてこない。
そんな時こどうすればいいでしょう?
そんな時は、この”did”を使えばいいんです。
つまり、I did go to college.となります。
厳密にはdoには強調する意味があるので「オレっち、大学いったよ」と強めにいったニュアンスになりますが、ちゃんと過去形で伝わってるので、今回の目的でもある「コミュニケーション」という視点ではOKとします。
過去形がさっと出ないで困ったときに知っておくといいと思います。
⑥未来系の作り方
現在、過去、ときたら、あと未来系までできればもう初心者の会話は十分です。
学校では”will”と”be going to”は一緒と習います。
そして、実は、英会話教室などでは「いやいや、違うよ」と微妙なニュアンスの違いを教わったりします。
確かに”will”は「意思」という意味もあって、ニュアンス的には「今、この瞬間に○○することを決めた」という意味になりますし、”be going to”は前もって、というニュアンスです。
だから、「〜するつもりである」という未来形でも確かにちょっとニュアンスが違うんです。
でもですね。会話で、そんな事考えている余裕は初心者にはないはずです。
なので、僕がおすすめするのは「慣れるまでは一旦will一本でいい」ということです。
つまり、毎度おなじみの「誰が」「どうする」「何を」テンプレートに入れると、「誰が」「will+どうする」「何を」です。
ちなみに、僕たちのスクールで外国人スタッフの面接するときのテストで、”will”と”be going to”の違いを日本人に説明できるかをするんですが、英語講師の経験がない外国人面接候補の方で、これを完璧に説明できる人は殆どいません。
ネイティブも感覚的に使っているということをお伝えして、未来系の話はこのあたりで終了です。
⑦疑問文の作り方を割り切る
次に疑問形です。
英作文だったら、疑問文を作れるけど、会話ではとっさに出てこないという方も多いと思います。
そんなときに手っ取り早いのは、このテンプレです。
正確には、一般動詞の場合なら「Do」「誰が」「どうする」「何を」あるいは、be動詞の場合は、「be動詞のどうする」「誰が」「何を」なんですけど、初心者のうちはわかっててもとっさに出ないことってあると思います。
そんな時は、今までの「誰が」「どうする」「何を」の語尾を上げればいいです。
例えば「あなたはハンバーガーが好きですか?」なら、「あなたは」「好き」「ハンバーガー」?なので、You like humberger?でいいですし、「彼は先生です」なら、「彼は」「です」「先生」なので、”He is a teacher”で正確な疑問形は”Is he a teacher?”ですけど、別に”He is a teacher?”で語尾を上げればそれでも十分質問されていることが相手にも通じます。
⑧前置詞は絞る
最後は前置詞です。
前置詞って、”at”と”in”の区別が未だにつかない、とか、ofは「〜の」って教わったけど、「私の友達」は”friend of mine”でいいけど、桶の水は”water of the tub”じゃなくて、”water in the tub”じゃないといけない。
でも、やっぱり、全部”of”になっちゃう、など、悩む人多いと思います。
そもそも、日本語には前置詞の概念がなく、助詞がその役割を担っています。
なので、日本人には馴染みがないいうえに、学校教育では、前置詞に1つ1つ助詞の日本語訳を与えてしまうので、混乱します。
でも、ネイティブは、バスとか電車に乗るときはget on、車とかタクシーならget inだったり使い分けてるし、もう混乱しちゃってやる気を失っちゃいますよね。
僕もいつか、前置詞の回を作りたいなと思って今、構想中なんですけど、基本、ネイティブは前置詞をどう使っているかと言うと、はっきり言っちゃうとあんまり考えていません。
じゃ、どうしてるかっていうとイメージなんです。
詳しくはいつか話すとして、今日は割り切った使い方の話ですので、どこかで線引をする必要があります。
では、初心者の英会話ってどんな場面で使うかを考えると、ほとんどが日常会話ですよね。
日常英会話ですと、生活に関わる話が多いので、「場所」「時間」「日付」に関する話が多いと思います。
となると、出てくる前置詞はもう限られています。
それは、”at”と”in”と”on”、そして、”to”だけです。
じゃ、どんな感じで使えばいいかって話なんですけど、初心者の方は慣れるまではあまり気にしないで間違っていいので、この中から選んでください。
仮にI will go to Tokyo on Janauary 20th.ってのを間違えて、I will go to Tokyo in January 20th.でも別に通じます。
I go to Osaka.をI go in Osaka.でも、まぁ会話の流れで相手は理解してくれます。
あと、アメリカ英語だとon the weekendだけど、イギリス英語だとat the weekend、でも、ニュージーランドだとin the weekendというひともいるそうです。
ネイティブですら、これだけ変わっちゃうので、あまり会話では厳密になる必要はないということだけでもこの話で理解いただけたのではないでしょうか。
ということで、大事なこととしては初心者のうちは、ザクッとした前置詞のイメージだけ理解して、あとは、間違うことをあまり怖がらずに使ってください。
まとめ
はい、ということで、今日は「中1英文法の知識で英語を話せるようになる秘密のテクニック8選」ということでお話してきました。
サクッと、今日紹介した、8つのテクニックを振り返ると、
- 語順を1つにしぼる(「誰が」/「どうする」/「何を」テンプレ)
- 難しいことを簡単に伝える(パラフレーズ)
- 間違っても通じることは、会話ではあまりこだわらない
- 2つ以上あったら1つを優先して使う
- 過去形の作りかた
- 未来系の作り方
- 疑問文の作り方
- 前置詞は絞る
という話でした。
全部を一気につかうというよりは、自分の中で納得感の強かったものから使い始めてくれたらいいかなと思います。
それでは次回の記事でお会いしましょう。
今回の記事は、こちらの動画にまとめていますので、合わせてご覧になってみてください!