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【本の要約】LIFE SHIFT(ライフシフト)とは!?100年時代の人生戦略で生き抜くヒントを見つける

LIFE SHIFT(ライフシフト)とは!?100年時代の人生戦略で生き抜くヒントを見つける

近年「人生100年時代」という言葉をいたるところで目にするようになりました。
人生が長くなることで「進学→仕事→引退」といったモデルは崩壊すると言われています。

あなたが思い描く人生設計はこれからの時代に合っているでしょうか。
漠然とした不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。

・このまま、今の会社で働き続けて大丈夫なのか?
・これからの時代の変化についていけるのか?
・老後まで、自分らしく生きられるのか?

この記事では「人生100年時代」を提唱し、シリーズ累計52万部を突破した名著『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』を解説しながら、”自分らしい100年人生の歩み方”についてまとめていきます。

この記事を書いているアイコと申します。
今まで、ビジネス系の記事を執筆してきました。

経済、教育、自己啓発、医療、様々な問題について取り組んできましたが、1つ確信したのは、どの分野も時代とともに大きな変化を強いられるとうことです。

その中に身を置く私たちも、もちろんのこと影響を受けます。
変化にどう対応し「人生100年を生きるのか」をご紹介していきたいと思います。

本当に人生100年時代は来るのか?

人生100年なんて「先の話なのでは?」「自分の世代には関係ない」そう思う方もいるかもしれません。

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』では以下3つのデータが紹介されています。

日本の子どもの多くが100歳以上生きる時代が来る

2007年生まれの子どもの半数は107歳まで生きうることが提示されています。
もちろん、その後の世代については言うまでもありません。

平均寿命は上昇している

平均寿命世界1位の国の寿命は10年ごとに平均2〜3年ベースで上昇しているそうです。

つまり、100歳以上を見据えるべきは若い世代だけではありません。
50歳未満の日本人も、100年以上生きる時代を過ごすつもりでいたほうがよいと著者も述べています。

健康寿命も伸びている

「いま80歳の人は、20年前の80歳よりも健康だ」と著者は述べています。
私たちはより若く、より健康に、より長く、人生を過ごすことになるのです。

人生100年時代で考えるべきこと

人生100年時代は他人事ではないと思ったのではないのでしょうか。
では、実際に、人生100年時代では何が起こり、何を考えるべきなのでしょう。

これまでの「3ステージ」はあてにならない

20歳前後まで教育を受け、定年まで働き、引退して余生を楽しむ――これまで多くの想日本人が想定してきた人生の3ステージです。
しかし、私たちの余生はこれまでより伸びるのですから、資金的問題が発生してきます。

より長く働くことが必要になる

長い余生を、年金や貯金だけで賄うのは難しいでしょう。
より長く働くことが必要になります。

そのために、働くために健康に過ごす必要も出てきます。
もちろん、肉体的健康だけではなく、精神的な健康も重要です。

長寿化時代、取り巻くものが変わる

社会、経済、人間心理、医療、人口構成は間違いなく変化するでしょう。

仕事や家庭のあり方まで、当然変化していきます。
変化の中で、あなたが自分の人生をどのようなものにしたいのかが大きなテーマとなるのです。

100年時代に合わせた人生のシフト

これまで100年時代のお話しをしてきましたが、その100年時代に合わせた人生シフトの考え方を解説します。

「マルチステージ」へのシフト

20代から60代の時期を、仕事やキャリアップのみに費やさないモデルです。
自分をすり減らすような仕事の仕方は避け、学び・遊びにも比重を置きます。

柔軟に人生を組み立て、自分の人生の選択肢を増やすのです。

「無形資産」を重視する

無形資産には、①生産性資産、②活力資産、③変身資産の3つがあります。

無形資産とは?
①生産性資産…主に仕事に役立つ知識やスキルのこと。
②活力資産…健康や、良好な家族・友人関係のこと。
③変身資産…変化に応じて自分を変えていく力のこと。

有形資産ももちろん重要ですが、お金を稼ぐのはそれ自体が目的ではありません。

無形資産は「よい人生」を送るうえで価値があるだけではなく、有形資産の形成を後押しするという点でも重要な資産です。

挑戦を大事にする

長い人生を生きるということは変化に合わせて移行を繰り返すことです。
既存のモデルにとらわれず、あなたらしい道を選択することになります。

誰かと同じ行動を取るとのと違い、失敗する場合ももちろんあるでしょう。
しかし、あえて失敗には寛容になり、あなたらしさを模索しましょう。

選択肢が1つではないのがマルチステージモデルなのですから。

まとめ

「人生100年時代」は今を生きる私たちとって、既に身近なことです。

しかし、決して憂慮すべきことではありません。

私たちは、より良く長く生きるチャンスを得たということです。
『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』の中で著者はこう唱えています。

「今こそ、自分の人生を生きよう。」

私たちは、自分の環境に向き合い、考え、選択し、進むことができます。
それぞれの私らしさで、社会を築き、支え合うことができます。

本書は、「自分はどう生きるか」という問いに、前向きな姿勢を与えてくれる一冊です。

あなたらしい人生を送るために、何を変え、何を受け入れるべきなのか、考えてみてください。そして、ぜひ、あなたらしい方法で実践してみてください。

アイコ

『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(リンダ グラットン著、他) 目次
日本語版への序文
序 章 100年ライフ
第1章 長い生涯――長寿という贈り物
第2章 過去の資金計画――教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章 雇用の未来――機械化・AI後の働き方
第4章 見えない「資産」――お金に換算できないもの
第5章 新しいシナリオ――可能性を広げる
第6章 新しいステージ――選択肢の多様化
第7章 新しいお金の考え方――必要な資金をどう得るか
第8章 新しい時間の使い方――自分のリ・クリエーションへ
第9章 未来の人間関係――私生活はこう変わる
終 章 変革への課題
著者紹介:リンダ グラットン
ロンドン・ビジネススクール教授。
人材論、組織論の世界的権威。 2年に1度発表される世界で最も権威ある経営思想家ランキング「Thinkers50」では2003年以降、毎回ランキング入りを果たしている。 フィナンシャルタイムズ紙「次の10年で最も大きな変化を生み出しうるビジネス思想家」、英タイムズ紙「世界のトップ15ビジネス思想家」などに選出。 邦訳されベストセラーとなった『ワーク・シフト』(2013年ビジネス書大賞受賞)などの著作があり、20を超える言語に翻訳されている。