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【前置詞はイメージ・直感優先】英語初心者のためのin / at / on / toの使い分け(イラスト付き)

【前置詞はイメージ・直感優先】英語初心者のためのin / at / on / toの使い分け(イラスト付き)

しゅみすけです。

この記事では、「前置詞はイメージ・直感優先で学べ」ということで、英語初心者のためのin / at / on /徹底解説と使い分けということで解説をしていきたいと思います。イラストもつけて、これで前置詞で多くの人が悩むin / at / on /は理解できると思います。

英語初心者にとって使い分けがわけわからないという、代表格は前置詞ですよね。

中でも、一番簡単そうに見えて難しい、ラスボスといえば。in/at/onだと思います。

もう正直、今回は初心者はこの記事一本で十分だというレベルでまとめましたので、作るの大変でした。

なんとか「日本人の前置詞苦手をなおしたい。」そう思い、うちのネイティブスタッフに聞いてみたり、本も何冊も参照して、それを、わかりやすくまとめるのが大変でした。

でも今回、僕のバナーに気づいてバナーをクリックして聞き始めたが最後です。
必ず最後まで聞いてマスターしてから去ってください。

前置詞って、スペルは簡単なのに意味が多すぎて難しいと思いませんか?

多少は英会話できるけど、未だに前置詞の使い分けがわからない。
前置詞とセットの句動詞なんて全く使いこなせない。

学校で先生に教わった前置詞の訳が未だに意味がわからない。
前置詞”for”1つとっても教科書だと、「~のために」だけじゃなく、「~にとって」「~にしては」「賛成する」「対価」「基準」など意味が多すぎて、これだとですね。

嫌いになるために教えていたのでは、と思います。

もしこんな経験が該当する人はですね、僕の年前後の大人だと思います。
当時は今もかもしれませんが、今、言ったように前置詞に対してそれぞれ日本語訳を教えていました。

これが、日本人が前置詞ぎらい、前置詞苦手になってしまった理由です。

でも実際、ネイティブも前置詞の1つ1つの意味なんて覚えていないです。
だから、僕がこれから話す、前置詞のコアイメージは違います。
このコアイメージを理解しなかったらですね。

英文法の本をいくら買って学んだとしても、5年後も10年後も前置詞の理解が今のままで、英語学習を確実に行き詰まっていると思います。

今日の記事は「前置詞でもう悩みたくない。前置詞の意味を1つ1つ覚えて使いたくない。」自分もネイティブが使ってるように自然に前置詞がでてくるようになりたい。

こんなふうに思っている人のための記事です。
中でもまずは、今日の記事は日本人が一番苦手と言われる、in, at, on。

この3つの前置詞のコアイメージを豊富な例文と一緒に学んでもらいます。
その後、様々な使い分けを理解してもらいます。

そして、最後に大勢の人が一番知りたいはずだと思う、in, at, onの使い分けを説明して、完璧に理解してもらいます。

今回の記事は、こちらのYouTube動画にまとめていますので、ぜひご覧になってください!

日本人が前置詞を難しいと感じる理由

最初に、1つ質問したいと思います。

なぜ、日本人は前置詞を難しいと感じるのでしょうか?
考えてみたことはありますか?

そもそもネイティブスピーカーも僕たち日本人と同じように、1つ1つの前置詞にいろんな意味があってわからない、なんて愚痴を言ってるのでしょうか。そんなことはありません。

では、なぜ私たち日本人にとって前置詞が難しいと思うのでしょうか?
それは僕らが日本語の意味に引きずられて前置詞を学んできたからです。

僕らは前置詞を学校で学ぶときに、ofでしたら「〜の」とか、atですと「〜に」といった形で日本語の「〜へ」「〜に」「〜を」「〜が」といった助詞で訳するように教わります。

これが、僕等の不幸の始まりだったんです。

なぜなら日本語と英語は仕組みが違う言語です。
そもそもですが日本語には明確に前置詞と呼べるものがないです。

なので、英語の前置詞を日本語にするときちょっと変なことが起きているんです。

例えば、”on”ですと「〜の上に」、”during”ですと「〜の間に」というように、”in”は「~の中に」と「上」とか「間」とか「中」っていう単語を補いますよね。

これは、日本語の「~に」とか「~へ」といった助詞だけでは、英語の前置詞のニュアンスをすべて訳しきれないことがあるからなんです。

では、なんでそんなことが起きたのでしょうか?
これは英語の前置詞は元々の意味から派生した意味がめちゃくちゃいっぱいあるんです。

例えば、”on”ひとつとっても、”on the desk”なら、机の「上に」ですが、”on the wall”なら壁「にくっついている」、という日本語訳をします。

後で話しますが、それ以外にも、空間、時間、感情、依存関係など様々な場面で使われます。
でも、英語では、前置詞”on”1つでいろいろな状況を説明できてしまうわけです。

これでわかりましたか?
僕らが間違ってたのは前置詞を日本語訳で学んできたことなんです。
じゃあ、何を学ぶんだよ?と思ったかもしれません。

僕らが学ぶべきは、前置詞がもともと英語に登場したときから持っているニュアンス、イメージを理解して、様々な状況に応用する方法なんです。
これが、前置詞のコアイメージと呼ばれるものです。

でも、学校では試験が目的になるので、強引に日本語訳をしてしまうじゃないですか。
だから、覚える数が膨大になってしまいまうんですね。

ここで、ほとんどの人はもうわけがわからなくなってしまいます。
これが僕ら日本人が前置詞を理解できない理由です。

なぜ、日本人が前置詞が苦手なのかの理由がわかっただけでもですね。
収穫だと思います。

でも今日はまだ続きます。

とはいってもイメージを何個覚える必要あるのって気になるじゃないですか。
安心してください。

前置詞の数は80個くらいあるんですけど、僕らノンネイティブが会話で使う範囲で知っておくべきは、20個くらいですし、多分この動画を見てる方なら、見たら一応知ってると思います。

ここからは前置詞アレルギーの原因No.1ともいえるですね。

一番日本人が混乱している、in, at, onの違いの解説、そして、in, at, onの使い方・使い分けの仕方を。
これがわかれば、前置詞が楽しくなりますよ。
僕もこれを理解した時、楽しくなりました。

では、これから1つずつ見ていくことにしましょう!

前置詞”on”をコアイメージを通じて徹底攻略

最初に紹介する前置詞は”on”とです。
“on”といえば、「~の上に」と思っている方。

こういう人が多いと思います。
「自分のことだ」と思った人は、この時点で前置詞の学び方を間違っています。
でもこれあなたが悪いわけじゃありません。

学校で、”on”イコール「~の上に」と確かに僕も教わりました。
僕はちょっとひねくれものだったので

「えっ。でも先生、じゃあ、どうしてon the wallは壁の上じゃないんですか?」

って聞いたら「それはそういうものだから覚えなさい」と言われたのを覚えています。
これで僕は英語嫌いになって中学も大学も英語で落第しました。

強引にですね、日本語訳を当てはめて覚えるというのが、日本における前置詞学習の悲劇です。
だから、無理な日本語訳になって覚えきれなくなるんです。

なので、ここではっきりいいます。
前置詞理解を日本語訳で行うのは、かつての僕と同じように確実に詰みます。

さっき言ったように、前置詞の概念は日本語にはありません。
なので、無理をして助詞で意味をあてがうわけですが、そうなると、無限に前置詞に日本語の意味をあてがう必要があります。
でも、そんなのを覚えていてられますか?って話です。

では、どう学べばいいのでしょうか。
これが、今日の一番のポイント、イメージです。

ネイティブは前置詞の1つ1つの意味を覚えてなんかいません。
僕の周りの外国人スタッフもそうです。

代わりにその前置詞が本来、誕生したときから持っているイメージを理解して、適宜会話や文章で使い分けているのです。
そうすることで、その前置詞のイメージが派生した意味も考えなくても使いこなすことができるんです。

そうすれば、”on”=~の上に、じゃなくて、イメージ化をすることですべて解決します。

onのコアイメージ=くっついている、接触している、べったり

“on”のイメージは「くっついている」「接触している」イメージです。

もう少し補足すると、「べったりとくっついている」イメージです。
これ見たら分かっていただけたと思います。

“on”には上とか下という概念はなくて、ピタッ、ベタっとくっついている接触の感じが、大昔、一番初めに”on”が使われ始めた時の意味、つまりコアのイメージなんです。

物理的に接触しているイメージ

コアイメージ分かりましたか?
みんなですね。

The book is on the table.
その本は机の上にある。

は学校で習いましたが、それ以外の謎がこれで繋がったのではないでしょうか。
「べったりとくっついている」からこそ、ハエが天井にいたら、”on the ceiling”ですし、壁にいれば”on the wall”になるわけです。

時計が壁にかかっているのも、”The clock is on the wall.”になるのもこれで分かりますよね。
ちなみに、ピタッ、ベタっとくっつく接触のイメージが”on”だとすると、ここでクイズです。

反対に接触せず離れていくのがなんでしょうか?
ここまで聞くと想像できた方も多いと思います。

そう答えは”off”です。

だから、turn onで電気をつけるは、スイッチを入れることで電流の上にペタっと乗っかるので電気をつける。
turn offは、その逆で、ペタッとくっついていた電流を切り離すから、電源を切るという意味になるんです。

また、後で出てきますが、”at”はこのべったり感がもう少し”点”になるイメージです。

もう少し細くします。
もっと、イメージ持ってもらいたいので、この絵を見てください。

物理的に接触しているイメージ
いかがでしょう?このそれぞれの状況、どの前置詞を使うべきと思いますか?
1つ1つ違う前置詞のクイズかと思った方。答えは、ちがいます。答えは、全部”on”です。

これ、衝撃的じゃないですか?このイメージさえ持っていれば、これから出てくる例文でも何故、他の場面でも前置詞がonになるのかが理解できるはずです。

この話をすると、「なるほど」と今までの謎が解けた人が多いと思います。
ただネイティブに聞いてもですね、あまりにですね。子供の頃から体に体に当たり前のように染み付いた感覚のため、うまく、僕らノンネイテイブにうまく説明できないです。

まぁ、僕等も句読点の使い方とか「が」「に」「の」の区分とか説明できないですよね。
あれと一緒です。

でも、このネイティブもあまり言語化していないイメージの感覚こそが、僕らが知るべき前置詞の真の姿なんです。
これで「~の上に」とか日本語訳で覚えるのがいかに間違ってることがわかったと思います。

しつこいですけど、まずは、イメージ化をしてください。

イメージ化さえできれば、たくさんの意味のある前置詞を派生させて使いこなせるようになります。
これは、一音節の基礎動詞、不規則動詞でも同じことが言えます。

前置詞も基礎動詞も、大昔からイギリスにいろんな民族が入ってきて支配される前からイギリスで使われてきた単語なんです。

だから、始めは1つの意味しかなかったのでしょうが、そこから「あの意味にも使っちゃおう」「この意味にも使えそうだな」とどんどん派生して応用範囲が増えていったんです。

そうやって何にでも使える、いわば、ユニクロのヒートテックのような存在に成長したのが前置詞です。
だから、意味を1つ1つ覚えてしまってはダメなんです。

なぜなら、そんなことネイティブもやっていないからです。
大事なのは、もともとのイメージを理解して、派生した意味を応用していくのが正しい学び方だってことです。

ではですね。この物理的に「くっついている」「接触」のイメージをさらに高めるためにいくつか例文を見てみましょう。
例えば、こんな文はどうでしょうか?

She wears a ring on her finger.
彼女は指に指輪をはめている。

だったら、指輪を指に接触させているイメージですよね。
だから、”on”なんです。

The picture is hanging on the wall.
その写真は壁にかかっている。
(写真:壁の写真.jpg)

これだと、まさに「上に」じゃない訳になります。
上に乗ってなくて、ペタッと写真が壁に書けられているわけですから、イメージを元にすれば”on”だとわかります。

All passengers should be on board.
乗客の皆さま、ご搭乗ください。

これも飛行機という乗り物に乗客がペタっとくっついている。
つまり、さっきのハエや蚊が壁にくっつくのと僕等乗客が同じイメージだから”on”なんです。

あるいは

I got on the bus.
私はバスに乗った。

バスという大きな乗り物には大勢の乗客がぺたっとくっついているイメージです。
だから、”in”じゃなくて”on”なんです。

I live on the 5th floor.
私は5階に住んでいる。

これも、私が5Fという大きなフロアの中にペタッと住民としてですね。
接触して住んでいるイメージだから、”on”が使われます。

The building is on Lincoln Street.
このビルはリンカーン通りにあります。

これも、ビルがぺたっと通りにくっついているイメージです。
だから、”in”とか”at”じゃなくて”on”なんです。
これだけでも、今日の動画は価値があったと思います。

どうですか?
今までだと、「通り」「階」は”on”、「地名」は”in”、「1つの場所」は”at”のように教わったと思いますが、覚えられましたか?

僕は、恥ずかしながら記憶力悪いのでダメでした。
毎回、atかな?onかなと考えてしまいました。

だからこそ、こうしてイメージですべて感覚的に使えるようにするのが正解なんです。
これが、コアイメージです。

応用

更にもうちょっと応用するとこんなケースでも使えます。

例えば、”on the phone”(電話中=電話回線に接触している)、”on the Internet”(ネット利用中=インターネットというネットワークに接触している)、”I’m online”(回線につながっている=on line=回線に接触している)などもこうしたコアイメージが派生しているからこそ、なぜ、inとかじゃなくて”on”を使っていることが分かったと思います。

いかがでしたか?

ここまででも、”on”の理解の仕方が劇的に変わったと思います。
こんな感じで、”on”という前置詞がが「くっついている」「接触している」「べたっとしている」というイメージであることを理解できましたよね。
これだけでも、今までと全然違ったと思う方もいるかも知れません。

でも、まだまだ”on”は応用がたくさんあります。
ここからちょっと代表的な応用編を考えてみましょう。

時間/曜日の”on”

さっき言ったように、前置詞は、もともと使われていた意味がどんどん派生して色んな場面で使われるようになったということです。

なので、”on”は「くっついている」「接触している」「べたっとしている」というイメージですが、このイメージが、モノからそれ以外になった時にすごいことが起こるんです。

僕はいつもこのことを考える時、昔の人って本当にすごいなぁと思います。

例えば、おなじみの日付・時間では “on Wednesday”, “on March 20th”, とか、”on that day”のように日にちとくっつくイメージで”on”が使われます。

これもどうして”on”なの?と思ったり、仕方ないから暗記してきた方も多いと思います。
でも、これもイメージで一撃です。

一番イメージしやすいのは、僕等がカレンダーにペタって付箋を貼るときの感じです。
つまり、僕等にとって一番身近であり、密接なカレンダーの日付と僕等の日々の生活、予定がぺたっとくっついているからこそ、曜日や日付には”on”を使うんです。

これは、あとで、”in”、”at”との比較でも解説しますので、今言ったことを覚えておいてください。
全部、今までの謎がつながると思います。

「集中」してるニュアンスの時

あと”on”にはコアイメージが派生して集中しているというニュアンスにでも使われます。
さっきから話している「接触」「ペタッと」した感じ、は、接している場所に圧力が「集中している」感じがしますよね。

そこから、”on”は集中系の単語ともよく一緒に使われます。

例えば、I need to focus on my work. は、「私は仕事に集中したい」って意味ですけど、「仕事という状況」に自分のフォーカス、集中することを、ペタッとくっつけているイメージから”on”をつかいます。

あるいは、I can’t concentrate on the movie because a baby is crying.は「赤ちゃんが泣いているので映画に集中できない」という意味ですが、これも、「映画」というものに対して自分の「集中」を貼り付けるイメージから”on”が使われます。

あるいは、He spent money on his hobbies.「彼は趣味にお金を使った」という文章も、より正確には、「彼の趣味に集中してお金を使った」というニュアンスで”on”が使われています。

継続しているつながっている状態

“on”はまだまだ続きます。あとちょっとですので聞いてください。
今の「点に乗っかって集中している」のイメージですが、このさらに「点」へのペタッとした感じがつながっていくと、「連続している」イメージでも”on”は使われます。

よく、”now on sale”といいますよね。あれは「現在、販売中」と訳しますが、イメージから見ていくと、”sale”つまり「販売」という行為がある期間、連続的に行われているから”now on sale”なんです。

これを応用すると、

Conversation between girls goes on and on.
少女たちの会話はずっと続く。

I’m on a diet.
今ダイエット中なの。

I’m on a vacation.
私は休暇中です。

などは、ダイエットという活動、休暇という活動と私がくっついている。つながっている。

つまり、その活動・状態が今も続いているという意味になります。
これも考えた昔の人はすごいと思いますよ。

もし今まで、”on a diet”とか”on a vacation”、”on duty”、”on business”など暗記するものだと思っていた方。
こうして、”on”のコアイメージさえわかってしまえば、暗記する必要がないってことなんです。

僕は、この秘密を知った時、嬉しくてね「何したんだっけ?」とにかく感動したのを覚えてます。

さらにこの進行中の、継続中のニュアンスを応用すると、”She kept on talking”彼女は話し続けた。

I will go on a trip to Kansai.
関西旅行に行きます。

これは、旅行という連続的な行為を行うというニュアンスでの使い方もできるんです。
これもコアイメージの力です。

心理的なon

さらにこのですね”on”の「くっつく」「接触する」対象が心理的なものになることもあります。
例えば、対象となる人やものに対してくっついて、圧力を与えるイメージとして使われたりもします。

例えば

He had a great influence on people around him.
彼は周囲の人々に対して大きな影響を及ぼした。

Bob is putting a pressure on himself.
ボブは自分自身にプレッシャーを課した。

みたいに、心理的な影響やプレッシャーのようなものに対して、”on”を使うこともあります。
あるいは

Young boys and girls are financially dependent on their parents.
子どもたちは経済的に両親に依存している。

のような依存する関係でも”on”が使われます。
なので、必ずしも、物理的なものだけではなく、心理状態などあらゆるものに「くっつく」「接触する」感じを伴うときには”on”を使うということを理解してください。

“on”は以上です。

いかがでしたか?
“on”を「~の上に」と覚えていた方。

今回は出てきたような例文の意味も実はルーツは同じだったなんて絶対に気づきませんよね。
そうすると、全部丸暗記という最悪の解決策になりますが、これもコアイメージだけ理解することで、無駄がなくなります。

これがイメージのパワーです。

“on”は応用が多いので、かなり熱く語ってしまいましたが、あとで、まとめて、”in”、”at”、”on”で初心者が悩む区分けのコツも話しますので、もう少しお付き合いください。

前置詞”in”をコアイメージを通じて徹底攻略

inのコアイメージと一番代表的な使い方

では、次は”in”のコアイメージを見ていくことにします。

この画像にでてくる「すっぽり包まれた感じ」「立体的なイメージ」です。

この立体的に浮いて包まれている感じから、3Dのイメージと思ってもらってもいいと思います。
決して「~の中に」とだけ思わないでください。

でも”in”は結構、イメージしやすいよと思う人も多いと思います。
ただ多くの人は、「~の中に」だから「広い場所にぽつんとあるイメージ」をしているのではないでしょうか。

そういうことも多々ありますが、必ずしもですね。”in”は広い場所だけで使われるとは限りません。

例えば、

I live in Japan.
私は日本に住んでいます。

She is in the room.
彼女は部屋にいます。

というのはすぐ”in”だなとわかった方も多いと思います。
では、こんな文章はどうですか。

She is sitting ___ the sofa.

はどうでしょうか?

これも、She is sitting in the sofa.で「彼女はソファに座っている」で前置詞は、ソファーの種類にもよりますが、包み込まれるようなアームレストのついてるようなものなら”in”を使う人が多いです。

She、つまり、椅子のようにちょこんと接触して座ってると言うよりは、彼女がソファという空間にすっぽり包まれている感じはします。
だから、広さに関係なく立体的だから、”in”が使われるんですね。

これはchair、椅子でも、背もたれのゆったりしたものだと結構、ネイティブはinを使う人もいます。
大事なのは、そのときに感じる感覚を前置詞として使うということなんです。

ここまで話すとわかったと思います。
じゃあ

I sat ___ the toilet.
私は便器に座った。

なら何を前置詞にしますか?
もう分かりますよね。

便器は空間的に包まれた感じはしません。
だから、onです。

もし、inだとすると、きっとですね。
トイレの便器の座り方がかなり変な感じの人になりますw。

この応用でこんな文章はどうでしょうか?

He is in his red jacket.
彼は赤いジャケットを着ている。

という訳になります。
なんでか考えてみてください。

赤いジャケットが、あたかも、彼を空間として、包んでいる感じがしますよね。
だからinなんです。

昔映画でね。メン・イン・ブラックってありましたが、あれも、トミー・リー・ジョーンズとウィル・スミスは黒ずくめのジャケットに身を包んでいました(Men in Black.jpg)。

その感じから黒い服を着ているということになります。

もう1つだけ練習します。
太陽は東から昇って西に沈む。これを英語にするとどうでしょうか?

日本語の感覚に引っ張られてしまうと、The sun rises from the eastと言ってしまいそうですが、これは、”The sun rises in the east and sets in the west”となります。
これも、太陽が西とか東という広がりのある空間のある場所に昇り、沈みするからです。

inと時間

では、ここから皆さんもよく悩む”in”と関係の深い時間について少しだけね。
見てみることにしましょう。

I go to work early in the morning.
私は朝早くに仕事に行きます。

では、the morningの前にinが来ますが、時間の範囲内、すっぽり包まれている範囲内のイメージがもてます。
あるいは、I was born in 1975. なら、1975年という年月を1つの幅のある時間空間の中に生まれたというイメージが持てればバッチリです。

社会的・心理的空間とin

最後は少し社会的、心理的な場面でのinを使うケースを見てみます。

今までは空間的、時間の幅についてのイメージを話しましたが、これが派生していくとですね。
社会的、心理的な空間にも使われることになります。
これが、コアイメージのすごいところです。

例えば

He is in love with her.
彼は彼女を愛している。

といったら「恋愛という心理状況の空間」の中にいるイメージですし、

I’m in a good mood.
私は良い気分です。

というのも良い気分に囲まれているというイメージから”in”が使われています。

他にも、in good shape調子が良い、in place決まった場所で、in time間に合う、in use使用中、in troubleトラブル中、in harmony調和して、などもその状態の中にすっぽりと入り込んでいるイメージで、「状態」を表しているから”in”を使っているんですね。

あとひとつ言い忘れてましたが、初心者が自己紹介でもよく使う、

There are three people in my family.
私は3人家族です。

っていいますが、なんで前置詞が”in”なの、と思ってたかたもいますかね。
でもここまで聞いてくれば分かりますよね。

「家族」というグループの空間がイメージできれば、その空間内に3人の人がいるイメージを持てるから、inを使うんだということがつながったと思います。

あとこれもおまけで、よくあるあるですが、電車、バスや飛行機に乗る時はget on、車に乗る時はget inになりますが、これも日本語訳だけで学ぶと「~に乗る」というひとことで、バスでも、飛行機でも、電車でも乗用車でもすべて同じですよね。

でも、前置詞だけinとかonに変わって意味不明じゃないですか。
でも、今までに学んできたかたなら、もう分かるはずです。

“on”のペタッと接触しているイメージ、”in”の空間のイメージ、3Dのイメージさえあれば、もうこんがらがることはありません。

I got on the train.
電車は大きいですよね。

そして、乗客に乗っている人たちは、車両にペタっとくっつく、まさに、壁や机の例に出てきたハエや蚊が床や壁に接触するのと乗客が同じイメージです。

だから、onなんです。

一方でI got in the taxiはタクシーは普通の車ですが、車は運転席も乗車席も乗っている時は、立体的なイメージがしますよね。
だから、乗用車の時は一般的には”in”が使われます。

とはいえこのあたりは、イメージの問題なので、極端に小さなマイクロバスのような車だったら、バスでもinを使うかもしれませんし、車でも大きなワゴン車ならget onというふうにonを使う人もいるでしょう。

大事なのは、その時話し手がどうイメージを捉えているかに応じて前置詞を使い分けていると言うことです。

いかがでしたか?
もう間違いようがないですよね。

前置詞”at”をコアイメージを通じて徹底攻略」

さて、on, inと見てきましたが、”on”は「接触する」「べったりとくっつく」コアイメージでした。
そして、”in”は立体的、3Dな空間内のイメージです。

そして、”on”, “in”とくれば日本人が次に思い浮かぶのは”at”です。

では、”at”のコアイメージは何でしょうか。

イメージ的には、Google Mapを使ったことのある人は、このMapで出てくる目的地の点をコアイメージとして持っておいてください(atのコアイメージ.jpg)。

もう少し、理解を深めるために例文をいくつか見てみます。
例えば、”at”と相性のいい単語では、

Your wife is mad at you.
あなたの奥さんは怒ってるぞ。

I’m surprised at the news.
私はそのニュースに驚いた。

I will see you at 6PM.
6時に会いましょう。

この3つの文章で出てきたatには共通するイメージがあります。
それは「点」のイメージです。

怒るのも、驚くのも、時計の時間も全ての対象はピンポイントの「点」です。
これが、”at”のコアイメージなんです。

こうして「点」のイメージを言うと「atは狭い場所じゃないの?」とか「atは小さなものでしょ」という方がいます。
確かに、狭い場所であることも多いんですが、大事なのは「点」のイメージであって広さ、狭さは関係ないんです。

だからこそ

Please look at me.
私を見て。

という時の「私」は自分を指差して点として見ているような感じのイメージなんです。

こういうとですね。
まだ、イメージがつきにくいと思うので、1つとんちクイズをやってみましょう。

例えば、外国人の友達とスタバで待ち合わせをしていたとしましょう。
もし、僕が友達を見つけることができなくて電話をしたとします。

“Where are you?”と言ったとしましょう。
そうした時、その友達が例えば、”Oh, I’m at the Starbucks now”といえば、スタバという場所、地点をGoogle Mapで指差して「ここ」と言っているんですね。

でも、このatの範囲はとても広くて、そのスタバの建物の周囲かもしれないし、ひょっとすると、その友達はスタバの中かもしれません。

でも、もし、その友達が早くついてしまっていて中で、コーヒー飲んでいたとすれば、I’m in the Starbuck. といえば、ビルの中にいることがわかります。

これでわかったと思いますが、atとinの違いは、地図上の「点」なのか、それとも、立体的な、3Dな感じのイメージなのかの違いだと言えます。
今のスタバの例では、広さは結果的には「点」のatの方が大きくなりましたよね。

逆に、She’s sitting in the sofa.のようにソファーのように小さな場所でinが使われることもたくさんあるんです。

だから、日本語訳だけで覚えていると、atは狭い場所の時、inはおおきな場所の時、と間違って覚えてしまいますが、前置詞で大事なのはコアイメージです。
atは点、inは立体的、3D的な感じ、そして、onはべったり接触している感じ。これだけ覚えればいいんです。

ちなみに、さっき言ったように、この「点」の感じは、さっきの”mad”とかsurprise”のように怒りや驚きの対象となる「点」のような抽象的なもの、心理的なものも含めて、つかわれます。

in on atの違い

さて、これで、in, on, atのイメージつかめましたか?これだけしつこく言ったので、つかめましたよね(笑)。
onはべったり接触してるイメージ、inは立体的な内部、3Dのイメージ、そしてatは点でした。

とこの3つのコアイメージがわかったところで、最後のメインディッシュとなる日本人が苦手なそれぞれの前置詞と時間の使い方について見てみることにしましょう。

ここまで、見てきたので恐らく、皆さんも、理解度がめちゃくちゃ高まってるはずです。
多くの人は、今まで時間と前置詞の関係を習うときにですね。

in=月、年、at=時刻、on=曜日、のように覚えてきたと思います。
でも僕もそうですが、この覚え方だと毎回、どの前置詞を使うか悩みませんか?
on Mondayくらいは言えても、weekendはonかなinかな?とか悩む人も多いはずです。

でも、ご安心ください。
今日のコアイメージで解決しています。

まずはatです。
atのコアイメージは点でしたよね。

これは簡単です。
時間を指す時、at 4:45のように、atを使います。

これは、この写真を見たら一撃です。
時計の針がピタッと止まっていてそこを点として見て指差して、今何時って言う時のイメージです。

次はinです。
inは立体的な内部感覚で3Dな感じでしたよね。

このイメージが時間に適用されると、時間というのは幅がある中の存在として使われます。
だからこそ、”in”と相性良く使われるのは、in this week, in January, in Spring, in 1975、のような感じで、週、月、季節、年、のようなスケールが立体的で包まれているものに対して使われます。

さらに、1日の中で見てみるとどうでしょうか。
“in the morning”, “in the afternoon”とか”in the evening”など午前、午後、夕方といったときにinが使われます。

これは、今でてきた、午前とか午後とか夕方とか範囲が広く空間を意識できますので、週とか月と同じ感じでinを使うんだって理解できると思います。

ちなみに、at breakfast, at lunch, at dinnerや at noon、at nightではatが使われます。これは日本人の感覚だと、昼とか夜って約するので少し時間間隔が広く感じてしまう人もいるかも知れません。

でも、思い出してほしいんですが、atのコアイメージの点は広さは関係ないということです。
さっきの例でも出てきたat the Starbucksとかat the stationというのも、地図上の点ですが、範囲は広かったですよね。

同じように、at breakfast, at lunch, at dinnerやat noon, at nightは広い立体感は感じません。

むしろ、一つの点としてin the morningの中のat breakfast, in the afternoonのなかのat lunch、in the eveningの中のat nightといったように、ここでもやっぱり点として見ているからこそatが使われているのです。

これで理解できましたよね。

続いて、onは「接触している」「べったりくっついている」イメージでした。
このべったりがポイントです。

onは例えば、”on Wednesday”とか”on January 15th, 2022″のように、具体的な日で使われます。
イメージとしては、カレンダーにポストイットをペタっとくっつける。接触させるイメージです。

これが、一番、曜日や日付と”on”がコアイメージで理解しやすいと思います。
あとは、文化的な話になりますが、英語圏の国では、というより、キリスト教圏では昔、それぞれの曜日で人々のすることは決まっていた。

例えば、”on the weekend”で、週末は教会に行く、とか、”on Monday”は月曜日は畑に水をやりにいくとかですね。
それぞれの出来事と曜日がべったりと接触するイメージだったんです。

だから、onなんですね。
ちなみに、イギリス英語では週末は”at the weekend”とも言います。

しつこいですけど、前置詞はイメージなので、イギリス人にとっての週末は点に見えて、アメリカ人にとってはonなので、ベタッとくっついている平日と同じイメージに見えたんでしょう。

これで、ほぼ、in, on, atの使い分けは完璧だと思います。
大事なのは、もともとのイメージを覚えることであって、その応用がどのような理屈でされているかを理解することなんです。

もう一度、この記事を見直して、ぜひ今度友達が悩んでいたら教えてあげてください。

まとめ

はい。ということで、今回は「【前置詞はイメージ・直感優先】で学べ。ということで、英語初心者のためのin / at / on /徹底解説と使い分け」ということで、前置詞を一撃で理解し使い分けができるようになれる方法について解説してきました。

今日はこの動画でコアイメージってなんなの?ということと、中でも日本人の英語嫌いを増やしてきたin, on, atの使い分けについて、説明しました。

もう一度話すと、inは立体感のある空間の中のイメージ、3D、atは点、イメージ的にはGoogle Mapの点で必ずしも狭い点とは限らない、最後にonは接触している、べったりくっついているというのがコアイメージでした。

そして、その違いを理解した上で、時間間隔で日本人が迷うin, at, onの使い分けについて話しました。

今日話したことは、なかなかネイティブの先生は僕等に言葉ではうまく教えてくれません。
みんな、この感覚を子供の頃からもっているからこそ、当たり前のように前置詞を使いこなせているんです。

僕等も、そのイメージを学ぶことで、それなりに使い分けができるようになるので、今日の動画をキッカケに前置詞のコアイメージを使えるようになってください。

今回の記事は、こちらのYouTube動画にまとめていますので、ぜひご覧になってください!