私は漫画、アニメ歴40年のベテラン(^^;)アニメ愛好家です。
友人から最近のオススメのアニメは何?
と聞かれることがありますが、今オススメしたいアニメの一つは約束のネバーランドです。
約束のネバーランドはストーリーがオリジナリティに溢れ、のめり込みます。良い意味で、事前に思い描いていたイメージを覆された衝撃的な作品です。子供はもちろん、大人でも夢中になること間違いなしの大人の方にオススメしたいアニメです。
目次
あらすじ
物語は幸せに暮らしている孤児園の日常から始まります。
主人公のエマとレイ、ノーマンはハウスと呼ばれる孤児園の中でトップクラスの能力を持ち、他の園児からリーダー的存在として尊敬されてきました。ノーマンはハウス一の天才。レイはノーマンとただ一人互角にわたれる博識者。そしてエマは優れた運動能力と学習能力を持っています。
園には大人がただ一人存在し、その大人は園の子供たちの母親がわりとしてママと呼ばれ慕われています。
子供たちは実の親がいなくても、やさしいママと頼りになる年長者たちの間で幸せな暮らしを送っています。しかし、ハウスには幾つかのルールが存在します。
- 園の敷地内から出ない事
- 12歳になるまでに里親が現れ、園を出ていく事
ある日、6歳の少女コニーに里親が見つかり卒園となります。園の外に出られるのはママだけのため、コニーはママと二人だけで迎えに来た車に向かいます。その後、エマがコニーの忘れ物を見つけて、エマはハウスのルールを破り、ノーマンと一緒にコニーとママを追いかけます。
園の門には止まる送迎車らしき車。
誰も載っていなかった車の中をエマとノーマンは荷台を覗いて見るとそこには、コニーの死体がありました。。。。
その直後、何かが車の傍まで近づいてきた。声は人であったが、その姿は異形そのもの。(二人はその異形の者を鬼と呼んだ)そこで耳にしたのは、コニーは里親に育てられるのではなく、食糧として売られる事だったのです。
そして、ハウスは孤児園ではなく、鬼たちの食糧として作られた農園だったことを二人は知ります。
さらに衝撃なことは、ママはその食糧施設の管理者で子供たちを食糧として出荷していました。その事実を知ったエマとノーマンは、レイにこの事実を伝え、ハウスにいる他の子供を連れハウスを脱走することを決意するのであった。
約束のネバーランド – 登場人物
約束のネバーランドには大きく分けて4つのプレイヤーがいます。
人間:鬼と約束を交わした別の世界の人
鬼(体制側):体制側で人間と約束を交わしてこちらの世界側の人間を飼育している
鬼(反体制側):体制に属さず独自の世界観で生きている鬼達
人間:孤児園側の子供たちとママ
エマ
物語の主人公。孤児園(グレイス=フィールドハウス)の中でトップクラス(ハイスコア)の一人。運動能力や学習能力に優れ、施設の子供たちに尊敬されている。思いやりがあり、真っ直ぐな性格で周囲の人を惹きつける魅力がある。周囲の協力を得て、脱獄メンバーのリーダーとして襲い来る危機を次々と解決していく。
ノーマン
ハウスで一番の天才。テストは常に満点(フルスコア)。戦術・作戦などの頭脳戦を得意とする。ハウス逃亡の計画をたて、メンバーの脱出に貢献する。エマに好意を持ち、自分の命よりもエマやレイなどの仲間の命を優先する。脱獄間際に出荷(鬼の食糧)されるが、その後の安否はわからない。
レイ
エマ、ノーマンとともに年長者で、ハイスコアの持ち主。ノーマンとただ一人わたりあえる博識者。ハウスの事実を知っていた唯一の子供でもある。ママ(イザベラ)の実の子でもあり、イザベラとスパイの契約をしていたが、それもまた仲間の命を助けようとするための行動からくるものであった。
ドン
エマ達3人の次の年長者。鍵を盗み取るなどの特技を持ち能力も高い。エマ達からハウスの事実を聞かされ、脱獄計画の中心メンバーとして活躍する。
ギルダ
ドンと同年代で切れ者。ドンと同じタイミングで、エマ達からハウスの事実を知らされ、
脱獄の中心メンバーとなる。エマや子供たちから頼りにされる少女。
コニー
物語の中で最初に出荷(鬼の食糧として)された少女。いつもクマのぬいぐるみを離さず、出荷時にそのぬいぐるみを忘れたところからハウスの真実が解明されるようになる。
フィル
4歳以下で唯一ハウスの真実を知る男児。洞察にすぐれ能力が高い。最初の逃亡では、4歳以下の子供が残されたため、エマからの助けが来る時までハウスに残り園の子供たちの面倒を見ることを誓う。
マム・イザベラ(ママ)
表向きは孤児たちのやさしい母親。しかし、裏では鬼たちの食糧となる子供たちを育てる管理者。自分自身もハウスで育ち、子供の頃に逃亡を試みるが当時の管理者から説得され、出荷ではなく管理者としての道を選んだ。イザベラもまたハイスコアの持ち主でエマ達の逃亡を阻止する。しかし最後にはエマ達に逃亡されてしまう。自分自身の境遇も重なり、脱獄された自分の失態を認めこれまでは異なり、エマ達の安否を祈る。グランマや鬼の幹部から失態を追及されるが、その後の安否はわかっていない。
グランマ
鬼と直接取引をしているハウスの最高幹部。もともとはハウスの管理者(ママ)としてイザベラたちを育手上げてきた。イザベラに目をかけ、管理者として勧誘したのもグランマである。
人間:鬼と約束を交わした別の世界の人
ウィリアム・ミネルヴァ
1000年前に鬼との『約束』を結んだ一族の末裔。その約束とは、人間社会と鬼の社会を分ける事。その為鬼は人間の協力を得て食糧として人間を育てる農園(ハウス)を作った。祖先がしたこの約束の罪滅ぼしにハウスの子供たちに生きる希望をもたせるため、ハウスに届けられる本にメッセージを残し、エマ達の逃亡の手助けをする。本名はジェイムズ・ラートリー。
ピーター・ラートリー
ジェイムズ・ラートリーの弟。兄ジェイムズとは異なり、人間社会の平和のため食糧であるエマ達に刺客をおくりエマ達を処分しようとする。上級貴族の鬼パイヨン卿と繋がりがあり直接取引をしている。
鬼(体制側)
パイヨン卿
上級貴族の鬼。人間を狩らないという約束を破り、自ら所有している農園(ハウス)から人間を解き放ち、鬼の貴族を招き人間狩りを楽しむ。
レイウィス卿
鬼(その他)
ムジカ
ソンジョイ
なぞの鬼?
神なのか鬼なのか?なぞに包まれている。約束を実行できる存在であると考えられる。
見どころ
見どころはサスペンス系脱出ゲームさながらのスリルと考察です。バレたら即・死。しかもそれは、鬼たちの食糧となる恐怖と絶望。優れた能力を持つ12歳以下の子供たちが、それ以上に優れた能力を持つ管理者(ママ)を出し抜いて脱出を試みる知恵比べはスリル満載です。
最初の大きな山場は、平和だった孤児園が実は鬼の食糧のための農園だった事実。
そして、やさしかった母親が実は鬼の手先だったこと。
ここから一気に急転換します。
そして、ここから脱出劇がはじまるのですが、外の世界は一切わかりません。わかっていることと言えば外には鬼がいて、農園(ハウス)は崖の上にたっており、唯一渡れそうな橋には鬼がいる。そして、子供たち全員には発信機が埋め込まれ、管理者のママに居場所が分かってしまう。さらに、逃げるのは数人ではなく、4歳以下も含めた38人。諦めるしかない状況の中で、本に書かれたメッセージを頼りにエマ達は優れた分析と折れない心で困難を乗り越えていくところは必見です。このスリルは、大人が見ても夢中になれるアニメです。
約束のネバーランドをオススメする理由
少年アニメには珍しいほど人間の命のやり取りをリアルに描きスリル感の高いアニメです。
脱出するメインキャストの設定は12歳以下の子供ですが、子供のころから能力アップのトレーニングをつんでいるため考察力がずば抜けています。その為ストーリーが単純ではなく、予想を覆す展開に夢中になること間違いなしです。最初の、平和な楽園から食糧農園だったという展開。
脱出のキーワードとなる本に書かれたなぞのメッセージ。脱出不可能な館(ハウス)を、どのように脱出するのか、まったく想像できない展開。これは、大人が見なければ損です。そして、そのワクワク感は止まりません。ストーリーの途中で度々出てくる鬼の最高権力者らしき者はいたい何者なのか? 本に書かれたメッセージの答えは何か?鬼はなぜ人間を食べるようになったのか?管理者のママは味方なのか敵なのか?エマ達は生き残れるのか?気になる展開が次々登場し、真相がわかるたびにほっとした安堵感を得ます。約束のネバーランドはホラー的な脱出ゲームだけでなく、主人公が最後まであきらめない強い心で困難に立ち向かっていく、スリルと感動
と勇気をもらえるそんな作品です。
大人の方にもぜひオススメしたいアニメの一つです。
ミッチェル