大山俊輔ブログ ー 脳科学による習慣ハック・歴史・経済のサイト

『はたらく細胞』のあらすじ、マンガ・アニメとの違いなどをまとめてみた!

『はたらく細胞』のあらすじ、マンガ・アニメとの違いなどをまとめてみた

私は漫画、アニメ歴40年のベテラン “笑” アニメ愛好家です。

最近友人から、はたらく細胞というアニメが流行っているらしいけど面白いの?
と聞かれることがありました。50歳ちかくの大人でも耳にするようになったようです。

はたらく細胞は、私たちの体を形成している細胞を擬人化(キャラクター化)し、文字どおりそのキャラクターが働く姿を描いたアニメです。一見教育番組または子供向けアニメに思えますが、独創的な世界観とユニークなキャラクター達が繰り広げるドラマは大人が見ても十分楽しむことが出来ます。実際の細胞の働きや、ウイルスなど医学的にも忠実に再現され、楽しみながら身体の仕組みを学べるアニメとして高い評価を得ています。今回、アニメ・はたらく細胞についてご紹介いたします。

あらすじ

人の中に存在する37兆個の細胞(キャラクター)の役割(働く姿)をわかりやすく描写化。

主人公は赤づくめでボーイッシュな少女の新米赤血球(AE3803)。赤血球の役目は体内に酸素と二酸化炭素を運ぶこと。この世界(身体)では常に脅威がひそんでおり、その脅威に立ち向かうのがこの世界にいる細胞たちである。個性的なキャラクターはそれぞれに役割があり、その中でひと際活躍するのが、白づくめで熱血男子の白血球(好中球)。身近におこる病気や怪我をテーマに1~2話完結で構成。

第1話のあらすじ

<はたらく細胞>

赤血球【AE3803】・・・この物語の主人公。赤いショートヘアーでボーイッシュな女の子。仕事の役割は(血液循環により)酸素を体中に、二酸化炭素は肺にそれぞれ運ぶこと。AE3803はまだ新人のため、この世界(人の体)の事がよくわからずドジを踏むことも多々あり。
ドジだけど愛されキャラ。

赤血球【AA5100】
赤血球AE3803を何かと気にかける先輩。赤血球の中では優秀。

白血球(好中球)【U-1146】
もう一人の主人公。全身白づくめの熱血男子。仕事の役割は外部から体内に侵入した細菌やウイルスなどの異物の排除。無愛想だが面倒見がよく、使命感を持って働いている熱い男。

血小板
可愛らしい幼女集団。仕事の役割は血管が損傷した際に集合し、血栓を作り傷口を塞ぐこと。

ヘルパーT細胞
司令官的存在。外見はメガネ男子。仕事の役割は細胞たちへ外敵の情報や対策などを知らせること。

キラーT細胞
統制された軍隊のような部署。仕事の役割はヘルパーT細胞の命令を受け、がん細胞やウイルス感染細胞などの攻撃。

制御細胞
ヘルパーT細胞の秘書のようなイメージ。仕事の役割はT細胞の暴走を抑制すること。

マクロファージ
純白のエプロンドレスをまとったメイド服姿の女性。見た目とは異なり、仕事の役割は細菌などの異物を捕らえて殺し、抗原や免疫情報を見つけ出すこと。

樹状細胞
癒し系お兄さん。仕事の役割は抗原情報を掲示してT細胞に伝えること。

一般細胞
「細胞」と書かれたTシャツを着ている一般人(細胞)。仕事の役割は赤血球から酸素と栄養素を受け取り、ひたすら細胞分裂を繰り返すこと。

<脅威(身体外の生物)>

がん細胞
(本来は細胞の一種であるが異物のため脅威とする。)細胞の遺伝子に異常がおきて、無軌道に増殖するようになった細胞。毎日何千個も生じているが、基本的には増殖する前に殺されている。

細菌
自然界の生物の多くを占めている。膨大な数の種類が存在するが、人体にとって害になるのはその一部である。

肺炎球菌
肺炎の原因となる強力な病原体。肺胞に侵入して赤血球を破壊する。

ウイルス
細胞を持たず、遺伝子を有するという生物と非生物の間のような存在。他の生物の細胞を利用して自己増殖を行う。

インフルエンザウイルス
帽子のように細胞の頭にピッタリとはまり込み、一般細胞をゾンビ化させて操る習性を持つ。

見どころ

① 身体と病気のことがわかりやすく書かれている

物語の登場キャラクターが働く場所は人の体内。そして、キャラクターは細胞の擬人化。

身体を1つの会社として例え、細胞はそこで働くスタッフ、ウイルスなどの脅威は悪キャラとして描かれております。幼稚過ぎず、難し過ぎない、適度な具合が良いです。

例えば、ヘルパーT細胞、キラーT細胞、制御細胞など文章だけでは難しそうに感じますが、
組織の役割に例えたアニメにすることによって、イメージがすんなり頭に入ってきます。

② 細胞が魅力的なキャラクターとなって紹介

それぞれの細胞が、ドジで頑張り屋の可愛らしい少女や、不愛想な熱血イケメン男子のように独創的で魅力的なキャラクターとして例えられているため、思わず見入ってしまいます。

③ 独創的であるが細胞やウイルスはリアルに紹介

細胞は親しみやすいキャラクターとして擬人化されていますが、実際の細胞の役割をリアルに追求し、出てくる話のストーリーは独創的であっても、実際の身体の中をリアルに表現しています。

④ 身体の世界観が見事

人の身体を一つの世界として表現している世界観がすごく斬新。例えば、すり傷が出来る時は、その世界の空が突然裂け、その裂け目に赤血球などの細胞が吸い込まれていく。怪我による身体の影響をそのように表現しています。

はたらく細胞をオススメする理由

① 大人だからこそ知っておいて損のない話

現在、世間を騒がせているウイルスや細菌を含め、身体のことを理解しておいて損はありません。はたらく細胞は1話~2話完結で、身近な病気や怪我がテーマとなります。例えば
1話は肺炎球菌、その他にはインフルエンザ、スギ花粉症、癌、すり傷、熱中症と、いずれも身近におこり、知っていて損のない病気や怪我がテーマとなります。1話見るごとに知識が広がります。

② 変化に富む現代社会に必要なことを再認識させられる

登場するキャラクターは容姿も違えば、性格も全く異なります。

世界(身体)を守るという目的の中において、次々に迫りくる脅威(細菌など)に対して個々の力を発揮し、協力して対応していきます。これは、変化に富む現代社会にも同じことが言えるのではないかと思います。同じような外見や意見をもった人が集まるのではなく、個性を持った人たちをどう活かしていくかが大切であるということを思い起こさせてくれます。

③ リアルに忠実

アメリカに住む日本の癌研究者の方も、「はたらく細胞は事実に正確で面白くできています。」と言っているように、事実に忠実に表現されています。従って、お子さんがいらっしゃる方は、安心してお子さんにも見せることができます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はたらく細胞を紹介させていただきましたが、アニメの場合、どうしても事実に対し、少し着色してオリジナルのストーリーを作る傾向があります。

しかし、はたらく細胞は描写こそ擬人化という想像のモノですが、ストーリーは医学的に見ても忠実に再現しています。だからこそ、楽しみながら学べるアニメ、それがはたらく細胞です。

ミッチェル