若葉マークくん
- 起業・独立したいけど何からはじめていいのかわからない。
- 起業・独立するにはどの業界がオススメなの?
- 起業ってどんなリスクがある?
いざ、起業・独立をしようと思ったときに資金が確保されて、経営チームもあって、かつ、素晴らしいビジネスプランがある。こんな夢のような状態はなかなかありません。
ロスジェネ社長@副業中
実際、私が起業家として創業したときには数千万円の運転資金と、業界出身者の共同創業者、そして、同業を参考にした見た目は素晴らしい(今思えばツッコミどころ満載ですが・・・)事業計画がありました。今思うと、かなり恵まれていたと思います。
それでも、会社が黒字になるまで4年かかり、そこまでに失った資金は数億円にもなりました。投資してくれたベンチャーキャピタルやエンジェル投資家の期待にはこたえられませんでした。
では、今、もし、自分がもう一回ゼロからはじめるなら・・・。
間違いなく、ブログからスタートします。
というのも、ブログには、
・ 初期リスクが非常に小さいにも関わらず、
・ あらゆる事業に通じる普遍的スキルを得られる上に、
・ 伸びしろがある、
という条件を満たしているからです。
自分自身、ベンチャーキャピタリストとして数多くのベンチャー企業に投資してきましたし、独立後も、いろいろな商売を見てきましたがブログ以外で同じ条件を満たす独立方法はないです。
このエントリでは、漠然と起業を考えている人は、悩まずブログは必ずやっておけ、という視点でまとめています。
目次
起業するのに必要なこと(通常)
まず、通常起業する時に必要なことを多くの方の想像しやすい業種で考えてみましょう。たとえば、カフェをオープンするにはどのようなことが必要でしょうか。
資金の確保(資本金と借り入れ)
まず、初期投資がかなりかかります。
- 内装工事代
- 什器備品代
- 半年分程度の運転資金
内装工事をしたことがないと、例えば、トイレの改装にいくらかかるかなど意外と想像がつきにくいものです。15〜20坪程度のお店ですと、坪単価で業者さんに頼むとすると25〜30万くらいは工事代がかかります。これに、敷金や什器備品、半年分の運転資金となると小さなカフェでも1000万円以上は余裕でかかると思っておくほうが良いでしょう。
しかも、この投資は回収できる保証は一切なく失敗すればすべてがぱぁになる可能性もあります(もちろん、そこで得た経験は残るのでこれも財産ではありますが・・・)。
人員
さらに、一人ではなく人員を雇うとなると人件費がかかってきます。
多くの人にとって、給料日というのは嬉しい日です。しかし、あなたが人を雇う側に立った翌月から、給料日は胃の痛い日に変わります。
なぜなら、給料日と月末の支払日というのはまとめてお金が出ていく日となります。
つまり、経営者にとっては、最も気の重い日となります。
人を雇った事業はそれをする覚悟が必要です。
様々な手続き(社会保険諸々)
また、多くの事業における独立・起業となると諸手続きが必要となります。
人を雇うと、社会保険諸々の手続きも必要となりますので結構面倒くさいです。本当なら、事業や売上につながることに時間を使いたいところですが、多くの方がこのお役所手続きに時間を取られます。
失敗確率が高い
実際、多くの統計で起業とその存続率のデータを見ることができます。
その結果を見てしまうと、起業にビビってしまう人も多いデータですが、創業からの生存率で見てみると10年後には6%の会社しか存続していません。(私は何も考えずに何億も引っ張ってきて大やけどしました(笑))
起業・独立開業にブログがオススメなわけ
さて、こうした前提を踏まえてもし、私が今サラリーマンやOLでこれから独立・開業するとなるとブログをおすすめするのかについてまとめていきます。
私はカフェではなく、語学スクールを2006年に起業しました。はじめての起業でしたが、上記に書いたような厄介事をすべて請け負ってなんとか潰すこともなく、今、100人弱の会社を経営してます。ですが、今、起業するなら間違いなくブログからスタートするのが手堅いと感じます。
なぜ、リアルのビジネスでそこそこの規模になったあとでブログを勧めるのでしょうか?
超低リスクからスタートできる
まずは、リスクです。
先程、お伝えしたように一般的な事業の開業には初期投資がかかるため、借り入れしたり、起業前に貯金をたくさんしておく必要があります。
一方で、ブログはゼロからのスタートですが、初期投資でかかるのはこのようなもの。
・ドメイン代(年間1000円程度)
・ワードプレスのテーマ代(1万円程度:はじめは無料版からスタートでもOK)
・最低限の知識を得るための書籍代(5000円程度:もったいない方は各種ブログ、YouTubeなどから学ぶのも可)
極端な話ですが、1万円ちょっとで起業できてしまうというのは、ブログ以外にはありません。だからこそ、はじめやすいし、失敗したとしても金額的なロスは非常に少ないのです(時間や機会損失は別ですよ)。
独立するまえからスタートできる(副業スタート可)
また、ブログでの独立は独立しない状態からのスタート。
つまり、副業ではじめることができます。
もし、あなたがカフェを開業するとしたら今の仕事をやめて100%その新しい事業に注ぐ必要がありますよね。そして、うまくいこうが失敗しようがその結果は100%あなたについてきます。
一方で、ブログでの開業は境となる線がありません。
というのも、曖昧にサラリーマン・OL時代から趣味でブログをはじめようが、本業とするのかは本人次第だからです。
つまり、本業でサラリーマンをしているときに、なんとなくブロガーデビューしてそこから上手く行けば独立して本業にすることが可能なのです。こうした柔軟性を持つ起業術は他にはないでしょう。
下記のエントリでは実際に、私が注目しているブロガーさんで大成功を収めている方々についてまとめています。
非公開: 有名ブロガーから学ぶならこの人達5人(初心者むけ)
ただ、注意することがあるとすれば、その分退路を断つという覚悟が伴いにくいのも事実。
ブログ起業をしているけれども、結果が出ない人が多いと言われるのも、この「退路を断つ」覚悟がブログ起業ではしにくいことが原因でしょう。
Webの知識が身につく(何でも自分で調べるようになる)
もうひとつ、ブロガーとして独立するメリットはWebの知識が身につくことです。
これは、今、サラリーマン、OL、そして私のような経営者をしている人もこれからの時代を生き抜くには必須のスキルです。
ブロガーとして起業するには下記のようなことをみようみまねではじめていくことになります。
・ ドメインを自分で取得する
・ サーバーとドメインを紐付けする
・ ワードプレスをインストールする
ここまででも初めての方には大変ですが、その後、実際にブログを書き始めていくとテーマを修正したりという作業から、ちょっとしたエントリはhtmlタグを直打ちしたりとするようになります。
こういうことをしていくうちに、ワードプレスでブログを運用するようになるだけでも、最低限のhtmlやcssの知識が身につくようになります。はじめは、何がなんだかわからないと思いますが、色々なサイトを調べて自分で解決するので、今までの仕事と違って身につくスピードはかなり速いはずです。
もちろん、何もかも万全にという方は最低限の知識を身につけるコースもあります。
私も受講しましたので、その体験記はこちらで。
マーケティングの知識(コピーライティング、解析)が身につく
また、ブログで飯を食うということは文章で飯を食うということです。
サイトを訪問する人が、
・ どのようなキーワードで
・ どのような意図を持って検索して
・ そして検索結果を見ているのか
ということを逆算して文章を設計し書いていく必要があります。
一般的に、企業、なかでも中小企業や通販などの事業のマーケティングをするとDRM(ダイレクト・レスポンス・マーケティング)を学びますが、この要素がブログには含まれています。つまり、コピーライティングの知識が必須なのです。
また、当然、ブログを書いた後そのサイトのアクセス解析を行う必要があります。
自然と、Google Analyticsやサーチコンソールを使うことはもちろん、諸々のアクセス解析ツールを使いながら競合サイトと比較し、可能性のあるページは定期的にリライト(書き直し)して上位表示を狙う必要があります。
こうした活動全てが、仮にあなたが実店舗の商売を将来行うことになろうが、Web系の会社に転職しようが即戦力として役立ちます。
はたらく場所を選ばない(場所の自由度が高い)
また、はたらく場所を選ばないのもブログでの独立のメリットです。
私は英会話スクールという事業で開業しました。
30歳で数億円の借り入れと出資を受けて、一見、ベンチャー起業家のように見えますが実際には日々スクールで1日を過ごす毎日です。3スクールになって人を少し増やすまでの間、365日休むことなく現場で接客してましたよ。当然、その間は会社(校舎)と自宅の往復だけです。
今になってスタッフも増えて助けてくれるので、場所はかなり自由になりました。
でも、それまでに10年近くの日々をずっと現場でスタッフの誰よりも過ごして、お客さまの接客が終わった後も、ひとり残って会社経営のための時間を作ってたんです。でも、今、この大変さを知った上で、起業する人がいたら、まずはブログから勧めます。
なぜなら、はたらく場所が自由だからです。
このことのありがたさは、上記のようなことを経験したからこそ自信を持って言うことができます。
アップサイドが大きい
ブログと言うと所詮、日記書くだけでしょ。
そんなので儲かるの?
そんな風に思う人も多いでしょう。
かつてなら、ブログと言えば有名人やカリスマ社長がアメブロなどの大きなプラットフォームでアピールするための場というイメージでした。
しかし、この10年で世の中の環境が激変しました。
文章一つで、月何十万人という人が訪れるサイトを作ることができます。
そして、Googleなどの広告ネットワークはこうしたサイトに来てもらった人たちに露出することで、広告収入を生み出します。また、ブログのトピックによって勧められる商材を販売することで、手数料を得ることも出来るのです。
個人ブロガーでも1000万円以上稼ぐ人が出てきています。
また、私も本業で取引するWeb関係の会社の経緯を見ていると、実はブロガーとしてスタートした会社が数多くあります。
はじめに数千万円、数億円調達して一気に商品を作って起業するのが起業、というイメージがあるかもしれませんが、ブログで月数百万、数千万の事業にしてそのお金で新しい事業をつくるというのがもう一つのトレンドとしてあるのです。
こうしたことからも、ブログ侮るなかれ、というのは私に深く刻み込まれました。
ブログ開業のマイナス面
では、ブログで起業する際のマイナス面を考えてみましょう。
実はブログ開業のメリットは限りなく大きいのですが、その最大のメリットとも言える初期投資の少なさが、真逆の起業をした自分としては唯一のマイナス面かと思いました。
それはすなわち、起業しやすいということです。
Web初心者からすれば、サーバを契約したりドメイン取得は大変かもしれません。
しかし、美容院やカフェを開業する人も、社会保険の手続きから法人登記まで門外漢の手続きをするわけですから、面倒さは一緒です。
それに加えて、こうした起業は自己資金(貯金)と銀行借入れを伴いますので失敗したときのロスも大きいですが本気度が違います。お金が枯渇するまでに、なんとか立ち上げようという本気さこそが人を成長させるとも言えるでしょう。また、実際に人を雇うことはマイナスな面も多いですが、教育や制度設計など学びとなることも数多くあります。
ブログ起業はこうした大変さ故の醍醐味は少し少ないところと、お尻に火がつかないのでどうしてもダラダラしてしまう人が多くなるのがマイナス面かもしれませんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブログ起業ということのイメージが持ちにくい人のためにこのエントリを書いてみましたが、少しはお役に立てればと思います。基本、金銭的な初期リスクがないというメリットを最大限活かして、独立する人が増えると日本にも活気がでるのではと思います!
ありがとうございました!