大山俊輔
さて、コロナウィルスの拡大が本格化してきました。
日本も初期対応で中国からの流入をストップしてたら、ここまで非難されなかったかもしれませんね。実際、イタリアでの急拡大をみていると、中国から完全にシャットダウンしていたとしても、12月〜1月には相当数のウィルス感染者が上陸してたでしょうから、防疫としてはどの程度拡散のスピード遅らせられたかわかりません。
ただ、医療機関側でももう少し気持ちの準備ができたでしょうし、政府ももう少し信頼されたことでしょう。
私も実際、残念ながら今回の対応諸々をみていてお上には頼れないなぁと思った一人です。
ということで、実は武漢閉鎖のニュースをみた直後から、
「あのプライドの高い中国共産党政府がこれだけのことをするのは尋常ではない」
「日本政府が春節で観光客をブロックしないのはほんまありえんでー」
ということで、対応してました。
一応、エンジニアにも頼んで、移動に制限が出たときのオンラインレッスンプログラムの開発、また、リモートワークとなった場合の準備が整ったところです。
参考
2020/02/19更新 – bのスクールにおけるコロナウィルス等感染症対策につきましてサイト名
結局、各自治体、企業、個人に判断を丸投げになってしまいました。これが、吉と出るか凶と出るかは数カ月後の日本と海外の成果を見比べることで見えてくることでしょう。もちろん、結果オーライになることを一日本人として祈るばかりです。
なお、国の初動ミスに対しての私の愚痴兼文化論は下記のエントリにまとめています。
ウィルスよりさらに怖い – バシー海峡、消費増税、コロナウィルスに共通する日本病 コロナウィルス騒動は日本を内需主導・脱外需依存型経済に戻す大チャンス コロナウィルスと江戸末期の参勤交代と大久保利通さて、今回のエントリはアニメ『はたらく細胞』について。
正直、ニュースで不安を煽られたり、怖さから夜中にツイッターで怖いツイートでますます不安になってしまったり。それこそが、免疫にとって一番良くないことです。
まずは、自分が恐れているウィルスというものが何なのか。
そして、それに対して体の中でどのような戦いが行われているのか。
敵を知り己を知れば百戦殆うからず。
まず、敵であるウィルスを、そして、自分の体の中でどんなことが起きるかを理解することこそが一番ではないでしょうか?
目次
コロナウィルス対策の基本方針
昨日、政府が「新型コロナウイルス感染症対策の基本方針」を発表しました。
恐らく、この対応の趣旨としては、
・ 軽症、あるいは、疑わしいがわからない方(微熱があるような人)については、自宅療養を推奨
ということでしょう。
ネットでの評価はかなり厳しいですね。
基本方針って、基本放置なのか? https://t.co/gw3qrt9lqr
— 侍ブルー (@_samurai__blue_) February 25, 2020
医療崩壊により、病院に人々が殺到し医療崩壊した上で、院内感染も拡大し武漢のようなパニックとなることを防ぐことが狙いなのでしょう。韓国やイタリアがそれに近い状況になりつつあります。ちょっと風邪気味で時期が時期なのでコロナウィルスなのか検査したい、そんな人も多いと思いますがこの方針であれば、それは難しくなります。
となると、大事なのはかからない予防策。
そして、万が一かかってしまったとしても軽症で終わるようにすること。
つまり、予防のためのディフェンス。
そして、かかったときの攻撃のためのオフェンス。
どちらもキーワードは「自分の免疫システム」です。
現状、既知のウィルスでワクチンがあるものか、抗ウィルス薬の効果が実証されている病気を除いて、病院でもウィルス感染症患者にできることは対症療法なのですから。
『はたらく細胞』でウィルスと体の関係を理解
ですが、思ったより世の中では菌とウィルスの違いを知らずに大騒ぎする人もいます。
ウィルスという見えないものに対しての恐怖は、私も同じです。
正直私もかかりたくないですし、やっぱり怖いです。
でも、怖いから思考停止して恐れるくらいなら、その恐怖の対象がどんなものなのか。そして、体でどのようなことが起きるのか。
これを理解するほうが、夜中不安でツイッターみたりしてストレスを溜めるよりずっと大事ですよね。
『はたらく細胞』の登場人物(細胞)
そこで、オススメのアニメが『はたらく細胞』です。
正直、擬人化漫画では最強のアニメではないでしょうか。
ちょっと登場人物をみてみましょう。
・ 真っ赤なコスチュームで頑張って酸素を運ぶ赤血球さん。
・ そんな赤血球さんがちょっと好き?でいつもストーカーしながら体を守ってる白血球さん(好中球)
・ 怪我した時にいつもお世話になっている血小板。フィブリンだすよ!
・ 俺たちゃ無敵のT細胞ー。でもヘルパーT司令の指示がないと出動しないよ!
・ あたしは指示なしで動けるからT細胞とは違うのよ!と行って自分の判断で侵入者や異物を除去するNK(ナチュラルキラー細胞)
・ 最強かも。何でもこなすマクロファージさん。英語圏のファンの間ではではWaifu(嫁)と呼ばれてます。返り血浴びてますが(笑)
さて、こんな登場人物として体の細胞が描かれていたらどうでしょう。
頭に残りやすいですよね。
そして、そんな免疫系細胞さんたちが戦う敵には、細菌、ウィルス、そしてがん細胞などがあります。
細菌さん(肺炎球菌)
細菌さん(ブドウ球菌さん)
ウィルス(インフルエンザ)
こうしてみてみると、細菌はちゃんと生き物として描かれていますよね。
実際、アニメでも細菌は自己分裂する形で増殖します。
一方で、ウィルスは一般細胞に取り入って増殖するのでゾンビ的に描かれています。これもかなり上手なアナロジーですよね。
でも、自分は生物のクラス大嫌いだった・・・。
あるいは、もう年取ってるし、そんな難しい先生の説明はテレビでもインターネットでもみたくない・・・。
とはいえ、まず、今私達が面しているウィルスの問題を恐れるのならば、自分が恐れているものが何なのかを正確に理解する必要がありますよね。
アメリカ大統領のフランクリン・ルーズベルトは下記のように言っています。
“Only Thing We Have to Fear Is Fear Itself”
我々が恐怖すべきことはただ1つ、恐怖そのものなのである
正しく恐れる必要はあるけれども、一番怖いのは恐怖そのものである。
そんな趣旨の言葉です。
そんな時だからこそ、ウィルスとは何なのか?
何が怖くて、何が過度に恐れているだけなのか?
それを理解するのにオススメなのがこの『はたらく細胞』です。
特に、ウィルスと人体の免疫システムの関係を理解するには『第3話:インフルエンザ』と『特別編:風邪症候群』で大体ウィルスと免疫系の役割はが理解できますよ。
アマゾンプライム、Netflix持ってる方はオススメです。
個人的には、まずは、世界中の政府が協調して『はたらく細胞』を無料で見れるようにしてもらいたいものです。
Amazonプライムビデオはこちら
大山俊輔
PS:漫画から英語解説もつくってみました。
参考
コロナウィルスを正しく理解するならアニメ『はたらく細胞』の英語版がおすすめサイト名