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【英語の基本動詞】「hope/wish」のコアイメージ・使い分けを例文イラスト豊富に分かりやすく解説!- 第32/33位

「hope」と「wish」の違いは?意味・使い方を例文とコアイメージで解説 - 第31〜32位

こんにちは。
YouTubeではしゅみすけ社長の名前で主に独学で英語学習をされている方向けに情報発信をしています。本業では、「b わたしの英会話」という英会話教室の運営を行っています。

今回の記事は、願望を伝えるときによく使われる英語の基本動詞「hope」と「wish」の意味・使い方を、イラスト付きコアイメージと例文で解説します。

「hope」と「wish」は似たような意味で、違いが分からず、使い分けが難しいですよね。しかし、コアイメージを学べば、その違いがはっきりと分かります。

この記事を最後までお読みになって、英語力をUPさせてくださいね。

なお本編動画では、海外ドラマ「フレンズ」で頻出する第1位〜55位までの基本動詞の詳細をまとめていますので、下記YouTube動画のリンクをご参照ください。

【イラスト付き/教材級】英会話の9割がわかるようになる基本動詞Top55【総集編】

「hope」と「wish」の違いは?意味・使い方を例文とコアイメージで解説

「hope」のコアイメージ
「hope」のコアイメージ=「願い事」(実現する可能性が高い)

「wish」のコアイメージ
「wish」のコアイメージ=「願い事」(実現する可能性が低い)

基本動詞Top55の第32位「hope」と第33位「wish」をセットで解説します。

「願望系」の英単語といえばこちらの2つ、1つは「hope」、もう1つは「wish」です。どちらも会話でよく使われます。

皆さんは、この「hope」と「wish」の違いをイメージできますか?
どちらも「望んでいる」「願っている」感じです。

しかし、使われ方は違います。ネイティブはこの違いの感覚を瞬時に使いこなせます。理由はもちろんコアイメージです。
それでは、「hope」と「wish」のイメージを見てみましょう。

「hope」は「実現する可能性が高い願い事」、「wish」は「実現する可能性が低い願い事」です。こちらのイラストでは、「hope」はクリスマスのプレゼント、「wish」は鳥になりたいという願望を描いています。

「hope」のコアイメージは「実現する可能性が高い願い事」

なぜ「hope」に続く単語に、現在形や未来形「will」が多いのでしょうか。

「hope」が表すのは、実現する可能性が高い願い事でした。
「こうなってくれたらいいな」というポジティブな期待や希望と言うのは、目の前のことや近い将来のことです。

例えば、「クリスマスに彼氏といいお店でデートしたい」このような望みが「hope」です。ですから、現在形、あるいは、「will」を伴う未来形になることが多いのです。

「wish」のコアイメージは「実現する可能性が低い願い事」

一方、「wish」の願い事は、実現する可能性が低い願い事とお伝えしました。
イラストでは鳥になれたらなぁというイメージで描かれていますが、つまり、流れ星や神様に願うような、叶う可能性が低い願い事、現実に反しているような出来事を空想する際に使うのが「wish」です。

仮定法過去は、「I wish」 I were a bird.」で「I wish+主語+動詞の過去形」と学校で習いましたが、なぜ時制が「過去やhad+過去分詞」になるのかはご存知でしょうか。
その理由は、「wish」のコアイメージが現実に反する望みだからです。叶わないと知りながらも願ってしまうものだから、時制が過去にずれることで、実現性の乏しい遠い望みを表現するわけです。

「hope」と「wish」を使った英語例文をご紹介

それでは、「hope」と「wish」の例文をいくつか見てみましょう。
まずは「hope」の例文です。

I hope you like it.
気に入ってもらえると嬉しいです。

こちらはよく使います。「あなたがそれを好きだったらいいな」という希望を表しています。

次は「wish」の例文です。

I wish I could go, but I’m busy today.
行きたいけど、今日は忙しいから(無理そうです)。

行くことを願ってはいるけれど、実際は忙しいので行けない。この実現性の乏しさを「I could go」のように、「can」を「could」の過去形にすることで仮定法として表現しています。なお、「but」以下の「I’m busy today」は忙しいという事実ですので、通常の現在形を使います。

I wish I could speak English.
英語が話せたらいいのに。

これも仮定法です。現在の事実は、英語が話せない。そして、その現実に反するので仮定法になり、「wish」以下が過去形になります。

I wish I had studied harder.
もっと一生懸命勉強すれば良かったなあ。

こちらは、おそらく過去あまり勉強しておらず、そのことを「もっと勉強やっていたらな」という後悔を込めた表現になっています。ただ、現実として、過去あまり勉強しなかったという事実があり、覆すことができない願望を言っていますので、時制が過去からもう1つずれて過去完了形になっています。

仮定法過去完了は難しいですが、このように「I wish」を使った例文では比較的使いやすいのではないでしょうか。

まとめ

いかがでしたか?
「hope」と「wish」の解説は以上です。

「hope」は実現性の高い願い事、「wish」は実現性の低い願い事というコアイメージですので、「wish」は仮定法の形を取ることが多いと覚えておくといいでしょう。

次の記事は、こちら「【英語の基本動詞】「find」のコアイメージを例文・イラスト豊富に分かりやすく徹底解説!- 第34位」をご覧ください。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

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