大山俊輔ブログ ー 脳科学による習慣ハック・歴史・経済のサイト

自分のミッション・ステートメントを改正しました(アルマゲドンからウォーキング・デッドへ)

ミッション・ステートメント

大山俊輔

こんにちは。習慣デザイナー・ハビットマンShunです。普段は中小企業(英会話スクール)の社長が本業です。

ミッションステートメントという言葉をご存知でしょうか。
企業のホームページなど見てみると、「当社のミッションステートメントは・・・・」と書かれていたりしますよね。

あるいはもっと大きな存在として国家があります。

亡くなられた著述家の西部邁さんは「憲法とはその国の根本規範である」と定義してました。つまり、その国がたどってきた歴史から紡ぎ出されるナショナルな性格、とでも言えばいいのでしょうか。つまりは、国のミッション的な立ち位置も本来は持っているべきものなのだ、と言いたかったのではないでしょうか。

いっぽうで、「個人のミッション・ステートメントをつくっている」。そんな人は珍しいと思います。別に会社のようにホームページに記載したり、額縁にいれて飾るものでもないですから。

ですが、私は今の時代、個人こそミッション・ステートメントを持つべきだと思います。

そして、ミッションは時代や自分の価値観の変化にあわせて定期的に改正すべきだと思います。

私はこの5年ほど、毎朝自分一人で唱和していたミッション・ステートメントがありましたが、今回、大幅に改正しました。今日のエントリは雑談ですが、もし、自分のミッション・ステートメントを作りたい方は参考にしてください。

ミッション・ステートメントをつくったワケ

まず、ミッション・ステートメントを個人が作るべき理由はこの一点に尽きます。

自分を理解するとともに、本当に大事なことを明確にし、ブレない本当の自分を貫けるようにする

 

私は弱い人間なので、自分の中の軸となる価値観を言語化させて書いておかないと、すぐに忘れてしまったり辛い時に避けてしまおうとしてしまいます。今までも、何度と、迷うことがありましたが、辛いときはミッション・ステートメントを見直すことで、自分の原理原則に立ち返ることができました。

こうした意味で面倒なことですが自分の中身と対談することを定期的に行うのはとても価値があると思います。

ミッション・ステートメントの切り口(旧バージョン)

ミッション・ステートメントには様々な切り口があって良いと思います。

私の中では、

① 「自分」
② 「家族」
③ 「事業」
④ 「日本への貢献」
⑤ 「地球への貢献」

の5つの切り口で作っていました。

④とか⑤はかなり気宇壮大で、数兆円の会社を作って日本の長期停滞を救い、そして、地球上の困っている人を助ける、みたいなことまで書いていました。もう、気持ちはアルマゲドンのブルース・ウィルスです(笑)。笑う人もいるかもしれませんが、本気で書いてました。

恥ずかしいので、あまりここでは全ては書きませんが、

・ 本気で妻を幸せにする(事業で苦労をかけて本当に心配させっぱなしなので)
・ ビジネスの成長を通じて負け犬根性のついた日本人のアニマルスピリッツの復活に貢献する
・ ビジネスを通じて人類が「自己の精神(freedom of mind)を取り戻す」ことに貢献する

こんなことに、より具体的な肉付けをしたものを作っていたのです。

自分がこの事業にコミットしている原動力

上記にそのミッションで感じている気持ちが語られています。今回大幅に改正されましたが・・・。


MEMO
「ミッション・ステートメントの中心」はあくまでもあなたが果たすべき「原則」を中心にすえて書くようにしましょう。

ミッション・ステートメントを改正したわけ

とはいえ、少しずつミッションは時代の変化などにより変わっていくものです。私が改正前のミッション・ステートメントを作ったのは2013年の末でした。

ときはアベノミクスが本格始動し、2013年には大幅な金融緩和、そして、13.1兆円にわたる大幅な財政政策がとられてやっとデフレ脱却の兆しが見えかけた。そんな時期です。

私は当時かなり興奮したのを覚えてます。経済学部出身者として、やっと逆噴射をしない政策が日本で久しぶりにでてきた。これでやっと日本も復活するぞ!って。

私もこの流れに乗り会社を成長させて、なるべく多くの人を巻き込んで日本復活にビジネスを通じて貢献しよう、そんな風に思っていた時期でした。事実、この5年でかなり事業も拡大させてきました。

ところが、、、、。

2014年、2019年と消費増税が決定し日本の長期停滞は30年に突入することがほぼ決定しました。おそらく、国家単位でもう一回アメリカを経済で見返す。これは、私の現役時代では不可能になった瞬間でした。つまり、私もブルース・ウィルスになる場が失われてしまいました。

むしろ、これからはデフレ固定化による社会の分断が更に進み、世の中は荒廃する。これが確定したと思っています。

映画でいうと、アルマゲドンで地球人一丸で惑星をぶっ潰すよりも、突然地球上にゾンビが湧いてきて世の中が分断し、その中で、自分の周囲だけでも守らなければいけない。そんなウォーキング・デッド型の時代が到来することが確定した瞬間です。

ほんと残念ですが、一度決まってしまえばしばらくこの路線で日本という国は進みます。

こうして、今までのアルマゲドン型のスケールを持ったミッションと現実の世界の乖離が出てきたので改正に至った。そんなわけです。

アルマゲドン型ミッションからウォーキング・デッド型ミッションへ

自分の改正した中で一番大きかった変化は「全体」から「個」への切り口の変化です。

アベノミクスが始まったときには私はめっちゃ喜んでしまいました。でも、残念ですが、ちゃんとやったのは2013年だけ。それ以降はずっとブレーキ踏んでいるのが今の日本です。

そして、2019年の消費増税で当面は止めを刺された状態です。でも、この増税を50%近い人が支持してしまうなど、社会が分断化されたことで、経済の最前線で戦う人と銃後でずっとのんびりできる人の間で大きな乖離ができてしまいました。

海外ですとこのあたりで暴動が起きますが、日本の場合は起きません。

では、いつこの状態が崩れるかというと、前線が持ちこたえられずに崩壊したときです。そこまではあと数年から10年くらいはかかることでしょう。日本の現場は戦線崩壊まで頑張るのが先の大戦からの伝統です。そして、完全崩壊まで上は甘えるのも日本です。

となると、これから数年間の日本は間違いなく、ロスジェネ世代を大量生産した1997年〜2000年代初頭と同じか、それより悪い状況になりながら、だらだらと続きます。人々の財布はますます締まりますし、一生懸命働き稼ぐことに対してのインセンティブが減っていきます。つまり、一生懸命頑張る現場のやつほど時代に潰されます。

そんな時、何を大事にするのか。

「全体」と言いたいところですが、まずは、「目の前にいる大事な人達」であり、その中で少数派ながらレジスタンスをしている「少数派の頑張る仲間達」ではないでしょうか。

この人達がいなくなっては、日本の再生も世界もあったもんじゃないですから。

ということで、2019年以降の私のミッション・ステートメントは「アルマゲドン型」のものから、まず、個にフォーカスした「ウォーキング・デッド型」のものに質を変えました。

一生懸命生きる人は令和の武相荘を持つべし

いかがでしょう。ミッションを作る話をしてたつもりですが、今の日本の話しになっちゃいました。

先の大東亜戦争が始まった時、白洲次郎は武相荘という名をつけた農家を町田に構えて引きこもりました。

本当は勝ち目のない戦いに対して色々申したきこともあったのでしょうが、今の日本と同じで、日本人というのは漸次的に変えようとするのが苦手です。現場が崩壊しないと変えられないことをよく知っていたのでしょう。

こうして戦争が終わるまで引きこもり、十分に懲りた日本が一丸で国家再建できるまでの数年間をずっと見据えていたのでしょう。

私にとってのミッションも当面はこの白洲次郎・ウォーキング・デッド型のものになります。日本の様子を見守りつつ、日々頑張りたいと思います。

ハビットマンShun