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【初心者向け完全解説】海外ドラマ「フレンズ」を使った英語学習法(これだけで十分!)

【初心者向け完全解説】海外ドラマ『フレンズ』で英語学習

しゅみすけです。
本職は英会話スクールチェーンの社長をやっています。

今日の記事では、海外ドラマ「フレンズ」を使った英語の勉強の方法を紹介します。

この記事、ホント、英語初心者の方はみんな見てほしい。
そう思って作りました。

フレンズを知ってる人も、知らない人も、英語を勉強していて話せるようになりたいならこれほど良質な教材と勉強法はないと確信してます。

また、今回の記事はこちらの動画にまとめていますので、合わせてご覧になってください。

海外ドラマを字幕なしで聞きたい・海外ドラマを使った英語学習がしたい人へ

  • 英語が話せるようになりたい。
  • 海外ドラマをいつか字幕なしで見てわかるようになったり、海外ドラマにでてくるようなセリフが分かるようになりたい。
そんなふうに思いますよね?

でも、憧れてはみたものの、実際にドラマを見るたびにそんなの無理。
そう思って、字幕や音声切り替えにしちゃってる方が多いのではないでしょうか?

その気持ちは僕もよくわかります。
僕も、そうやってずっと海外ドラマは楽しむものであって英語を学ぶものじゃないと避けてきました。

でもですね。
僕はこのドラマ、フレンズに出会って、英語学習の方法をがらっと変えることで、ネイティブの弾丸英語を聴き取れるようになり、そして、話せるようになりました。
アメリカの大学院に留学し、帰国後外資系企業数社で働きましたが、自分にとって、英語が話せるようになった教材は何だった?と聞かれれば、僕は、迷わずドラマフレンズと出会ったことだと今でも言います。

こう言ってもですね。
いままで何度か海外ドラマを使った英語学習に挑戦し、失敗したって人もこの記事をご覧になっている方の中にはいらっしゃるかと思います。

でも、安心してください。

今回は、絶対に失敗しない記事構成にしました。

僕自身もこの記事を作るにあたり、YouTubeでアップされている海外ドラマを使った英語学習の動画をいくつか見ました。
どれも素晴らしい動画で、僕も知らないフレーズとか勉強になりました。

でも、ほとんどの動画で気づいたことがあるんですが、どの動画も、ドラマの1シーンを使ってフレーズや単語の解説をしてくれるんですが、勉強法そのものだったりYouTubeの使い方を解説しているものがなかったんです。
もちろん1つの動画として、勉強になるのは大事ですが、もっと大事なことは実際に一人に戻った時、どうやって勉強すればいいのかということです。
おそらく、今までそのような動画で勉強してその後、自分ひとりになった瞬間、ポツーンとしてしまった人も多いのではないでしょうか。

僕が今日の記事で目指すのは、皆さんが一人で海外ドラマで英語が勉強できるようになって独り立ちしてもらうことです。

英語学習におすすめな海外ドラマ「フレンズ」

今日の記事では、僕のチャンネルのリスナーに一番多い40代〜60代の方が若かった頃、一度は見たことがあると思います、アメリカの大人気ドラマフレンズを使うことにしました。

ちなみに、このフレンズ。
最近、「フレンズ:ザ・リユニオン」って新シーズンが17年ぶりにスタートして、海外ドラマランキングで1位になったりしています。

最近フレンズを知ったという若い方にもオススメしますし、まだフレンズを見てない方も、今日の記事をご覧になってくれれば勉強だけじゃなくストーリーにもハマると思います。
それくらい、構成が綿密に作られていて、笑いのツボが日本人とも近く楽しいドラマです。

今日の記事を見ていただければ、自分一人で海外ドラマを使って英語の勉強ができるようになるために必要な2つのことを理解できます。

POINT
  1. どうやって、自分にあった海外ドラマの場面を探すことができるのかについて理解する。
  2. そして、その場面を使った具体的学習法についても理解することができるようになる。

もう、これで皆さんも1人で海外ドラマだけで英語学習できちゃいます。

実際、僕も中学は英語の成績が悪くて進学校を退学、大学も英語の単位を落とすほど英語が大のニガテでした。

でも、ドラマ、このフレンズを使って英語を楽しみながら勉強することで、英語が大好きになり、気づかないうちに英語のクラスでは難しいと思ってた文法なんかも会話で自然と使えるようになりました。
皆さんも、必ず同じことが起きますので、この機会に海外ドラマを活用した英語学習法をマスターしてください。

なお、今日の解説では、フレンズの1シーンを探すところから始めます。
わざわざ、探し方から解説するのは、この記事を見ておしまいにしてほしくないからです。
この記事を見て、その次は、皆さんが一人で自分にあったフレンズの動画を見つけて、そして、正しい方法で学習してください。
ここまでできれば、必ず上達します。

  • 英語を学ぶのが苦痛だった方。
  • 苦しまないと英語は上手にならないと思ってた方。

今日の学び方は、楽しみながら効果を最大限感じてもらえる学習法です。
今までの学習に疑問を感じてた方、ぜひ、取り入れていただければと思います。

それでは、これから解説に入ることにします。

準備ができた方から、この先の解説を聞いてください。

海外ドラマ「フレンズ」を使った4stepの英語学習

では、今日の記事の本題にはいります。

ドラマ、フレンズを使った英語学習方法ですが、今日は初心者向けに4つのステップに分けて解説します。
もう、海外ドラマを使った学習は、基本、この4つのステップさえ押さえていれば失敗することはありません。

POINT
Step1. 自分にあったフレンズ動画を探す
Step2. 動画をゼロから視聴する
Step3. 字幕付きで分からなかった場所の単語・文法を調べる
Step4. オーバーラッピング

なお、Step4のオーバーラッピングって学習法ですが、上級者の方はこれを省いてシャドーイングという方法で学んでいただいてもいいです。
多分、この記事を見ようと思ってる方のほとんどの方は初心者ですのでオーバーラッピングに集中しましょう。
あとで、やり方も詳しく解説します。

もし、シャドーイングに興味ある方は、以前アップした「【完全保存版】今すぐできる!YouTubeだけで完結するリスニング学習方法」で紹介していますので、参考にしてみてください。

Step1:自分にあったフレンズ動画を探す

では、早速ですがStep1、自分にあったフレンズの動画を探す、をやってみることにしましょう。

この自分にあったってところが、超重要です。
ここで勝負の8割、ひょっとすると9割がきまります。

なぜなら、ほとんどの人は、与えられた題材で英語を勉強してしまいがちですが、それこそが失敗のもとだからです。
今日から、教材は与えられるものではなく、自分にあったものを見つけてくるものなんだと思ってください。

どうして、与えられる教材がうまくいかないかというと、人間の記憶を司る海馬やシナプスなどの神経回路は、喜び、悲しみ、そして嬉しい、楽しいといった感情を経由することで圧倒的に記憶効率が上がるからです。
歌だって、演歌を歌いたいと思ってる人に、宇多田ヒカルの歌で練習させたら、苦痛以外なにものでもないですよね。
それと同じです。

なので、この動画探しは超重要です。

今回はこの動画探しからすることにしましょう。

ちなみに、初心者の方は動画を探す時には3つほど大事なことがありますので意識しておいてください。

POINT
  1. 3分前後の短めの動画を探すこと
  2. 場面がマニアックじゃなく応用しやすそうなものにすること
  3. 登場キャラに共感できるものにすること

以上です。
 
特に1つめの3分前後の短めのものを探すことを心がけてください。

動画を使って勉強をする際ほとんどの人がNetflixやアマプラなどで勉強すると思うんですが、僕は、あまりオススメしないんです。
なぜかといえば、Netflixやアマプラでは、特定の場面じゃなくて全ストーリー見なくてはいけなくなりますので、結果として英語学習に集中できなくなるからです。

これって、どういうことかというと、今回、フレンズを見るのはフレンズを使って英語のリスニングやスピーキングを改善することが目的ですよね。
フレンズを見ること自体は目的じゃなくて手段なんです。

だからこそ、教材となるフレンズの動画は、なるべく短めのもので、後で紹介するオーバーラッピングなどの勉強法を実践できる長さのものにしてもらう必要があります。

ほとんどの人はこういうことをしないで、ただ単に英語でドラマを見て勉強していると勘違いしてるから、ストーリーを追っかけることに気持ちが取られてしまって、結果的として英語は聞いてるけど、Step2以降で紹介するような能動的な学習をしてないから一向に上達しないんです。

「でもさぁ。どうやってそんな短いクリップとかって探すの?」

そんな疑問を持った人もいるでしょう。
僕が勉強していた頃は、お気に入りのシーンを自分でカットして編集したりしてまとめてました。
でもですね。

今はそんな面倒なことをしなくても何もかもが揃うんです。
ホント便利な時代です。

僕が今日おすすめするのは、YouTube内にあるフレンズのクリップ集です。
しかも、このクリップ集作ってくれてるのが、版元のTBSさんですので著作権も安心ですし多分YouTubeから消えることもないでしょう。

フレンズってシーズン1~10で全236話もあります。
1話あたり22分なので、もし、全部見たら5192分、86時間もかかってしまいます。
そんなことしたら、英語の勉強する前にドラマを見るだけで1年経っちゃいます。

でも、短編クリップなら安心です。
僕が紹介する、TBSさんのクリップ集は、その中から人気シーンだけを選んで、348もの短編クリップ集を作ってくれてるんです。
野球で言ったら、大谷くんが出てる試合を1回の表から9回の裏までずっとみるのもファンならいいかもしれないけど、普通の人は、ホームランを打つシーンだけみたいですよね。
それと同じくらいよくまとまってます。

フレンズを使った英語学習

では、さっそく画面で自分にあったクリップを探すことにしましょう。

YouTubeの検索窓でローマ字で「Friends clip TBS」と打ってください。
今日の僕の記事を機会に皆さんにも英語で検索することに慣れてもらいたいと思ってます。
思った以上に、英語勉強してるのに英語で検索するってことをする人が少ないですが、それも、皆さんの英語学習の気づきの機会を妨げてます。

なので、わからないことがあれば、英語のキーワードで調べる習慣をつける。
これも大事です。

では、検索してみましたら、結果が出てきましたね。
はい。クリップの再生リストのページに飛びました。
再生リストっていうのは、チャンネルじゃなくてそのチャンネル内の特定のカテゴリごとにまとめられたリストのことです。
ここで言えば、TBSさんはいろんなドラマを扱ってますが、その中のフレンズの短編クリップ集のトップページってことです。

もうはっきり言っちゃいますが、このページが皆さんにとっての英語の教材ページと思ってください。
僕のYouTubeチャンネルも登録してくれると嬉しいけど、一旦、このフレンズの再生リスト、いつでも戻ってこれるように保存しちゃいましょう。
こうやって「保存」ボタンでいいです。

フレンズを使った英語学習

次にこのクリップの中から自分の興味ありそうなものを探します。

フレンズを見たことがある方は、うっすらと好きだった場面を思い出しながら、シーズンごとにチェックしながら探してもいいでしょう。
あるいは、登場キャラで、レイチェルが好きだった、ロスの話し方が好きだった、フィービーのギャグが好きだったなど、好みがあると思うので、キャラごとで探すのもありだと思います。

もし、フレンズをあまり知らない人は純粋にいくつか動画をチェックしながら、直感的に自分が興味あるものを探してみるといいと思います。
今回は、Season6で、レイチェルの妹のジルがレイチェルのもとを尋ねるストーリーの動画が面白そうなので、この動画を使って勉強することにします。

英語のみスクリプトはこちら

Step2:動画をゼロから視聴する

では、ここからがいよいよフレンズを使った英語学習の本番です。

先に言っておきますが、ほとんどの人は今日僕が紹介するような方法で勉強していません。
僕が見ている限り、ほとんどの人は、英語字幕・日本語字幕と英語でのセリフを聞くことが映画やドラマを使った英語学習と勘違いしています。

これは間違いです。
あまあまです。

今言ったような方法は聞き流しと呼ばれる学習法ですが、初心者の方は聞き流しだけで英語が上手になることは100%ないです。
なぜかというと、英語学習では、使いこなせるようになるには、自分が今の時点で何が分からなかったかについて気づくという段階がかならず先に必要だからです。
どういうことかというと、これ、手品に置き換えるとすぐにわかります。

例えば、最初から手品の種明かしをしてもらった状態で手品を見たらどうでしょうか。
気づきがないですよね。

でも、最初に何も知らない状態で手品を見ます。

1回目。手品師がどうやってトリックをやったんだろう?
2回目。ちょっと右手が後ろに隠れた気がする。
3回目はやっぱり右手だ。

そんなふうに気づきがあり、その後、種明かしがあってやっぱり右手が答えならどうでしょうか?すごく頭に残りますよね。
英語学習もこの気づき、そして、種明かし、というプロセスが絶対に必要なんです。
だから、最初に意識を集中しながら聞く必要があります。

では、最初に今回選んだシーンを再生してみることにしましょう。

気をつけてほしいのは字幕なしで再生することです。
手品で言うところの種明かしなしで聞くということです。

実際は1回だけで聴き取れないという方がほとんどだと思います。
ですので、会話のシーンでの登場キャラの身振り手振りなども頭に残るよう、1度聞き終えた方は、ここだけ巻き戻しして全部で5回ほど再生してみてください。

もし、1回目でほとんどわかっちゃったって方は、中級者以上の可能性があるので、もう少し難しい動画でやってみると良いと思います。
聞き取れた単語、言い回し、画像と合わせて理解できたストーリーとわからない場所がどこなのかを意識してください。

それでは、流します。

Step3:字幕付きで分からなかった場所の単語・文法を調べる

では、ステップ3にはいります。
字幕付きで分からなかった場所の単語・文法を調べる。

ここでは、わからない単語、文法のチェックをします。

ほとんどの人はこの作業をしていません。
リスニング教材などですと、単語と文法の解説が出ていて、それを読んでやった気になっちゃうというのもあるでしょう。

でも、大事なのは、Step2で字幕なしで聞いて分からなかった箇所を、字幕ありで見ること。
そして、分からなかった箇所を調べることなんです。

この分からなかった箇所を調べることを通じて、手品の種明かしがわかるってことだからです。

ここでは、2つの学びがあります。
1つは知らなかったり意味を忘れていた単語や文法を学ぶこと。
例えば、”concentrate”って聞き取れなかった単語があったとします。
あとで字幕ありで動画を見たとき、こんなスペルの単語があるんだ、ということで、辞書を引いてみると「集中する」って意味だということを学びます。
これが1つ目の学び。

でも、2つ目の学びはもっと重要です。
それは、私達が単語も意味も知ってる単語なのに聞き取れないものがあることに気づくってことです。

例えば、初心者なら「I said I’m going to hire a lawyer」ってセリフですが、文字で見ればわかるけど、実際の会話ではアイセッド・アイムガナ・ハイヤーアライヤーって聞こえて意味が分からなかった方も多いはずです。
これが日本人のリスニングができない理由の最大の理由です。

言い換えれば、日本人のリスニングできないのは、単語力の問題ではなく、知っている単語なのになぜか聞き取れていないことが理由なんです。
ここを改善することが、リスニング力改善の最大のポイントです。

では、今から英語字幕付きで先程の動画を流してみることにしましょう。

この動画のように右の歯車マークを押して、字幕を「英語」、もしくは「英語(自動生成)」にします。
自動生成はAIが勝手に文字起こししたもので、多少、うまく聞き取りできてないこともありますが、最近はかなり精度が高いので安心です。

ただ、幸いなことに、このフレンズのクリップでは、チャンネル運営をしているTBSさんが手動で字幕を登録してくれています。
基本、「英語」と変更して聞いてみるといいでしょう。

また、スピードがどうしても早くて厳しい、という方は同じように右の歯車マークから「再生速度」を選んで、0.75にしてみましょう。
これで、字幕とセットで見ればほとんどのセリフと字幕をあわせて見て理解することができるはずです。

では、今から字幕ありで動画をもう一度、流してみます。
では、チェックしてみましょう。

Hi, is Rachel here, I’m her sister.
レイチェルはここにいる?私はレイチェルの妹です。

これは、もう皆さんわかりますよね。

次に、Oh my god, Jill! とレイチェルが言って、Oh my god, Rachel.と妹のジルが言います。
オーマイガはそのままオーマイガで、よきせぬことが起きてびっくりしたときですね。
レイチェルはルームメイトのモニカ、その兄のロス、隣の部屋に住んでるチャンドラー、ジョーイ、そして、モニカの元ルームメイトのフィービーといたのですが、予期せぬ来客にびっくりしたってことです。

そして、レイチェル・ジルの姉妹2人がハグしている時にお隣さんのお調子者のチャンドラーが、Oh my god, introduce us. とレイチェルに言ってます。
introduceは皆さん単語の意味はおわかりですか?わからない人はここでも辞書で調べてみてください。
意味は動詞で「紹介する」という意味です。
Let me introduce myself. なら自己紹介させてください、という感じです。

Well this is Chandler. ここでのwellは副詞の「良い」ではなく、ネイティブが会話の間稼ぎで使う「うーんと」「えーっと」って感じです。
なので、Well this is Chandlerでえーっと、チャンドラーです、ってレイチェルが紹介してるんですね。
こういうときい、”this is”でいいんだって初心者の方なら思うかもしれません。
これも発見です。

続いて、You know Monica and Ross. 知ってるよね、モニカと、ロス、ということで、この3人はもともと地元が一緒だったので知り合いってことです。
そして、指を指してThat’s Phoebi and that’s Joey. あっちにいるのが、フィービー、そして、ジョーイと紹介しています。
ここで、ジョーイが、Hey how are you doin?と言ってますが、これはドラマででてくるナンパ好きのジョーイの口説き方で、お姉さんのレイチェルは”don’t”=ソレダメ、つまり、妹に手を出すなって言ってます。
これは、ちょっとフレンズのドラマのキャラクターを知らないとなぜ笑い声がでてるかわからないかもしれません。

次にHoney what are you doing here? ここに何しに来たの?とレイチェルが言ってます。
妹が予期せず来たことでそういう質問をしてるんですね。
こういうときに、Honeyって蜂蜜じゃなくていうんだってのも初心者の方には新鮮かもしれません。
こういうのは、市販の教材だとなかなか出てこないですよね。
あと、ここも、日本人の感覚だとホワット・アー・ユー・ドゥーイング・ヒアですが、英語だと、ホワタァーユードゥーインヒァみたいに聞こえますよね。

次にWhich, which sister is this? フィービーは、ジルのことを知ってるレイチェルの彼のロスに、「どっちの妹」?って聞いてますね。
Is this the spoiled one or the one that bit her?ここはちょっとむずかしいかもしれません。
spoilって単語を知らなかった方いらっしゃるかもしれません。

そんなときは、辞書で調べます。
辞書は何でもいいですが、ほとんどの人はパソコンを使いながら学ぶと思うので、オンラインの辞書でいいでしょう。
こんな感じで、spoilと入れてみましょう。
動詞で「(…を)役に立たなくする、台なしにする、腐らせる」と出てきました。
ここでは、”ed”がついてspoiled、つまり、過去分詞でthe spoiled oneと言ってるんですが、過去分詞は受動態なんかでも使いますが、形容詞と同じような感じで後ろの名詞にかかることもあります。

例えば、breakの過去分詞のbrokenを使って、a broken car壊れた車、あるいは、盗むという意味のstealの過去分詞のstolenで、a stolen bag盗まれたかばんのような感じです。
ここでのoneはwhich sisterのsisterのことなので、the spoiled oneってのはthe spoiled sisterのことで、甘やかされた方の妹?っていう意味ですね。
後ろのthe one that bit herは同じくthe sister that bit herで、thatは関係代名詞でher、彼女、ここでのherはお姉さんのレイチェルのことだと思います。

もし、bitの意味がわからない方はここで辞書を引きましょう。
辞書をひいてみると、bitは噛み付くという動詞biteの過去形です。
通してみると、どっちの妹?甘やかされたほう?それとも、レイチェルに噛み付いたほう?っていう意味です。
このWhichを使った質問で、A or Bで聞くのはよく出てきます。
Which color do you like, black or white?黒と白どっちの色が好き?みたいな言い方ですね。

Daddy cut me off. これ、レイチェルの妹のジルが言ってるセリフです。

僕ね。
この動画でこれが一番英語的で日常会話の勉強にもなるなと思いました。
そして、簡単ながら多くの日本人には難しく感じたセリフだと思います。

単語は超簡単ですよね。
cutは皆さんもよくご存知の切る。
主語はDaddyはお父さんですから、お父さんが私をcutしてoffした。
って意味です。

英語ではこのように難しい単語を使わず、簡単な動詞と前置詞をセットにした句動詞がすごく使われるんです。
日本人は難しい単語をたくさん覚えるんだけど、句動詞はあまりしらないので単語が簡単でも、ネイティブのリアルの会話が聞き取れないことってよくあるんです。

でも、実は句動詞を理解するのって簡単です。
それは、動詞と前置詞をイメージとしてつなげて意味を想像するんです。
cutは切るですよね。
offってのは前置詞で、onの反対で、くっついてたものを離すイメージです。

つまり、cut=切って、off=くっついてたものを離す。
お父さんと娘、つまり、家族の関係ですから、ここでは、勘当するって意味です。
もし、一単語で言うとすると、disownとかrepudiateなんて単語ありますが、会話では使わないので知ってる必要はありません。

そう。
フレンズなどドラマで英語を学ぶ最大のメリットはこのように、ネイティブが実際に日々使ってる簡単な単語の組み合わせを学べることなんです。

この先全部やると面白くなって長くなっちゃいます。
今回の記事の目的は、皆さんに勉強の仕方を学んでもらうことなので、残りの箇所は、大事なところだけピックアップして、一緒に見てみることにしましょう。

Jill:I’m going to hire a lawyer, and I’m going to sue you, and take all your money and then I’m going to cut you off.

さて、ここ聞き取れたでしょうか。
文章は簡単ですが、日本人が単語が簡単なのに聞き取れない理由のもう1つがここの文章にあります。
それは、be going toなどは口語ではbe gonnaという風に省略されちゃうんです。

例えば、I’m going to hire a lawyer、私は弁護士を雇うのよ、ってのもアイアム・ごイーング・トゥー・ハイヤー・ア・ロイヤーじゃなくて、アイムガナハイヤアライヤーみたいに聞こえるはずです。
続いて、アイアム・ゴーイング・トゥ・スー・ユーじゃなくて、アイムガナシューユーと聞こえたと思います。
そして、最後にThen, I’m going to cut you offで、お父さんこそ私が勘当してやるわって甘やかされた娘のジルが言い返したわって言ったんですね。

Rachel:Wow, what did he say?
Jill:He said he wouldn’t pay for my lawyer.

これは簡単ですね。

レイチェルが「お父さんはなんて言ったの?」と質問したのに対して、ジルは「お父さんは私の弁護士代は出さないといった」と言ってるんですね。
甘えん坊の娘だから、お父さんを訴える弁護士代もお父さんが出してくれると思ったんでしょうね。

さて、こうして全体を字幕付きで聞いてみるといかがでしたでしょうか?あなたの単語の理解度はどれくらいでしょうか。
おそらく、ほとんどの方が8割から9割くらいはわかったのではないかと思います。
でも、ここで大きな収穫があったはずです。
Step2で字幕なしで聞いた時わからなかったのに、字幕つけて意味を少し調べたらわかるレベルの英語をネイティブは実際日々の会話で使っている。

これが英会話の最大のヒントです。

そうなんです。
僕等がすべき英語学習って、単語を増やしすぎたり、文法を学びすぎることでもないんです。
知ってるはずの単語が聞けない問題を解決したり、ネイティブが普通に使っている文法を僕たちも理解し使いこなせるようになる練習をすることこそが、本当の英語学習だってことなんです。

Step4:オーバーラッピング

では、次のStep4、オーバーラッピングを行うことにします。

ここまでついてきてくれた方は、なぜ自分がいままでリスニングできなかったか、わかったのではないかと思います。
多くの人は、聞き取れない理由を単語力が足りない、文法の知識不足だからと勘違いしていたはずです。

実際、先程のフレンズの会話文字起こししたらほとんどの単語知ってましたよね。

では、聞き取れなかった理由とは何でしょうか?
大きく分けると、2つあります。

POINT
  • 自分が思ってる英語の音と実際のネイティブが作る音が違うこと
  • 英語の語順のまま理解するのに慣れてないのでどんどん会話が進んでついていけないこと

この2つが理由です。
実は、日本人が英単語や文法を分かってるにも関わらず、英語が聞こえてない理由はこの2つがほとんどなんです。

では、どうするか。
解決策はとてもシンプルです。

1つめの英語の音を認識できない問題。
これは、自分自身がネイティブと似た英語の音を作ったことがないから、聞き取ることができない。
これが一番の理由です。
なので、解決策も簡単です。

ネイティブと似た英語の音を作る練習をすることです。
これは、超シンプルです。
これからやるオーバーラッピングで、聞こえてきた音の通り真似して発音するってことです。

強いて言えば、声を出す時意識したいのが、口から声を出すのではなく、あくびやちょっと下品ですが、ゲップするあたりの喉を意識して発声するといいです。
とはいえ、別に完璧に合わす必要はありません。
合わそうとする努力の過程で、少なくとも聞き取りができるようになっていきます。
このタイミングでは発音記号とかあまり気にしないで、素直に自分の耳で聞こえた音を喉から発生する練習をするだけでオッケーです。

例えば、東京の人が広島弁をまったく知らなくて「ほうじゃのう」とか「どがーに」と聞いたらわからないですよね。
でも、、広島ローカル局の番組とか聞きながら「ほうじゃのう」が「そうだなぁ」、「どがーに」が「どのように」だって理解して、なんとなく、口ずさんだりしていけば、広島弁は話せなくてもリスニングはできますよね。
英語も同じです。

例えば、さっき出てきた「I said I’m going to hire a lawyer」ってセリフですが、日本語的な読み方は、「アイ・セッド・アイアム・ゴーイング・トゥー・ハイヤー・ア・ロイヤー」ですが、実際のネイティブの発音では、アイセッド・アイムガナ・ハイヤーアライヤーです。
これに慣れないと永遠にネイテイブの会話は聞き取れないんです。

そして、2つめ、英語の語順のまま理解すること。

さっきのI said I’m going to hire a lawyerも、学生時代の感覚が残っている人は、「私は弁護士を雇うと言いました」と訳しちゃうと思うんですが、英語の語順の感覚は、「私は言ったんよ。
弁護士雇うって。
」という感じなんですね。

常に英語は、誰が(主語)・どうする(動詞)・何を(補語・目的語)の順番で話されます。
日本語のように、主語を省略したり、動詞と目的語の順番が逆にはならないので、この語順の違いに慣れていって、英語を英語の語順のままで理解するのに慣れていかないと、いつまでたっても、頭の中で日本語の語順にしようとしてるうちに、会話が先に進んでついていけなくなってしまいます。
これが、リスニングが難しいと感じるもう1つの理由です。

この2つの問題を解決するのが、今日紹介する、オーバーラッピングという勉強法です。
では、オーバーラッピングというのは、どんな勉強法か、って話なんですが、分かりやすく言うとお手本となる音源と一緒にかぶせるように音読する勉強法です。
実はですね。
オーバーラッピングとか言うと、難しく感じるかもしれませんが、僕たち日本人には、これ、お馴染みの学習法なんです。

そう。僕たち日本人はオーバーラッピングしまくってるんですよ。

なにでしょうか?そう。
それは、カラオケです。

僕たちが新しい歌を覚えるときって、音楽、お手本の声、そして、字幕に合わせて歌を歌いますよね。
あれが、オーバーラッピングです。

残念なことに、日本人の殆どの方はカラオケでこれだけ多用しているオーバーラッピングを英語学習ではやってません。
多分、リスニングやってるよ、って人もほとんどが、教材で聞き流しをしているだけだと思います。
はっきりいますが、それじゃあ、聞き取れないし話せないです。

ってことで、今からオーバーラッピングを一緒にしていくことにしましょう。

これからね。
画面に音声と字幕が一緒に流れます。
これを見ながら、皆さんも僕と一緒に読み上げてください。
なるべく、発音、強弱も真似してください。
ではいきます。

はい、いかがだったでしょうか。

英語を話すのに慣れてない人は、かなり疲れたと思います。

今回は、1回だけでしたけど、実際、皆さんが練習するときは、もうセリフが自然と出てくるくらい。
内容が繰り返されて飽きてしまうくらいやるのがいいです。
ドラマを楽しむのが目的なら1回か2回でいいですが、今回ドラマを使うのはネイティブの弾丸トークを聞けるようになり、そして、話せるようになることです。

なので、ストーリーに飽きるのは当たり前のことと思って続けてください。
理想としては、同じパートで20回のオーバーラッピング✕3日位に分けて練習する。
つまり、60回くらいは同じ教材をしつこくやってください。
これをしていくと、今までは、今まで「英語を聞く ⇒ 頭の中で和訳する ⇒ 語順整理する ⇒ 理解する」という流れで英語を読んでいたのが、「英語を聞く
 ⇒ 英語のまま即理解する」と脳が切り替わります。

これが、いわゆる英語脳というやつです。
1回、2回の練習では効果を実感できませんが、20回もやるとかなり変わります。
英語脳になりたいという方は、この練習をやってみてください。

これから字幕なしで流してみますので、最初と比べてどれくらい聴き取れるようになったのかを自分なりに考えてみてください。

はい、いかがでしたか?ちゃんと、僕と一緒に練習した人は、おそらく、最初よりかなり聴き取れるようになったはずです。
もうbe going toをゴーイングトゥーではなく、ガナだってのも覚えましたよね。

次回以降、他の場面で出てきても聴き取れるでしょうし、皆さんが会話で話す時もI’m gonnaなど当たり前のように出るようになると思います。
こういうものがどんどん増えていくのがオーバーラッピングの効果です。

まとめ

いつもね。
記事をご覧いただきありがとうございます。

今日は海外ドラマフレンズを使った英語学習法を紹介させてもらいました。

実は、僕にとってはこのフレンズってドラマはすごい思い入れがあります。
というのも、このフレンズというドラマのお陰で、大学で英語の単位を落として英語嫌いだった僕が英語に興味を持つきっかけになりましたし、フレンズに登場するキャラに自分を重ね合わせていろんなセリフを実際のネイティブとの会話で使ってみたりもしました。

ときには、おちゃらけキャラのチャンドラーが職場で同僚としている会話をそのまま自分が外資系企業で働いている時にパクったりもしましたし、アメリカで会計学のTAをしていた時、アメリカ人でかわいいなと思った子をデートに誘おうと思って、フレンズに登場したセリフをそのまま真似して使ったこともあります。

残念ながら、デートは断られましたが、このドラマに出てくるセリフを話せるようになりたい。
そう思って、当時、無意識のうちにやってたのが今日紹介したオーバーラッピングという学習法だったんです。

英語の勉強といえば、教科書読んで、文法勉強して、単語暗記するもの。
そう思って毛嫌いしていた僕がはじめて英語が話せる、という感覚を掴んだのもこのフレンズがキッカケでした。

いまでこそ、オーバーラッピングやシャドーイングという学習法はあちこちで紹介されていますが、僕が英語学習に興味を持った頃は、こういう学習をしている人は少なかったです。

楽しくて、勉強方法も理にかなっている。
そして、お金もかからない。

まさに、最強の語学勉強法なんですが、英語を教える側からするとドラマを使った楽しい学習は勉強じゃない。
そんな気持ちも教育者側にあったかもしれません。
僕は、偶然楽しいからと効果など期待せず遊び心でやっていて、その勉強法がたまたま正解だったんです。

今、この記事をご覧になっている皆さんも英語学習をするなかで先の見えない不安とかあると思います。

  • 頑張ってるのになかなか前に進んでいる気がしない
  • たくさん単語も勉強したのに、使い方がわからない
  • 文法を学ぶのがめんどくさい

そんな方は安心してください。
そもそも、そんな悩みがある時点で努力という一歩を歩んでいるんです。
僕はそれすらできなくて、逃げた先がフレンズを使ってのオーバーラッピングという勉強法で、偶然やり方が正解だったお陰で英語を話せるようになる大逆転のキッカケを掴むことができました。

でもね。
皆さんは、当時の僕よりはるかにスタート地点はずっといい場所にいると思います。

  • 基礎はある
  • 英語もこんな記事見るくらいだから勉強自体は嫌いじゃない
  • 努力もできる

あとはちょっと、やり方を正しい方向に軌道修正して、今使っている英語学習の時間をなるべく正しいことに使うようにすればいいんです。

今の時代、明らかに英語学習は僕が学んでた頃より便利になりましたが、一方で、情報量が多すぎてなにからやっていいかわからない。
本だけはたくさん買ったけど、結局、積み上がったまま手が付かない。
そんな方も多いと思います。

これからも、なるべく僕の記事に多い、40代以上の方にとって英語を話せるようになるために現実的かつ、着手容易な方法を紹介していきたいと思います。

今日の記事ではドラマフレンズをYouTube内で学習するための方法を、動画の探し方からオーバーラッピングはじめ、実際にどのように学ぶかについても解説をしました。
今日の記事でわかったと思いますが、ネイティブが使ってる英会話の単語ってこれくらいシンプルなもんなんですよ。

なぜ、今まで聞き取れなかったのか。
そして、話せなかったのかがわかっていただければ僕も嬉しいです。

あとは、正しい方法で楽しく学ぶだけです。

僕が今日、記事で話したように、4つのステップ。
つまり、

POINT
Step1. 自分にあったフレンズ記事を探す
Step2. 記事をゼロから視聴する
Step3. 字幕付きで分からなかった場所の単語・文法を調べる
Step4. オーバーラッピング

を忘れずに行なうようにしてください。

また、今回の記事はこちらの動画にまとめていますので、合わせてご覧になってください。

それでは次回の記事でまたお会いしましょう 。