こんにちは。大山俊輔です。
今日は、「AIは英会話スクール業界を変えるのか」というテーマで。
このエントリを書こうと思ったキッカケはある飲食業界の有名な社長さん。
この人とお会いした時、
「うちの業界はAIにやられないから大丈夫」
「英会話業界はAI来たら大変だよねー」
なんて言われた。
そりゃ、食欲はマズローの5段階欲求では一番下。
つまり人間がサイボーグにでもならない限りは人間は食い続ける。
食のニーズがあり続ける。
だから「俺たちの業界は安泰〜」という意味なんでしょう。
でも、それ以前に、飲食業界で生き残ること自体が大変でしょ?
超レッドオーシャンの市場で、参入障壁が異常に低い業界で毎日がストリートファイト。
みんな大好き、ピーター・ティールも、
「飲食が一番やりたくない」
というくらい、競争の激しい業界の筆頭。
経営者として相当な器と実力がないと生き残れないでしょ?
本当にすごい飲食の経営者はだいたいすごい人が多い。
そんなふうに思っていたら、その会社は気づけば買収されてしまった。
なんか、みんなAI恐怖症に陥ってる気がする。
自分の仕事がなくなっちゃうんじゃないか。
ビクビクしているサラリーマン。
自分の業界が消滅してしまうんじゃないか。
気が気じゃない経営者。
今じゃ流行りのキーワードはディスラプト。
でも、そんなの昔から常にあることだ。
単に言葉が変わっただけ。
かつての花形産業の石炭業界は石油の登場で消えてしまった。
繊維業界で、東大生のかつてのあこがれの存在だったカネボウも消滅した。
国鉄のきっぷきりのおじさんもどこにもいなくなった。
デジカメの登場でコダックは倒産し、富士フィルムは生き残った。
そんなもんなんだ。
別にAIだろうが、ITだろうが石油だろうが常に変わっていくだけのこと。
レイ・カーツワイルの予言どおり2045年にシンギュラリティがやってくるかはわからない。
英会話スクール業界がディスラプトされるかもわからない。
わかるのは、常にテクノロジーは進化して変わっていくことだけ。
そして、どんなビジネスにもプロダクトライフサイクルはある。
必ず衰退する時期はやってくるのだ。
それがテクノロジーによる外部要因かはわからない。
でも、必ずやってくる。
だからこそ、とどまっているのはかえって危険なんだ。
今の事業を大きくする必要がある。
そして、その事業が花開いている時に次の事業の種まきをする。
次の事業はまた花を咲かせて、その次の事業の種をまく。
その繰り返しなだけ。
それができない会社はなくなるだけだ。
そんなわけで、今年から技術部門で責任者を採用を進めたりと、
普通の英会話スクールらしくない動きが増えてきた。
大事なのは変わることを怖がらないこと。
その根底にあるのは自分たちを信じることとと未来を恐れない勇気だ。
できれば、ビビって引きこもるんじゃなくて、変えていく側に自分たちがいること。
だって、その方が楽しいもの。どうせ変わってくんだし。
DMMの亀山会長は「エロからエコまで」、と言っている。
うちは、「エデュからエクササイズ(運動)」かな?
もっといいキーワード考えないと(笑)。