大山俊輔
最近、ワーホリ(ワーキングホリデー)が増えた関係か、はたまた、景気悪化に伴い雇用環境も雲行きが怪しくなって就職先が減り始めてきたからか「英会話スクールの受付をしたい」という問い合わせが以前より多くなりました。また、同業スクールなどの統廃合などがあると、まとめて就職市場に人が出ますのでこうしたときにも、一時的に求職の問い合わせが増えます。
ここ数年、昨今の人手不足問題は英会話スクール業界も直撃しており応募がくること自体はとってありがたいことなんですが、ときどき???ともったいない問い合わせだったり、対応をすることがあります。
そこで、このエントリでは「英会話スクールで受付などの仕事をしてみたい」と思っている方に向けて書いてみました。この業界での就職を目指すか目指さないかに関わらず、このあたりはおさえておくといいよ!というポイントをまとめています。
目次
本当に自分が英会話スクールの受付に向いているか考える
まずは、実際に仕事をしている自分の姿を想像する
まずは、本当にあなたが英会話スクールの受付の仕事をしている姿を想像してみてください。
- お客さまがいらっしゃってご挨拶をしてちょっと雑談をしている姿。
- レッスン後にお客さまが分からなかった英語フレーズや単語を聞かれてちょっと説明している姿。
- 体験レッスンで、英会話をはじめようか悩んでいるお客さまに自分の体験談を話す姿
- あるいは、カウンセリングの時に外国人講師と進め方を相談している自分の姿
いかがでしょう?
これがイメージできる!という方は英会話スクールでの仕事を考えてみる価値があります。
もし想像できない場合は・・・
ですがう~ん。
そんな方もいらっしゃると思います。
たとえば、応募する際にこんな人がいます。
「英会話スクールで働けば英語が上手になると思いまして応募しました」
これ、本当に応募理由に書かれる方がかなりいらっしゃいます。
ですが、ちょっと考えてみましょう。
それでは、なぜ、お客さまはわざわざお金を払って学びに来ているのに、自分は英会話を学んでしかもそこでお金をもらおうとするのでしょう?
もちろん、仕事を通じて英会話が上手になることは間違いないですが、それはあくまでも結果であって目的ではないですよね。わざわざ、応募理由に書く必要はありません。
ちなみに、私達のスクールは英会話初心者専門の学校なので、受付(私達はコンシェルジュと呼んでいます)の英会話力にTOEIC900点以上、なんて高いハードルは要求していませんけどね。
とはいえ、やっぱりある程度は英会話力が必要です。
仮に本音ではそう思ったとしても、履歴書や応募動機はもう少し面接官にとってのメリット(要は良い人を採用したいという)を考えながら書くのが良いでしょう。例えば、
- 前職ではサービス業に関わっていて、接客で貢献してきたので同じことが業界は異なるかもしれないけど、英会話スクール業界でも活かせると思う。
- 前職では販売にも携わってたので営業力には自信あります。
- ホテル業界で仕事をしてきたので、お客さまに対してホスピタリティあふれる対応が可能です。
いかがでしょう?
こういうカバーレターや志望動機の方が、会社にとってのメリットもイメージできますよね。絶対、その方が面接となる確率は高まります。
どんな業界の人が英会話スクールの受付に向いているか
では、次に適正です。
どのような方が英会話スクール業界の受付業務と相性が良いのでしょう。やはり、合うか合わないかは大事です。
一般的な適正
これは、私達のような初心者向けの英会話スクールなのか、ビジネスマン向けのスクールなのかによっても少し変わってくることでしょう。
たとえば、ジムの受付などでもゴールドジムのようなガチムキの場所でしたら、スポーティーな人が受付の方が良いでしょう。一方で、私が通ってるジムのように平均年齢の高めの場所でしたら、運動神経が良さそうかどうかはそこまで問われないことでしょう。どちらかといえば、元気さより感じの良さが重視されます。
このように自分が受けようとしている英会話スクールの顧客層や強み弱みを見ながら自分にあった学校に応募するのが良いでしょう。
どんな業界の人が英会話スクールの受付に向いているか
次にどのような業界出身者が英会話スクールの受付との相性が良いか。普通に考えると、同業(英会話スクール業界)出身者がうまくいきそうな気がするかもしれませんが、実はそうとも限りません。
私たちも過去に何度か同業界出身者を採用してきました。
中にはうまくいった方もいますが、確率的には失敗した回数のほうが多かったです。
というのは、やはり前述のように同業界であっても会社によってかなり文化が異なるからです。
そこで、長らく働けば当然ながらその会社での接客やカウンセリングの癖がつきます。これが合わなければ、どれだけスキルがあったり英会話力があってもうまく溶け込めないのでしょう。
では、どのような業界出身者がうまくいく傾向にあるか。
これは、あくまでも当社での事例ですがサービス業界出身者であるといえるでしょう。特にB2Cで接客をしてきた経験のある方とは相性が良いのが英会話スクール業界の受付の仕事です。
やはり、サービス業界での接客を通じて学んできたことは無駄にはなりません。
どんな業界の人が英会話スクールの受付に向いてないか
一方でいわゆるOL的な仕事をしていた方が急に英語に憧れて、ワーホリなどに行って帰国後に英会話スクールの受付を目指すことがありますが、このケースはうまくいく確率が低くなります。その理由はまず第一にライフスタイルの違いでしょう。
そもそも、今まで月~金で9時5時の生活をしていた人が英会話スクール業界に限らず、シフト仕事に転職するのはなかなか難しいです。ましてや、結婚されていて相手もサラリーマンだったりしますと、ますますサービス業界への転職は難しくなります。仮にできたとしても、その後、生活にギャップが出てきて合わなくなります。
一見、英語の仕事で華やかだからと拙速に転職を考える前に少し考えてみると良いかもしれません。
応募してみるならどんなスクールがオススメ?
応募してみるならどんなスクールがオススメ?
では、最後に業界インサイダーの視点となっちゃいますが、もし、英会話スクールの受付(カウンセラー)を目指す方が応募してみる時にどのようなスクールがオススメかについてまとめてみました。
カウンセラー系のスクール
私はTOEICも900点以上あってしっかりとカウンセリングをやっていきたい。そんな方には、ビジネスマンなどの比率が高い英会話スクールがおすすめです。私がパッと思いつくのは下記あたりのスクールでしょうか。
初心者向けで女性向けのスクール
私のブログなのであえて身内ネタとなりますが、このエントリを読まれている方がもし女性の方で、かつ、英会話力もそこそこ。でも、接客には自信あります。そんな方でしたら、私達のスクール、b わたしの英会話がおすすめです。お客さまは、学生時代以来英会話とは遠ざかってた大人女性ですので、その方たちよりちょっと高い英会話力があれば、良いカウンセラーになることができます。
コーチング系のスクール
最近、コーチング系のレッスンを提供する英会話スクールが増えてきています。ジムでいうと、受付というよりは少しトレーナーに近いポジションだったりすることもあります。研修などありますが、それなりに英語力に自信がある方向けの転職でしょう。
短期・単発・アルバイト系
スクールによっては、単発だったり短期、アルバイトからパートタイムでの募集を行っている学校も結構あります。私が知っている中では下記の2校が代表的です。以前、カウンセラーしていたけど結婚後はパートで良い、なんて方にはピッタリのポジションではないでしょうか。
やっぱり他業界も考えようかな・・・
こうして読んでみると、意外と英会話スクール業界の仕事っていろいろとやることあるんだなぁ。そう思った方もいるかも知れません。私がオススメするのは、転職活動する時に、英会話スクール業界だけではなく他の接客やサービス関係の仕事も考えながら進めていくことです。面接を進めるうちに、自分の適性なども見えてくるので、あまり業界を狭めないのがオススメです。
まずは、求人媒体に自分のキャリアシートをしっかりと記入するところからスタートしてその後、応募してみると良いでしょう。Indeedなどもありですが、しっかりとした面接をしたいのなら、はじめに手間は掛かりますがキャリアシートを書いて登録する媒体の方が、良いポジションでの募集を行う傾向にありますよ。
まとめ
いかがでしたでしょう?
いろいろな英会話スクールがあることがわかりました。また、スクールが求めている人材とはどんな経歴やバックグラウンドなのかを理解すれば、履歴書の書き方なども変わってくることでしょう。
まずは、自分自身を知ってから英会話スクール業界への転職、就職活動をするのが良いでしょう!
ハビットマンShun(大山俊輔)