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英語学習は英会話教室?それとも独学でオッケー?英会話教室ははたして意味ないのか?

英会話教室は意味ない?英語学習は独学の方が良いのか?

しゅみすけです。
本職は英会話教室の社長をやっています。

今日の記事はですね。
英語勉強してる人ならば、一度は悩んだことがあるのではないでしょうか。

  • 英語を話せるようになるには、独学?
  • 英会話教室・オンライン英会話でネイティブに教わるか?

この疑問に終止符を打ちます。
今まで、英会話教室って意味あるの?英語は独学だけでマスターできるの?って悩んでいた方。そんな方たちには、この記事が役立ちます。それだけでなく、今、英語を独学で学んでる人、英会話教室でネイティブの先生に教わってる人ともに具体的に取り入れるべき学習のポイントについてもお伝えします。

最初に、僕の立ち位置を言っておくと、本職は英会話教室の経営者です。
一方で、独学で学ぶ人のコーチもしています。
更に言うと、僕自身は英語学習は独学で行いました。

なので、全部の立場を理解した上で、この疑問にお答えします。
今、英会話教室通ってる方、独学してる方どちらにとって本質的な話をしますので必ず最後まで聞いてください。

なお、本記事は下記の動画でも詳しく紹介しています。

英語学習でこんなお悩みありませんか?

  • 英語を話せるようになりたいなぁ
  • 職場で、同僚、上司、部下が英語が話せるので、肩身が狭い
  • 知り合いや家族で留学して英語を話せるようになった人がいる

こんな人たちを見てると、何故、彼ら彼女らができて、自分にはできないんだろう。

かといって、今更、留学できるような年じゃない。
そう思って、英会話教室に通おうか。
あるいは、オンライン英会話でまずは英語のクラスを受けないといけないんだろうか。
そんなことを、悩んだこと1度や2度はあるのではないでしょうか?

僕はね。
この気持ちがとてもよく分かります。

  • 英語を話せる、イコール、留学した
  • 英会話教室に膨大なお金を投じた
  • 教材をたくさん購入した

僕も英語を学ぼうと思い始めた時、最初はみんなそうしてるものだと思いました。

そして、ま、結構有名なね。
大手の有名英会話教室に学生時代、バイト代をはたいて入学したこともあります。
ただ、うまく続かず1ヶ月だけで辞めてしまいました。

きっと、みなさんも英語が話せるようになった人たちは、お金をかけて留学したり、ネイティブの先生にたくさんお金を払って学んだに違いない。
そう思って、自分とは別の世界の出来事と思って諦めてしまってるのではないでしょうか?

でもね。
ちょっと違うんですよ。

それが証拠に、留学しても英語が話せない人。
僕の周りにもたくさんいます。

逆に国内でも英語が話せるようになる人もたくさんいます。

今日、僕が話すことを理解すれば、皆さんの積年の悩みを一気に氷解します。
そして、皆さんの英語学習への迷いを断ち切ることになるでしょう。
僕も、英語落第生で中学中退、大学単位を落とすほどの落ちこぼれから、半年の学習でストレートでアメリカ大学院留学。
その後、外資系企業3社で働きました。

今まで定期的に、英語教材やアプリに手を出したり、大手英会話教室やオンライン英会話のサイトを見て悩んでた方。
英語が話せるようになるため、何をする必要があるのかを理解できれば、正しい学習に自身の時間を使うことができるようになります。
迷いがなければ、無駄道もしなくなります。

英語学習は独学と英会話教室のどっちが良い?

それでは、本番です。
英会話教室の社長が伝えたかった、英語が話せるようになるための学習。
独学だけでOKか、教室に通うべきか。

結論はズバリ独学です。

こう言い切ると極端に感じてしまった方もいるかも知れません。
より厳密に言うとこういうことです。

独学だけでも英語は話せるようにはなる。

一方で、英会話教室、オンライン英会話でネイティブから英語を教わるのはいいけれども、それに加えて独学してない人は、「本当の英語」は話せるようにはならない。
ここでのキーワードは「本当の英語」が話せることです。

つまり、どちらにしても独学の時間が必要である。

これが、数多くのお客様のサポートと、第二言語習得論などの研究で言われてきていること。
そして、僕自身の経験から至った結論です。

なぜ、独学しないと英語が話せないのか

その理由は、英語が話せるようになる、聞こえるようになるためには膨大な量のインプット学習が必要だからです。

で、ここでいうインプット学習とはリスニングのことです。

なんだよ。
リスニングなんてそんな重要じゃないだろ?
今、そう思った方いませんか?

だから英語が聞こえないし、話せないんです。

ここで、皆さんにとって英語が話せるというのはどういうことでしょうか?
少し考えて、皆さんなりに何をもって英語が話せると言えるのか。

これを、定義してみてください。

いいですか?
もし、僕が皆さんならこう言います。

「英語が話せるというのは、母国語である日本語と同じように英語でも様々な人の弾丸トークが聞けて、アドリブでどんなトピックでも瞬時に話せるようになること」

いかがでしょうか?
皆さんの定義と比べてどうでしたか?

もし、皆さんが求める「英語が話せる」が僕の定義と一緒なら、それこそが、先程僕が言った「本当の英語が話せる」ということなんです。
今日のテーマとなる、英会話教室、オンライン英会話などで先生から教わるタイプの英語学習では「本当の英語を話すには」限界があるというのが僕の伝えたかったポイントです。

って、お前、英会話教室の社長なんだろ?それでいいのかよ?
と思った方。
それでいいんです。

なぜなら、英会話教室でネイティブが教える英語は、皆さんが今定義した「英語が話せる」ということとは違うんです。
どういうことかって言うと、ネイティブが教えるのは、決まった場面での会話に対処できるようになるためのアウトプットの訓練なんです。

例えば、旅行先でカフェで注文がしたい。
ビジネスの場面で簡単な挨拶ができるようになりたい。
自己紹介くらいはしっかりできるようになりたい。
こういう決まった場面での対処に慣れるようにするための英会話を教えるのが、英会話教室であり、オンライン英会話なんです。

そして、英語が話せるようになりたいと言ってる人の多くはこういったことができるようになりたくて英語を学んでるんです。

でも、今、僕の記事を聞いている皆さんは違いますよね?
皆さんが目指す英語ってそんな生易しいものじゃないはずです。
たとえば、

  • ネイティブとの会話で自分の考えを伝えたい
  • 海外ドラマや映画に出てくる英語を聞けるようになりたい
  • トラブルにあったときでも自分で対処できるようになりたい

こういう、母国語でやってることと同じレベルのことが英語でもできるようになりたいのではないでしょうか?
これこそが、「本当の英語が話せる」ということです。
だったら、今日、僕が言ってる通りしないといつまでも、みんなの望む英語力は手に入りません。

インプットが足りないから英語が聞こえないし、話せない。
それはどうしてかというと、人間の脳には言語野、別名、言語中枢って言う場所があって、ここを訓練しないと英語を聞いて瞬時に理解したり、話したりする処理がいつまで経っても出来ないからです。

そもそも、独学じゃないとインプット学習、つまりリスニングの時間って確保することができないですよね。
ま、出来ないとはいいませんが。
流石にね。
英会話教室のクラスで、数百時間単位のクラス時間を確保するってのは現実的じゃないです。

じゃ、なぜ、インプットが足りないと英語ができないのかというと、言語を母国語である日本語と同じように、瞬時に処理出来るようになるにはインプット学習が絶対的に必要だからです。

そうしないと、単語、音、文法といった知識は、断片的に脳内に情報として保存されてますが、瞬時に組み合わせて処理することが出来ません。

ただですね。
この言語野、言語中枢を大量のインプットを通じて訓練することで、こうした英単語、音、文法などを瞬時に結びつけて処理することができるようになるんです。

例えば、最初は文字で見れば単語もわかるし意味も大体わかる。
けど、聞くと全くわからない、という状態が英語の音を聞いてそのまま処理できるようになったり、英語を聞いて英語のまま理解したり。
あるいは、会話をする時文法を意識せずに自然と文章が思いつくようになったり。

こういったことは、言語野、具体的な場所としてはブローカ野とかウェルニッケ野とか他にも色々脳にそういう場所があるんですが、これらの場所を訓練すること無くしては出来ないんです。

だから、インプット時間を確保するため独学がないと、僕の記事をご覧になっている皆さんが望むレベルの「本当の英語力」は手に入らないということなんです。

英語学習でインプットが大事な理由

そういってもね。
まだ、インプットが大事なことがイメージしにくい方も多いかもしれません。

というのも、僕たちは母国語である日本語は物心付く前に無自覚のうちに、この膨大なインプットを通じて、話せるようになってしまっているからです。
だから、このインプットの重要さに気づかないんです。

でも、英語は、大人になってから学ぶので、インプット学習を自覚して取り組まなければいけません。

言語というのは、母国語であれ外国語であれインプットがあってはじめて聞こえるようになり、話せるようになるからです。
その証拠に、子どもたちはどうやって話せるようになりますか?自分の子供の頃を思い出してみてください。
日本語教師とアウトプットの練習なんてしませんよね?子供は、お母さんのお腹の中にいるときからインプット学習をしています。
お父さん、お母さんなど会話やテレビなどから聞こえてくる膨大な会話のインプットを通じて、発音、単語の意味を繋げたり、文法の法則性を体で理解していきます。
こうして、僕たちは母国語である日本語を誰でも話せるようになったのです。

では、ここで皆さんに質問です。

あなたは母国語である日本語と同じくらい、英語のインプット学習を行いましたか?NOなはずです。
やってる人は、もうとっくに話せるようになってます。

ちょっと待った。
俺、私、TOEICのリスニングやってるよ、と思った人。
いるかも知れません。

甘すぎます。
テスト対策のリスニングはパターンを覚えれば誰でもそれなりに聞き取れるようになります。
僕が言ってるのは、本当のネイティブとの会話です。

インプットを通じて、単語、発音、そして、文法構造に慣れて自然に使いこなせていけるようになるには、どれくらいのインプット学習が必要だと思いますか?

最低でも数百時間は必要になります。

皆さんはそこまでインプット学習をしたでしょうか?
ほぼ、全員の方がしてないはずです。

日本人が英語が聞こえない、話せない理由はこのインプット学習が欠けていることで理由の8割が説明できます。
そして、英会話教室やオンライン英会話のクラスでは、こうしたインプット学習の時間はないんです。
だから、独学の時間がどうしても必要なんです。

では、インプットでは具体的に何を行うのでしょうか。
それは、ズバリ、リスニング学習です。

このインプット学習の時間が日本人には圧倒的に欠落しています。

では、このインプットってどれくらいやる必要があるの?
これは大体の目安がわかっています。

これね。
アメリカの国務省の研究なんですけど、英語が母国語のアメリカ人が、他の言語を学んで、実務レベルになるのにどの程度の時間がかかるかの研究があります。
これによると、英語圏の人が日本語を学ぶのに必要な時間が2200時間といわれてます。
ちなみに、オランダ語、スウェーデン語など英語と単語、文法が似ている言語だと600時間です。

ま、英語圏の人だと、ひらがな、カタカナ、漢字覚えるなど日本人が英語学ぶより大変ですが、概ねね。
日本人がゼロから英語を学ぶのもこれと同じくらい。
つまり、2200時間程度の学習時間が必要だと言われています。

2,200時間の英語学習時間をショートカットする方法

ここで、皆さんに質問です。
2200時間の学習を英会話教室、オンライン英会話でネイティブ講師との会話だけに使うことが可能ですか?

すごいお金かかっちゃいますよね。

でも、心配しないでください。
ちゃんとショートカットする方法はあります。

僕自身、1ヶ月だけ教室に通いましたが、それ以外は基本独学です。

そして3ヶ月で最低限の日常会話、半年の国内学習でストレートでアメリカの大学院留学、外資系企業で、上司の通訳などもしてました。
僕がお手伝いしてきた人たちを見ていても、概ね、100時間くらいやると、今まで全く聞き取りの出来なかった会話が、かなりわかるようになります。
300~500時間で海外ドラマなどの英語も聞けるようになり、スピーキングでも文法を意識することなく、アドリブでかなり会話ができるようになっていきます。
これがすべて独学でできるとしたらどうでしょうか?

あるんです。

3ヶ月で最低限の日常会話、半年で外資系企業で勤務できるレベルの英会話力を手に入れるコツ。
以前、すでにまとめてる記事のリンクも含めて、特に大事と思うことを2つ紹介します。

まず、土台固めです。
これは、2200時間かかると言われるインプット学習ですが、この2200時間そのままやるのは無理ゲーです。
でも、工夫すればこの時間は数百時間程度まで減らすことができます。
それが、土台固めです。

2200時間ってのは本当にゼロから始める前提の時間なんです。
逆に言えば、ここは明示的に言葉のルール。
つまり、文法を学べばかなりショートカットすることができます。

例えを1つ言います。
例えば、文法じゃないけど、おじさんと、おじいさんって単語は違いを知らなかったら多分、日本語学んでる外国人には聞き取りするの難しいですよね。
でも、2つの単語は発音も微妙に違うし意味も違うんだって前もって知ってれば、意識的に聞き取りができやすくなります。
これと同じことが、文法でも言えるのです。

その具体的な方法は、中学文法の復習なんです。
っていうとさ。
結局文法かよ、と思った人もいるかも知れません。

けどね。
文法って、結局のところ車に置き換えると交通ルールみたいなもんなんですよ。

皆さんも、車を運転したいと思ったら、別に、マニュアル読まなくても車は動きます。
交通ルール知らなくても路上で運転も出来ます。
でも、先に、マニュアルを読んで、交通ルール知ってから運転するほうが、安全だし、慣れるの早いですよね。
英語ではこれが文法になります。

ここで、文法を先に押さえておくと、インプット学習をする時に、文法がわからなくって見直す手間をかなりへらすことができます。
そうすれば、インプットのみに集中できるわけです。

ただ、大事なのはね。
テストとかで出てくる文法じゃなくてね。
会話で使う文法であること。
そして、自然順序仮説。
つまり、大人が直感的に理解できるように組み立てられたものであることが大事です。

なので、もし、今から英文法の本を買うならね。
なるべく、イラストが多くて、無駄な説明ないものにしましょう。
具体的におすすめなのは、「中学英語を1つずつわかりやすく」シリーズです。

でもね。
お金ももったいないし、まずは、無料でやってみたい。
そんな人もいるかも知れません。
そんな人にはね。
僕の記事の概要欄からLineで、この自然順序仮説に基づいた中学文法の解説書をプレゼントします。
興味ある方は、Line友達登録してみてください。

そして、ステップ2の実際のインプット学習です。

これは今まで僕がいろんな記事で具体的な学習法を紹介してきてます。
その記事で詳しいことは解説してるんですけど、皆さんに、1つ注意してほしいことがあります。

それは、初心者のうちは、聞き流しはやっちゃだめ、ってことです。

というのもね。
インプット学習の目的は

  1. 英語の音を理解する
  2. 英語の語順に慣れる
  3. 大量のインプットを通じて文法を知識ではなく体で使えるようになる

この3つなんです。

で、この3つの目的を達成するためにはね。
しっかりと、ネイティブのお手本の音、そして、スクリプトにあわせて何度も何度も、自分のスピーキングがネイティブと完全に被さるくらいまで練習しなくちゃいけないんです。

そのためにはですね。
リスニングと言っても、しっかりと、字幕を見たり、ネイティブのお手本の声を聞ける環境で練習する必要があるんです。
だから、単に聞いてるだけのいわゆる聞き流しだと効果がほとんどないので、やっちゃだめです。

英会話教室の正しい使い方

はい、ここまで話せば独学が大事ってことがよくわかったと思います。
でも、中には、英会話教室に通ってる人もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでプラスアルファのことをお話しておきたいと思います。
今日の記事で僕が言ったことに基づき、インプット学習をガッツリやってもらえば、理論的には独学でも、憧れの国産バイリンガルになることも十分に可能です。

ただですね。
やっぱ、人はさぼっちゃう生き物です。
また、学習も「本当にこれで正しいのだろうか」「インプット教材はどうやって探してくればいいのだろう」といった不安もあるでしょう。

そんな時におすすめなのは、こうした学びの環境や教材を提供してくれるコーチや学校です。
ここで注意してほしいのは、単に自分の体験を語るだけの人じゃないってことです。
自分の経験だけしかわからない人は、他の色んな人のケースにもすべて自分の事例を当てはめようとしてしまうからです。

理想は、多くの学習者の勉強の仕方をサポートしてる人。
第二言語習得論など学術的な背景がある人や英会話教室でも、こうしたことを理解しているカウンセラーがいる学校を選ぶってことです。
僕も不定期で、生徒募集したりします。
興味ある方は、LINE友だち登録しておいてもらうと、募集の際にご案内します。

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まとめ

はい。
いかがだったでしょうか。
それでは、今日の復習をしましょう。

今回は、「独学か英会話教室に通うか、悩んでる人はこれですっきり」ということでお話をしました。
今日の記事では、英語を話せるようになるにはネイティブに教わってようが、教わっていまいが、独学をする必要があるって話をしました。

ってのも人間の脳には言語中枢って場所があって、ここを鍛えるのは大量のインプット時間を投入するしかない。ってことです。
そして、インプットをする時間を確保するとなると、独学の時間が絶対的に必要だって話でした。

また、何もない状態だと2200時間必要になると言われるインプット時間を大幅にカットして、学習の成果を最大化するためのコツも紹介しました。
闇雲にやらずに、しっかり、今日の記事で復習して皆さんも学習で無駄が出ないようにしましょう。

この記事が、少しでも皆さんの英語学習のお役に立てればと思います。
それでは次回の記事でまたお会いしましょう 。

Bye guys!