大山俊輔ブログ ー 脳科学による習慣ハック・歴史・経済のサイト

社長ブログとYouTubeをはじめたわけ ー 中小企業の社長は変わらないと(人として)死ぬ時代

大山俊輔

こんにちは。習慣デザイナー・ハビットマンShunもとい大山俊輔です。

今日は変わらないと人として死んでしまう。そして、変われば楽しくなる。そんなお話です。

ちょうどYouTuberとしてデビューしたのが8月末ですのでもう少しで2ヶ月目になります。それと合わせるように、アカウントだけ持っていたブログも最近鬼のように書くようになりました。

わたしの英会話様YouTube用ビジュアル_ol

https://www.youtube.com/channel/UCcH2iZyQj8M7MxiZDlhYpDA

今、サラリーマンやOLとして悶々としている人。
社長だったり個人事業主として、先の見えぬ未来に不安を感じている方。
実は、今までやったことのないことを挑戦するのがこんなに面白く、かつ、爆発的な成長につながるんだということを私の事例も混ぜながらお話してみます。起業された方、自分は挑戦している、と思うかもしれませんが創業から一定の期間が経過した会社の起業家は(私もそうです)、思ったより惰性モードに入っていますよ。

私のケースでもYouTubeとブログをはじめたのは大正解でした。まだ、トーク術は全然ですが、この2ヶ月で動画編集技術(ショボショボですが十分)、htmlやcssなどwordpress運用に関わる知識もしれなりに向上しました。正直、数年前に暇つぶしでプログラミングの学校に行ってちびちびhtmlを学んでたときの10倍くらいの速度で成長して自分でもびっくりしています。

もし、YouTuberデビューを悩んでいる人がいたら私のチャンネル「ハビットマンShun」を見てみてください。そして、人気YouTuberのページと比べてその素人編集っぷり、カクカクトークっぷりを見て安心してください。

または、ブログを始めようとして書店で本を買おうとしている方。
まずはダメ元でいいから、サーバとドメイン契約しちゃうほうが早いです。数百円の投資ですから本1冊買うより安いです。

私のショボいケースを見て安心してもらうとともに、今の時代、挑戦から遠ざかれば遠ざかるほど楽しくなくなることがわかると思います。

手先の器用な社長が陥る罠に自分も陥ってる・・・

さて、ここで私の会社のお話。私は、b わたしの英会話という女性限定・初心者専門の英会話学校を経営しています。2006年の創業ですのでかれこれ14年間社長業をやってます。

創業はじめの数年は何度もピンチでしたがこの8年位ずっと会社は安定成長してました。最近5年は毎年1校か2校、スクールをオープンして仲間もお客様も増えて事業も成長しています。

でも、大きな不安と課題もあります。

中小企業の社長の罠

私のやってる仕事はずっと8年間本質的には大きく変わっていません。
社長の仕事の大部分は戦略、と言いたいところですが、中小ベンチャー規模ですと戦術面や日常トラブルに振り回されることも多いです。私の時間配分を見ていても、スタッフの研修、面接、集客、そして現場から頼まれてパソコンの修理などをひたすらやってる感じです。

この状態で会社が大きくなると、人が増える分楽にならずむしろ忙しくなります。
なぜなら、自分の業務を急速に改善してくれるような外部人材が突然やってくることは中小企業ではなかなかありません。あるいはIT投資をしていますが、私の仕事を劇的に減らす分野ではありません(現場は少しずつ楽になってますけどね)。

結果として、私の業務スコープはほぼ同じ。もちろん、業務効率は年々改善しますので、それでも、なんとか会社をそこそこ成長させることは可能です。ただ、私の脳内は惰性の罠にはまります。

今期はなんか違うなぁ。
そんな気がしました。

私自身、今までやってきた仕事は大好きです。
毎月何十人という人を面接します。そして、その中からこの人と働きたい!という人を採用し、育てます。そして、いつかお別れになります。また、お客様と出会いそして、時にはお別れもありますが卒業までお手伝いする。

とてもかけがいのない楽しみです。
ですが、どこか私の中でこのまま同じ横展開で成長するだけでいいんだろうか。自分も40代中盤にさしかかります。万が一倒れた時、この状態はまずい。そんな不安が頭をよぎりはじめました。

現場型の社長は次のステージに行かないと体も心も持たなくなる

そんな時って正直です。
それなりに、いや、むしろ今まで以上に従来の仕事をフル稼働で頑張るけれどもなんか頑張ったことが結果につながってる感が減ってきます。実際、今期の成績は自分としては全然納得できない状態になりました。

これは私もそうですが中途半端に手先が器用な現場型の経営者に多い罠だと思います。なにか歯車がずれ始めた時、手先の器用な人は自分が今までやってきたことを更に高速回転で回すことで解決してしまおうとします。

ですが、これは根本的な解決とはならない自分の仕事をフル稼働で更に自分を追い込んでしまう。そういうループに陥っていまいます。

YouTubeとブログをはじめたきっかけ

だからといってこの時代いきなり経営型の社長になるのは難しい

こうして、この数年、会社は成長しているものの、私自身の充実感は減っていきました。

どんどん仲間もお客様も増えていく。
会社の体制も、以前よりどんどん充実し、今では有給休暇の取得率は日本企業としては異例のほぼ100%です。スタッフも海外旅行に行ったり、人生を充実させていきます。

一方でフル稼働している私や事業パートナーでもある妻はひたすら今までの業務が更にボリュームが増えて仕事を家に持ち帰るようになりました。

こんな時、本では「現場型」から「経営型」の社長になるべき。という風に解説していることが多いのではないでしょうか。

確かに、それなりの資金調達をしたベンチャー企業ではこの議論は可能ですが、自分のリスクの範囲で事業を成長させている創業者社長ではその移行期間を耐えられる余力がない会社がほとんどです。

これ以上GoogleやFacebookに貢ぐのはごめん!!

そして、こんな時にやつがやってきます。そう。広告宣伝費。

語学業界って基本、集客の100%が広告経由です。電車乗ってればわかると思いますが、大手なら電車・テレビなどのマス広告。中小ベンチャーは、Web広告一本槍で進む会社が多いです。

当社の場合も多少違えど似た状況です。

ここ数年、売上は成長しましたがそれに比例して広告宣伝費も増えます。その大部分がGoogle広告やFacebook広告などプラットフォーマーに貢ぐことになります

そして、そこそこGoogleに貢ぎ始めるとGoogleさんから営業担当がつきます。なんか『天下のGoogle』と打ち合わせだ!と中小企業には嬉しいかもしれませんが、それがますますGoogle依存を高めます。

でも、考えたんです。そろそろ、プラットフォーマーへ貢ぎすぎるのはどうかと。

だって、考えてみてください。

仮にここから会社の規模が今のやり方で倍になったとしても、別に利益がすごく増えるわけじゃありません。その分、社員も増えますし広告も増えますから、私も別に手取りを増やしたりするわけでもありません。これでは自分の40代はGoogle様に貢ぐだけになってしまう。そう思った時、ふと、何人かの人たちが思いついたのです。

それは、個人のブランドを梃子に様々なことを成功させている。
そんな今の時代にあった挑戦者たちです。

ホリエモン、釣りよか、N国立花党首に共通するもの

この2年くらい、気づかないうちにYouTubeを見る時間が増えていました。
中でもよく見るのは、「釣りよかでしょう」。釣りチャンネルのパイオニアです。

チームのリーダーよーらいさん、番頭さんの秦くんに一番やりのキムと素晴らしいチームワークで釣り好きでない人でも楽しめる。そんなチャンネルです。

また、もうひとりはホリエモン。
彼もYouTubeチャンネルを持っています。

ライブドア事件以降、あまり彼の発言は見る機会がありませんでしたが、今のホリエモンを見ていると何かが吹っ切れて、やりたいことをどんどん挑戦している。今では、ロケットから宇宙まで何でもござれですね。

そして、今お騒がせ中のN国の立花党首。
彼ももともとはNHKの内部告発者でしたが、政治活動に入る前に、YouTuberから自身の第二の人生をスタートしています。

彼らに共通するのは「個」がブランドを作ること。

あくまでも、「個」が先で、事業や政治活動はその次なのです。

これは、一昔前とは全く逆の発想だなと思います。

ユニクロの柳井さんが有名なのはユニクロという事業があるからですよね。もし、彼一人で活動しても今の時代、若い人は集まりません。

 何をするにせよ『個のブランド』が必要な時代

『個のブランド』があるからこそその後何をするにせよレバレッジがかかります。

ホリエモンならロケット事業や食の事業。そして、立花氏であれば実際に政党を作るという行動につながっています。きっと、釣りよかでしょうのよーらいさんがプロデュースする釣りグッズができれば、かなり成功するのではないでしょうか。

私は旧来モデルで事業ありきからスタートしましたのでアプローチが逆でした。

ですが、今の時代に起業するならば間違いなくセルフブランディングを先に行うほうが良いなと思います。

なぜなら、圧倒的に事業を通じて人を集める(お客様、社員)のにレバレッジがかかるからです。レバレッジがかかれば、同じ広告に100万円をかけるとしても、効果(コンバージョン率)は倍にも3倍にもなります。

それが今の時代なのだと思います。

ということで、YouTuberやる前に準備したこと(してません!)

そんなわけで悶々としていたYouTube。上記のことを考えながらYouTuberデビューをずっと妄想してました。でも、以外なきっかけから一本目の動画をアップすることになります。

そのきっかけは、実は、N国立花氏VSマツコ・デラックスの騒動でした。

このときまでN国の存在は知ってるものの別に興味も持ってません。
ですが、YouTubeの急上昇ランキングに登場したことではじめてみて衝撃を受けました。

それは、思いっきり動画がスマホ撮影。
そしてNo編集。

あ、そっか、これオッケーなんや。

今まで、編集は人を雇おうか、それとも、自分が学校にでも通って編集学ぶか。
あるいは、機材はちゃんとしたものを買おうかどうか。

そんなことばかり気にしてました。
でも、気にしないでいいんですよ。だって、全部今の時代揃ってます。
しかもタダで。

そのことをN国の動画が教えてくれました
(別にN国の支持者じゃないですよ。)

ということで、早速一本目の動画を撮影。
そして、みようみまねでNo編集でアップ。

あっけないスタートでした。

やりはじめて2ヶ月で感じた成長と変化

実際、スタートして2ヶ月近くが経過します。
動画撮影は15本くらい。そして、連動させて文字起こしをしたブログもはじめました。ブログはいろんなネタで書いてますので、週に5本程度。少し頻度を上げています。

実際、これらの作業をはじめて変わったこと、そして、気づいたことがあります。

変わったこと:めちゃ能力(技術含む)がアップした

まず、動画ですが相変わらずスマホ撮影です(笑)。
まだ語りも自分で聴いていてもイマイチです。

ですが、取り敢えずいろんな技術が向上しました。
例えばPhotoShopでサムネイルを作ったり、動画もAdobe Premiereで少しだけテロップと効果音入れたり。

今までの自分の社長業では全く関係ない仕事だったので苦手意識がありましたが、一生懸命調べると世の中にはいい人がいっぱいいます。だいたいやり方をまとめてくれてます。それを見様見真似で、取り敢えず最低限の編集ができるようになりました。

私のチャンネルは語りチャンネルなので別にすごい効果音やテロップもいりません。
ですので、これだけで十分なのです。

もちろん、効率は良くなかったかもしれませんが以前学校でちょっとだけPhotoShopやIllustratorを学んでたのは無駄ではなかったです。

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気づいたこと:没頭力さえあればだいたいのことはできる

もう一つ気づいたこと。
それは、無我夢中でこうした作業に没頭できることです。
つまり楽しかったんでしょうね。

学習速度がここまで高いのは、子供の時に世界史にハマって、先生の講義を無視して授業中資料集をひたすら読んでいた時を思い出します。

基本、起業家の人って私の周りを見ていても器用な人が多いです。

ですが、私もそうですが中途半端な器用さに引きずられた結果、ずっと同じことを繰り返す罠に陥っていることが多々あります。1ヶ月で獲得した経験を元に実は5年、10年も同じことを繰り返してしまったりしてないでしょうか?

今回、私は自分の時間を振り返るにあたり、こうした業務が信じられないほど多いことに愕然としました。会社のサイズはこの8年で3倍以上になってるのに、本質的な自分のやってることはあまり変わらない。もちろん、効率は多少良くなってますが、質は変化してないのです。

これが私のストレスの原因だったのかもしれません。

結論 – 自分の仕事を棚卸しして新しい挑戦数を増やすほうが楽しい

いかがでしたでしょうか。
今は、私はYouTubeやブログを楽しんでます。

いずれ、Googleに払ってる額の一部でもいいのでもらえるところまでこの新しい試みを育てられたらと思っています。

大山俊輔