なんのために生きているのか。という、人生の主題性が大久保においては一言で済むほどに単純であり、それだけに強烈であった。歴史はこの種の人間を強者とした。
『翔ぶが如く』1巻 (文春文庫)より

 
 
こんにちは。大山俊輔です。
ちょうど、お盆期間でお客さまのレッスンも落ち着いてるので、ブログ書いてみようかなと。
 
 
大久保利通
 
 
今日は大久保利通。
自分が大好きな歴史上の人物をあげろ、といわれたら、迷わずに、海外ではカルタゴの名将ハンニバル・バルカとトルコの初代大統領ケマル・アタテュルク。
 
そして、我が国からはこの大久保利通をあげます。
 
 
ちょうどNHK大河では『西郷どん』が放映中ですがそんなこと関係ありません
鹿児島では今だに大久保より西郷どんのほうが人気あるのもわかりますが、それも関係ないです
 
 
やっぱり自分は大久保なんです
 
 
その証拠に自分はほぼ毎週(大雨のときを除いて)毎週水曜日走ってます。
どこまで走ってるかって?
 
青山霊園の大久保利通の墓
 
 
それは青山霊園です。
なぜならそこには大久保どんのお墓があるから
 
普通は神社に行ってお参りしそうなもんですが、私は大久保どんの墓でお参りしています。
ついでに商売繁盛も(笑)。かれこれ10年近くやってますので、きっと会社も成長することでしょう。
 
 

大久保利通を好きになるポイント

子供の頃から日本史、世界史好きだった自分が子供なりに好きになる人に共通していたことを大人になってからまとめてみるとこんな感じ。

・ その人の人生に主体的があるか?
・ ファウンダー(創始者)か?
・ 命をかけるだけのミッションを持ち続けたか?

この切り口で見てくると、日本史の中では主体性を探していくとどうしても戦国の動乱期と幕末から明治になってしまうのは仕方ないのかもしれません。
 
 
一見、大久保というと初代内務卿。
つまり、官僚の大本、みたいなイメージを持ってる人も多いのではないでしょうか?
けど、よくよく見てくと、彼は官僚システムを作ったけどお役人じゃない。そういう点で、大久保はやっぱりファウンダー(創始者)だといえます
 
 
だって考えてみてください。
島津家をうまく使い、薩長土肥の武士の武力を使って江戸幕府を倒した後彼がやったこと。
それは、武士のリストラです。しかも、彼自身も武士。つまり、自らの出身母体を解体した。
 
 
ベンチャー的に考えると、売上、従業員の9割を占める本業から別事業にシフトするくらいのインパクト。
セルフディスラプトです。しかも相手は、刀と銃を持ったマジの武闘派。サラリーマンじゃありません。
 
 
こんなことできる人は死ぬ覚悟がないとできません。
 
 

大久保は官僚的か?

ところが何故か、大久保というと官僚のボスのイメージがあります。
 
 
これは盟友である西郷を殺してしまったこと。
そして、その後の日本の道のりが官僚国家化したこととその創始者だった大久保を結びつけるからでしょう。
 
 
でも、そうなんでしょうか?
むしろ、自分は、大久保=ファウンダー=エグゼクティブ・マインドを持った創業者、という視点から見たほうがしっくりきます。
 
 
むしろ、大久保があんなに早くに暗殺されなかったら、官僚制度を整備しながらその弱点も理解してその次の手を打っていた可能性があります。
 
 

日本社会の弱点

日本の弱点は、このファウンダーから次の世代にバトンタッチすると急にお役所化してしまうことです
国だけじゃなく会社も。
 
 
ここ20年、苦戦してる大企業で創業者の会社って少ないです。
ソフトバンクだって楽天だって、はたまた、今、元気な会社の大部分は創業者が元気な会社。
 
 
これは別に日本だけじゃなくてアメリカも同じ。
 
 
逆に衰退して悪いニュースが多いのはどちらかというとサラリーマンが社長になってしまった会社。
 
 
これは国も一緒。
 
 
戦前の日本も明治〜大正くらいまではファウンダーが生きていました。
ファウンダー=明治の元勲ですよね。あの人達は、いろいろあれど、死ぬかもしれないリスクとってそこまで来た。
 
 
だからこそ、それなりに厳しい国際情勢をうまくくぐり抜けてきました。
でも、その後の日本はすっかりお役所仕事。第一次大戦くらいまではそれなりに上手に国家運営している。
 
 
ところが、世代交代がうまくできないと気づけばいる人達がみんな役所的になってしまうのが日本の悪い癖。
軍隊だったら本来の目的は国防だし、やむにやまれず戦争になれば勝つこと。ところが、ファウンダーがいなくなった後の組織はどうしても共同体化が進んでしまうので、勝つことよりも人間関係や内部調整がメインになってしまう。
 
 
くやしいけど、アメリカなどはこのあたりが上手。
 
共同体化しすぎないように、外部の血を入れたり、組織替えにより本来の組織の機能を優先させる。
一方、日本は会社も官庁も新卒一括採用に見られる純血主義。
 
 
結局、先輩に頭が上がらない。
そして、先輩後輩、同期といった人間関係を優先する。
それが、本来の目的(企業なら利益を出す、軍隊なら勝つ)よりも優先しちゃうんのだろう。
 
 
8月15日が近いからこの時期は先の大戦に想いを馳せるけど、やっぱ悔しいなぁ。
 
 
お役所仕事の日本は大企業的で官僚的。
勝つことに忠実に、課題解決していったアメリカはベンチャー的。
ちゃんとPDCAを高速で回転できるか、一度決めたらずっとそのままだらだら続けるかの差がああやって大きくなったと言えなくもない。
 
 
というわけで、大久保は?
と言われると彼は、官僚制度を作ったけど官僚じゃない。
やっぱり、ファウンダー(建国の祖)だ。
 
 
きっと、今生きていたら、あっさり変えちゃってるんじゃないかな。
もちろん、それをすると、また暗殺されるかもしれないけど(笑)。


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