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リチャード・セイラーのノーベル経済学賞
 
 
こんにちは。大山俊輔です。
先日、この写真のおじさんの講演に参加してきました。
 
 
一見、アメリカの田舎を車で運転してると農作業してそうなおじさんに見えます(笑)。
この人、リチャード・セイラーと言って、こう見えてもノーベル経済学賞を受賞しているとってもえらいおじさんです。
 
 
経済学といっても彼のカバーするのはいわゆる「行動経済学」。かつて、経済学では、合理的経済人(「ホモエコノミカス」もしくは、セイラーの言葉を借りるとに「エコン」と略称)を前提として様々な理論が構築されました。代表的なのは、需要曲線や供給曲線。大学でも習いますよね。
 
 
行動経済学はこうした人間の合理性という前提に対して、
 
 
「ちょっと待って」
「俺たちゃ人間だぜ」
「何もかもそんなに合理的だったら、俺たち人類とっくに宇宙征服してるぜ」
 
 
と言った一派の系譜です。
 
 
カテゴリとしては経済学に区分されるけど、彼らの依拠している理論の多くは心理学や脳科学などから来ています。以前、紹介したスタンフォードのPersuasive Technology Labなども、行動心理学に加えてこの行動経済学など多分に理論の支柱の一つにしています。
 
 

関連エントリ
 
ハビット・サミット – Habit Summit 2018に参加してきました
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いかに人は合理的じゃないかを体系だてて説明したことでノーベル賞を受賞した人です。
ちなみに、その始祖といえば有名なダニエル・カーネマンのおっさんです。
 
ダニエル・カーネマン
ダニエル・カーネマン
 
 
そのセイラーさんが日本に講演で来るとなれば行かないはずはありません。
世間が、安室奈美恵ちゃんのラストコンサートで騒いでる中、私はセイラーちゃんの日本公演ならぬ日本講演に行ってきたわけです。
 
 
リチャード・セイラーと相田みつお
つかみは、相田みつおです。
リチャード・セイラーは実は大の相田みつおのファン。
 
 
行動経済学の概念はアダム・スミスの『国富論』や『道徳感情論』にも見ることができるし、その後、ジョン・メイナード・ケインズ、ジョン・モーリス・クラークなどもその著書や発言から、人間の中に潜む非合理性についての洞察が見られる。そして、何より、日本にはMitsuo Aida(相田みつお)という素晴らしい行動経済学者がいた、とアダム・スミスやケインズ卿と並べて持ち上げる始末(笑)。
 
 
話自体は1時間で行動経済学の触りなので、細かな話はなかったけど、生セイラーを見れただけで嬉しい。
自分でもびっくりだけど、その場にいるというだけで、目がジーンとして涙が出てくる。横に人いなかったからいいけど、ちょっとヤバイです。
 
 
孫正義さんもアメリカ留学時代、半導体の写真を見て手足の指が全部痺れてジーンときて涙が止まらなかった、と言ってるけど、私にとっては行動経済学や脳科学の大物と会えることがこの状態ってことか(笑)。
 
 
リチャード・セイラー日本講演
ただ残念だったのが日本語の翻訳がヘボすぎたこと。
自分は仕事柄翻訳つけない方が、意図を組めるけど翻訳に頼らないといけない人にはちょっと厳しかったと思う。
多分、行動経済学にそんなに知見のない人が担当してたのかもしれない。頑張れ、日立!!
 
 
そして、やっぱり語学力は大事。
英会話が上手である必要はないけど、単語力は必須ですね。
それさえあれば、なんとか、セイラーの講演だって理解できます。
 
 
いつかセイラーさんと自分が対談できるくらい自分自身も成長させていきたい。
そんな風に思える1日でした。